装飾古墳探訪は今回の旅の予定には無かったのだが、寄り道してZIOを大いにエキサイトさせてくれました。
鞠智城から熊本県立装飾古墳館へ。ここは熊本県内の12基の装飾古墳を現状レプリカ展示していてわかりやすい。特にチブサン古墳は衝撃的、是非本物を見てみたいものである。全国の装飾古墳の数は660/200000基(分母は全古墳数)、その内熊本県内だけで196基、福岡、大分、宮崎、佐賀、長崎の合計が191基と半数以上を占めている。装飾古墳の日本の基点が此処にあるような数字である。まだまだゆっくりしたいところだけれど、野外に出てみる事にする。
岩原古墳群の上に古墳館があるのである。一番大きな二子塚古墳を見、回り込んで岩原横穴群を確認、まさに九州恐るべしの感を更に深くしたのでありました。
実際の装飾古墳を拝みたくって山鹿に向かう。
市立博物館に行ってみると2時までに受付しないとシブサン古墳は見学できないとの事、すでにタイムオーバー、周りは見学自由と薦めてくれたので、チブサン古墳、オブサン古墳と周回、オブサン古墳の方は石室内に入れ、必至に装飾の痕跡はないかと、目を凝らしました。
そんなところで、日も暮れかけてきました。
まだまだ、鉄剣が出土した江田船山古墳とか回りたかったけど、今日はここまで、次回という事で、南阿蘇の宿に戻ったのでありました。
最近、日本の文化は一面的でなく複層的なのだと思っていて一筋縄ではいかぬなとも。律令体制が強いてきたものとそれにまつろわぬものたちとの相克が近代まで続いているような・・・・。文化も又そうした上にあって時には歴史上から抹殺されて***。装飾古墳が突然出現していつの間にか消える。その辺はまたの機会に。