昨夜は揺れであまり眠れなかった。
到着時間よりも早めに起きたのでシャワーを浴びに大浴場に行くことにした。
大浴場の窓から外を眺めると、暗い空から雨が降っていて波が高いように思えた。
とりあえず着いたらコンビニか何処かで待機しながら手段を考えようと思う。
大浴場から出た後は大部屋で大学生と何気ない会話をしていた。
昨夜の夕食がまだ胃に残っていたので朝食は食べないことにした。
到着までの時間を告げる船内アナウンスが流れる。到着まで約30分。
用意をしてエントランスに出てみると、九州の山々が見ることができた。
霧で覆われた感じが何か神秘的なものを感じる。
僕と同じ気持ちなのか窓の外を食い入るように見つめるお年寄りたち。
子ども心に歳なんて関係ない。と言われた気がした。
フェリーはゆっくりと港に近づいて行く。
到着のアナウンスが流れたので大学生にお別れを告げて、
自転車の置いてある貨物室に向かう。
貨物室に着くと先に自動車を出すとのことなので
少しの時間待たされた。
やっと僕の番が来たので外に出るとまさかの豪雨。
フェリーから見た感じだと小雨だと思っていたのだけれども。
一旦、フェリー会社の屋根に逃げ込むことにした。
フェリー到着地点が鹿児島県の志布志市というところで
本日の目的地である鹿児島市まで約80km。
雨は上がる気配がないので、雨具を着て鹿児島に向かうことにした。
80kmはいままでの過程で経験していたので、
本当に軽い気持ちで考えていた。
この先、この旅で一番厳しいことが待ち受けているとも知らずに・・・・
つづく
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