旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

小富士山と石峰山(宮城県)

2013-01-20 23:43:58 | 宮城県の山
東日本大震災後はじめて石巻市雄勝に入った。そして、小富士山と石峰山を回ってきた。


 ●小富士山(おふじさん)
       307.8m/二等三角点(点名:藤山-ふじやま)石巻市大字立浜字天神
 ●石峰山
       352.22m/三等三角点(点名:石峯山)石巻市大字名振字長者峰


震災後、気にかかっていた雄勝地区(旧雄勝町)。
石巻市内の被災の状況は、しばしば報道されるし、自分の目でも見てきている。
しかしここ雄勝地区は、津波の引いた跡から特産物のスレートが泥だらけで見つかったとか、それが東京駅の修復に使用されたとかの報道はあっても、被災状況の画像はあまり目にすることが無かった。


三陸縦貫道「河北インター」を降り、北上川沿いに長面湾方向に進み、新北上大橋のところを右折し、国道398号を雄勝の町に向かう。

「町が無いッ!!」
そう、まるで無いのだ。

雄勝小学校も中学校は、荒んだ建物として残っている。
雄勝硯伝統産業会館も無残な状態のまま。
石巻市立雄勝病院も被災(現在は、別の場所に仮設設置)。
この病院では、入院患者40名、医師・看護師24人が亡くなっている。
生存者は、裏山に逃げた事務員6名だけ。
あまりに痛ましい・・・。



▲病院側の方角


▲雄勝硯伝統産業会館の方向



小富士山に登るため、袖浜を抜けて大浜峠に向かう。



▲小富士山


しかし、登山口を見落として先に進み、荒峠を越え、荒浜海水浴場近くまで行ってしまった。
戻ってきて、「こんなにも分かりやすい所を通り過ぎたとは」と反省。
時間は、10時50分になっていた。

大浜2号林道(国有)にはゲートがあるが、その脇を抜け歩き出す。
道はかなり広い。
ノイバラとススキが邪魔をするが、割と歩きやすい。




(道路を隔て登山口の林道ゲート斜め向かいにある水道施設)


しばらく進むと、倒木、土砂崩れなどがあり、道は細くなったりしている場所がある。
雪も10~15㎝くらい積もっている。



▲土砂崩れで狭くなった林道


シカの足跡につられて、小富士山とは反対方角に進んでしまった。
せっかくなので、尾根筋を歩き、その先を確認。
眺望はダメ。



▲間違ったついでに歩いてみた道


小富士山への正規ルートに戻り、山頂を目指す。



▲ロープが設置されている


雪はだいぶ深くなってきた。

山頂には、祠が2つ。
どなたが楽しんだか手前の木にはブランコ。
(でも、なんか○○吊り用に似ている。あまり気持ち良さそうにない・・・。)



▲小富士山山頂


▲山頂付近からの眺望(雄勝湾側)


写真を撮り、あとは一気に下山。
13:18着。


(昼食)


石(いその)神社・葉山神社の鳥居をくぐり、石峰山への登りを開始。
時間は、13:45。





奥に位置していた石神社の鳥居をくぐり、民家の右脇を杉林に向かって歩く。
(ちょうど車で帰宅したその家の方が、とても親切に教えてくれたので助かった。)



▲登山道は民家の右側にある


杉木立を進むこと15分程度。
八幡神社という標柱。
さらに先に行くと、愛宕神社の標柱。
ともにしめ縄が張られている。



▲八幡神社


▲愛宕神社


登り一辺倒の道は、やはり疲れる。

「御神馬の足跡岩」という巨岩が現れてくる。



▲御神馬の足跡岩


積もった雪に足を取られながら先に進むと、赤い鳥居の後ろに石神社。
これまた巨岩。
よく倒れないものだ。
(石神社のご神体は、この大岩。)



▲石神社ご神体



さらに上に行くと、大きな岩にのったケヤキの木。
これまたかなりのもの。





ここで眺望が効くというTV共同視聴アンテナ側を目指す。
雪は45~60㎝。



▲アンテナのある場所


見渡せるのは名振(なぶり)湾側だけ。
八景島が眼下に見える。



▲名振湾


先ほどの大岩ケヤキに戻り、いよいよ石峰山の山頂へ。

三角点を確認。
眺望はやはりダメ。



▲石峰山山頂


休憩もとらずに、直ちに下山。
ひたすら雪道をズルズル下りる。

登山口到着 16:10.
これで今日の山歩きは終了。



▲石神社・葉山神社前に広がる雄勝湾




▲今日歩いたコース



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