CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-266「ノー・セインツ 報復の果て」(アメリカ・メキシコ)

2022年12月02日 01時18分48秒 | アメリカ映画
悲しみには限度があるが、不安は無限だ
 殺し屋として生きてきた男は、裏社会から足を洗い妻と息子を取り戻そうとする。
 しかしかつての因縁により、男は再び殺しの世界へと導かれていく。(「作品資料」より)


 殺人の容疑で収監されていたネトは、警官が偽証を告白したことによって釈放される。

 しかし、〝拷問人〟と呼ばれる殺し屋であったネトは、様々な人物から狙われているということで足を洗い、街から出ることを決意する。

 早々に警官たちからリンチを受けるネト。

 街を出る前に別れた妻、ナディアと息子のフリオに一目会いたいと思ったネトは彼らの住む家に向かい、顔を合わせる。

 ナディアの新たな恋人、ヴィンセントが裏社会に生きることを知ったネト。

 やがて、ネトは罠にはまり、警官から追われる身となってしまう。
 更にフリオが連れ去れてしまい、息子を取り戻すため動き出す。

 ストーリーとしては、よくあるような話だとは思うが、その内容はなかなか驚きのものであったな。

 フリオは、殺し屋ということで、息子捜索の鍵を握る人物たちを訪れては容赦ない行動に出る。

 そして、拷問人と言われる所以である行動も。

 まあ、相手にするのが、犯罪者ばかりということではあるが、それでもこの人物までというのもある。

 そして、最後はフリオを捕らえていた相手と対峙するのだが、ネトが取った極悪非道な行いも明らかになり、完全に予想外の結末。

 冒頭に紹介される「出エジプト記」の一文が正に合っている結末であった。

 愛する者を助け出すために戦いに挑む男の話であるが、その内容は美しいものではなく、逆にそれが興味深いクライム・アクションであった。

/5

監督:アルフォンソ・ピネダ・ウロア
出演:ホセ・マリア・ヤスピク、ロン・パールマン、ティム・ロス、トミー・フラナガン、ニール・マクドノー、ブライアン・コックス、シャニン・ソサモン
   パス・ベガ、カイドリック・セラティ、カーラ・ソウザ、レティシア・ファビアン、ジョン・ギルバート、ブライアン・グラニー、グスターボ・サンチェス・パッラ
於:シネマート新宿

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