今回の旅でもう一か所訪ねたい場所が最後の最後になってしまいました。
そこが大阪狭山市の狭山池です。
「古事記」に記され行基が補修した池が現代に残っている、それが狭山池だから。
やはり、来て見るべきでした。実際の景観は思ったより大きく壮大でした。
そして、更に感動させられたのが、府立狭山池博物館の雄大さです。
この無料の施設、古代から現代までの築堤技術の展示場のようです。
百舌鳥の巨大古墳を築造した古代の土木技術者が灌漑工事に力を発揮し、川を堰き止め、謂わばダムを作ってしまったのだから。
さらに、その補修に行基が、重源が、片桐且元が、幾多の時代時代の人々がかかわって今日あるということ、なんと感動的である事か。千年以上経た高野槇の樋に思わず頬ずりしたくなる。
そんなこんな感動の半日でありました。
そうそう、博物館そのものもユニークな建物、聞けば安藤忠雄氏設計とか、頷けました。
帰り際に池上曽根遺跡にも寄って見ることにしました。
弥生時代の大きな環濠集落跡、中央の大型の建物、実際どうだったのでしょう。
併設されている弥生博物館もなかなか。くり抜き井戸に使われたクスノキは圧巻でした。
企画展の「縄文!岩手1000年のたび」もおもしろいものでした。(05/15)