旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパ美術の400年~

2012-06-13 23:28:39 | 映画・芸術・芸能
昨日~今日と会議があったので、東京に行って来た。
本日の会議は正午開始。
それまでの時間調整を兼ねて、国立西洋美術館で今日から開催の『ベルリン国立美術館展~学べるヨーロッパ美術の400年~』を鑑賞してきた。







15世紀から18世紀までの選りすぐりの作品(絵画33点、彫刻45点、素描29点)だという。

上野公園は、修学旅行の中学生もたくさんいて、大変なにぎわい。
“平日なのによくもまァ~こんなにいるもんだ!!”と、つい思ってしまう。
美術館の前には、すでに150人くらいが並んでいる。

展示室に入ってからすぐに先に進み、まずは目当ての作品からじっくり眺めることとした。
(皆さんは順に見ていくので、こちらは先回りしようとの魂胆。)

全部でわずか36点しかないというフェルメールの作品の中でも傑出した作品と名高い『真珠の首飾りの少女』は、日本初公開とのこと。
見る者を静かで穏やかな気持ちにさせるこの作品は、やはり素晴らしい。
(それにしても、解説がテーブルの上に置かれた中国製の青磁を大きく取り上げているのには、マニアックな者の自慢げな表情が思い浮かび、興ざめしてしまう。)

レンブラント派の『黄金の兜の男』(1640年頃)は、絶対的な兜の質感、肩のハイライトの置き方などに感服させられる。
レンブラントの真筆かどうか不明とのことからレンブラント派の作品とされているようだが、わたしとしては、フェルメール作品よりもこちらの方に時間をかけて鑑賞させてもらった。

ルーカ・ジョルダーノの『アルキメデス』は、これまたすごい作品。
凹面鏡を手に持つ科学者の圧倒的存在感が出ている。


それから『マルティン・ルターの肖像』は想像以上に小ぶりの作品で、少し拍子抜けしてしまった。

何はともあれ、とても有意義な時間を過ごすことができたと、われながら思う。
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