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いつの間にかおいらも親方と同じくらいの歳になってしまった。
昔の古傷が痛むのだわ。
歩こうとしたときに何かの拍子にズキッってくるんで、思わず「キャン」って叫んでしまう。
実は大阪にいた2歳の頃だったと思うんだけど、夜に親方に連れられて親方のおっかぁ~を迎えに行く途中夜で閉鎖中のス-パ-の駐車場で綱を外して貰って親方と遊んでいたときに前をおっかぁ~の自転車が通ったのを感じたので、親方の止めるのも聞かずにおっかぁ~を追いかけて道路に飛び出し一目散におっかぁ~を追っかけたんだ。
そして大きな通りに出た。そこに信号があって赤だったのも気づかずに飛び出したんだわ。
そのときに車が来た。
おいらははねられてしまった。
おっかぁ~は信号待ちをしてた。
その横においらは投げ出された。
おいらの頭の中は真っ白になってしまった。
おっかぁ~が抱き上げてくれたとき、思わずおっかぁ~の手を咬んでしまった。
おっかぁ~は痛いのを我慢して咬むに任せてくれた。
おいらは意識を取り戻したけど、むちゃくちゃ痛い。
どこが痛いのかわからない。
ギャンギャン泣き叫んだ。
夜なのにあちこちから人がでてきて、心配そうに覗き込んでくれた。
親方もおいらを追いかけてやってきた。
親方の手の甲も咬んだ。
親方はおいらを抱き上げて、おいらを跳ねた車で夜もやっているお医者さんに連れて行ってくれた。
夜なのにお医者さんはおいらの仲間たちで一杯だった。
痛いのを我慢して診察を待った。
やっとおいらの番が来てラッパみたいなのを首に巻きつけてお医者さんが診てくれた。
前足を骨折しているとの診断だった。
頭は大丈夫だった。
すぐ入院して、手術をしないとびっこになると言われた。
親方はいくらぐらいかかるか聞いて、いったん連れて帰って考えると返事をした。
すごい何十万もの金額を言われたみたいだった。
それでおいらは麻酔薬を打たれて添え木をして、タクシ-に乗れないので親方に担がれて帰った。
今ぐらいの体重だったけど、おいらは麻酔でぐったりしてるので重かったらしくって何度も休憩をしながら1時間半もかかって家につれてって貰った。
あくる日だったか近所のお医者さんに行って夕べ言われた金額の半分ぐらいで手術をして入院した。
人間と同じようにレントゲンを撮って前足を切開して折れてる骨をつなぎ合わせボルトを入れて固定してギブスをして3日ほど入院をして様子を見た。
そして骨がくっついた頃にギブスをはずしておっかぁ~に連れらてリハビリに通ったんだ。
おかげでびっこにもならずにすんだ。
その後親方夫婦と一緒に今住んでるところに引越しをした。
森もあるし野っぱらもあるし今まで済んでいたところとは大違いだ。
おいらは走り回ってはしゃぎまわった。
夏は蛇を捕まえることが特技になった。
冬は雪の中を走りまくることが楽しくってしょうがなかった。
けど、歳をとってきたのか去年ぐらいから朝晩冷え込みが強いと足が痛むのだわ。
親方等は前足を出すとマッサ-ジをしてくれる。
とても気持ちがいいのでつい甘えてしまう。
あまり心配をかけないようにしたいので散歩のときは何とか普通に歩いているけど、親方は前と違って走らせたりしないし、休憩もさせてくれる。
きっと、わかってくれてるんだなと・・・
朝の温度は3~5度ぐらいかな。早く暖かくなって欲しいなって思う。
親方は仕事が休みで今日もどっかに朝早く出かけてしまった。
また明日ぐらいに写真を載せて報告するだろうな、きっと。