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悪魔と踊ろう

犯人は警察幹部の親類だった。身内をかばう獣道で、犯人を割り出した警察官は、ミミズのように蒸し込まれた。ここは日本か?  

警察の腐敗「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年02月17日 16時21分01秒 | 悪魔と踊ろう  vol 3-9~10
         ●悪魔と踊ろう  vol 3-10          取り調べ殺人 3







 葬儀は町の葬儀屋で簡素に行われた。


 極近い親戚の者や御近所の人達が2~30人ぐらい集まり、
親戚筋の人達も、あまり来てなかったらしい。

葬儀を差配したのは極近い身内であり、家族ではない女性だった。との、風評もある。


 11年前、田岡が任意の取り調べを受けた際、3日目に親類の元警察官宅(金貸し)に逃げ込んだ。

その元警察官の奥さんが差配(葬儀の料金の支払いを含む)したとの、噂である。

これは、葬儀屋に関連した人物から聞き込んだ事なので、
私としては100パーセントまちがいない。と思っているが、

葬儀屋の名誉に関わる問題になるので、断言はできない。


 葬儀の為に準備した料理は「これで、足りるだろうか?」と不思議がるほど少なかったと聞く。

葬儀場での儀礼的な言葉として近所の者が

        「急な事で大変でしょう・・・」

と、言葉少なく田岡の家族に話しかけた。

 首つり自殺で死亡した事を知っている御近所の人達にとって
「急な事で」と言う以外、他に言葉がなかったのだ。

だが、母親の返答は、


      「胃が悪くて・・・・・・・・胃が・・・」


何も言わず。ただ、「胃が・・・」と。胃の事だけしか話題にしなかった。

無理もない、人の母に、この葬式はあまりに残酷な仕打ちであった。

他に言いようがないだろう。が、警察に殺されたとは言わなかった。

家族なら、身内の身の潔白、あるいは言い訳、あるいは開き直り、
数々の観点から、唯一攻撃できる警察批判を 行っても、おかしくない現状であるが、何も無い。


・・・・・なぜだろう?不可解である。

 出棺には、地元消防団員が棺を担いだ。
田岡、本人と彼の父親は、長年、消防分団で活躍していたからだ。

仲間の葬儀である、これだけが救いであった。

人の中に人がいる、本来の姿の中、静かに斎場に向かう棺を見守りながら、

   噂する人がいた

          「あと少しで、時効だった」と。

 12年たった今、あと少しで銀行員を殺害し現金を奪った事件が時効になる。との意味だろう。

こんな事を書けば「いい加減な事を書くな」と言うだろう。
・・・・・・・・・「違う」・・・「断じて」・・・・「ちがう」・・・・・・・・・・・・・・・


 葬儀屋の関係者・消防団員・その他、
この葬儀に参加した者にも、私の畑(情報源)が動いていた。

・・・~「あと少しで、時効だった」と、・・どこの誰が、そう言ったか?・・・・

本籍・住所・氏名・生年月日、等々全て簡潔に書く事は易しい。


 12年前、私が当初から調べ上げた男が、そう言った。・・・「もう少しで、時効だった」と、

人の命を何と思っているのか。

貴様は、銀行員失踪事件発生前までは 田岡 大の父親と交際があったが、

事件後は、犯人の「大」本人と交流があったはずだ。


なぜ・事件後に“親”から“息子”に鞍替えしたのか。


             確かに事件そのものには関係してないが、貴様の職業は何だった

             その職業で長年メシを食ってきたヤツが「もう少しで、時効だった」とは、

             何という言い草か。とぼけた事を言うな。クソボケ

             貴様は、事件の後始末を手伝い、田岡から小銭をせしめたはずだ。

              ・・・今、この葬式を一番喜んで見ているのは貴様だ。


この事件は最初から、誰がやったか有名な事件だった。

非常に悪い表現であるが、現実を素直に語れば他に言いようがない。

極めて単純明快な事件で、足跡をたどれば自然行き着く結果が横たわっていた。


 事件の証拠品は、犯人の自宅裏にあった舟だろう?車より大きな川舟が、

まるで強盗殺人事件の看板のように、笑いながら座っていた。

・・・見えないはずがない。その回りで犯人が高級車を乗り回していた。

・・・何年乗った?12年間。・・・結婚を約束した女に現金を振り込んだ。

・・・そんな事をしたら永遠に証拠が残るだろう、
              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「オレは、捕まらん」そう、思っていなければできない芸当だ。
  
 
       死人に口なし、日本人の持つマ・マ・マーと言いながら、ナーナーに事を済まそうとする。

               マ族ナーナー原人の現象が、1人の人間を犠牲にして終了した。


 しかし失踪で終わっている銀行員はどうなるのか?
いくら何でも骨ぐらいは~親元に帰すべきではないのか。

~もっとも私の推測が正しければ、既に「骨」は警察によって消されている。

だから 犯人 田岡 大は殺されたのだ。
「骨」が無くなっているから田岡も生かしておく事ができなかった。

・・・・・・・・・・・・・・・・逮捕もできなかった。

そして家族の者も、それを充分承知していた。これが私の推察である。



 田岡の初7日には、荒川八幡宮の秋祭りが盛大に行われていた。

毎年この神社では、全国的にも珍しい「神様の結婚式」が行われる。いかにも土佐。

荒川八幡宮の神様が、お嫁様をもらう宵祭り。明日が結婚式だ。

八幡宮の男性御輿を担ぎ出し、
四万十川の河原で、嫁入りに来た女性御輿とかち合わせ~ドッキングさせて、結婚式が終わる。





なんと土佐的で、土佐人が土佐の土地でしかできない発想である。

人々は沸きかえり、酒が飛び交う土佐の祭りに、田岡 大の家は静まりかえっていた。

生きておれば、いつか見る事ができる祭り、初7日にも訪れる人はなく、

ただ自殺したと言われている二階に灯りがついていた。

仏教では、まだ仏が家にいる初7日である。


 我が宿敵、田岡 大よ 、12年間ただの1日として、君の事が頭から離れた事は一度もなかった。

が、君も被害者になった。~警察に殺された被害者だ。

誰もいない夜道で、灯りのある二階の窓に向かい合掌した。・・・・・・・・・押忍。
 
 

 テレビでは連日、北朝鮮に拉致され生存していた5人が帰国したニュースが放映されていた。

24年間北朝鮮に監禁されていた人達だ。が、生きていた。

生かして返しただけ北朝鮮のほうがまだましだ、しかも国家的な犯罪であった。

日本の北朝鮮支部、我が一眼国では12年間の長きに渡り、
単なる強盗殺人死体遺棄犯人を~蒸し込み工作のすえ、

黒幕の警察幹部が定年退職したと同時に殺しにかかった。


北朝鮮とは格が違う、見事なモノだが世間では北朝鮮の拉致問題しか話題にならなかった。
 




  10月25日には天皇・皇后両陛下が、
第57回国民体育大会(よさこい高知国体)秋季大会開会式に御臨席
のため行幸啓され、27日まで高知市に滞在された。

また地元・四万十市では、
常陸宮同妃殿下が御成になる秋の国体が盛大に行われ、

高知県はじまって以来の一大イベントが連続に行われ、


・・・銀行員失踪事件に関しては何の関心もなかった。


これが一眼国のねらいだろう、思惑通りの時期に自分の手を汚すことなく後始末した後で、

11月9日から第二回全国障害者スポーツ大会が高知市で行われ、高知県警を総動員して

皇太子御夫妻の警衛警備が実施された。県外からも多数の警察官が応援に集まり、

聞きしにまさる大フィーバーが高知県全体を包み込んでいった。
  
  ・・・・・・・・・・・・・・・蒸し込み工作の総仕上げだ~その道具が“皇室”か・・~見事だ。

・・・・警察らしい・・やり方だ。


 夏と秋の国体の谷間、祭りと祭りの狭間に “殺し” をやり、
警衛警備のドサクサで~後始末を済ませ、

・・・・・・・・・・・・・・・・・祭りの後で大フィーバー。

~全てが消え去るのみ、事件の存在すら感じさせない。一眼国の見事な演出が、


・・・・・・~全てを飲み込み、通り過ぎていった。



少なくても一眼国は「全て飲み込み」~「完全に隠ぺいした」と思っているだろうが、
はたして、そう上手くできたのか?~


  12年振りに銀行員失踪事件の発祥の地、四万十市荒川に聞き込みに行った。・・・・・・・


まるで吉本新喜劇。

 地元では、お笑いと怒りが交差し、ドロドロしたミックスジュースが出来上がっていた。


人々の反応は共通し
    
       警察は、めっそに(あまりに・極端に)汚いものじゃ、
                            結局、アイツ(犯人)を逃がした(自殺させた)

との、言動・・・聞くに耐えない言葉を浴びせかけられた。

この一言で、次の質問を私の口から出す事はできなかった。

   「警察は、めっそに、汚い」全てが凝縮された一言である。
  
初めから全てを知り抜いている川漁師に、何の言い訳をしても無駄である。



 川漁師の行動範囲に平行し、四万十川沿いに話が流れ、やがて一箇所に貯留された。

農作物や川や海の獲物が集まる四万十市公設市場である。
12年前、その日は市場職員の給料日だった。

失踪した銀行員が殺される前に、
現金を配送した市場に「警察は、めっそに、汚い」の、お話しが大量に水揚げされた。


・・~売るほどある、
       ~氷詰めされた噂話の塊の前で、


警察官が、厳しい交通取り締まりを行っている、~今日も市場の前でシートベルトの取り締まりだ。

シートベルトをしてないドライバーを、見付けしだい切符をきる。

清く正しい、確かに必要な取り締まりであるが、その真後ろにある市場に水揚げされた

・・・・・・・・・・・・・・・・「警察は、めっそに、汚い」の、
噂の塊を知る警察官はいない。・・一人もいない。


~知らない事が組織力である。何があろうが、どこで誰が何をやろうが、何も知らないから一枚岩。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一眼国は永遠に不滅です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・「問題なければ、問題なし」マスコミが動き、表に出るような事がなければ、

~何をやっても問題なし。
 


 四万十市には「はからい」と言う言葉がある。応仁の乱で、京都の公家が流されて来た町だ。

平家の落ち武者伝説と共に、既に日本では使ってない古語が厳然と残っている。

~「はからい」何があっても、はからいじゃ。
・・・どこで誰が、どの様な悪口を言おうが気にする事はない。

「はからい」じゃ。どうでもエエ、~まっこと、気にする事はない。との意味である。

自分自身の大きな欠点をとらえ、その全てを根こそぎ吹き飛ばす「はからい」。



  「はからい」が黒い服を着て、世間から大きく離れた空間を飛んでいる。

一眼国の1つ目カラスだ。

世間の常識が通じない空間を「はからい」が制服を着て歩いている。

     目には目を~「はからい」には「はからい」を・・・・・・・・・・・・・・
 
      仕事の合間に「銀行員失踪事件」をパソコンに残す作業を急ぎ始めてから、
                                   私の心臓に不整脈が出るようになった。

今の内に治療しておく必要がある。

3日間位休暇をとって、不整脈の治療を受けることにした。

全身麻酔をかけ電気ショックによる不整脈の治療を済ませ、入院して経過を見るつもりである。

・・病名は、発作性 心房細動。

心臓そのものは、何ら異常ないが、鼓動が不規則に動いている。その原因は「発作性」。

何らかの要因で、突然、不規則になったらしい。

医師の診断では、1年位前に発生したとの事である。全て思い当たる。


 1年前、中村警察署 下田駐在所に赴任して以来、
「何かある」との思いで銀行員失踪事件に関する記録を残す為、

これまで触った事もないパソコンと格闘しながら大急ぎで記録を作成中、犯人は首つり自殺。

殺したも同然の死に方で全てを抹消した。

骨の髄まで浸透した怒りが、さらに急き立て記録を残した。あの急激な躍動が「発作性」の原因になり、

心房細動という不整脈を作りだしたのであろう。
が、今ここで、私が病気になるのは、あまりにバカバカしい。


 一眼国の1つ目カラスは、いまだ何事もなかった様に立ち振る舞っている。

「問題なければ、問題なし」・・問題点が表沙汰になろうが~なるまいが、

公のマスコミに流れない以上は、 大手を振って闊歩する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一眼国の憲法が、私を見下ろし、ニタニタ笑っている。


 今、どうにかして、自分のこれまでの感情を維持していこう、と思っている。

アレコレ考えながら、一眼国の入り口である~銀行員の「骨」の件で9年前に書かされ

何度も手直しされた「私の始末書」を病室まで持ち込みベッドの上で読み返した。




   平成6年8月17日

清水警察署長
 
   警  視      西川  義明 殿
          



                 顛  末  書

私は、平成2年8月24日 中村署管内で発生した
    
   一国銀行 行員   佐田 伸一   失踪事件に関して、



○  私の協力者である
      
         高知県宿毛市大田町251番地2
            池田 一男
               昭和9年11月23日生(60歳)

が発見した白骨三個について、本来なら警察に届けるよう指導し、
また自分自身“ 組織捜査”にのせるべき

努力をする必要があったにもかかわらず、これを怠り、失踪者の実父である

         高知市  佐田 二郎
                  に渡すよう指導し、さらに


○  失踪者は、既に殺害されており、
 
   その容疑者は

          田岡 大 と     小原 (某)


であるとの信念に基づき、警察に保管していた
  
     両名の顔写真各一枚を

                失踪者の実父    佐田 二郎
                                    に手渡すなど
 

 職務上、不適切な行為がありましたので、その顛末を次のとおり報告します。
              

                   記


1、不適切行為に至るまでの経緯

  (1) 私は、平成3年3月22日から清水署で、鑑識係兼刑事庶務係として勤務しておりますが、

      中村署管内での一国銀行銀行員失踪事件の発生した
       
               平成2年8月には、中村署で、鑑識係兼刑事係
      
      として勤務しておりました。   

      当然、私も、この事件の捜査を担当して、おりましたが、平成3年2月ころ、上司から特に

          「捜査費は、出すから、銀行員の情報を取ってこい」との指示

      を受けたことから「よし、必ず情報を取ってくる」との意欲を持って、
      最大限の努力をしていたにもかかわらず、
      
      その1箇月後の3月22日 突然 清水署への転勤を命ぜられました。

           そのことから「一所懸命やっていたのに、何故」

      という、裏切られた気持ちと、
    
         病院で寝たっきりの父親(平成4年1月 死亡)

      の面倒を妻に全て任せなければならない無念さから、
      中村署への不信感を強く抱くようになりました。


(2) 私が清水署へ転勤になって2年目の

     平成4年10月ころ、四万十市内に居住している協力者から、

          「右山の山中から白骨死体が出たが、
                         九州の人が自殺したらしい」
   と、言う話を聞きました。

    私は、これまでの状況から、発見された死体は、失踪した銀行員ではないか、との不審を抱き、

          第一発見者である 四万十市 の  山脇 良和
    
    から、発見時の状態を聞いてもらうよう  
 
    私の 協力者  池田 一男 らに依頼しました。

    その後、協力者らが、
      山脇 良和 から聞いたところによると
    
           「白骨死体を発見した際、白骨の上から、
                           雨衣であるカッパを被せた状態であった」

     とのことであった。

     この白骨死体が自殺者なら、自殺の後、
                             カッパを被り土に埋もれた事になる。

     こんな事は、とうてい信じられず、
                         その白骨死体は、失踪した銀行員である。

     との思いを強くした私は、池田 一男に対し
                                「山に入るときは、骨も探してくれ」
     と、頼みました。


2、白骨入手等の状況

 (1) 私は、平成6年1月下旬、池田 一男から

            「四万十小学校の北側山中から、
                 白骨三個を発見した。三個の白骨の内、一個は、
                            ノコギリ様のもので切っている」

   と、言う連絡を受けたことから、

   その白骨を見せてもらったところ、白骨は、その形状から「人骨」様であり、
 
   失踪した銀行員のものかもしれないと思いました。

   その時、本来なら、その白骨を中村署に差し出すよう指導し、
   
      手配しなければならない立場にありましたが、先に述べたように

   中村署に強い不信感をもっていたので、
   池田 一男に対し、発見した骨を、失踪した銀行員の実父

   である佐田 二郎 に渡し、その後の処置は、佐田に任せるように指示しました。


(2) 池田 一男 と 佐田 二郎 は、
     
         平成6年2月に
                   四万十市大橋通り 通称「赤鉄橋」南側の 四万十川河川敷       
   
        で会ったが、白骨の処分をめぐって口論となったことから、
        私が呼び出しを受けることになりました。

    私は、二人に
          「今後、電話で連絡を取り合う」よう説得し、

    池田 一男には
           「おだやかに、良い結果にする」 よう説得しました。


(3) その後、池田 一男 の話では
                  「平成6年2月下旬、骨を宅急便で、佐田に送った」
     
    とのことでしたが、先日、本部捜査一課員から、

            池田 一男 が 佐田 二郎 に対し、

    白骨を渡す代わりに、法外な現金を要求している。

    と、言う事実を聞き、池田を信用していただけに、大きな驚きでした。


3、顔写真交付状況

   私は、平成6年5月9日 会議のため、高知市へ出張しました。その際

     佐田 二郎の誘いで

              高知市の土電西部裏側にある 
                                        居酒屋「たつまき」


     で、私と佐田 二郎。
  
            それに、佐田の知り合いである女性
    
                           川田 夕子(スナック「ジェリー」のママ)

     の三人が会いました。

      私は、ここで銀行員失踪事件の経緯を話し、そして二人に

              「これ以上、私が、この事件を調査する事は、不可能です。
                               今後どうするか、 佐田さんが決めて下さい」
     
        「私は、どうなっても良い」

                    と、言って、容疑者である
     
    
                      田岡 大  と  小原(某)  
                                      の写真二枚を佐田さん に渡しました。


4、 以上、述べましたように、
   
   やってはいけないことと知りながら、中村署に対する強い不信感から、
  つい不適切な行動をとってしまいました。

  この事は、いかに不信感に基づくこととはいえ、組織に対してはもちろんのこと、

       失踪者の実父、

           佐田 二郎に対しても、

  多大の迷惑を、おかけすることになった訳で、深く反省している次第です。

  今後は、このようなことがないよう、

  警察官として、組織人としての自覚を持ち、誠心誠意、職責を全うするよう努力する覚悟です。
 




 これが、私が書いた “顛末書” と言う名の “始末書” だ。~「やってはいけない不適切な行動」をとり、

~多大な迷惑をかけたらしい?


この始末書は「上」から~この様に書けと~何回も手直しされた。


~ですから警察の意見が、かなり入っています。

そして「今後は、二度とこの様な事をせず」「警察官として、組織人としての自覚を持って、

誠心誠意、職責を全うするよう努力する」で、結んでいる。

つまり、目の前で警察幹部が人を殺そうが、女を犯そうが、全て表沙汰にするような事は

絶対せず、組織的に蒸し込み、警察官としての職責を全うするよう努力せよ。との・・

悪魔と交わした契約書であり、

・・・・・・・・・・・・・・・その切っ掛けは、銀行員の父親が作ってくれた。


 結果、大変御寛大な “署長訓戒” と言う軽い罰で済ませていただき、以来、出世もせず駐在所

を点々と回り、女房がガンになろうが、何だろうが、決して「銀行員失踪事件の発生地」である。

自宅には帰れない。

また、この骨(ブタ骨)で被害者:銀行員の実父から法外な現金を要求していた “男” は

何の処罰も受けなかった事実も “警察指導” の「始末書」と共に記録に残した。
 

・・・・・~この始末書は、人名・地名のみ偽名で、内容は警察に提出した物と同じです。~・・・・・ 

・・・・・・・・・・・・・つまり、警察犯罪の立派な証拠であります





 病院から退院した2~3箇月、私は独り言ばかり大声でわめいていた。

知らない人が見たら、気が狂ったと思うだろう。天井や壁のシミが人型に見え、

そこに警察幹部の顔が思い浮かんだら、大声で「クソガキが、ぶち殺すぞ」などと叫ぶ。

柱に足や拳を叩き込んで、しんけんに考え込む事もある。

また、留守にした駐在所の部屋に誰か入って来そうな気がして、ドアの鍵を掛けたあと、

錠が掛かったか・どうか確かめる為、何回もドアの取っ手を左右に回した。

結局、駐在所のドアを2箇所こわしてしまった。
私の握力で、錠の中にある施錠部分の金属片がちぎれたのだ。

どこにもやり場のない怒りが、ただ私の頭の回りを回り続けている。

このまま永遠に回り続けるのだろう。たぶんそうだろう、何の変化もなく、ただ取り残され、

馬鹿な万年巡査のたわごとが、ハエが飛んでいるように頭の回りをブンブン無作為に飛んでいる。

今、書けるのは、日記のように取り留めもない、今の感情を記録するしか何も浮かんでこない。


 このまま終わり、このまま時が流れて行く。

流れを見たくない脳細胞だけが部分的に動き、現実を見たくない思いで日記のようなものを

何となく書いている。
が、日記のようなものであるが故に、刹那的な思いは、正確に残った。

自分でも収拾がつかないドロドロした塊を持て余しながら、これで終わるわけにはいかん。

とも思うが、時間だけは粛々と流れている。

エエ~イ ままよ、このまま流れて行け。

と、やけくその思いが、全体を包み隠し・・・いまだ、あきらめきれず。死んだ様に生き、

子供に仕送りする事のみに生気を感じる中、最近、変な夢をみるようになった。



 なぜか、深夜、古びた寺の裏山に立っていた。

寺の裏側には、拳大の白い骨が点々と落ちていた。どこから来たのか、制服のような

黒い服を着た男が、箸で骨を拾いながら「バリバリ」音を立て喰いだした。

男の顔は、なぜか霧がかかったようにぼんやりかすみ、どこの誰かさっぱり判らない。

・・その骨を喰われたら、死んだ人が成仏できんのだが、なぜか私は黙って見ているだけだった。

男は、寺の床下まで入って行き、ただひたすら「バリバリ」音をたて骨を喰う。

男が私の方を向いたが、やはり顔は見えなかった。

胃袋から突き上げてくる、苦い味がする液体が口の中にゴボッと吹き出し、目が覚め、

トイレに走り込み、吐き出した。午前2時、

覚醒したように頭が冴え、目が輝き、眠れない。

何と言う、いやな夢だ。が、原因は、判っている。

こんな生活が13年も続けば、少しはおかしくなるのだろうが、そろそろ終わりにしたい。




警察の腐敗「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年02月14日 16時13分00秒 | 悪魔と踊ろう  vol 3-9~10
        ●悪魔と踊ろう  vol 3-9           取り調べ殺人 2 





 午前8時過ぎ頃から、取り調べが始まり~

    ・・・・・・・・・・~午後11時頃まで調べ、帰宅さす~・・・

この調べを
     
     10月3日
           午前7時20分から始まり
     
     10月4日


     10月5日
           午後11時頃まで  ~毎日続いた。

 


 ・・・~1つ出されたら終わりだ~「12年前の銀行口座」~女に振り込んだ5百数10万円。
  ・・・・・しかし、警察は出さない。


 
 田岡は充分知っているはずだ。~一点を黙殺した12年後。~再び特捜が動いた。

早朝から取り調べを受けて、帰宅。

 毎日、毎日、延々と続いた。

   10月5日
      田岡の 今の女が眼を赤く腫らして泣いていた。

      次に本人が警察の中に入り、
                ~今日も取り調べを受ける

      その次に田岡のオフクロが入った。

        ・・・・・・・・・・・・・・ 一点をナーナーで黙殺した12年間。

              ・・・・・・・・・・田岡の心情はどのようなものか?

・・「女に振り込んだ5百数10万円」・・・「一点」で終わる。が、警察は出さない。
   
蒸し込んでくれた・警察の黒幕は定年退職し、すでに魔法の力を使う事はできない。

しかし、過去の出来事は何も知らされてない、
ウソ八百で固めた事件初期の初動捜査内容を元に、現場の刑事が動いてる。

基礎がわかってない大工が、家を建てているのと同じだ。
 

     天と地が、互いに逆方向に動いているのだ。
                                         ~黙殺の点と線が「一点」で 交わった時。


帰宅した田岡には、天の声が聞こえた事だろう~・・・「死ね」と、

それは、人の声の様でもあった。12年前に事件を蒸し込んだ人間のエゴが、

         死に神の力を借り~「早く死んでくれ」

                  ・・「オレ達の悪事がバレル」と叫んでいる様でもある。
  
今朝の薄ら笑は、死に神の笑顔だ。~コイツは自殺する。


警察の思惑通りのシナリオである。

田岡が死ねば、警察が事件を蒸し込んだ詳細な手口は、闇から闇に葬ることができる。
  

  ・・・~“骨” も闇の中へ



       ・・・・・・・・・・・・・死人に口なし、とはこの事。

          ・・・・・・・・・・・・・・・・・後は、何とでもなる。警察は、胸をなぜおろすだろう。
  

・・・・・オメデトウ諸君。一眼国の1つ目カラスが騒ぎ出した。


 その夜の特捜刑事は、二階から頻繁に~一階の自動販売機まで来て、
ジュースやコーヒーを買っていた。

眼は一点を見つめたまま歩いている、誰も喋る者はいなかった。

 

午後10時20分頃、今日の張り番。
~田岡 大の家を徹夜で張込み、取り調べから 帰った田岡を逃がさないようにする。

 初めの2人組がやってきた。

   午後11時から午前3時まで

             午前3時から午前8時まで

それぞれの時間帯に2人1組で張り込み、田岡が逃げないように監視する役だ。

今日も午後11時頃まで、取り調べをするらしい。

 田岡が帰宅する直前に配置につく段取りだ。

明日また陽が昇る頃から、取り調べの準備が始まるだろう、その次はどうか?

  ~また、その次は?・・・・~いつまでやっても、~正式な正しい取り調べである。

    ~社会正義である。~死ぬまでやればいい?・・・・・・いずれにしても、今日はここまで。

      ・・・・・・~明日と言う字は~明るい日と書く、・・何があっても、陽は昇る。



・・・・・・・・・・~これ以上、ココにおっても仕方がない。
    ・・・・・・・・・・・・・・パトカーで、町を警ら~巡回する事にした。



~すでに交通違反の取り締まりをする様な熱意は、全くなかった。~何が交通違反か?

強盗殺人犯人を蒸し込み、隠ぺいする輩が、交通違反なんかで切符が切れるかアホらしい。


今日の私の相勤者(パートナー)は、元刑事で 田岡 大と高校時代の同級生である。

銀行員失踪事件に関しては、熟知していたし、
刑事課にも出入りしている、数少ない地域課の警察官である。


   私は昨日から、1つやっておきたい事があった。

・・・・・・・・・・・「田岡 大の自殺説」を前もって “予言” しておく事だ。


いくら、後から喋ったところで、ただの “感想” にしかならん。

   “予言” すれば「アイツがこう話した」

と話題になり、私の考え方が知れ渡るだろう。しかも “予言” するには今日の相勤者は、

またとない絶好の相手だ。~彼に話しておけば、刑事課に抜ける。


私が運転するパトカーを、町はずれの空き地に止め相勤者に話し始めた。

既に昼間から、お互いの共通点、田岡 大に関する事を話し合っていたので~・・・・・・・・・・・・・
~・・・・・・・・・・・・「自殺説」には簡単に移れた。


そして最後に、こう結んだ。
・・・~こう言う場合、誰が聞いても理解できる、

・・また他に解釈のしようがないよう

小学校入学時の国語の教科書「さいた、さいた、さくらがさいた、」形式に喋る。

~あとで、こう喋った、と、事実に間違いや・矛盾がない、記憶のみが相手に残るようにするためだ。

               
        「警察は、田岡 大を殺すために任意で調べている。

             こんな取り調べ方をすれば、必ず自殺する。

                 それまで、任意でやるつもりだろう
     
                    殺す事で~銀行員失踪事件に関する、

                ・・・・・・・・・・・・蒸し込み隠ぺい工作を永遠に闇に葬る」




  

交通事故や酔っぱらいの保護で、帰ったのは、午前3時頃だった。

少し仮眠を取るため横になった。
正式な勤務時間は、午前7時起床それから勤務だったが、

そのような「正式」「正規」の規律は、すでに無視していた。



    朝、7時20分頃、相勤者の「池さん、池さん」と言う声で目が覚めた。

      夢心地で薄く目を開ける、まだハッキリせず。~また交通事故か?・・・・・と思う、



・・・~やがて夢の中から~人の声が聞こえた。     

  

      「池さん、アンタが言った通りになった。
                         田岡 大が家で首吊って死んだ。
       

          さっき・・・・・・・・
              ・・・・・・7時頃連絡があった。家の二階で吊ったと。

                ・・・・・・・・まっこと、言い当てたのう・・・・
                   
                           
                           アンタが言うた通り~自殺したぞ・・・
                                 
                                       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 


これだけ言うと、即座にドアを閉め、部屋から早足で出て行った。

言った本人も、あわてているようだ。

また、正規の勤務時間に、まだ眠っている私を起こす親切心から声をかけたのだろう。

 
 相勤者に「自殺説」を話したのが午前2時頃、7時頃「首吊った」と連絡が入った。

連絡が7時頃なら「吊った」のはその前だ。

時間にして4~5時間後に、私が言った通りになったわけだ。

    ・・・・・・・・仕上げをせねばならん・・・・・・・・・・仕上げだ。


         ・・・起きて~急いで制服を着る、まだ眠たい、
            ・・・・・・・・・・・・・・・・・顔も洗ってない。~が、仕上げが先だ。

・・・ノソノソ歩いて出る。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・たぶん二階の刑事課は大騒動だ。


階段下のコピー室で、仕事中の刑事が、最初に会った人だった。

今朝の3時から7時まで、田岡を張り込んだ者だろう。

・・~その刑事に、仕上げの一言を言ってやった。


      大きな声で、一言、言葉の “ドス” を突き刺した。
 
                  「よ、・・・思惑通りだろう・・・・・」





丁度、二階から副署長が降りて来る、タイミングも抜群に良かった。


              「そりゃ~・・、思惑通りか、どうか、
                             ・・・・・・・判りません?・・」


刑事はこう答えた。

 それは、そうだろう、全てを理解して動いている者は、1人もいなかった。

何も知らない素直なバカが、“愚直” に “上” からの命令通りに動いていた。

ウソ八百の基礎的な捜査情報を元に、真犯人の任意の取り調べを続ければ、結果は見えている。

しかも任意捜査のお題目は「女性に対する暴力事件」だ。
   ~暴力だと・・・屁のようなもんだ。

 
      ・・「死」しかない。当たり前だ。

     ・・・・・・・・・・自分の手を汚さず殺した、“未必の故意” による “殺人事件”。

      ~・・・・・・・・・・・・・・・“取調殺人”。・・・・・・完全犯罪だ。~糞・殺し屋




 永遠に裁きを受けない完全犯罪である。一眼国の完全犯罪を一言で祝福する、

私の~「思惑通り」~との言葉は、前日の “予言” と共に組織内を駆け回るだろう。

これで、来年も巡査長から昇任する事はない。万年巡査が継続された。・・・

なぜ万年巡査が必要か?・・・・時の流れが、行き着くところまで行かなければ、

一眼国には理解できないだろう、~バカに付ける薬はないのだ。


 思惑通りの結末。警察が田岡 大を殺した。私はそう信じる。

         ・・・・・・・・~誰にどう言われても、他の答えはない。


 なぜなら、12年前に当時の女の銀行口座に、5百数10万円の振込金がある。

これを前面に出せば、12年前に逮捕できたはずだ。


  田岡は死なずに済んだ。「逮捕」とは、身柄を拘束して “犯人の身の安全” を守り、

真実を明らかにする重要な目的がある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・それが法律の教科書には書いてない最重要課題だ。

・・・・仏の心で、鬼の手を使う。~“鬼手仏心”。
・・・・・・・女を口説く、チンケな言葉より~はるかにロマンチックな言葉である。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~殺した。ケイサツが殺した。~生涯そう思う。

・・計算した~“計らい”~での殺しだ。


~これで、西田秀男 と言う・一警察幹部が、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いかにして銀行員失踪事件を蒸し込んだか~永遠に謎になった。


・・・・・・・・・・・・・・~オメデトウ警察官諸君。
        ・・・・・・・・・・・・・・オメデトウォ~一眼国。一眼国は永遠に不滅です

 
 

 自宅で縊死(首つり自殺)した場合。警察の検視(死体の検死調査)は、その人の家で
行うのが普通である。が、田岡の場合は遺体を警察署まで運んだそうだ。

普通、一般的に~任意で取調中の者が自殺した場合。

たとえ真犯人であることが家族に判っていたとしても、いや、判っていればいるほど、

家族の激烈な怒りは警察官に向けられる。

そうする事で、一つは、ありもしない無罪を主張し、同時に警察の理不尽な攻めを
紛々 に粉砕しようと必死になるものである。

 「死」とは、人間が行える最後の表現である。

        「よくも、殺した。お前達のせいだ」~この一言で、

現場の警察官は、手が出せないのが普通である。

が、田岡の家族は静かに、警察が遺体を搬出する作業を見守った。

~よくそんな平静な態度を取れるものだ。

なぜだ?・・しかも警察は何の為に、遺体を運んだのか?普通、この様な場合。

遺族から反発を受けるような事は、絶対しないものだ?必要なら、裁判所から死体検案証

~の様な許可状を取り付け、別角度から法律的に強制するのが普通だろうが、

任意で「お願いして」~そのまんま遺体を運んだらしい。

・・・相手方に対して、余程の優位性がなければ、できない判断である。

 遺書もあったらしいが、新聞記者に対する警察発表では、

             ・・・・・・・・・・・・・遺書は簡単な内容で 、特に取り立てる内容ではない。

~との事、新聞記事にもならなかった。


・・・~新聞記事は、いつの場合も警察の言いなり、まるで “警察の伝言板” だ~全く期待してない。
 

 さらに田岡 大に関しては、銀行員失踪事件に関する、不特定多数の中の、単なる参考人 であり、

今回の自殺に関しても~詳しい事は不明である。との~大ウソ~をつきまくっている。



  不特定多数の参考人が、警察の取り調べで自殺したのか?・・・・それなら大変な事だが、

~遺体は?・・警察まで運んだ?・・・よくそんな事が出来ました?

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よほど腕のいい 刑事さんが、いるんだろう?

 私はこの時、田岡の親類の動きに注目していた。・・その理由は~いつ・葬式があるか?・・・・

近い親類なら葬式に出席する。この動きに注意していたが、なかなか葬式は無かった。

・・・・・・・なぜ?

田岡の遺体は数日間、警察にあった。・・・・なぜ?・・・・・遺族の反応は?
・・・神仏の域にあり、この部分は削除しますが、

2~3日警察で、管理していたことは間違いない・・・なぜだ???・・・・・・誰に見せた???


 
  田岡は、午後11時頃まで取り調べを受け、帰宅後、午前5時頃まで今付き合っている

“女と2人きり” で~何かを話し合い、女は自分の車で自宅に帰った。

・・・張り込み中の警察官が確認している。

早朝、女が家から出てきて、車に乗り込み発進した。

瞬間、尾行すべきか否か迷った。が、目的は 田岡 大であり、女ではない。

そのまま張り込みを継続した数10分後、懐中電灯であろう、灯りが家の回りを往復しだした。

何かを捜している様だ、玄関から庭に、倉庫に、車庫に、灯りは往復する。

男であることは確認できた、家に男は1人しかいない。目的の男が動いている?

・・・・・・逃げるのか?・・張り込みの警察官は、最高の緊張感で灯りを追った。

が、灯りは、まもなく家に入り、・ひと安心した。



 私ならこの時、家に入った。
灯りは「首つり用」のロープを捜していたのだろう。

が、基礎を知らされてない、命令だけで動いた警察官に与えられた任務は「逃がすな」 の一言である。

・・・・・・しかし、逃げ方にも2種類ある。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・1つは、逃走。
                     ~もう1つは、「死」だ。
 

 灯りが家に入ってから約1時間後、と言うが・・・実際には、もっと短いのかもしれない。

突然、張り込み中の警察官の携帯電話が鳴り出した。

  中村警察署からの電話だ

        「今、田岡のオフクロから電話があった。大(田岡 大)が、首を吊った。
                                    直ぐ家に行ってくれ、こちらからも直ぐ行く」



昔の電報文の様な、あわてふためいた電話が用件だけ伝えて切れた。

 現場の警察官は反射的に時計を見る、午前6時20分。

見ると同時に走った。家まで数10秒しか架かってない。


家の前には、既に老婆が立っていた。

中村警察署に自分の息子が首を吊ったと電話した田岡のオフクロさんだ。

車から降りた警察官は無言で家に向かい、右手を挙げ~指さした。

      「首を吊ったのは家の “中か”、“外か” ?」もし “外” で吊られていたら~

                       ~何の為に張り込みしていたのか、張り込みの意味がない。

                                                      ~責任問題だが、~家の中なら~見えないから問題はない。


その思いが無言の指で表現され、責任を回避できる唯一の場所「家」を指さしたのであろう、

さされた指先に~オフクロは無言でうなずく。

~・・・・・・・・・・・「家の中で吊っている」・・・・・・・・何の会話もなかった。

2人の警察官は、玄関から入り~上を見ると全て納得できた。

二階にロープを結び、階段で首を吊っていた全景が飛び込んできたのだ。

足の指先は、床にわずか着いていたが、踵(かかと)から上は浮いていた。

顔色は既に土色に近い。が、体温は普通より高い。

ひょっとしたら蘇生するか?体温だけなら可能性がある温度だ?

1人の警察官が首つりの体を持ち上げ、もう1人が柱に結びつけたロープをほどいた。

普通は、~ほどかず、ロープの中間を切る。

   ・・・~ロープの結び目、及び、首つりの高さが、論点になる為だ。

が、ロープを切る刃物を用意する時間的余裕がなかった。

警察官は、ロープの結び、高さその他諸々の要因を素早く記憶に残し、
体温を確かめロープをほどき、即救急車を要請した。


~まことに冷静な判断である。

この事件で唯一感心した措置である。
  

  私なら写真を撮るまで、そのままにしていただろう、
     ~が、救急車が到着した時は既に 遅かった。

首を吊ったロープに “全体重” が・かかれば、首の骨が折れ、
少し身長が伸びた状態 で、つま先が床に着く。

その際、全身をけいれんさせ、狭い場所なら手の甲や足を付近に打ちつけ、
打ち身の軽い 皮下出血がある場合があるが、

その様な傷がある場合は、絶対救われない。


~近くに医者がおっても助からない。

首の骨折と全体重の重さで、骨の内部を通る神経が切断されている。
  
・・・無益だ、・・そのまま死ぬ。

~だから、私なら、そのままにして「猟」をした。


  オフクロさんが激怒するのを覚悟で、最後の勝負をしただろう


         「オドレの~ボケ息子をアノヨに逃がしたか?
                    ・・・・・・・・ワリャ~それほど、カッコウをとりたいか?」


と、大混乱になっているオフクロさんの脳みそに、作為的な衝撃をぶち込み、


~混乱に乗じて、言ってはいけない「本音」を聞く、野蛮な行動をとったと思うが、

民主的で優秀な警察官は、理想的な処置をほどこした。
  
  
  オフクロさんは警察官に何の抗議もせず
 
   「朝6時前頃、私がトイレに行った時、
                ガラスの向こう側で、人影が動いているのが見えた。
                     ・・・まだ起きているのかと思いましたが・・・・・まさか。・・・・」

 
と、言ったらしい。

この言動の解釈は、何とも言えない。・・ただ事実のみ記録する。・・・・そして、

確認することが出来なかった点も記録に残したい。・・・自分の息子が首を吊っている。と

警察に電話したオフクロサンは、110番へ電話したのか?

それとも、中村警察署の公衆電話に電話したのか?

110番を使えば高知市の「県本部」が出る。

県本部に伝えた内容を、本部から中村署に連絡し、

            さらに中村署から、現場の警察官の携帯電話へ通報する、二重の動きがある。

が、オフクロサンが中村署の公衆電話へ電話したのであれば、1つの動きで連絡がつく。

・・・~どちらを使ったのか?

・・警察の電話番号を覚えていたのか?

さらに、救急車を要請したのは、現場の警察官か?オフクロサンか?
どちらが 要請したのか?この2点である。
  

 あとで調べたところ、現場の警察官が中村署に連絡し、中村署から、救急車を要請した。

~との事であるが、どうしてそうなったのか?理解できず、ただ事実のみ残す以外にない。


 
 事実のみを整理すれば。

~朝の6時頃トイレに行ったオフクロさんが、あまり大きくない、

音が良く響く木造家屋で、自分の息子が首を吊るまで何も知らず、~吊ってから、

ソレを見て、まず、記憶にある警察の公衆電話に電話をかけ、

~・・警察の皆さんが、自宅に御到着するのを玄関先でお迎えした。

救急車を要請したのは、現場を見た警察官である。これだけは絶対に間違いない、

~単なる事実。
 


 前日の午後11時頃まで取り調べを受け帰宅してから、まるで実況中継のように 、
逐一確認できる状況の中での死である。

まるで刑務所の死刑囚だ。

 取り調べが終わった後、午前5時頃まで、今付き合っている女 と話し合っていた。
 
それから女は、自分の車で帰った。

早朝、~まだ1台の車も走ってない四万十川沿いの田園地帯に、
       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・エンジン音が鳴り響いたことだろう。

オフクロさんがトイレに行ったのは、それから1時間位あと、
本人が首つり用のロープを屋外でさがし、階段で準備し自殺。

オフクロさんから「自殺した」と警察に電話連絡があったのは、午前6時20分。

つまり、女が帰ってから1時間20分。



 オフクロ さんが、トイレに行ってから~どの位か?の疑問は、削除しても
それ程~短い時間内に、自分の命を断ち切れるものか?

・・現場の警察官は、 遺書も読んだらしいが、

~その内容は、私には教えてくれない。

ただ、何かの広告用紙(例えば、スーパーのバーゲンセールのチラシのようなもの)の裏側

に書いており、~暗くて、読めなかったと前置きして「家族に対するお別れ」の後

~「何かについては、内緒にしてくれ」と書いていた。と、のみ話してくれた。
 
 

 1つしか考えられない。田岡 大 及び
その回りの人は、全てを全面的に認めていた。

しかも、警察で何かを喋っている。又は、「蒸し込み組」が、確定的な何か?を喋っている。

12年前、銀行員失踪事件は、失踪(持ち逃げ)あり、事件ではなかった。



  事件後、田岡は、離婚した前妻の子供が通っていた四万十小学校の運動会に、

結婚を約束した、当時の彼女と、子供の応援に行っている。

 自分の子供と、これから結婚する彼女の子供。

~その両側に、それぞれの親が並ぶ、一揃いの雛壇があった。

~皆、楽しそうに笑い、動き、おいしい御馳走を食べた。この一角を取り囲む地元住民。

~その御馳走は人肉か?~・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・天国で浮かれる妖精を、地獄の小窓からながめている人々がいた。

近々、結婚する。・・~で、あろう女と、・・・・・・・・

       いずれは一緒に暮らす事になるはずであった、 御本人の子供との~橋渡しを~

~こまめに行うことで、~あまい家庭生活を夢見ていたのだ。



  地元の人々は、冷ややかに観察し、全て見切っていたのだ。



 が、この女と田岡は、共に警察幹部と親戚関係にある者同士であったが為に、

結果は1つしかなかった。
  
   女と田岡は、破局の道を確実に歩んでいった。


誰が、どの様にして「別れる様にさせたのか?・・・2人の仲を破壊したのか」?

・・~メロドラマは、必要ない。

田岡の正体を女に理解させた~警察官の介在が無ければ、別れる必要も動機もないのだ。

この二人を引き裂き~全てをチャラにする。~何も残さない。~何にもなかった。

~もともと~何も無かった。~コレが一眼国が描いた “お絵描きだ”。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~この女をチャラにする~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



~その為に、全てを隠ぺいした。~その為に私は、蒸し込まれた。~・・・たいした事ではない。

~普通だろう・・・・・・・・~それに文句のあるヤツが、・・・・・・・・・・・・・・・・異常な警察官だ。





・・・・・・・・・・・・・・・・・この時点で、銀行員失踪事件の核心を確実に握りつぶしている。

この、握りつぶした「何か」を、「蒸し込み組」なら全て知っているはずだ。

逆に、この「何か」があれば、いつでも逮捕できる。全ては、警察が握っていた。

ここまで~やっていなければ、その後の状況が説明できない。

 


12年後に、充分調べた後、帰宅させた。

・・~逮捕は明日だ。


明日、犯人の自供通り~証拠の「骨」か「服」が出たら逮捕できる。

教科書通りに、事を進め帰宅させた。

~この状態で帰らせたら、あとに残るのは、自殺だけだ。

他に何が残る?何もない。

 “未必の故意” による “殺人事件” は完璧に遂行され、一眼国は完全な共犯者になった。

法律では裁けない “任意” での取調による “殺人事件” が粛々と遂行された。





 次は、私だ。

 田岡を殺し、次に私が、何らかの方法で静かになれば、永遠に続く闇が開ける。

無限のブラックホールだ。こんな事を言えば、ことさらオーバーになり、

今は触れたくないが、戦後のどさくさにおける、警察の史実を見れば、まんざら極端な

話ではなく、充分考えられる事柄だ。

だからこそ、当初から私は「殺し合い」の型である。だからこそ、一瞬も後ろに引かず、

この銀行員失踪事件に関する記録を、文字とパソコンに残そうとした。

文字は永遠に残り、パソコンは瞬時に情報を伝達することが可能である。

パソコンの内容は、常に複数のフロッピーと、CDの両方に取り込みバラバラに保管。

しかも、作成している事実を仲間に吹聴した。・・・この理由は、まだ判るまい。

 



 四万十川沿いの集落では、自宅で葬儀を行う風習がある。

輪廻転生、人は生まれ変わるものである。

インドのガンジス川流域に伝わる古代仏教思想は、そのまんま四万十川流域に残っている。

     四万十川を「島渡川」と言う説がある。(四万十川の名の由来)

奈良県の古墳から出土された古代遺跡の難解な漢字の隣に、小さく、その漢字の読み仮名

を漢数字で解説した読み仮名があった。

まだ、ひらがなが無い時代、漢数字の当て字が読み仮名になったのだろう。

「四万」という漢数字と「十」と言う漢数字を合わせ、当て字の「シマント」と言う

読み仮名を付けた。
・・・・・・・・・これは私の意見であり、確かな話ではない。(アリが10匹で「アリがトウ」)

 島は聖地である。ガンジス川の聖地・中州に死者を渡し
輪廻転生を成し遂げる為の儀式が葬式である。

その島(中州)に渡る、聖地に人を埋葬して、輪廻転生を願う儀式が古代からの埋葬で、

四万十川の中流域(十和村(とうわそん))には
中州全体をしめ縄で取り囲んだ聖地が、江戸時代まで残っていたと聞く。

(十和村・三島)

その聖地の島に渡す川「島渡川」に、読み書きを教える学校がない時代、

だれもわかる『四万十』との漢数字の読み仮名をつけた。

~と言うのが、私の説であり学識的根拠は無い。

ただ古代の読み方で「島地」と書き「シマンジ」と読むのは確かである。

だから島渡川は「しまん、と、がわ」となり、ひらがなが無い時代、その読み仮名は

漢数字の「四万十川」となる。

あんがい難解な学識より当を得ているようで、自分では気に入っている“自説”だ。

 


 四万十川の中州にわたり、輪廻転生を成し遂げる犯人も・警察の犠牲者になったが、

失踪した銀行員は、今だ中州には渡れず。延々と警察に蒸し込まれている犠牲者である。

  ~ものには限度と言うものがあるだろう~いったい、いつまで、やるつもりか?

     ~その限度が無いヤツが警察だ。