科学はおもしろいぞ!

身の回りのことから、科学のおもしろさを発見してみよう。

温度で色が変わる現象サーモクロミズム

2009-11-25 12:58:58 | 科学あそび
温度で色が変わる温度で色が変わる現象があります。サーモクロミズムといいます。
この写真は、赤い自動車の模型をビーカーに半分漬けたところですが、ビーカーにはお湯が入っていて、お湯に反応して、樹脂の地色の黄色になっています。
パイロットインキの作っている浴室玩具です。(パイロットインキがこういう玩具を作っているのは知りませんでしたが)
玩具セットとしては、以下の写真のような物で、右の回転ハンドルを回すと、パトカーとか消防車が動いて、中央がUの字になっているコースをとおり抜けるようになっています。
この中央のUの字のコースの部分は、氷を入れて冷たい水のコースとなっています。
右のスタート地点に黄色いクレーン車 半分冷水に潜って色が変わりました 全て冷水の中に入って消防車に変身 出てきた時は消防車
そのために、お風呂のお湯の中では黄色のクレーン車が、こおり水のコースをとおり抜けると、赤色の消防車に変身しているというものです。
もともと、パイロットインキという会社では、この温度で色が変わるサーモクロミズムの物質についての特許を持っていて、「サーモインク」というい商品名で販売もしています。
この技術を利用した商品としてパイロットのボールペンで、「消せるボールペン フリクション」というのがあります。
通常のボールペンのように文字が書けるのですが、間違えたときは、ペンの反対側についてる消しゴムのような部分でこすると、その摩擦熱で文字が消えるのです。
この消えた文字は通常は見えなくなりますが、スポーツなどで使う「コールドスプレー」をかけて冷やしてやると文字が出てきます。とても面白いですね。
ただ、残念な事に、このボールペンを使っての犯罪が以前ありました。経理事務の人が銀行の出金伝票に数十万の金額を書いて、社長決済をもらって、その後で数字を消して、一千万以上の金額にして引き出したというような事件がありました。



最新の画像もっと見る