尾瀬ヶ原の東に、燧ヶ岳がそびえる。
振り向けば、西には至仏山が、優美な姿を見せている。
燧ヶ岳の標高は、 2,356mであり、是より北へ行けば、この山より高い山はない。大昔、東北日本と西日本は、それぞれ別の島だったとのこと。それが、プレートの動きに乗せられて、富士山だとか日本アルプス辺りで、衝突した。なのでこの辺りが、一番盛り上がったのか。そして北にゆくに連れ、山は低いままとなった。
太平洋プレートが、日本列島の下に潜り込む。そのとき地殻に巻き込まれた海水が、マントルの熱で沸騰する。こうして浮力の増したマグマが、地殻の岩礁を突き破りつつ上昇する。なにかのきっかけで、地上に割れ目が達すれば、水蒸気は爆発して噴火口が出来る。こうして、地底にたまって押さえつけられていた。マグマは、エネルギーを解放するために、次々と地上にせり上がった来る。燧ヶ岳を形成した。その溶岩は、粘性が高かった。それで溶岩ドームを作ることとなったのか。
燧ヶ岳は、いくつかのピークをもつ。最高峰は、上の画像の柴安嵓であり、標高は 2,356mである。
浅湖湿原より、燧ヶ岳を望む。
2018 05 27【NIKON】 撮影 浅湖湿原より 左から赤ナグレ岳、その右の台形の山が、御池岳、手前右下の群青色の三角の山が、ミノブチ岳。右端が俎嵓。最高峰の柴安嵓は、御池岳に隠れて、見えない。
燧ヶ岳周辺の地図 【国土地理院】