CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-107「若き仕立屋の恋」(香港)

2023年05月07日 16時18分36秒 | 香港映画
この手が憶えています
 1960年代の香港。仕立て屋見習いの青年チャンは、美しい高級娼婦のホアと出会い、魅了される。それ以来、ホアが他の男のために着飾る服を、愛情を込めて仕立て続けるチャン。
 やがて時は移ろい、ホアはかつての精彩を欠いていき、すべてを失っていくのだが。(「作品資料」より)


 「恋する惑星」「天使の涙」等のウォン・カーウァイ監督、2004年製作の作品。

 2001年に、スティーブン・ソダーバーグ監督、ミケランジェロ・アントニオーニ監督と共に撮り上げた短編オムニバス「愛の神、エロス」の中の一本のロング・バージョンが本作。

 ロング・バージョンと言えども、1時間足らずの作品ではあるが。

 仕立屋見習いとして、高級娼婦のホアと出会ったチャン。

 彼女の美しさとある行為から彼女に魅せられたチャンは、彼女のために丹精込めて服を仕立て続ける。

 それは、ホアが別の男たちのために着飾る服。

 仕立てた服を届けるために彼女の家に入っていくと、彼女の別の男との情事や、男を誘う電話の声を耳にしたりする。

 服を仕立てるため、何度もホアの体に触れているチャンであるが、それはただ仕事のための行為。

 いつしか時が過ぎ、ホアもかつての精彩を欠いていき、全てを失っていこうとする中、チャンは彼女への献身を失っていかない。

 いわゆる純愛を通していく男の辛苦を描いたラブ・ストーリー。

 チャンはこの想いの行き着く先を考えたことあるのかな。

 チャンの想いと、その行き着く先が気になる展開であった。

/5

監督:ウォン・カーウァイ
出演:コン・リー、チャン・チェン
於:シネマート新宿

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-106「聖地には蜘蛛が巣を... | トップ | 23-108「ベネシアフレニア」... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

香港映画」カテゴリの最新記事