旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

豪士山・駒ヶ岳(山形県)

2015-05-23 22:43:27 | 山形県の山

山形県高畠町の豪士山~焼枯~駒ヶ岳と周回してきた。
虫たちに悩まされたものの十分楽しんできた。

   *

インターネットで情報集めをしていたら、多くの方々が信濃沢登山口→駒ヶ岳→焼枯→ひかば越え→豪士山→豪士峠→登山口の周回コースを歩いているようだったが、
当方としては、これとは逆回り(いわゆる時計回り)を選択。
結果的に、こちらの方が良い選択だったと思う。

●豪士山 ごうしざん  1022.4m
●焼枯(高畠町最高峰) 1074.8m  
●駒ヶ岳 こまがたけ  1067.5m

寝過ごしてしまい、我が家を出たのが5:30過ぎ。
泉PAから東北道、山形道の山形蔵王IC、国道13号と通り、高畠町に向かう。
道すがらコンビニで朝食と昼食用の買い物をしたり、登山口となる元宮キャンプ場跡への道が分からず時間を費やしたりなどしたことから、目的地到着は7:50過ぎになった。

元宮(本宮)キャンプ場跡の木立の中に、数台の車が駐車。
それを横目に少し先まで進む。
すでに3台が駐車しているところが登山口だった。
(ここの場所は、5台くらい駐車できる。なお駐車スペースはこの先にもあったが・・・。)

山菜取りから帰ってきた地元の方とあいさつなどを交わし、歩き出したのは8:20近くだった。





さっそくの急登に汗が出てくる。
地元『豪士の会』の皆さんが整備・維持している登山道だと思うと、疲れも少々軽くなる。
エンレイソウ、ヤマツツジ、タムシバなどの花が咲いているが、とにかくもっと先に期待して進む。

ここまでの道ではあまり展望がきかないが、上部に進み、振り返ると朝日連峰が見えた。
それにしてもこの山の周囲が、これほどまでに峻嶮だったとは・・・。
”自分も登っている、登っている”と、うれしくなってしまった。





(左は断崖になっている)










豪士峠に到着。
道はきちんと刈りはらわれている。
細い倒木に腰をおろして休憩。









(ここまで歩いてくる途中、何の標識も無かったので、自分が豪士峠ではなく”ひかば越え”分岐に向かっているのではとチョッピリ不安になっていた。)

豪士山山頂に向かう道にはまだ雪が残っていたが、難儀するほどのものではなかった。





(山頂手前の残雪)




ここまで誰にも逢わずに来た。
広い山頂で、全方位の眺望を楽しみ、自分撮りをしてノンビリと休憩。
(この後悩まされる虫たちもここにはいなかった。)
あいにく山々は霞んでいたが、大気が澄んでいたならまさに絶景を見ることができただろう。



▲豪士山山頂




(飯豊連峰)


(蔵王熊野岳(左)を遠望)


(蔵王連峰の屏風岳、不忘山を遠望)


▲サラサドウダンツツジ(山頂の標柱脇)


▲ヤマツツジ(丈は低いが、山頂の花は大振り)


次は、ひかば越え。
豪士山山頂からは急な下りとなる。
サラサドウダンツツジ、ヨウラクツツジなどがたくさん咲いていた。









(左から2つ目のピークが高畠町最高峰。右が駒ヶ岳。)


「ひかば越え」手前でソロの男性とスライド。



(ひかば越え分岐)


次の高畠町最高峰だという焼枯への道は、草が茂り、”オイ、オイ、この道で大丈夫か?”となった。
しかし、それもホンの短い距離で、ブナの林に入ると道はしっかり付いていた。







「ひかば越え」と「焼枯」の中間地点付近で2人の男性とスライド。
後はまた誰にも出逢わない。
キャンプ場や登山口にあった車の方々は山菜採りかなどと思いつつ焼枯に到着。



(高畠町の最高地点)


(歩いてきた豪士山の方角を振り返る)


標柱を見ていたらたちまちハエとブユのような小さな虫たちに襲撃されてしまった。
そのあまりの多さに腰をおろして休むなどといったことはできない。
とはいえ昼食タイム。
この先の林の中でも同じだろうと思い、仕方がないので立ったまま昼食を取った。

傾斜のけっこうあるアップダウンを繰り返し、駒ヶ岳に到着。



(駒清水)


(眺望がきかない駒ヶ岳山頂)


下の方から人声がした。
こんな時間でも登ってくる人がいるのかなァ~などと、呑気なことを思って下って行ったら、約10人ほどの男女のグループが休んでいた。
その方々も、当方と同じルートで歩いてきたようだった。

道を譲ってもらい、先に進む。

タムシバの花がとてもきれいに咲いていた。





スリリングな岩場渡りに出た。
”オオ~、絶景”









後ろから聞こえてくる大きな話声にせかされ、直ちに移動。
何も気にする必要が無いのだけれども、ここまで一人の静かな歩きだったためかつい後ろから追われるような気分になってしまう。

黙々と急な下りを続ける。







沼のある地点まで下りてくると、独りの女性が登ってきた。
聞けば、上から下りてくるグループに合流するのだという。
それにしても、登山口からは約1時間ほどのところ。
理由は何?などとつい思いめぐらしてしまった。



(沼というよりは湿地かな~)


雪渓の融水で冷たい信濃沢の流れで顔を冷やし、気分を一新。



(ニリンソウがまだ咲き残っていた沢沿いの道)


本沢出会いのところで1組のご夫婦を追い越した。

こうしてみると、駐車場にあった車は山菜採りの方々のものではなかったようだ。
登山口には、わたしより後に山に入ったと思われる車1台が増えていた。

登山口戻りは14;47。

今日のコース





帰りに立ち寄ったとても立派な石塔のある山神碑。
キャンプ場跡のすぐ近くにある。




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