2015.07.12(日)は、虎毛山に登ってきた。
好天の暑さの中で、前日の焼石岳よりも疲労困憊となった。
●虎毛山 とらげさん 1432.9m 【東北百名山】
*
道の駅「おがち」で車中泊。
すぐ近場のコンビニで朝食&昼食を確保。
国道108号を南下し、秋の宮温泉峡を過ぎて虎毛山入口の標識のある赤倉沢林道へ進む。
道は、国道、旧国道の下をくぐり、舗装されているものの所どころイタドリなどの背の高い草に覆われていた。
この舗装道の終わりに広い駐車場があった。
登山口を示す大きな案内板も設置されている。
この場所に車を置くと、直接の登山口まではかなり長い林道歩きになる。
未舗装の林道の奥に10台程度駐車可能のスペースがあると『山と高原地図⑥栗駒・早池峰』は記している。
しかし現在、途中に路肩崩落があり、普通車での走行に注意とどなたかがネットで紹介していた。
車で奥に進むべきかどうか思案していたら、2台が通っていった。
昨年、神室山に登ろうとしたときにも、行政が設置した駐車場はだいぶ手前側で、奥に車を置く場所があることを知らずに往復40分も歩いたことがあった。
今度もそうなるのは避けたいと、わたしも後に続いて走行。
しかし、”往きはよいよい、帰りは恐い”。
やはり手前の大駐車場に止めておけば良かったと後悔することになってしまった。
(大駐車場から最初の路肩崩落個所)
(奥の路肩崩落個所:画像は帰りに車を止めて撮ったもの。駐車スペースへは右奥の方向に進んでいく。)
林道奥の駐車スペースに車を置いて山頂まで往復。
(わたしのほかに5台駐車。)
その後の帰りに、路肩崩落個所を無事に通過し、安心した途端、車の左側面下部を倒木に接触させてしまった。
仙台に戻り、いつもお世話になっているニッサンの某所に修理をお願いしたら、かなり高額な費用とのこと。
エクストレイルがメタリック塗装でないことも金額にかなり影響するらしい。
この時期の虎毛山は、山頂の広い湿原に多種多様の花が咲くとのこと。
それを期待し、長い林道歩きに加え、微風さえ吹かない2時間の急登の連続を我慢して達したものの、あまり花も無く、残念なことになってしまった。
この山に登るタイミング選びの難しさを実感させられた。
虎毛山は”いぶし銀のような山”で、わたしのような”にわか登山者”には、その良さを十分に理解できないのだろうとも思った。
持参した500㏄のスポーツドリンク、同量の湯、1リットルの水のほぼすべてを飲みほし、暑さでヘトヘトの日だった。
車を置いたところ近くの水場「トラの滴」は、まったくもって甘露、甘露。
奥の駐車スペースからの歩き出しは午前7時30分、戻りは午後1時55分(総時間:6時間25分)
※山頂湿原で長時間の昼食休憩。
歩行距離は、約9.8km。
秋の宮山荘まで戻り、入浴(料金600円)。
(この施設の浴場はとても立派。半立湯や仰向けで入るジャグジーのものがあったり、打たせ湯、露天などがある。)
仙台の我が家までは、古川インター付近の渋滞を想像すると東北道を使ってもあまり大差がないと判断し、国道108号~457号を戻った。
(大駐車場の案内板)
(奥の駐車スペースから先の林道)
(水場:トラの滴)
(大崩落地:道は上に迂回するように矢印があったが・・・。)
(大崩落地:上流側から振り返ると沢岸にも矢印あり。帰りはこちらを歩いた。)
(登山口:一人で渡る橋が架けられ、案内板が設置されている。)
(つづら折りの急登の始まり)
(急登)
(桧の倒木地帯:風のある日は倒木注意とのこと。)
(倒木のオブジェ:撮影スポットとしての紹介あり。)
(夫婦桧)
(高松岳への縦走路分岐点)
(虎毛山山頂の方角)
(山頂避難小屋)
(山頂)
(チングルマ)
(コバギボウシ?)
(イワイチョウ)
(小又山の方角)
(神室山遠望)
(前神室山遠望)
(霞んで見える鳥海山)
歩いたコース
行きたいところをリストアップしているのですが、思うようにならずにいます。(それに根が貧乏性なので、長距離先は1山ではもったいない気がして・・・。)
虎毛山は長い林道歩きと急登で、それなりの覚悟(意気込み)が必要と知りました。
ブナ帯の紅葉と山頂の草紅葉、鳥海山や神室連峰、須金岳などの眺望もまた素晴らしいものでしょうね。
虎毛山は暫くご無沙汰です。
新しい小屋と地溏の周りの草紅葉を見に、秋にでも計画してみます。
山頂にある素晴らしい高層湿原ですね。
わたしはベンチで仰向けになり、青空を見上げて思い出したのが、石川啄木の「不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし十五の心」でした。こちらは盛岡城址であり、そもそも場所が全くちがうのですが・・・。
また次の機会に、タイミングを見計らい訪れてこようと思っています。
今年は例年より季節が進んでいる気がします。
この山の高層湿原を見るといつも、「天空の城ラピュタ」の空中庭園を思い出します。
次回は花が咲いているといいですね。