旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

仙台神室・山形神室(宮城県・山形県)

2014-06-01 23:56:03 | 宮城県の山
宮城と山形の県境にある仙台神室と山形神室を前回と同様のコースで回ってきた。
それにしても天気が良すぎて暑い日だった。

まずは笹谷峠に自転車を置き、車で仙人沢登山口まで戻る。
誰もいない。
独り歩き開始は6:45。



▲仙人沢登山口


登山道は、深い沢に向かって滑り落ちそうな箇所がある。
オオカメノキ、エンレイソウ、イチリンソウ等の花を楽しみながら、歩く。



▲ヤマエンゴサク




▲上流からの雪と土砂で埋まった沢を横切る


約1時間で仙人大滝分岐に到着。
(これまでの間に幾度か沢を越したが、バランスを取る上でトレッキングポールのありがたさをしっかり感じた。)
せっかくなので大滝下まで行ってみる。
雪渓が横たわり、その向こうの新緑の中の滝はまさに幽遠。



▲仙人大滝


分岐まで戻り、対岸の斜面を登って行く。
ほどなくしてまばゆい陽射しの尾根筋に出る。
このあたりから足元にはイワカガミ、目の高さにはシロヤシオの花。



▲イワカガミ


▲シロヤシオ


▲仙台神室の岩壁


▲尾根筋の道


岩壁、その先の急登が続くこのあたりは、気が抜けない。
(私は下りでは通りたくない。)



▲岩頭に立って雁戸山を遠望


仙人沢源頭部の沢の付近はシラネアオイの群生地。
何度見ても趣深いこの花は大好きだ。



▲シラネアオイ


源頭部からはゴロ岩の沢が道になっているが、大きな雪渓に覆われている。



▲立ちふさがる雪渓


道は左端の方だろうと思いつつ笹や木の枝につかまりながら登っていくと、どうも真ん中辺らしい。
今は私のほかは誰もいない。
軽アイゼンも何も持ってはいない。
ここは安全第一と考え、戻って右手側の際を登っていった。
(上部に着いてみたら、左端を来た方が正解だったが。)
けっこう急斜面だった。



▲傾斜の様子


ダンゴ平について一安心。
仙台神室への登りを続ける。



▲アズマシャクナゲ


▲仙台神室への急登


山頂のシャクナゲの向こうに蔵王の山並み。
そして月山、葉山、朝日連峰、大東岳、泉ヶ岳などなど。
腰を下ろしてジックリ休憩させてもらった。
(こちらが到着したときにいた男性3人は下山。その後しばらくは誰も来なかった。)



▲仙台神室山頂


▲蔵王


▲月山


山形神室までの登りは、掘られた道が乾燥していてまあまあ歩きやすい。
(ぬかるんでいるときは歩きたくない道。)

清水峠への分岐点で、昼食準備中の方々に出会う(男女それぞれ2名)。
年配の奥様らしい方から私までフキとワラビの煮物を食べさせていただいた。
根っからの山菜好きの私。
うれしい心遣いが、頭上の青空と同じく思えた。
(その方々は、多分東北大学大学院工学研究科の関係者と推察。)

山形神室に到着。
誰もいない。
コンビニで買ってきたオニギリとサンドイッチの昼食。



▲ヤマツツジの咲く山形神室山頂


トンガリ山を目指す。



▲歩いてきた道(右奥:仙台神室、真ん中:分岐、左:山形神室)


▲トンガリ山(向こうには蔵王や雁戸山の山並み)


道脇にはこれまたかわいらしい花が咲いている。



▲アズマギク




ハマグリ山への登りは、この岩場を越していく。



▲ハマグリ山手前の岩場


いよいよ笹谷峠の駐車場が見下ろせるようになってきた。
たくさんの車で満杯。道にもはみ出している。
雁戸山に向かった人たちがかなりいたようだ。

後は下りの連続。



▲レンゲツツジ


▲ヤマツツジ


▲タニウツギ


▲下りてきた方角を眺める


駐車場に置いた自転車に乗り、仙人沢登山口にいっきに戻る。
到着時間 13:45。

道具を車に積み込んで休んでいたら、下ってきた車の助手席側の空いた窓から手を振りながら「サヨウナラ!」と女性の声がした。
今日は、ホントに暑い(心も熱くなる)良い山歩きになった。

※前回の様子は ⇒ こちら

※今日のコース








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2 コメント

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良いところです (morino)
2014-06-02 22:02:48
すっかりこのコースがお気に入りになりましたね。
何度歩いても楽しめるところだと思います。
私もまた歩きに行きそうです。
返信する
味を占めるとは (やまぼうし)
2014-06-03 01:02:40
morinoさん、こんばんは! そうです、すっかりこのコースの良さにはまってしまいました。「味を占める」とはこういうことを言うのでしょうね。
返信する

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