67camper's Blog

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モーガン、アービンのプレイにも注目だ!

2010-07-19 06:10:39 | jazz & vocal

Grass Roots/Andrew Hill
(Blue Note BST84303)


 新主流派といっていいのかどうか、個人的にちょっとつかみどころがないピアニストがアンドリュー・ヒルです。当初はダイナ・ワシントンやジョニー・ハートマンの歌伴ピアニストであったと言います。ワーウィック盤などにはこの片鱗が見られますよね。ブルーノートに移ってからはややアバンギャルドな印象すら与えるスタイルに変わって行った印象です。代表作はブラックファイヤーというのは万人が認めるところかも知れませんが、本日アップのGrass Rootsも共演者の好演もあってなかなかいい仕上がりですね。

 メンバーはLee Morgan(tp), Booker Ervin(ts), Andrew Hill(p), Ron Carter(b), Freddie Waits(ds)の五重奏団です。全曲ヒルのオリジナルで構成されており、メッセージ性の強いタイトル曲A-1"Grass Roots"が素晴らしいですね。新主流派的な中にA-3"Mira"のようにラテンリズムをとり入れた曲やB-1のジャズロック調の"Soul Special"などヒルの多彩なコンセプトが感じられます。豪放なアービンのテナーやメッセンジャーズの時のような奔放さはやや陰をひそめた感じは否めませんが端正とも言うべきモーガンのプレイにも注目ですね。モーガンファンも見逃せないプレイかと思います。

 所有盤はリバティのステレオ盤です。セントラルパークで人種を越えて遊んでいる子供の大写しカバーもいいですよね。