23-004「アブソリュート 服従者」（アイスランド・イギリス・アメリカ）

新入りを迎えようと思う
　大学教授ブラッドリーには、女生徒たちを巧みに誘い出して拉致・監禁するという裏の顔があった。
　新たな標的となったヘイリーは数日間にわたって暗い部屋に拘束され、正気を失うほどのフラッシュライトと爆音ノイズを浴びせられる。ようやく拷問から解放された彼女の前に、5年前から監禁されているジェニファーが現れる。
　一方、町の廃車置き場で女性の遺体が発見され、捜査官ホークは女子大生連続失踪事件との関連に気づく。（「作品資料」より）


　一人の女性が廃車置き場で死体として発見され、捜査官のホークは、女子大生の連続失踪事件に繋がっていることに気付き、更に捜査を進めていく。

　犯人はすぐに明かされる展開だが、大学で社会学を教えているブラッドリー教授は、自宅に女性を監禁し、自分に服従させている。

　新たに、ヘイリーという女性を拉致し、数日間フラッシュライトと爆音を浴びせる。

　そして、そんなヘイリーの前に、５年前からそこに居るというジェニファーが現れる。

　物語は、ブラッドリーの異常な行動、そして彼に閉じ込められ、服従させられている女性たちの恐怖と信頼を描き、並行してホークの捜査を描いている。

　ブラッドリーの犯罪は、正直穴だらけという感じで、被害者が講義に出ていた女性ばかりで、すぐに目を付けられても仕方がないな。

　家の中に閉じ込めているといえども、結構脱走を図られてもいるよう。

　異常とも言える状況下で、５年もいるジェニファーはどうもブラッドリーに好意を抱いているよう。

　ヘイリーがやって来たことで、ジェニファーの心は乱されていくが、それぞれが生き残るため、脱出するために動き出す。

　監禁、服従という状態からどのような顛末となるのか、そしてホークの捜査がブラッドリーの逮捕まで至るのか。

　行き着く先の気になる展開であったが、予想外の決着であった。

/５

監督：アントン・シーグルドソン
出演：アダム・ドーシー、アンナ・マリー・ドビンズ、アンナ・マイシュ、マイケル・サイモン・ホール
於：ヒューマントラストシネマ渋谷