留山の木を切るときが今 米原子力空母ジョージ・ワシントン(AP) ☆
よく負けるに決まった戦争と、物知り顔に謂う御仁がいる。しかし是、アタマにキムチ茸が生えているからこそ、云える戯言である。沖縄決戦でもアメリカは、多くの艦船と航空機を失った。さらに戦列を立て直して、九州や四国に攻め上ったとしたならば、どれほどの戦力を日本帝國軍に撃滅されたかの、想定は戦後思想界では開陳できなかった。
ベトナム戦争の経過を見れば、アメリカ軍の兵站枯渇も、充分に考えられたこと。
しかし先帝は終戦を決意為された。
日本国はいつからか、御門はたたかいを為さらない、そのような国柄となっていた。戦をするのは、征夷大将軍と相場が決まっている。日清・日露の戦いは、国威を簒奪した薩長軍故強かった。大東亜の戦いは、お公家官僚化した世襲軍属が、蔓延っていたが故に効果的な戦いが出来なくなっていた。