ストーンサークルが4つもあることで注目されたこの遺跡は、大館・能代空港のアクセス道路を工事中に発見された。
だから方角としては、空港を目指して行く。しかしそれからが大変だ。案内標識のたぐいは無い。かろうじて小ケ田という地名を思い出し、たどり着くことが出来た。小ケ田は鷹巣から内陸線で二つ目の駅だ。
それとこの遺跡を見るためには、坂道を登る必要がある。
車イスで見えた方のために、特別ポールを抜いて車で上がったことがあるそうだ。せっかく来たからには、縄文館だけでなく現物を見たいはずだ。
ストーンサークルの規模は、大湯環状列石とほぼ同じ。
向こう側に人が見えるでしょう。石の数自体は大湯より少ない。大きな石も少ない。その代わり祭祀の時、集まって来た周りの集落の数が多い。集落ごとに自分のサークルが決まっていたらしい。
案内してくれた中嶋さんは、この山の地権者だというのでビックリ。89歳になるお祖母さんは、この山に遺跡があるらしいと昔から話していたそうだ。
縄文の1万年は近い。わずか表土を20cm剥がしただけで、4千年前の地層が現れる。山内丸山遺跡は観光地化され過ぎて、しかも想像で巨大柱の塔まで建てて、イコモスの意に沿わないだろうとこぼしていた。
片やこっちは、場所を探し当てるだけで苦労するほど、ありのまま、当時のままだ。