CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-190「罪深き少年たち」(韓国)

2024年06月28日 00時10分22秒 | 韓国映画
ここだけ光っちゃって

 1999年、全羅北道(チョルラプクト)の参礼(サムレ)にあるウリスーパーマーケットで強盗殺人事件が発生。捜査は難航を極めたが、じきに警察は近所に住む3人の少年を容疑者として逮捕し、事件は終結したかのようにみえた。

 しかし翌年、「狂犬」の異名を持つ敏腕刑事のファン・ジュンチョルのもとに、ウリスーパー事件の真犯人に関する情報が寄せられる。

 当時の捜査内容や記録に不可解な点が多いことに気付いたファンは、やがて事件に隠された秘密と警察・検察の暗部を目の当たりにする。(「作品資料」より)


 1999年に実際に起こった〝参礼(サムレ)ナラスーパー事件〟を基に製作されたサスペンス。

 冒頭、強盗事件が起こる様が描かれ、口を塞がれた70歳の老女が死亡する。

 すぐに3人の少年が逮捕され、事件は解決する。

 翌年、ファン・ジュンチョルが赴任してくると、真犯人を知っているという通報が入る。

 そしてジュンチョルは事件を再度調べ直し、逮捕された少年たちは冤罪であり、警察がでっち上げた犯人であると確信する。

 しかし、そんなジュンチョルの前に権力の闇が立ちはだかる。

 物語は、左遷されていたと思しきジュンチョルが定年前に元の職場に戻ってきて、再び逮捕された少年たちの無実を晴らすため奮闘する姿と、事件の翌年に再捜査する様子が並行して描かれる。

 少年たちの話によると、刑事たちに脅され、自白したと言う。

 しかし、その刑事たちを恐れて少年たちは真実を話さない。

 明らかに真犯人と思しき者が現れても、警察更に検察までもが一緒になって真実を歪曲してしまう。

 こうして組織に歯向かったとしてジュンチョルは左遷されてしまうが、再び戻ってきた彼は、少年たちの弁護士が再審を要求することで、再び少年たちの無実を晴らすため奔走する。

 ジュンチョルの家族まで嫌がらせを受ける中、果たして真実を明らかにし、少年たちの無実を証明出来るのか。

 緊迫感ある展開で惹き込まれる話であった。

 脚色しているだろうが、警察が犯人をでっち上げようとする様、そしてそれを守り通そうと画策する様は怖いものがあったな。

 現場検証の様子を一般人が撮ってもいいのかと思ったりしたが。

/5

監督:チョン・ジヨン

出演:ソル・ギョング、ユ・ジュンサン、チン・ギョン、ホ・ソンテ、ヨム・ヘラン

於:グランドシネマサンシャイン池袋

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