67camper's Blog

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エリントン楽団の花形トランぺッター

2007-04-06 03:17:19 | jazz & vocal
The Solid Trumpet Of Cootie Williams/Cootie Williams
(Moodsville MV27)


 エリントニアンと言うと印象的にはサックスセクションの名士達のそうそうたる顔ぶれが目に浮かびますが、ブラス特にトランペッターではこのクーティ・ウィリアムスの名も忘れることが出来ません。1940年に初めてエリントン楽団に参加し,花形プレーヤーとなり、次いでグッドマン楽団,一時的に自分のバンドを率いたようですがその後2度にわたりエリントン楽団に加わっています。また、ご存知の方も多いと思いますが,モンクの代表作"Round Midnight"には彼の名前がクレジットされており,彼が初演したとも言われていますね。本日は,彼のキャリアとしては1962年とかなり後期になりますが,プレステッジ傍系のmoodsvilleに録音されたワンホーンアルバムをアップしますね。

 パーソネルはCootie Williams(tp), Nat Jones(p), Harold Dodson(b), Bill Peeples(ds)によるワンホーンでWilliamasのおそらくミュートはつけてないと思うのですが(相変わらずのタコ耳です)、ややひしゃげたトーンのトランペットを存分に楽しめるメンバーです。ブギウギ調のブルースが目立つ選曲ですが,A-1のエリントンの“Concerto For Cootie"で幕が開きます。この曲はのちにタイトルが"Do Nothin' Till You Hear From Me"とかえられ、このタイトルが皆様には一般的ですよね。エリントンを代表する一曲で、元々はこのクーティのために書かれた曲だったのです。B面冒頭の"Night Train" も有名曲ですよね。通常はサックスによるホンキングスタイルで演奏されますが,ブギウギリズムをたたき出すリズムセクションにのってクーティのソウルフルなプレイが聴けます。続く"Around The World In Eighty Days"も有名な曲ですが,これもジャズヴァージョンの名演と考えていいプレイです。全編にわたりピアノのジョーンズのブギウギスタイルのピアノが捉えられており,なかなかの好演と思います。

 所有盤はグリーンレーベルシルバーロゴのモノラルオリジナル盤です。黒いウィリアムスの白眼(まなこ)とVゾーン,靴下が印象的ですね!