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DDH-183 いずも

2014年09月23日 15時00分00秒 | 防衛省装備

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いずも型護衛艦(いずもがたごえいかん、JMSDF DDH IZUMO class

海上自衛隊が取得中のヘリコプター搭載護衛艦(DDH)である。1番艦が平成 22年度(2010年度)予算で、2番艦が平成 24年度(2012年度)予算で建造中の護衛艦であるため、ヘリコプター護衛艦を意味する記号の 「DDH」 を付けて、それぞれ  22DDH、24DDH と呼ばれている。

 

1番艦「DDH-183 いずも」 は平成22年度(2010年度)予算で建造費1,139億円(初度費込み:1,208億円)が計上されている。平成24年(2012年)1月から約3年の工期を目標に建造中であり、平成26年度(2014年度)末に退役予定の「しらね」を代替する予定である。2番艦は平成24年度(2012年度)予算で建造費1,155億円が計上されており、平成28年度(2016年度)に除籍が見込まれている「くらま」を代替する予定である。

 

 

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計画では全長はひゅうが型に比べて51m長い248mで、基準排水量は5,500トン増加する。ヘリコプター甲板の同時発着艦可能数が5機、艦載数が14機とヘリコプター運用能力の向上が図られる予定。

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本型は、完成すれば過去に海上自衛隊が保有した艦船(自衛艦)の中で最大の艦型となる(満載排水量が公開されていないため、基準排水量で比較した場合)。これは第二次世界大戦当時、旧日本海軍が運用した正規空母「飛龍」の基準排水量:17,300トン、公試排水量:20,165トン、全長:227.35mを上回り、当時のアメリカ海軍のヨークタウン級航空母艦(基準排水量:19,800トン、全長:247m)と同規模となる。現代において同規模の艦にはイタリア海軍の軽空母「カヴール」、スペイン海軍の強襲揚陸艦兼軽空母「フアン・カルロス1世」がある。

 帝国海軍空母 「飛龍」

 

主機関は、基本的にはひゅうが型と同様、ゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジンをCOGAG方式で2基ずつ4基、両舷2軸に配しているが、艦型の大型化に伴って、より大出力のモデルが採用されており、単機出力25,000馬力から28,000馬力に増強されている。

 

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装備

ひゅうが型と異なり、艦そのものの戦闘能力は低く抑えられている。電子装備やソナーは簡略化されており、武装も最低限の自衛火器を除いては搭載せず、対潜用の魚雷すらない。これは前型の大きさですでに艦本体が洋上を機動して対潜その他戦闘に従事するには限界の大きさであり、それ以上の大きさとなる本型は艦隊中核のプラットフォームに徹する運用が想定されているからである。すなわち単艦では運用せず、護衛艦(例えばイージス艦)を伴った艦隊として運用することを前提としている。

護衛艦 「あきづき」 護衛艦 「あきづき」

 

 

 

装備を簡略化した結果として、これだけ大型化したにもかかわらず、建造費は前型とほぼ同等に収まっている。

C4ISTAR機能[編集]

C4ISTARシステムは、ひゅうが型のものをもとに、全体的に軽量化・簡素化したものとなっている。

多機能レーダーは、ひゅうが型では国産のFCS-3が採用されており、本型でも同系列の機種が搭載されることとなった。ただし本型ではミサイル装備が省かれたことに伴い、多機能レーダーからもミサイル射撃指揮機能が省かれ、対空捜索と航空管制に特化しており、これに伴って形式名はOPS-50に変更された。FCS-3は、Cバンドの捜索用アンテナとXバンドの追尾用アンテナ(ICWI)の2枚のアンテナを1組にして、四方に向けて4セットを有していたが、OPS-50ではCバンドの捜索用アンテナのみが搭載される。これらのアンテナはアクティブ・フェイズドアレイ(AESA)方式の固定式で、装備要領はひゅうが型と同様、アイランド前部に0度と270度を向いたもの、後部に90度と180度を向いたものを設置している。なお潜望鏡探知等のため、回転式のOPS-28対水上捜索レーダー1基も並載される[6]。

またソナーも、ひゅうが型では艦首のシリンドリカル・アレイと長大な側面アレイからなるOQQ-21が搭載されていたが、本型ではその側面アレイを省き、艦首アレイのみとしたOQQ-23とされた。これは、強力な自衛兵装を有するひゅうが型と異なり、本型がほぼ純粋な防護対象となることから、自らアクティブ対潜戦を展開する必要性は低く、最低限の対潜探知能力と対魚雷防御能力を有すれば良いと判断されたためとされている[6]。

 

個艦自衛機能[編集]

上記のとおり、本型の搭載兵装は、ほぼ自衛用のものに限定される。

艦対空ミサイルとしては、ひゅうが型ではESSM個艦防空ミサイル(最大射程30〜50km)が搭載されたのに対し、本型では、はるかに簡素なSeaRAM(最大射程9.6km)とされた。これはアメリカ海軍のインディペンデンス級沿海域戦闘艦に搭載されたものと同型で、有名なファランクスCIWSをもとに、M61 バルカンの替わりにRIM-116 RAMの11連装発射機を組み込んだ近接防空ミサイル・システムである[6]。

また水雷装備としては、ひゅうが型で搭載されていたような対潜ミサイルも魚雷発射管も持たない。ただし対魚雷のソフトキル用として、投射型静止式ジャマー(FAJ)、自走式デコイ(MOD)が搭載される。これらはいずれもひゅうが型では搭載されず、あきづき型(19DD)より制式化されたものである[6]。

 

 

航空機能[編集]

本型の航空機能は、ひゅうが型のものをもとに、大幅に増強したものとなっている。飛行甲板は同型と同様に全通型とされているが、全長にして50メートル大型化したことに伴い、発着スポットは1つ増えて5つとなっている。また幅も5メートル大型化しており、航空機の運用性はさらに向上している。エレベータは同型と同じく前後に計2基を有するが、同型では前後ともにインボード式であったのに対し、本型では後部エレベータをデッキサイド式としている。これはイタリア海軍の軽空母「カヴール」と同様の装備方式である。デッキサイド式エレベータは、小型艦では波浪の影響が大きく、また岸壁横付け時の障害となる恐れがある一方、エレベータの大きさ以上の大型機でも輸送可能というメリットがある[6]。

防衛省は22DDHの設計段階ではヘリコプター以外の航空機の搭載も検討していたらしく、初期の完成予想図には、固定翼機を離陸させるための傾斜構造が描かれていたが、最終版の設計図ではこの部分は姿を消している[7]。2013年7月14日のFNNの報道で、日本政府はF-35Bを海上自衛隊の「ヘリコプター搭載型護衛艦」に艦載機として配備・運用するために、2020年代半ば以降の導入を目指し、検討していると報じられた[8]が、同年7月16日の防衛大臣記者会見でこれは否定された[9]。また、STOVL機運用を効率化するため、欧州の軽空母ではスキージャンプ勾配を設置している例が多いが、本型では強力なバウ・ソナーを有するために、これを後付することは困難であろうと指摘されている[10]。

 

   次期戦闘機は実証機を改装して無人戦闘機となる。 心神を無人戦闘機に改装すれば、
「いずも」の飛行甲板から充分に飛びたてる。画像部分をクリックすれば、
関連記事が開きます。

 

輸送艦・支援艦機能[編集]

本型では、マルチハザード化およびグローバル化に伴う任務の多様化に対応するため、警備艦としてだけでなく、下記のように輸送艦や病院船など様々な機能も付与されている[6]。
輸送艦機能舷側には車両積み下ろし用の大型ランプが設置されており、格納庫の収容能力とあわせてRO-RO機能を備えている。居住区とあわせて、陸上自衛隊の人員400名と3.5トントラック50台の輸送が可能とされている。補給艦機能他艦艇への洋上給油能力(3,300kLの貨油・真水:汎用護衛艦3隻分)等、多目的任務に対応し得る能力が与えられる。病院船機能本型では、ましゅう型補給艦の医療システムをベースに、35床の入院設備を有している。また必要に応じて、おおすみ型輸送艦と同様、格納庫内に陸上自衛隊の野外手術システムなどを展開することにより、さらに医療機能を増強することができる。

 

 

 

軽空母
 軽空母

 

 

 

2013 08 09  支那の末路わが郷

              2013 08 09 支那の末路

 

 

 

下の映像は一代目の、装甲巡洋艦「出雲」の雄姿である。

イギリスで建造された船だが、いまでは日本と英国との国力の差が、逆転している。

 

 

あと何年か後には、日本と米国との関係も、そのようになるのだろう。

 

湯田菌に憑りつかれて、アメリカでは航空機までもがまともに作れなくなっている。日本もその轍を踏まぬよう、湯田屋の謂う構造改革は産業を空洞化させる、腐朽菌の毒素そのものだと、その本質をしっかりと認識しなければならない。

 

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