悪魔と踊ろう

犯人は警察幹部の親類だった。身内をかばう獣道で、犯人を割り出した警察官は、ミミズのように蒸し込まれた。ここは日本か?  

警察の腐敗「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年02月08日 07時44分22秒 | 悪魔と踊ろう  vol 3-7~8
           ●悪魔と踊ろう  vol 3-7           ポチの餌づけ








 駐車場の一番奥まで歩いて行くと、水色のいつも見る新聞記者の車が止まり、

中に若い記者が、合格発表を待っている受験生のように様に

       “何がどうでも、この場から動けない”と、言う雰囲気で座っている。

やはり思った通りだった。駐車場の奥の端なら、全体が視察できる。

いつもは、署の正面に堂々と車を止めるが、今日は奥の端だ。

太陽光線が、まともに当たる場所で、クーラーもかけず・何かを待っている様子だ。
一目で“張り込み”とわかる様相~・・・
・・・・・こいつ~新聞記者になって、まだ間がない。それともアホか?

コイツが私の魚信(アタリ)サンだ。~フワフワと近づき、まず、~おちょくった

       「お、・・・朝からずっと~誰を待っています??
                 暑いのに、クーラー無しの・音無のかまえで、
                        ~えらい根(コン)が続くねぇ・・・・・・・・・

                       ・・・・・・音無川で・・・内緒の女でも待ちよるかぇ~・・・・・・」



まるで偶然見付けたかの様に話しかける。・・・・・相手のアタリを見た。


      「そん・なんじゃぁ~ないデス、昨日からですよ・・・・・・・・・・・・・・・・

                              ずぅ~と・・こんな事で・・・・・・・・・・・・」



 アタリがあった。

新聞記者は、昨日から警察署に張り付いている。~今、そう言った。

 なら、たたみ掛けろ。


    「あぁ~・・・何か“掘る”てかー?・・・
                    “掘る~”てよ・・・・・・・・・

              ココで“掘る”て・言えば~あの、12年前の
               一国銀行の銀行員失踪事件しか・ないやん・・・・・・

                ・・・・・・・・・あれぇ~しか?・・アレだろう・・・・・・・・・・
          
                さすがブン屋サン!

                        ワシラ“下”のモンには、なんにも言ってくれん、けど、
        
                         地元の新聞には、昔からよく抜けるんで・・・

                           大したもんだ。やっぱりなあ~・・・エライもんや
               
                             あの~・・・・・田岡 大をヤッテル(取り調べ)ワケ・・・・

                             ・・・・・・・・・・・・・昨日から、・・・・・・

                                        ・・・・・・ブン屋さんは、すごいなァ~」




 新聞記者は、軽くうなずきながら


           「そうです。銀行員の件で、来ているんですが、詳しい事は判りません。
                  僕は上から 言われて、来ているもんで・・・・・・・・・・

                       ・・・・・・・・・ただココにおる様、言われているだけですから・・・」


  若い新聞記者が、大きなため息混じりに1つ1つ区切りをつけて話した。

 区切りには、昨日から交代もなく、ただ1人・黙々と上からの単調な命令

                             「警察署での張り込み」を遂行している

うんざりする中に、かなりの緊張感がある独特の雰囲気があった。
  

 私も長い張り込みを何回か経験した事がある。

徹夜の張り込みは、精神的な疲労が激しいものだ。が、・・・と思う。

普通新聞記者が警察署に来るときは、署内で大手を振ってウロウロしているもんだ。

それが駐車場で警察の動きを張り込むとは、ただ事ではない。

つまり、取調中の容疑者が歌った後(自白した後)容疑者の言う通りの証拠品を

・・~容疑者の案内で捜しだし、結果、容疑者の自白通りの場所に、その通りの「物」があれば

即逮捕。~なければ再度調べる。この流れである。


  新聞記者が張り込んでいる目的は「物」探し、つまり「掘る」である。

失踪した銀行員の“骨”または“服”を、容疑者の案内で掘り出したとき 田岡 大を逮捕できる。

新聞記者が待っているのは、この瞬間だ。

どこの新聞社にも犯人 田岡 大 の案内で、警察官が動き被害者・銀行員の“骨”または“服”

を掘り出す写真は撮れまい。~絶対不可能だ。・・・・・・・(~しかし“骨”は無いだろう~“服”は別だ)

他の新聞社なら撮れない絵が、警察幹部と普段から連れ添っている地元新聞なら可能である。

一大スクープを撮影できる。大特ダネだ ~大本営から“ポチがエサをもらった”

 

 この若い新聞記者は、それを狙っている。
車にある大型カメラが、出番を待ちながら~私に教えてくれた。

取材だけで、そんなカメラを持つか?持つワケがない。



・・それなら、警察が新聞社に漏らした事件の内容は、犯人は誰・いつから取り調べ・

いつごろ自白・それから、「物」を捜し「掘る」・の一連の流れを漏らしていなければ、

・・・・・・・・・・・~この様な結果にはならない。

 犯人逮捕は100パーセントの確率で確かである。で、なければ、ここまで~用意周到にはならず、

ましてや~「掘る」と、間違うはずがない。

新聞記者が“掘る・と~勘違いした”原因は、警察が全部・漏らした以外に考えられない。


若い記者は、まだ熟成しておらず、駆け引きができないようで、全て私の思いのまま答えてくれた。

が、これ以上聞けば、この記者の失点になり、今後、私の顔を見かけたら、モノも言わなくなるだろう。

 しかし、警察が新聞社に内部情報を漏らすときは、「成功」する場合のみである。

それも確実に成功する場合、もしくは被害者などに圧力をかけられ、

警察がどうしようもなくなった場合、しかたないので新聞社のご機嫌取りに情報を漏らして、

後々うまく新聞紙上に書いてもらう為の方策である。



 だとすれば、既に田岡 大は、かなりの線まで歌っているか、歌わなくてもどうにかなる、

何らかの「策」がなければ、新聞社には漏らさない。
しかし、この事件に関する基礎的な知識さえない奴らが

どの様な“策”を持っている。基礎が無いヤツに“策”が、あるわけがない。

捜査一課が私に質問した内容は、事件の初歩的な事で、 しかも・全部~ウソ八百である
・・・~とても犯人相手の取り調べに使える様なモノではない。


しかし・・自信満々でないと~新聞社には“漏らさない”・・じゃぁ~なんだ
もし可能性があるとすれば「物」(ブツ)が“策”だ。~その「物」を新聞社に漏らした。

・・・・・・・・・・だから~新聞記者が「掘る」と勘違いした。~他に考えられん。



・・・・・・・・・・・~例えば、銀行員の“衣服”・“らしき”ものを・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・埋めているのを・・・誰かが見た。・・その目撃者を警察が確保し・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・“目撃情報”を調書に取った?・・とか?・・


~・・・・・10年以上前にも、そのような噂が四万十川沿いに流れていた。
田岡が~河原で、 “何か” を “引っ張っていた” ・・・川漁師からの目撃証言だった。

“引っ張っていた”・・とは、全て見ているが言いたくないから、「引っ張った」の表現だろう。


 早い話が、“すでに勝負あり”、との“勝算”があるから、新聞社に漏らした。こう考えるのが
順当な筋である。



 可能性として、事件を蒸し込んだ警察官がどの様な方法で、何をしたか?・・警察内部を調べ、

「蒸し込み組」が歌った後、事件に着手したのか?・・それなら、簡単だが・・・・・・・・・
・・~・・・それは無いだろう。

しかし、すでに事件を解明し、簡単に犯人を逮捕できる。と、判断してもおかしくない。
元々・・・その程度の事件だ。


 この事件は、「蒸し込み組」の証言だけで逮捕する事も、やり方次第では可能となる確率は高い。

私とすれ違った「蒸し込み組」の1つ目カラスが、露骨なまでに私から顔をそむけ、通り抜けた。

  ・・・~その、意味合いも理解できる。

が、新聞記者が期待している銀行員の「骨」または「服」は、まだどっかにあるのか?

~「骨」は、すでに無いのかもしれない。



 私はどうしても引っかかる、銀行員失踪事件から3年ぐらい過ぎた頃、四万十小学校の裏山から

~「骨」が出たと言う話。

小学生が「人間の骨の回りに、お金が落ちている」と、銭を拾った。あの一件。

もしアレが失踪した銀行員の骨なら、既に警察が処分しているだろう。



 それなら、事件処理そのものができない。12年間蒸し込んできた理由もわかる。

もし私の推測が正しかったら、別件で田岡 大を逮捕する以外に方法はないが、

絶対しないだろう、やれば、自分で自分の首を絞める事になる。

~しないとは思うが、新聞社に抜けているのは事実だ。

この状態なら、明日もこの新聞記者はココに来る。

明日は私も当直で、朝から中村署に来なければならない。ここはひとまず引く。

あまり長く話すと明日、この記者が私を敬遠する恐れがある。

今、話し出して3分ぐらいだ、このあたりで切り上げ、最後に

・・・・・・・・1つ、おみやげを残した。



      「あの事件よ、銀行員失踪事件。・・アレ・初めから犯人は判っていたんじゃ。

            警察が蒸し込んだのよ、ワシが犯人を割り出して・・それでいきなり飛ばされ、

                         ・・・・・・・・・・・・・・12年たって、四万十市に戻ってきたんよ」


記者は、きょとんとしながら

         「ホントですか?あの時、ここにおったんですか?」

と、半信半疑であった。これだけ言い残して直ぐ離れた。
   

 人間、最後の言葉が一番脳裏に残るもんだ。警察の制服を着た変なオジサンが、

おかしな事を言って帰った。これだけは確実に記者の記憶に残る。

そして新聞社に帰って喋る。話せば、回り回って仲良しの警察署長に伝わるだろう。

 ・・・~それでよし。・・「かかってこい」私の挑戦状だ。




 
 数年前、高知県でも結構・大きな町で、女子高校生が殺害され、海沿いの高速道路が走る

展望台近くの山中に捨てられる事件があった。

田舎では滅多にない殺人事件。

しかも被害者は、女子高校生。

全てそろった舞台で、犯人が逮捕される “前” の映像がテレビで放映され、

新聞には“逮捕前”の写真が載った記事が堂々と報道された。

全て隠し撮りしたような映像を見て

 「こいつが犯人じゃぁ~」と言いながら、酒を飲み、大いに話題になった土佐の国で

逮捕 “前” ・裁判の “前” に~なぜ犯人の日常生活の映像を~隠し撮りできる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また~なぜ報道できる??

と、疑問に思った。・・・・・・・・・・・・・・~異議をとなえた人は、誰もいなかった。

~マスコミの反応も全くない。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~・・・これが現実の世の中である。・・・土佐では昔から~こんなもんじゃ~
    土佐の“坂本龍馬”は、土佐じゃぁ~なんちゃぁ~できんけん脱藩したがじゃぁ~
       
 

戦争中の「大本営発表」~・・・・・ウソ八百の勝利報告を国がコントロ~ルして

国民を欺き、戦争に突き進んだ。あの時代のウソ新聞は、今や更にスマートになり

新聞社に“エサをやりながら”~上手に、国民をコントロールしているようである。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・すくなくても、刑事事件に関しては間違いない。

この新聞を誰がコントロ~ルし、そのためのエサを誰が与えているか


世の中の“自称知識人”たる人物は、少しは真面目に考えたらどうか。
君たちは~いまだに受験勉強をしながら~記事を書いたり~テレビに出演しているのか??




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