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【グローバルフォーカス】
誰がハノイ米朝首脳会談を決裂させたか(2)
2019 03 15(金) 9:23配信
トランプ大統領はトップダウン式の外交を成功させる度胸があるので、北朝鮮関係の新紀元を開いていると考えた。だが、首脳間の談判は金氏一家の伝統的な脚本に含まれた内容だ。2000年金正日はマデレーン・オルブライト米国務長官を通じてビル・クリントン当時米国大統領に会談を提案し、ジョージ・ブッシュ元大統領の時もさまざまな仲裁者を動員して米朝会談を成功させようと努力した。クリントンとブッシュは米朝首脳会談を断った。有意味で検証可能な非核化に向けて進展があった後に会談が続かなくてはならないという点を知っていたためだ。これとは対照的に、トランプ大統領は北朝鮮関係専門家を信頼せず、自身の交渉家的な力を確信していた。幸いにも参謀がトランプ大統領に現実感覚を十分に注入させ、ハノイ首脳会談ではシンガポール米朝首脳会談の時のように歴史的な非核化を主張するようなことは起きなかった。ハノイ会談の決裂はシンガポール会談の「成果」を十分に噛み締めさせた。トランプ大統領がシンガポールで収めた成果は、北朝鮮が核とミサイル実験を中断して韓米合同軍事演習を中断することにした「凍結対凍結」(freeze-for-freeze)合意しかない。2017年国連米国大使は中国がこれと同じ「凍結対凍結」提案をした時、国連の合法的かつ正常な措置と国連安保理決議を数回違反した北朝鮮の非合法的な行動を同一線上に置いて比較するのは侮辱的だとして拒絶した。しかし、今日私たちに残されたものは、18カ月前に中国とロシアが提案してトランプ行政府が容赦なく拒絶した「凍結対凍結」措置だけだ。
歴史家はトランプ大統領と文大統領の外交を成功裏に評価しそうにはない。金委員長が平和と繁栄に関心を持っていたのかも疑問だ。米朝間対話が再開されるときは、今よりももっと現実的な観点で会談に臨んでくれるよう願うだけだ。
マイケル・グリーン/戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長
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■ 2009年7月9日
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