
チムニーという人形アニメーションの作品があります。
真壁友さんとchimneyさんのコラボレーションで作られている人形アニメーションです。
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2008年に行われたイベント『Sometimes I'm Happy』(動画もあります)
小さな円盤(12センチぐらいか)の上に10体ほどの白い人形が並んでいて、ボタンを押すと、その円盤が回転して小さな人形がアニメーションのように動き始める不思議な作品です。
通常このような回転円盤に乗っているアニメーション人形は、ストロボライトを円盤の回転とシンクロさせて点滅させて、アニメーションに見せるのですが、ストロボを使うので、暗い環境が必要なのです。
しかし、この作品は、動画を見ても分かるように、外光の入る明るい環境で見えているので、とても不思議に思えます。
中を見たわけではありませんが、おそらくステッピングモーターという特殊なモーターで回転させているのだと思います。
このステッピングモーターというのは、任意の確度でクリッと回って、止まってまた回って・・とステップしながら回転するモーターなのです。
この作品では人形が10体ですから、360/10の36度ずつ回っては止まってを繰り返しいるのだと思います。
ですから、明るいところでもこのようにスムーズなアニメーションとして見えるのです。
ステッピングモーターは時計のモーターにも使われていて、秒針がピッピッピッ・・と動いて止まってを繰り返しているのが見られますね。
ただ、あまり大きな円盤では慣性力が強くなりすぎるので、うまくゆかないので、このような小さな円盤での作品となっているのでしょう。