旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

雨読。そして一休さん・・・。

2015-09-01 22:54:00 | 日々雑感
雨降りが続き、山行も庭作業もダメ。
なので8月は読書月となった。

正法眼蔵随聞記講話(鎌田茂雄)、一休宗純 狂雲集(柳田聖山)、一休(水上勉)、一休 その破戒と風狂(栗田勇)、薄田泣菫(すすきだきゅうきん)の詩と随筆集関連3冊、坂村真民詩集3冊など。

ところで、一休さん(一休宗純 室町時代の臨済宗大徳寺派の僧)。
77歳のころに30歳代の盲目の琵琶弾き森女(しんじょ)と出合い、その愛欲の様子を赤裸々に狂雲集に残している。
そこからはTVアニメの“とんちの一休さん”なんて微塵も想像できない。

そういえばあの良寛さん(江戸後期の曹洞宗の僧)は、70歳のころに30歳ほどの若き尼僧の貞心尼(ていしんに)に想いを寄せられ、二人は激しい恋に落ちている。

一休さんの森女との関係が事実かフィクションか諸説あるようだが、いずれにしても愛欲は断ち難しということ。
次の詩は、狂雲集の中にあるもの。う~ん、一休さん・・・・!

 美人陰有水仙花香   美人の陰(いん)に水仙花の香有り

楚台応望更応攀  楚台(そだい)は応(まさ)に望むべく、更に攀(よ)ずべし
半夜玉床愁夢顔  半夜の玉床、愁夢(しゅうむ)の顔
花綻一茎梅樹下  花は綻(ほころ)ぶ 一茎(いっけい) 梅樹の下、
凌波仙子遶腰間  凌波(りょうは)の仙子 腰間(ようかん)を遶(めぐ)る

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