旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

三浦乾也‐洋式軍艦を造った幕末の鬼才の焼物

2013-08-24 21:26:29 | 水の道逍遥
芹沢長介記念東北陶磁文化館(宮城県加美郡加美町)が所蔵している三浦乾也の作品を撮影してきた。

町からの撮影許可は、申請書を提出し、昨年中にいただいていた。
それが今日とは随分と間をおいてしまったものだ。

カメラの腕もまったく未熟の私に親切に対応していただいた学芸員の方には、心から感謝いたします。

この東北陶磁文化館には、切込焼(きりごめやき)、堤焼をはじめとするすぐれた作品が展示されている。
ぜひ多くの方々にご覧いただきたいものだ。


三浦乾也  みうらけんや(1820~1889)
江戸の陶工。乾山風の焼物を作り、破笠(はりつ)風の細工が巧みであった。浦賀に入港したペリー率いる黒船を見て造艦の必要性を幕府はじめ諸藩に説く。安政元年(1854年 33歳)には幕府から命じられ、勝安房(かつあわ 海舟)と共に長崎に行き、オランダ人に洋船製造技術を学んだ。1856年(35歳)、仙台藩に造艦棟梁として招かれ、寒風沢において我が国初の洋式軍艦『開成丸』の建造にあたった。船の竣功の労にこたえて、後に仙台藩から御作事奉行格にとりたてられている。乾也に陶工を学んでいた庄司義忠に乾の一字を与え、乾馬の号を贈り、「乾山楽焼秘書」を模写させた。これにより乾山流陶法が堤焼に根付くことになった。時が明治に移ってからは東京に在し、陶工としてその名を馳せた。 (注)「勝安房と共に」、「我が国初の」は誤り。

※ 三浦乾也に関する詳細は ⇒ こちら

※ 東北陶磁文化館で出会った驚き‐三浦乾也 ⇒ こちら



(芹沢長介記念東北陶磁文化館所蔵)


(芹沢長介記念東北陶磁文化館所蔵)
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