今は疎遠になっている
小学校時代からの女友達です
生まれた時から病弱で
三歳まで
生きられないと医者に言われていた
当時は病名も治療方法も
あいまいで
医者任せでした
その後は複数の手術に耐え長らえていた
昔は一緒に歩いていても
下半身が弱く難儀している様子でした
青春時代は今を生きられる
希望だけで
感謝し過ごしていた彼女です
その後に久しぶりに会ったら
皆さんに助けられながら
今を精一杯生きている
それだけで幸せですと語っていた
彼女とはその後の連絡が途絶えていた
久し振りに電話したら
ただ今の電話番号は使われていません
おかけ直してください
とのアナウンスでした
知人に安否を聞いたところ
天涯孤独になり
介護施設に入所しているという
この世の
諸行無常の哀れさをしみじみと感じました
” 在りし君 涼みし路地の
石の座よ
夕べ親しも 風のとほろて ”