悪魔と踊ろう

犯人は警察幹部の親類だった。身内をかばう獣道で、犯人を割り出した警察官は、ミミズのように蒸し込まれた。ここは日本か?  

警察の腐敗「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年01月28日 04時48分38秒 | 悪魔と踊ろう  vol 3-3~4
            ●悪魔と踊ろう  vol 3-3           暗闇の中で






 駐在所で空手ばかりする生活が3箇月ほど続いた頃、高知県議会選挙が始まった。

私が最も注目していた選挙である。
選挙戦は私が駐在所に来た4月頃から既に始まっており

4年前に県議選で負けた、ある候補の運動員から

                「前の選挙では、西田候補の選挙違反・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

                  4~50名の者に酒を飲まし、投票依頼をした件について宿毛警察署

                    に全部話したが、警察は全然動かなかった。

                      ・・・・・・今度もそうだろうから、
                                        ・・・・・・・・・・・・こちらも遠慮なく戦う」



と意気込んでいる陣営があった。
 
 宿毛市のある地域では、

                 「警察を子飼いにしている西田陣営は、絶対に捕まらない」

と~言うのが定説であり、それ以上に、やらなければ選挙には勝てないと意気込んでいた。

ただでさえ選挙好きな土地柄である。火に油を注ぐ様な話が静かに流れている。

「静か」と思っているのは部外者だけで、
この様な場合に選挙運動員は激烈な戦いをしている。

言い方は悪いが、田舎になる程・すべてにコネがモノを言う。

 公共事業・子供の就職・等々~あらゆる面でコネがあって初めて、
                    ・・・・・・・・・・・・・・・競争する土俵の上に立つ 権利を得る事ができる。

コネのない者は、初めから論外であり、土俵に立つ事もできない。

オーバーな言い方だろうが、田舎では常識的な事だ。

 当然、投票率は高くなり、一票の重みも大変なものだ。
何か起きる選挙は雰囲気で判るものだ。

最も私の場合は、20数年前からの因果関係があり、各方面から色んな話が入っていた。

ある日、匿名の電話が駐在所にかかってきた。

          「中野候補が、○○地域で飲ましている、
               店の名前は○○だ。(飲酒・投票依頼)
                           ・・・・・・・・・・・・・・・・報告終わり」

  最後の言葉が「報告終わり」軍隊用語で、わずか10秒足らずの一方的な電話だった。

声はかなり年配の男、他にはなにも判らない。

 すでに私は警察を見限っており、
この話を突き詰め選挙違反を上げる(捕まえる)つもりはサラサラ無かったが、何か起きる。

~これだけは確実だ。

選挙というものは、何かが起きる時は必ずおきる。
何も起きる要素がない時は、いくら捜査しても何も起きない。

ごくまれに、偶然見付けた場合もあるが、ほとんどは画策され、
どこから話が出たか判らない様に、 警察にタレ込まれたモノがほとんどである。

 もっとも警察官は、そうは思ってない。
警察官本人が情報を取ってきた「お手柄」ぐらいに~思っているが、
それでは~「なぜ情報が入ったか?」~そこまでは考えない。

・・・・・・・・・・・・・・~だから「お手柄」である。

私が勤務する小筑紫駐在所に匿名の者から、電話があった数日後から異変が起きた。
保守系の立候補者3名の戦いであった県議会選挙で、それぞれの立候補者が票田を固め、

最後に相手陣営を切り崩せば勝負が決まる。

決戦の場は、私の駐在所の隣の地域で繰り広げられた。
どおりで、私の駐在に匿名の電話があったはずだ。

隣の駐在所に選挙違反の情報が入り、宿毛署に検挙された。

 選挙では、よく激戦地区と言う言葉が使われるが、ある意味では「激戦」なんて言葉は
選挙には該当しない。要は演出だ、それを激戦と言えば激戦だろうが?

この県議選でも3人の立候補者、三者三様それぞれが決戦場で違反をしている。が、
もともとAと言う候補者の運動員だった者が、B候補者に乗り換えA候補者の違反情報を

地元の駐在さんに話した結果。A候補者が浮かび上がり警察に捕まった。それだけの話で、
決着がついた。やはり、西田候補は捕まらない~いくら話があっても問題にしなかった。

相手は県議会議員である、噂ぐらいな話で正面から中傷する人は誰もいない。
まして、公共事業でメシを喰っている建設会社の社長さんが、いくら力があったとしても

県議会議員を中傷する事はない。

が、4年に一度・まるでオリンピックのように選挙がある度に、
宿毛警察署の捜査幹部あるいは署長などに、

ある立候補者と親密な関係にある者が、必ず転勤してくる。・・・と言う噂、
あるいは県行政・地方政治と警察人事が密接な関係にあると、田舎人独特の言い回し

あるいは、地方の政治力を前面に押し出し、
大口をたたく輩が町を闊歩しているのは、どうゆうわけだろう?

しかも、このような「お話」を完全に否定する事ができるのだろうか?
  



               現に、今現在の宿毛警察署長は、どうして宿毛に来たの?

                 署長の息子さんは、地元のダム工事で大金を横領した有名人よ、

                 そのオヤジがどうして宿毛に来るの?
                 その息子、横領の事件処理は済んだの?まだなの?・やってない。

                                   まだクビになってないの?






数々の風評・噂・中傷・数え切れない程の悪たれが、
地元住民の素朴な質問として、私の元に届いてきた。

地元から情報を取ろうとすればする程、数々の疑問が投げかけられる。

・・・・・・・・・~何もしていなければ、~何も聞こえないのだ。
・・・・・・・・・・なら、どうでもいいから、上に言われた事だけ、しておればいい。
 
 「上」の思惑どおりの選挙違反者を上げた(捕まえた)駐在さんは警察本部長から
表彰状をもらい得意満面だった、非常に悪い表現ですが。
ただ、ある候補に利用されただけです。

それでも、選挙取り締まりができれば効果はあった。それは、それでいい。
が、私が言いたい事は、警察官たる者、内部のカラクリぐらい、
調査できる能力がいつの場合も必要だ。

いざ、重大事件があった場合、クソにもならん様では地域の安全はない。
 
 地域の皆さんが安全を期待するのであれば、アメリカ並みに自警団を結成する事だ。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・複雑な内部事情の解明を警察に期待しても無益・無理だ。

内部の調査は自警団が、そして
その内部事情を~出すか~出さないかは、地域の判断である。

これからは、パソコンが常識的に普及し、
新しい情報網が自由自在に活用される時代が到来する。

そうなれば、私が経験した銀行員失踪事件などと言う陰惨な思いは、
しなくて良い時代がくるでしょう。

 しかも世の中の流れも変わるでしょう、
公共事業を中心にした、大きな建設工事しか産業のない高知県では、

いまだ地方政治が主力になっている。

政治力とは、お国の銭を地方にパクリ取るのが地方政治であるが、

世界は大きく波打ち~うねっている。

中国では、膨大な土地に電気・ガス・道路網など、
工場誘致に必要なインフラが着々と整理されている。

これらが、50パーセント以上整理されたとき、
低価格の巨大な物流が押し寄せて来るようになり、


日本の地方行政は転換期を迎え、
県会議員程度の取り合いでは金が入らなくなり、影響力は少なくなる。

そうなれば~現在の自民党の仕組みでは、世の中の動きについて行けなくなるから


選挙戦略も大きく変わるだろうが、そうなるまでは、何の変化もないだろうし

変化が有ったとしても、~なぜ~何の為の変化か?
~これも選挙屋が利用するだけで終わるだろう


・・・・・・・・・・・・・・・・・~日本を内部から改革するのは不可能。

ただ~、目の前に現実が見えなければ理解できない。



  一眼国の仕組みがおぼろげながら、徐々に解明されてきた。
ますます、空手に熱が入り、警察の仕事なんか上の空になってきたが、不景気な世の中、

次から次に陰険な事件が続いた。
この全ては、1つ1つが膨大な話になり、とても語り尽くせないが、

これらの事件を第三者的に傍観した結果。

私の警察に対する思いは、完全に消滅した。

特に大げさに言う訳ではなく、この事件のうち簡単に2つの放火事件を並べてみたい。


 1つは、経営不振であえいでいた製材所が火災になった事件だが、発見が早かった。
通行人が発見し消防署に通報したのだ。

現場には、灯油と思われる油類をしみ込ませた
オガクズ(木材をノコギリで切った際に出る木屑)が一握りずつ

木材の上に点々と置かれていた。

明らかに放火であるが、私は1つオカシイと思った事がある。

その日の天候は、小雨・無風だった。

現場は、海の近くである。風の強い、晴れた日はいくらでもある。

海から強烈な風が吹いてくるのだ。

時間は深夜。

わざわざ小雨・無風の気象条件で放火をするか?

火付けの材料のオガクズは、それぞれ大きな木材の上に置いている。

しかも製材所には高価な木材はなく、
杉・松を中心にした価格の低い木材がほとんどである。

これだけの条件があれば犯人として、まず疑うべき人間は製材所の経営者である。

しかも、オカクズに灯油をしみこませ~ゴミを焼却する手口は、
当・製材所が普段から行う作業の1つである。

オガクズを入れる「専用」の木製の箱まで(普段から使っている)無造作に放置され

・・・・・・・・・・・・箱が・・・・・~笑っているようだ。

小雨・無風の天候で、隣の家に燃え移るのを防ぎながら火をつけた?
と考えれば自然な流れになる。それなら速攻である。現場は火災でごった返している。

経営者の心境は揺れに揺れているだろう、~今攻めろ、~そう思った。

が、警察の措置は、経営者の言うがままであった。
  
       「誰かが火をつけた。財産が灰になる」

経営者が言うウソを鵜呑みにした警察は、

言われるまま・・・火付け犯人の財産を守る為に、
私ともう1人の警察官の2人を現場に残し、徹夜で警戒に当たらせた。

・・・・・それも大事だが、
全ては、犯人と思われる製材所経営者の言う通りになっていた。

私は徹夜で警戒しながら現場を見て歩き、翌日に製材所の経営状態から現場の状況まで
詳細に書いた情報を提出し、引き続き現場の実況見分の手伝いをやらされた。

   既に私は捜査員ではなく駐在さんだ。

捜査の手伝いをやらされたわけだが、現場の刑事は、最も燃え上がった場所に集中し

5・6人の刑事さんが集まった。

最も燃えた場所は~延焼した場所で、あまり重要な場所ではない。
結果的に、~後から燃え広がった場所だ。

必要な場所は、発火地点である。
常識的に考えても火がついた場所が一番大事だ。

が、現場の刑事さん達は、燃え上がり、最も派手に燃え広がった場所が気になるらしい。
・・・なぜなら・・・良く燃えているから・・・

早い話が、何の基礎もできてない素人集団である。
・・・・・~ヤメタ・・・アホらしいから

・・・・・・・・・・・・・・・・~手伝うのをヤメ、黙って適当に時間をつぶした。




私の情報が、その後どうなったか知らないが翌日、本部捜査一課の刑事さんが調べに来て、
それから~10日ぐらいたってから、問題の経営者をポリグラフ(ウソ発見機)にかけ
取り調べた様だ。
  
    事件から2週間もたてば、経営者の心境は落ち着いている。

          ~そんな状況で、ポリグラフに反応するわけがない。・・・~アホゥ~

製材所の経営者は即日、無罪放免で幕。・・・~製材所は1年後・倒産。

もし火災になっていたら~火災保険金が入り、まだ倒産してないだろうが、
早く発見した通行人を恨んでいるだろう。

しかし、こんな警察に捕まるヤツは、おそらく誰もいないだろう、
もし捕まれば馬鹿ばかりだ。

 2つ目の放火もあった。
もっとも、この火災は私が~そう判断しただけだが。

猟銃を盗んだ男が警察に逮捕され、取り調べを受けた後釈放され自宅に帰った。
「猟銃を撃ってみたかった」それだけの子供じみた思いで、銃を盗んだ後すぐ海に捨てた。

どうでもいいような、たわいない事件処理が済んだ後、

10日位たって~男の家が火事になり、男と母親が焼死した。

現場は、小さな平屋建ての家で、男は玄関左側の居間。
母親は一番奥の炊事場で、それぞれ焼け死んでいた。

“小さな家”で2人の人間が、“対角線上”の一番遠い位置関係にある線上で焼死。

火災の際、お互い声もかけず、助けもしないで、死んだらしい。

男は窓際にうつ向きになり、タオルを口にくわえ、黒こげになって焼死していた。

そのタオルは、ノドの奥までかなり深く、おそらく食道まで達する程に飲み込んでいる。
 
 窓の大きさは、天井から床まである、
   ・・・・・・・・・・人間の身長より高い・一枚のガラスで、できている。

この窓際にうつ伏せの死体が、
  ・・・・・・・・・食道にまで達する程タオルを飲み込み、横たわっているのだ。

・・・・・・・・~どう見ても自殺だ。

タオルを飲んでいるのは、火災の熱と煙を必死でこらえた証拠だ。

男がその気になれば、1秒で窓から外に飛び出せる。

その位置で必死に頑張った、男の~物言わぬ怨念が感じ取れた。

玄関出入り口から火をつければ、奥の母親は逃げ場を失う。足の悪い高齢者だった。

が、刑事さんの所見は、酒に酔い寝タバコによる失火。と言う事であった。

2人とも死んでいるから、この場合は失火で仕方ない。

・・それでいいが、ただ、酒に酔い火事になった事が、わからないほど酔っておれば、
~タオルがノドの奥まで入るぐらい、我慢する事は不可能である。

・・・・・・・・・・これを問題にもしないのだ。~これは?・・恐ろしい。
~いつも・・・この程度か?・・・・・

・・・どうでもいい、遺族がそれで納得すれば、どうでもいい。
放火になれば、~保険が下りない。家族のためには、これで終わらせたらいい。

どうでもいいから、早くお家に帰りたい。


~ただ一部の地元住民は「自殺だろう~」・・・・との噂が~後から聞こえてきた。
~さすがに地元だ。
  
警察が言う~寝タバコと言っても、どこにも~そんな痕跡はなかったのだが、
~たぶん灰皿と一緒に燃え尽きて、しまったのだろうが、・・・~灰皿もない。

~灰皿も燃えた。・・・・・・・どうでもいい。・・・・・・

火事の原因は→火だ。火が悪い・・・川で溺れ死んだら、原因は→水だ、水が悪い・・・

絞め殺されたら→ヒモが悪い。・・・刺されて殺されたら→刃物が悪い。・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・嗚呼・・・・・・・・・・・・・・・・どうでもいい。

 だんだん投げやりになってきた。


 1年間の駐在所生活最後の事件は、オートバイ盗である。

土佐清水市で盗まれたオートバイが、宿毛市で乗り捨てられていた。
さっそくオートバイから指紋を採取したところ、犯人は神奈川県の凶器準備集合罪の

前科がある暴走族であった。

指紋が合致した以上、いつでも逮捕できる。が、何もしなかった。

なぜ?しない?そんな質問をする気力は、とうに失せていた。

神奈川県が高知県から遠く離れ、時間的に処理時間がかかりすぎる。
かと言って、他県に盗人の手柄をくれてやるのもアホらしい。
どうせオートバイを盗んだガキだ。たいした事ではない。

・・・おそらく、その程度の理由だろう。・・・・・どうでもいい・・・・なんとでもなれ。
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・空手ばかりする日々が続いた。

 翌年の4月には、署内異動で同じ宿毛署の留置管理係になった。留置場の看守だ。
外から遮断された机が、私の仕事場になったが
この年、長女が県内の私立高校「土佐塾」に入学、

ますます金が必要になり、警察を辞めるわけにはいかなくなった。

何がどうでも金を稼いで、家に仕送りしなければ家族が路頭に迷う。

子供が学校に行けない。

留置場の仕事は単調なものだったが、何も言えず、ただ耐えるしか能がなかった。

当時の次長(副署長)は、
毎日午前6時ごろスニーカーにジャージ姿で留置場の巡視にくる。

どうして、スニーカーで留置場に?・・朝のジョギングに行く際、署の裏にある官舎から
30メートルぐらい歩いて留置場を巡視する。

その後、おもむろにノソノソ散歩して官舎に帰り朝飯を食べ、また30メートル歩き出勤。
その間2時間ぐらいは、超過勤務。

早い話が、朝早く留置場の巡視に来た。仕事をした。と言う既成概念を作ったうえで、
これを~超過勤務として計上し金を取る。が、実際は、ジョギングだ。

~かわいいヤツよ。~署員随一の超過勤務手当を取っていたと、
・・~当時の会計監査に来た者が言っていた。
 
 この次長の子分が警務係長。
毎月全署員の勤務計画を作るが、全て自分の都合で作っている。

毎年正月は2~3日休みで、県外へ観光旅行に行っていた。
これでも優秀警察官として評価 されて、ボーナスは他の署員より良いのだから、
署長・次長のご機嫌を取っておればバカでも 金をもらえる。

この2人、なかなかの酒好きで、署の前にあるスナック喫茶に、
毎夜~ただ酒を飲みに~入り浸っていた。~スナックの経営者も似た様な人物で、

詐欺師も同然のような男だったが、自転車を盗んで乗っていたのを署員の職務質問に
あい捕まった。が、普段お世話になっている次長様が、お返しに・お世話して無罪放免

になり、不問に伏された。~常識的な事だ。

しかし、何事も人を見て、よく考えて行うべきだ。スナックの経営者は

「オレは、何をやっても捕まらん」と店の客に豪語していた。

この話は警察官の知らないところで町中に広がっていた。~全てがこのリズムだ。


 人はリズムで動くものだ、ある日、飲酒運手をしていたヤツが駐車中の車に
当て逃げし、自宅まで逃走した事件が発生した。

現場の警察官は、いち早く犯人の車を割り出したが、
人手不足で犯人を警察署まで連れてくる 警察官がいない。

仕方ないから警務係長に行ってもらったが、

連れて帰った車を見て、みんな アッと~驚いた。

・・・・~なんと、~犯人が運転して~警務係長が助手席に乗っている。

つまり、飲酒運転の犯人さんに~車を運転させて、
     ・・・・・・・・・・・・・・警察官は・隣の助手席に乗っているのだ。

~警察署まで~飲酒運転できた?
・・・・・・・・・・・それを指示したのは警察官。・・~この糞バカが係長。

こんな~事件処理をしたら大変な事になる。この事件はボツだ。

恐ろしいバカがいるものだが、
・・・・・・・・・・この係長を署長様・次長様から御覧になれば優秀警察官である。

これまで、警察内部のことをアホらしい・バカらしいと思いながら生きてきたが、

このあたりから逆に~アホを楽しむ様になった。
そうでもしなければ、とてもじゃないが生きていけそうになかった。頼みは家族と空手だ、

これがなかったら私は、間違いなく挫折していた。
が、挫折するにもアホらしい思いがする事がおき、更に奮起したのもこの頃である。



 留置場で勤務していた夜、午後11時頃だった。
警察署の外で酔っぱらいが大声で騒ぎ、何かを壊している音や車を叩く様な音が5分間

ぐらい聞こえてきた~これじゃぁ~今日は酔っぱらいの保護で留置場がにぎやかになる。
あれだけの大声を出されたら、寝れないだろうと思っていたが、

いつまで待っても~酔っぱらいは~留置場に入ってこない。

なぜだろう、と・不審に思い、問い合わせてみたところ

何と、泥酔状態で、暴れていたのは当・警察署の刑事さんだった。~名前を聞き納得した。

これまでの転勤先・全てで、酒に酔って暴れている名代の有名人だが、
警察幹部の息子さんであるため、どこで何をやってもその都度お構いなし、

留置場で保護(泥酔者)された事もあったらしいが、
順調に刑事になり出世街道を走っている。

110番の緊急電話で「ゴウトウデスすぐ来て」を「ボウソウ」と聞き間違え、
強盗ではなく暴走族のつもりで、それなりに現場へパトカーを走らせた有名な話があるが。

何のおとがめもなく、本人もさほどこたえてない。

私の目の前に、そんな男がウロウロしている。それに引き替え銀行員失踪事件を追及した
ばかりに~吹き飛ばされた自分の姿があまりに惨めに思えた。~これが警察か?

こんなことなら、殺し合いになっても恨みを晴らしてやる。怒りが再燃焼してきた。


 留置管理係の部屋は、警察署一階のコピー室の片隅にある。
なんともすざましい場所にあるもので、コピーの機械や印刷機がガタゴト動いている

同じ部屋の隅に何の仕切もなく 、ぽつんと机が1つ座っている。

まるで、私の身の上と同じ様な机に、机と同じ様な私が座り事務処理している。

我が子には見せたくないオヤジの姿である。何の希望もない窓際族、厄介払いの巣窟。

早く辞めろと言われている様だが、おかげで闘争心が沸いてきた。

厄介払いと空手が私のエネルギー
        「いつか、ぶち殺してやる」「それができんなら、呪い殺す」
 

私の部屋には、警察独特のチクリ・マンが出入りしていた。
私の状態を「上」に報告するスパイだが、私は逆に利用した。

銀行員失踪事件に関する全てを話し、真実を上向きに抜かした。
  
そして演出のための~「ぶち殺す」を必ず付け加えた。
危険なヤツと判断したであろう、私は50歳を過ぎても巡査長のままだった。

が、私が不自然なほど万年巡査を続ければ、逆に銀行員失踪事件が浮かび出す。
署員の中でも話題になるだろう、
この事件を蒸し込み、つぶしたヤツはみんな出世しているから、

私の万年巡査は益々アピールできる。
  
大口を開けて警察批判を行った。話100倍、ウソ八百。

一眼国の1つ目カラスが、アホ踊りを始めるだろう。
・・・・・・・・・・・・・もっと踊ってもらいましょう・・・・・・・・・





 アホの捜査一課から、厄介払いの巣窟へ電話があった。

     「突然・すみません、あのう~・・・・・
               四万十市の銀行員の件ですが。
       
                    田岡 大が使っていた川舟が、木製の舟から
                                       プラスチックに変わっていたのを
     
                                 ・・・・・・・・・・・・・・・・知ったのはいつ頃ですか」
 

  まさに突然、銀行員失踪事件に関する初歩的な質問を、今頃になって特捜から質問された。
  
なぜ?今頃?・・・・・意味不明であるが、基本的な質問を必要としている事だけは確かだ。

しかし?基本以前の基本である。~とても~真面目にやっているとは思えない。
・・・・・・・・・・・・しかも、同じ“舟”の質問は、何度目か?
  
あれから6年、・・・捜査一課の連中も転勤で、担当者が入れ替わっているだろう、

別の人間が基本を必要としている。・・と言う事は何らかの変化があったと考えていい。
  
何かはわからん・・流れが変わってきた。

捜査一課から私に問い合わせの電話があったのは、宿毛署にいた3年間のうち

最後の年の春と秋に2度ほどあった。

その2回~ともに、“舟”の話が~一部含まれていた。・・・・“舟”か?

“舟”は人間を解体した“まな板”・・・・私は、そう思っているが・・・・捜査一課も同じか?

やがて正月が過ぎた頃、中村署から信じがたい話が入ってきた。
  
   刑事課長が公の席で、銀行員失踪事件を話題(会議)にしている。
       ・・・~との漠然とした情報であった。

一つだけ確かなことは~なぜ再捜査か?~の答えは
       数年前に発見された「骨」は~やはり本物か?
               ・・・それとも捨てたから、重視しているのか?~そうでなければ
  
        北朝鮮日本支部の・一眼国のアホが、自主的に再捜査をするわけがない。
                        ・・・・・~これだけは確かで、・あろう。。。???

もちろん私には、何一つ連絡はないが、何かが変わったと感じられた。

もし、何か動きがある。とすれば、~私には何も聞こえず、何も見えない場所に飛ばされるだろう?

・・・・・・・宿毛署は中村署の隣りだ~
 
 銀行員失踪事件発生の四万十市と隣の宿毛市は、あまりに近すぎるし、

犯人の 田岡と関係のある現在の女は、宿毛市に住んでいる事から、捜査を始めた場合、

私が宿毛警察署にいたら「蒸し込み組」が困る。

おそらく今度は、~遠くへ転勤だ。
そう思い出した2箇月後の平成10年3月、私は窪川警察署に転勤になっていた。
  
 事件発生の中村署から隣の土佐清水市、さらに隣の宿毛市、次にも隣の窪川署。

・・・~四万十市を中心に隣から隣にひとまわり。

こんな転勤、人事異動は聞いた事がない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・厄介払いの単身赴任、8年目の春だった。

 さて、窪川署のどこへ行くのか?いつもの様に、何の期待もせず待っていると

    「十川(とおかわ) 駐在所」だと言う。
    
              十川 じゃ、・・そりゃどこにある。

私が十川をたずねた、第一声だった。



 高知県西部の幡多郡は、昔々~平家と源氏が戦った 平 清盛の時代から、
落ち武者が逃げ延びて来るか、 政権争いに敗れた、時の権力者が“島流し”になる。

“流罪の地”として知られている。

当時の粗暴犯(刑法犯)なら~都から、
比較的近い土地に流され、陸路から行き来できる環境にあったが、

重要な政治犯は、陸から道沿いに行き来ができない場所に、
当時としては大変予算がかかるであろう海路で流した。
 
 都から~流される御公家様は、当時の木造船に揺られながら、
二度と帰れないかもしれない、地の果てへ流されていく

西へ流れるにつれ、太平洋の荒波が大きくうねりだし、
四万十川の前付近で最高潮になったとき

舟の中で
     「波多~」(はた)・・・「波多~」(波が多く、高い) と、泣き叫んだと言う~

高知県幡多郡の「幡多」は、本来~「波多」がホントらしい。

 その「波多」の中でも、
   平家の“落人伝説”が伝わる十和村十川(現在・四万十町)が私の赴任先だった。

・・・・・ここへ行けば、私が銀行員失踪事件に関わることは、絶対にできない。

上から見れば安全地帯だ。
~なるほどココなら~ナニもできない。納得の僻地である。




 裏金造りの名人、我らがボス・宿毛警察署長も県本部へ御栄転。
~異動の発表があると同時に、
毎日々・・警察の公用車に運転手を付け、宿毛警察署管内全ての

建設業者・事業所の挨拶回りを始めた。~かつて無いほどの勤勉さ~
・・・・・・・・・・それは、それは、小まめに挨拶回りを成されました。

人格が変わったか?~の様な真面目さ?・・・・・どうしたんだ?と、
不思議に思いながら、宿毛警察署での最後の当直についた夜。

転勤になられた署長様が背広姿で、
さっそうと~警務係長が運転する公用車に乗り込んだ。

      背広姿で~「女か?」

・・・僻地・駐在所に飛ばされた、アホ巡査が最後に吐いた暴言だった。

背広姿のボスは、宿毛市内では最も有名な老舗~○○旅館(現在・取り壊し)の前に、

大きな看板を掲げていた

              ●●警察署長
                   御栄転祝賀会

普段は交通安全の立て看板に使う、大きなモノに白紙を貼り付け、
見事な大看板を、道路から旅館の塀にもたせ掛けるように立てている。

~成るほど~これが裏金造りの名人の最後の錬金術か~
金になる事業所・建設会社・○○議員・・・ 等々

~選挙などで、普段・色々と御世話した方々に、
かつて無いほどの勤勉さで、ご挨拶回りをしたボス猿は

大きな立て看板1つで~御栄転祝賀会を開き
      ・・・・・ご列席の方々から一人数万円の御祝儀を取って、
この町から出る腹づもりだ。
         

         ・・・・・・・・・・・まことに、金に関しては、そつがない。・・・見事なコジキだ。


僻地駐在所に飛ばされるアホ巡査が、
パトカーを運転しながら、最後の当直勤務に見た、一眼国の夜だった。





警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年01月24日 04時25分29秒 | 悪魔と踊ろう  vol 3-1~2
          ●悪魔と踊ろう  vol 3-1            選挙違反   







 宿毛(すくも)警察署は、私が警察官になってから最初に勤務した町で、2度目の赴任である。

独身当時、給料は全部飲んだ。宿毛市の端から端までスナックというスナック、

居酒屋、寿司屋、料理屋、まず入ってない店は一軒もない。

知り合いも多く、情報源もいくらでもあった。
銀行員失踪事件の蒸し込み工作をした西田は、宿毛市の出身である。
事件発生当初から、私には数々の情報が宿毛市から送られてきた。

その宿毛市に私を飛ばすとは、なんと滑稽な話である。

 昔、私が勤務していた宿毛市は、ハマチ養殖で活気にみちあふれ、
アブク銭も無数に流れ、ヤクザの羽振りも良かった。

昔から何をやっても一山いくらの、大雑把な土地柄で、
汚職したって一山いくら、だから直ぐ捕まった。

捕まった相手の裁判が済めば、また一緒に飲む。まさに土佐を地でいく町で、
選挙になればお祭り騒ぎ、選挙で買収するのは当たり前。

金をばらまき、特定の候補に 固まった票田は、
夜になると・その地区の出入り口に~5・6名の支持者が集まり、焚き火を囲み~張り番をする。
よそ者が車で走ると即、追撃して他の立候補者に金をまかれない様に邪魔をするのだ。


張り番は、出入り口の一箇所である。
当然・陸の上だから、
真珠湾攻撃よろしく~船で海から逆上陸して、巻き返した候補者もいる。


精神病院内で、患者さんに、縦の棒と、横の棒を組み合わせ・十文字の字を書かせ、

      「十」「十」は電柱です。これだけでは、電柱が倒れるので
               十の両側に「電柱」を支える柱を付けましょう。
                 ・・・・・両側に~斜めの/支え棒\を入れると、~あれ、不思議

        本人には意味不明の~「林」と言う字ができあがり、投票させた猛者もいる。



すべて民主主義の理想論~「清き一票」~である。



  昔、ある村でモンペ(女性用野良着のズボン)を配って当選した村長がいた。

選挙が終わると~畑で働く御婦人、道行く女性がはいているモンペの柄がみんな同じ

“花柄”だった事から。当選した村長を通称「モンペ村長」と呼び、
地域住民に親しまれたと言う大雑把な土地柄である。

私は自分の生まれ故郷より、この宿毛市に愛着を感じる。面白い町だった。



   1978年10月、私が警察官になってから2・3年位だった。

市長室で一緒に高校野球を見た。中西市長が収賄容疑で逮捕されたが、
これは画策された準備周到な手段により、タレ込まれた事が発端となったものである。

市長が市発注の学校建設工事をめぐり、地元業者2人から現金数10万円を受け取った容疑だった。

誰がたタレ込んだか?「言わずもがな」的な話だ。

市長は辞任、その年の暮れ「出直し市長選挙」が行われ、保守系無所属の林田と同じく
保守系無所属 

 大江延夫が立候補した。林田 は、地元の名門。戦後の保守政界の大物政治家の三男であった。

林田家の近くの地元商店街では「林田のお坊ちゃん」が選挙に出る。
とハチの巣をつついた様な騒ぎとなり、町を二分する戦いになった。

選挙期間中、1億とも2億とも噂される現金が
大江陣営の票田を切り崩すための実弾 となり乱れ飛んだ。

投票の結果、林田が僅差で大江を破り当選したが、
選挙期間中から違反情報がいくらでも入る、
大江陣営に対する嫌がらせはある。

無茶苦茶な選挙戦が終わりまで続き、投票日翌日から選挙違反の摘発が始まった。
なりふり構わず現金を振りまいた
林田陣営の運動員らを芋ずる式に67人検挙したが、

これは氷山の一角であった。

数ヶ月間休み返上の日々が続き逮捕者は、
当時建物だけ完成したポンプ場(洪水の際、水を町の外に排出する大型ポンプを備え付けた建物)
に連れて行き検事調べが行われた。

検事がわざわざ地元まで来て、取りし調べを行うのは異例の事であったが、
ポンプ場には鬼が座っていた。

  検事 田中森一 鬼検事の異名を取る切れ者だった。

が、次に私が見たのは2000年3月、
「地下経済の帝王」と言われた 許 永中 と共謀し

約180億円の手形をだまし取ったとして、
東京地検特捜部に逮捕された「悪徳弁護士」

田中森一である。
鬼検事が悪徳弁護士に変身した。なぜだ?・・・あの、鬼が。

 相手が断っても金を置いて帰る選挙違反のやり方、
選挙には無知な素人まで総動員して
無茶苦茶な選挙違反をした林田陣営から逮捕者が続出。いくらでも違反情報は入ってきた。

ついに林田陣営の選挙責任者まで逮捕した。正確に言えば、逮捕せざるを得なかった。

と言う、いかにも日本的な二重否定、
そこまでやるつもりはなかったが、いくらでも違反情報が出てきて自然発生的にそうなった。

このまま行けば間違いなく、立候補者「林田」本人まで行く、そんな事態になった頃、

署長室には東京から長距離電話が鳴り響いていた。大物国会議員、○○長官から

             「どこまで選挙違反を上げたら気が済むんだ。
                                                        いい加減でやめたらどうだ、直ぐやめろ」



と言う露骨な圧力である。

 この強烈な圧力を払い除けたのが当時の署長、蕨岡署長であった。この人でなかったら
この仕事はできてない。
私が警察官になって唯一、ただ一人署長と思える人はこの

蕨岡署長だけだった。あとで出会った署長は、みなカスだ。


  この時、鬼検事 田中森一 にも圧力がかかっていた。

高知地検の検事正に呼び出された田中は

          「逮捕した、林田陣営の幹部は、検察幹部の親戚や、このあたりでやめろ」


と言われたらしい。

鬼と署長は酒の席で

           「ワシは、検察の土方や、あんたは警察のヤクザやろ。
                         上の思惑なんかどうでもいい。思う存分やろうじゃないか」


と意気込んだらしい。

 ただ、この時ボツになった取り調べ調書が1つだけある。

選挙違反の金を立候補者の家で、どの様にして受け取ったか、と言う破壊的な調書だった。
もしこの調書が日の目を見ていたら、林田市長は存在せず、その後の混乱はなかった。

司法の裏側で、鬼検事 田中森一 が何を見てどう感じたか?
その後、悪徳弁護士と言われるようになるまでに、どんな変遷があり、どう動いたか。

それを語らずにただ、「悪徳」と言っても仕方がない。


日本的なマーマーと言いながら、ナーナーに事を進める。
マ族ナーナー原人が、鬼検事を悪徳弁護士に変えたんだろう。



 この時から私は、司法・行政をさめた眼で見る様になった。
同時に、警察を辞めても何とかメシが食える様にしておかねば後々大変な事になる。

と思う様になり、国家試験「社会保険労務士」の勉強を始めたわけだ。

 年度末には、県下各警察署の1年間の業績を評価した警察署表彰というのがある。
この年の実績は誰が見ても、宿毛署が県下随一であった事は確かだが、

現実には高知港で
大型トラックの荷物の積み過ぎを検挙した、交通取り締まりが表彰され、
宿毛署は番外だった。圧力と言うのは恐ろしいものである。

高知港で強制的に止められた、長距離のトラック運転手は身動きが取れず、
港で立ち往生しているのが、新聞紙上で報道されているのを横目にして、

蕨岡署長は、辞表を県本部に叩きつけて警察を辞めた。

結末は鬼検事と同じく「辞表」しかなかったのだ。

逆に、この時クソの役にも立ってない次長(副署長)は、その後も上手に泳ぎ切り最後は、
県本部の警備部長にまで出世したのだから、最も大事なことは世渡りだ。


 20数年後、銀行員失踪事件で、私の実家の留守番電話が盗聴された際、
警備部長はこの時の次長だ。
 
県下最大級の違反者を出した市長選挙で、地元市会議員が林田市長の不信任を決議した。
林田は、翌年5月に市長を辞任し「再出直し選挙」に再出馬した。

林田と大江の一騎打ちなら、大江が有利かと思われたが、

共産党が立候補して、大江の票が喰われた結果。林田は大差で勝利した。宿毛市民にとって
忘れる事もできない出来事が、無茶苦茶としか表現の仕方のないやり方でごり押しされ、

町が二分されたまま20数年がたった。

昔のような活気は、すでになかった。

  「林田の坊ちゃんが選挙に出る」と騒いだ、宿毛商店街は火が消えたように静まりかえっている。

夜になり日が沈めば、歩いているのはネコぐらいなもので、まるでゴーストタウンだ。

宿毛市の中心は、南側の空き地「林田新田」に動いていた。

林田市長が先祖代々受け継いだ
荒れ地に町の中心が移り旧中心街は、閑古鳥が鳴いている。

     見事なもんだ~誰がもうかったか?~聞くまでもない。~市長だけだ



 小筑紫駐在所に荷物を放り込み昔の知人を訪ね歩いた。
こちらから聞くまでもなく、話す内容は林田市長の汚職の話ばかり、

市役所の職員の採用試験まで、金とコネで取っているらしい。
その為の斡旋仲介屋も当たり前の様に存在する。
公然の事実で、知らない人は警察官ぐらいなものだった。

 私は林田市長が間違いなく汚職をしたと言う具体的な話は、何1つしてない。
ただ、20数年間の長きに渡り
宿毛市の地域住民は、市政に大きな不正があると訴え続けた。

警察・検察に対する投書は、相当数送られているはずだ。

   ~送った本人から、直接聞いた話だから間違いない。

事実、公共工事の下請け業者から確認も取った。が、宿毛市にメスを入れた、
鬼検事 田中森一 のような人は一人もいなかった。

地域住民は他の市町村で、
わずかな額で贈収賄事件が発覚すると「次は宿毛市だ」と
言いながら~20数年間待ちわびていたのだ。しかし、何も起きなかった。

   ~こんな気持ちが司法の偉い人にわかるか?~無法地帯だ。

何らかのコネが作用して、いっこうに不正が正されない。これだけは地域住民が納得したようだ。

~田舎に行く程この傾向が強い~まず型と力。力とは銭。銭とは産業・就職を含む全て。
~“コレ”に群がる“コネ”を骨格に社会の枝葉が広がる。枝葉は、そのまま~選挙戦に帰る。

日本最強の革新政党●●党の市会議員でも、彼の御子息が「就職」のお世話になった
市長様には革新の「牙」は、絶対に向けない~狭い社会形態では思想より「掟」である。

地方行政だけではない。

 第二次世界大戦前・戦中の特別高等警察や治安維持法下における警察の反民主的な運営などに
対する反省から生まれた「公安委員会」は、警察の民主的な運営を保障するために制度化され、

市民から選出された委員により運営される警察管理機関であるが、~こんなモンを信じる・信用する
~地域住民はどこにもいない。

・・・~誰が公安員会の委員になる?
~高知●●自動車会長・○○社会医療法人理事長・××大銀行頭取・等々
田舎の名士の中でも警察に協力的な
友好的人物を厳選して、委員・委員長を雛壇に据えたに過ぎない。

   この連中に「警察の不正」を訴えたら~即・警察に抜ける。

「銀行員失踪事件」に関しても
失踪した銀行員の大銀行・頭取が~委員か委員長に抜擢されている現状で、

しかも 失踪した銀行員の家族は、私よりも警察に頼っている。

~まさか「公安委員会」に「警察の不正」を 訴えるなどと~“夢のまた夢”。
夢の中でも思うことは無かった。~わたしも宿毛市民と同じく、ただ
あきらめの中でボンヤリするしかなかった。


 最近、全国的な現象として、
毎年行われる慣例の成人式が、出席者によって大荒れになる傾向がある。

           「最近の若い者は、何を考えているんだ。日本の将来はどうなるんだ・・・」

と、大変な批判が聞かれるようになった。たしかに、幼稚なバカ騒ぎである。
が、今の地方行政に、どれだけの重みがある?

市町村及び県の職員の採用試験は、“コネ”が大きく作用している事は公の秘密だ。
この情報化時代、生まれた時から数々の情報の中で育ってきた者に、20歳になった瞬間だけ、

        ~お国の行事に礼儀正しく出席しなさい。

などと、要求すること自体に無理がある。すでに「お上」の時代は終わったのだ。
これが、“お国のコネ”で上手な生き方をしている人は理解できず、いまだ明治時代が続いている。 

 


  誘拐事件を解決した
優秀な署長が宿毛警察署長に君臨し、機会があればことさらオーバーに、
繰り返し巻き返し~・・さながらエンドレステープのごとく「誘拐事件の顛末」を

講談師の様に、ノドの奥から声をだして、皆さんに披露していた。

コネで署長にまで~出世したバカの、精一杯のミエだ。
コネとミエで世渡りする賢い人は、やたら「会」をやりたがる。

警察の外郭団体、地域安全推進員・交通安全協会・交通安全母の会・沿岸協力会・
暴力追放協議会・数えたら切りがなく、今並べた名称が正しいかどうかも判らない。

~どうでもいいんだ、~要は数限りない「会」を開催し、いかにも~何かやっている様に県本部に
報告すれば、点数が上がるシステムが確立されている。

その、外郭団体の「長」・警察友の会・会長は、20数年前に宿毛市が真っ二つに割れ、
選挙戦と言う~詐欺または恐喝または、強要戦術を戦い抜いて市長になった宿毛市長が

「会長」として警察に出入りしていた。

「長」の子分は、宿毛市の中で・真っ先に逮捕しなければならない、市長に賄賂を運んでいると、
風評のたかい「○○建設の社長」様が、腰巾着の様にくっつき警察に大手を振って出入りしている。

しかも、この腰巾着が“年度初めの挨拶”と称して
宿毛警察署員全員が集まった会議の席上「演壇」

に立ち警察官相手に演説風の挨拶を始めたから唖然として、
動物園の熊か蛇でも見る様に眺め観た。~見て楽しむ以外に、使いようのない男だ。

 
        「エ~・・・本年度もよろしくお願いします。世の中が平穏に過ぎていきますのも、
                           ・・・・・・・・皆様方のような警察官が日々活躍して
                                           いただいてくれますから・・・・」


長い演説で何を言ったか印象にない。が、御本人が言う警察官が活躍したら~・・・・・
一番最初に御本人を逮捕するだろう、その逮捕すべき・第一人者が警察官を前に堂々と演説
しているんだから~逮捕するわけがない。

どうしてこの男が、これ程までに・胸を張り警察署に食い込んでいるのか?すぐわかった。

 日曜日、私が朝から宿毛署で当直勤務をしていた際、四国管区警察局長と奥さんが
プライベートに宿毛署に立ち寄った。

四国の西南地域の観光途中に、我が~宿毛署長が「是非、お寄り下さい」と声をかけたわけだ。

  自分で声をかけ、さらに次長以下3名の署員を朝から署内に配置し、

いつ局長が来てもかまわない様に、準備万端整える・・・・・~局長がおみえになったら~
  

    ~お茶はどうする、~車の運転手は誰、~昼食のホテルの手配はどうだ、・・・・・・・・・・・・

          ・・・・・・・・・等々・・まるで天皇陛下が御成になる様だ。
            ・・・・・・・・・・・・・・我が署長は、仕事するときと違って、眼の色が変わっていた。
 
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまで気を使って、接待する必要があるのか?


 世間一般とは常識が違うんだ。これが一眼国の世渡りだ。ま、後学の為だ動物園のサル
をタダで見せていただきましょう。

 ~やがて四国管区警察局長が御成になりました。

署長室に御案内して、お茶を出して、と。・・・・・・・

             ・・・「よ、いそがしいね」・・一声かけて、からかった私を横目で見ながら、・・・

かいがいしく働く警務課係長、まるでサルの集団だ。

ボスザルのノミを一生懸命取っているサルよ。バカザルがこの時とばかり、必死に動いている。

・・・・・・・署長室には、他人からせしめた宿毛名物「寒欄」を市の品評会に出した際、

宿毛市長からいただいた表彰状と一緒にして、署長室の会議用テーブや棚に50鉢ぐらい
並べられていた。・・・・・・・・・・・・・・まるで欄小屋だ。

         「この欄は、この前の品評会で賞を取った。宿毛市橋上の産で、・・・」

寒欄の講釈と自慢話が署長室から聞こえてきた。

もっとも、この寒欄は1年ぐらい後に~何者かが、塩か薬をかけ全部枯れたから、
署員の中で、署長をアホにしていたのは、私だけではなかった様だ。


 昼前、突然高級車が警察署の裏側駐車場に入ってきた。
部外者が何の断りもなく、警察の建物内に入る事はゆるされん。

都会ではテロ防止のため日夜警戒している、いくら田舎でも警戒するべきだ。
~とか何とか言って、・・ホントは、そんなに真面目じゃないが、今入ったのは例の市長の腰巾着

    「○○建設会社の社長」よ、ヤツの車のナンバーは、とっくに調べてある。

嫌がらせに裏に回り「外に出ろ」との意味で、車に対し手を振り「出ろ」と指示してやった。
腰巾着は、上等の背広を着て署長室に入っていったが、

少したってから、全員が署長室から出てきて、2台の車に乗り込み宿毛市の南端、
片島港にそびえ立つ、かねてから市長と数々の噂がある・ホテル国民宿舎「やし」に向かった。

このホテルにも私の情報源が働いている。後日聞いたところ、この時。四国管区警察局長・
その奥さん・宿毛署長・市長の腰巾着の4人は、昼食に豪華な料理を取り、

昼から派手にビールを飲んで帰った。との事だった。

ただしお勘定の会計は、市長の腰巾着「○○建設の社長」が全て支払っていた。
いつものやり方らしい。我が署長は、ホテルから帰って3時間位たってからJR四万十駅

に到着する奥さんを迎えに行く為に、車を運転して出て行ったが、
ビールを飲んでから3時間後。これも、いつものやり方だろう。

宿毛市に出張した警察幹部が宿泊するのは、決まってこの「やし」である。
これでは、宿毛市から贈収賄関係で逮捕者がでないのもうなずける。

・・・・・・・・ここは、北朝鮮か?表現は悪いが私の素朴な印象であった。

しかも、この様な話は、宿毛署の刑事課員の誰一人知らないし、

話題にも・しないのだから事件として取り上げるはずがない。

上から言われた事を、やっておれば問題はない。が、宿毛市民は、何10年もこの地に暮らしており、

市政の仕組みや不正、~警察署長が誰と付き合っているか、

イヤでも黙って継続的に見ている。口に出さないだけだ。

それを~警察署長と市長が一緒に町を歩き~やれ・・交通安全だ、暴力追放だ、青少年の
健全育成だと言っても誰が本気で参加するのか?~

 

        ・・・まるで、テレビの“水戸黄門”

                ・・・・・・・・・・・・・~悪代官~と~極悪商人~が肩で風切って歩いてる?

皆さん、たてまえ論で動いているだけだろうが?

ま、それでいいのだから、ま、ま、まぁ~まぁ~と“マ族”が繁殖して、何があっても
ナ~・ナ~に事を終わらせるマ族ナ~ナ~原人が、田舎にドンドン大繁殖する

   で、・・「最近の若い者は常識がない」なんて話が、いたる所で出てくるが、

それは親の背中を見て育ったバカが、「悪い事をしても大丈夫」という観念を生まれたときから
植え付けられた結果であり、全く不思議はない。

ますます増えるだろう。そのツケを親が支払えばいい、ただ他人のせいにして、

   ~やれ、学校が悪いとか、地域が悪いとか、社会が悪いとか、
                        いい加減な事で逃げるのだけは、やめる事だ。

 

  私が宿毛警察署に来る前から、ここの署長に関しては数々の噂が流れ飛んでいた。

2人の息子がいて、2人ともかなりの額の借金がある、

支払いに四苦八苦しているらしい。

これは単なる噂ではなかった。高知市内のアパートに住む警察職員宅に、

ある日突然ヤクザが、借金の取り立てに来た。

すごい形相で、吉本新喜劇から出張してきた、ヤクザ屋のおじさんが入ってきて

            「こら上田、出てこい」と言った。

                      「上田は隣です」とやり返したところ、


おもろいヤクザ屋さんは

                「えらいすんません、隣とまちごうた」と恐縮して、隣りの

警察署長の息子の借金や人格・女関係等について喋り、

取り立てが難しいと教えてくれたらしい。

こんな話は、あっという間にひろがるものだ。まして、数年前に自分の息子が地元宿毛市
のダム工事で横領事件を起こし、今だ~クビにもならず、県の職員をしていることは、

宿毛市内の建設業者なら知らない者がいない。

私が噂を聞いたのも建設業者からだ

           「警察はエライものじゃ、あれでオヤジが宿毛に来たか?」~・・・


これが、正常な人間の反応だ。
 
 こんな署長に媚びをふり、シッポ振りながら働かなければならないのが、警察官。
うんざりする話の後で、極めつけのコピーが宿毛署に出回っていた。

私が宿毛署に転勤する1ヶ月前、会計係が“裏帳簿”をコピーした際。

うっかり、“裏帳簿”を~そのままコピー機の中に挟んだまま、
忘れていたのを警察官が見付けて複写した。

複写の複写は、あっと言う間に広がり私も一枚もらったが、

これを見ると署長が取る裏金の“一部”が判る。
  



警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月22日 03時43分31秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-13
               ●悪魔と踊ろう  vol 2-13        骨の後始末







 さて、次にどう出るか?


いずれにしても西田くんが、良いタイミングで県本部の監察課長で座っている。

~これが偶然だろうかもちろん警察は何も言わないだろう。

人事は人事、人の事と書く。
漢字は面白いモノで、人のコトと第三者的に、いとも簡単に表現している。

おそらく数100年以上前から積み上げた英知が、人事と言う文字を形成したのであろう。

組織内での人事とは、永遠に謎である。
が、足跡は残る。現に今ひとつ、銀行員失踪事件を蒸し込んだ西田くんが監察課長。

~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・存在だけで足跡だ。



 2つ目の足跡は、骨の発掘者、池田が県本部監察課から連絡を受け事情聴取された。

場所はなんと、高知県四万十市古津賀の国道沿いにあるゴルフの打ちっ放し練習場の前に

       ホワイトハウスというレストランがある。
                   ゴルフ客がよく利用するとこだ。~監察課もゴルフが好きだろう
 
このレストランの駐車場で、監察課の男2人組が乗る車のなかに誘い込まれ、

極めて簡単な質問を受けた。

         「あなたが話した骨の話は、
                 ここに書いている内容で間違いありませか?」

と言うものだった。

          「間違いありません」


  答えたのは、これだけだったと聞く。

骨がニセ物なら、立派な犯罪である。即・逮捕。

本物なら、即、銀行員失踪事件に着手するべきである。着手する材料は充分ある。

それを、駐車場の車の中で、監察課がわずか30分位、
しかも私の家で事情聴取した。ウソ八百を書いたメモ書き程度の内容を

・・・・・・・・・・・・・「これで間違いないか」と簡単に確認した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・再度ウソで~「間違いなし」と返答して全て終了。・・・・・ガキの遊びだ。

   何の為に駐車場を選び、何の為に簡単に終わったのか? ・・・ゴルフか?
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまでやれば、立派な組織犯罪だ

       刑務所の犯罪者なら、もっと上手にやる。
        ・・・・・・・・・・・・・・・まぁ~一眼国の1つ目カラスは、この程度のものだ。

 

 清水署で仕事中の私にも、中村署の鑑識係から電話で問い合わせがあった。


        「骨の件じゃが、アンタの家で特捜(捜査一課)が池田から

          任意提出を受け任意提出書・領置調書の書類を作成したので、
         
            鑑識の書類も作る必要がある。
    
                それで、お宅の家の番地が知りたいが、
                                   何番地か教えてくれ・・・・・
                   
                   
            ・・・・・・・・・・・・・・・・アレは、~・・ブタの骨じゃ、一目見てすぐ判った」



 との内容だった。一目で“ブタの骨”と判ったらしい。~それなら~ナゼ逮捕しない。

 ブタの骨で法外な金を要求したんだろう~これを逮捕しないで、何を逮捕するんだ。

   


 そして、最後に、私に足跡を付けた。
~“ブタの骨”で、監察課の2人組が清水署まで、私を取り調べに来たのだ。

 監察課補佐 林 が責任者、もう1人は警部補だったが、名前は言わなかった。記憶にもない。

この話を世間ですれば大変な事だろうが、この組織では特別のことではないから特に憶えてない。

私の感覚も一眼国並に麻痺しているのだろう。


 監察課とは、“警察の不正”を正すための調査機関であるはずだが、現実には“大ウソ”で、

一眼国ではその逆だ。

  ・・・・・・・・・・・~警察の不正を~“表に出さない様にする”のが大切なお仕事です。

その~大ウソ監察~の・~ありきたりの取り調べが~1時間ほど続いた。

もっとも、取り調べに入る前に、監察官の 林(後に監察課長)が

      
       「監察課と言うのは、よく調べて評価し、
         
           表彰の上申をするのも、1つの役目ですので、
                  
              ~まあ、あまり緊張されないように話して下さい」


~てな事を、ぬかしやがってから、じんわり取り調べを始めた。
 
こいつは、落語のネタに使えそうだ。どうせ調べるなら、銀行員失踪事件そのものから
調べたら良かろう。が、その件に関しては一切触れようともしない。

ただ、「骨」の一字あるのみであった。~ブタ骨の出汁で作ったダシだ。


 ただ私の布石が1つだけ役に立った。佐田さんに会った時、犯人 田岡 大 の写真を手渡した。

    「犯人の写真を渡すような事をしたら、
                被害者の親が、逆上して犯人を殺しかねん。
     
                   そんな事になったら大変なので、写真は取り戻した。
             
                        取り戻したので、“事なきを得た”。一応“安心”しています」


ことさらに難しく喋るヤツが、「事なき」を「得た」と2回、まるで論語でも読んでいる様に
喋りやがった。こいつに古典がわかるか?まず無理だ。何か重たく喋れば偉そうに思える。

この種のバカは、けっこう多い。が、自分が何を喋ったか判っているのか?

      「写真を渡してはいけない」・・らしい。

ボケが、そんな事は100も200も承知じゃ。何の為に、私が写真を渡したと思う。

クソボケが、~「写真の人間は犯人か?」その事を監察課の偉い人が認めているわけ?
~なら、逮捕せえ。

       ~「親が犯人の写真を見たら、逆上して“殺しかねん”」じゃ。

逆上するとは、確信的に犯人と認めているわけ?~そんなら、逮捕せえ。

いつでもできるはずじゃ~ボケガラスが。

論語を読むような口調で偉そうに喋っているが、中身はカラポやないか。腐れ外道が。

        ・・・・・・・・・・・~芸術的バカか?

 神妙な顔で黙って聞いていたが、吉本新喜劇のバカ物語を~相手に合わせて、
脳裏に演じていたので、1時間の取り調べは、全く退屈しなかった。完璧な吉本だった、

裁判所に証人喚問のため出廷した警察官が、弁護士に論破された話を聞いた事があるが、
この程度のヤツなら負けても仕方ない。構えだけがやたら大きく、最も大事な箇所は、
全て正反対の方向に流している。

上から御命令のあった「骨」の事のみ、~いかにすれば「上」が納得する報告書が作成できるか、

この一点に思考が凝縮し、最も大事な全体の流れは全く見えてない。おかげで大助かりであった。
 


 そして後日、副署長から署長室に来るよう言われ、言われるまま付いて行った。
階段を下り、廊下を歩きながら副署長が、手にした書類(ファックス)を見ながら
              (この書類には、決済用の欄に~本部長の印鑑も押されていた)

         「この前の骨の件について、
                    処分が決定されたから」

と小声で短く言った。

この人なら、書類を見なくても、何でも言えるだけの能力は充分にある。

が、わざわざ見ながら言う行為は、言いたくないが役目だから仕方がない。と、
顔に書いている。~まっこと、変な部下を持った上司は哀れだ。~申し訳ない。

    署長様は、やおら書類を手にしまして
       
                 「副署長が~伝えたか?」 

て、・・聞き、すでに処分の件は~副署長が全部話したか?と、

希望的観測を踏まえた疑問符を私に投げかけた。

この人も自分では言いたくない雰囲気であります。
   
                 「何にも聞いておりませ~ん」

と、元気に答えたところ、少しイヤな顔をして

    「中村署の銀行員がいなくなった事件に関しては、
                         捜査しているんだから、
         
         やっているんだから、
                 ~まぁ・・・今回の件に関しては、

                        “署長訓戒”と言う~処分が決まったから伝えておく。

        ま~署長訓戒と言うのは軽いもので
 
          処分があっても、なかっても、同じ様なものだから
         
                         ・・・・・・・あまり気にせず、以後職務に励むよう」



 と、言うわけで「署長訓戒」と言う処分を賜った。これも、ほぼ予測通りだった。

あまり厳しい処分をすると、余計に事を荒立てる。内緒で終わらす為には、この程度だろう。

 ・・・・・・・・・・・~事件の黒幕が監察課長だ。
こいつが監察課長に座ったとき・・↓(悪魔と踊ろう vol 2-11 骨の取引)↓

            平成6年4月、新しく監察課長になった実力者の西田くんは、県下各警察署の

                 巡回監査を始めた。・・・・・~

               この時、監察課長と“親戚関係”になる。土佐清水市の活魚店経営者が、
               わざわざ清水署の私を訪ねて来て ~刑事課の前の廊下で・・・

                  「こんど、秀(ひで)やん(西田秀男)が、清水に来るけん(来ますから)
                              そんとき、一緒に、飲もうと言いよるが、どうじゃろう」 

                        ~との、用件を取り次ぎに来た。               

               黒幕の監察課長 西田秀男 が巡回監察で清水警察署に立ち寄るから、その夜

                         本部の監察課長さまが、~一面識もない

                                 ペー・ペーの私と一杯飲まないかとの、

                         ~お誘いの御用件で、監察課長様の御親戚である

                         活魚店経営者がわざわざ私に伝えに来た。



しかし、この「一杯飲もう」の~お約束は、
   ・・・・・・・・・・御本人から・見事に反故(キャンセル)にされた。~なぜだろう


「一杯飲もう」の約束の間に「骨」の取引があり~これが本部に伝わり~その後・・・

 「一杯飲もう」の約束は、役に立たないモノとして破り捨てられたから、単に約束の取り消しと言うより

                役に立つであろう~「一杯飲もう」~を破り捨てた反故(ほご)だ。
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・原因は、ブタ「骨」だ。


 今後~この黒幕は「自分は何の関係もない」と言い張るのは、目に見えているが、

それでは、この ~
           ・・・・・・・・「一杯飲もう」・・・・・・~を、「反故」にした件は、どう説明する。

                      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう少し~・・考えて動け・・・・・糞ボケ。


そして・・・・・・・・・・・~私はブタの骨で懲戒処分。
ブタの骨で、法外な金を要求した“外道”は、~無罪放免。お構いなし~(監察課の決定)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~北朝鮮日本支部ここにあり。~(^¥^)~

  見事な足跡を残してくれた~・・誠に・感謝‥感激‥雨あられ‥とは、この事である。

この数ヶ月後、黒幕の監察課長・西田くんは、
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・銀行員失踪事件発祥の聖地、高知県中村警察署長へ御栄転
                                                                  


              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最大級の足跡を残す。



  こんな事は良くある事で、例えば女性を強姦した警察官の場合。

もし表に出せば署長が管理責任を問われる。だから、女性から訴えがあればクビ、
無ければそのまま。なんて事は当たり前。

もし、これを注意した警察官がおれば、その人は組織の恥を表に出した反逆罪だ。
 


 平成4年、私も出席した県下捜査内勤の「会」が終了後、
同じ場所(警察の施設)で、打ち上げが行われた。

私と同じテーブルで飲んだ人が、その夜~飲酒運転事故で人身事故を起こした。

翌日聞いた時は、一緒に飲んだ人が「クビ」になるとは気の毒にと、
                   お悔やみの気持ちで 一杯だった。が、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌年の人事異動で、その飲酒運転野郎は~本部に御栄転になっているのを見て、

びっくりするやら~ 
                        バカバカしいやら~。

これも飲酒の場所が警察の施設であり、事が公になるとトップが処分を受けるから
チャラだ。

何事もトップを巻き込んで~悪さをすれば~全て~御安泰が約束される。

・・・・・・・・・・・・・・赤信号みんなで渡れば恐くない。

晩酌も警察本部で一杯飲んだら、戦艦大和に乗ったように“お家”へ帰れるかも



日本人の中に連帯責任の感情がある限り、蒸し込み事件は絶対に無くならない。
アメリカ並みに犯罪を犯した者~「個人」を処分し、上まで処分しないようにしなければ

「蒸し込み」事案を解消する事は不可能である。

何はともあれ私の署長訓戒も予期した範囲内であった。が、一眼国は何か勘違いしている ようだ。

~まだ判るまい。

「銀行員失踪事件」~この事件が表に出た場合。

警察は全てを包み込んで、隠ぺいしょうとするだろう。

が、私に対する処分、それにまつわる数々の事柄について、
~それぞれに独特の足跡を残している。

組織内の事、特に人事に関する、あらゆる事柄は永遠に不明である。~いつもそうだ。

しかし、私に対する足跡は、キラキラ星の様に輝いている。
たとえ私が死んだとしても、 永遠に残るよう~・・・・・・

現在作業中である。~しかも蒸し込まれ、蹴り出されたのは私一人だから、一眼国は
私に~何をやっても良い。と、お墨付きと御朱印までくれたわけだ。


その後、人づてに聞いたところ、私が警察でメシが食えなくなる。
と言う意味合いの噂話が、あちこちで飛び交っていたようだ。

その証跡として、ブタ「骨」の処理に関わった全ての警察官は全員一階級特進。

 その年の9月、黒幕 西田秀男は~半年で監察課から中村警察署の署長に転勤になった。
監察課と言うポストは、組織を取り締まる独特の職務であるから、

過去の実例から判断しても、わずか半年で移動するポストではない。

それが、事もあろうに~自分が蒸し込んだ、銀行員失踪事件の発生地。

高知県四万十市・中村警察署長として赴任したのだ。~これだけ力(リキ)を入れる所を見ると

~世間の「骨」の風評は、当たっているかもしれない。

おそらく地方政治の外圧(県会議員)が作用していると考えているが、はっきりした事は わからない。
もちろん組織の人事だから、部外者の指図を受ける必要はないし

理由について説明する必要もない。何もない。聞いても無駄。カラスの勝手だ。

が、アホは足跡を残すものだ。
 
12年後、銀行員失踪事件に関する初期の捜査状況について、中村署に保管されている
報告書の一枚を~ある人から見せてもらったが、ウソ八百が書かれていたのだ。

西田が四万十市で署長を務めたのは、2年位だったと思うが~その間、どの様な
隠ぺい工作をしたのか、記録に残っているはずだ。

 ~この為に、中村警察署の署長になった。

これらの全て、及び人事に関する変化は、「蒸し込み工作」の歴然とした証拠となる。

最後は私の存在そのものが証跡として自然発生するのだが、これがアホには理解できないらしい。

まるで小学生が、学校の先生に叱られたときの一時しのぎの様に、
又うまいモノは、全部自分達のグループで喰らう。

人が何と言おうがどうでもいい。
自分の正体がバレるまでは、偉そうに胸を張って歩き、バレたら途端に媚びる。

この程度の極めて程度の低い集団が1つ目カラスである。~としか表現のしようがない。

要は人間のそだち、性根の問題である。

決して理論的な問題ではなく、まして国家権力を振り回す等という、大げさな問題でもない、
早い話が、ただのバカだ。

 まず、「九州から来た人が、自殺した骨」と言う、中村警察署が発掘し回収した「骨」は、
蒸し込み組の警察官によって、証拠隠滅のため捨てられている。

地面に埋めれば、万が一、何年か先に発見される恐れがある。私なら、深い海に沈める。

高知県土佐清水市足摺岬は、自殺の名所だ。人知れず岸壁から海に飛び込み、白骨化した
骨はいくらでもある。1つ2つ、有ろうが無かろうが、数が増えるだけで大した事ではない。

捨てた後で、失踪した銀行員の父親に、ノコギリで切ったような、古い切り口がある「骨」
(ブタ骨)を見せたものだから、一眼国が驚いた。

「骨」を発見し、金を取ろうとした池田については「おかまい無し」もし、逮捕すれば、
自分達の悪事が表に出る。自分で自分の首を絞めるようなものだ。やるはずがない。

 今後も、池田が多少の犯罪を犯そうが、奴は警察に捕まる事はあるまい。そして、「骨」の
隠ぺい工作にかかわった警察官は、一階級特進の大抜擢。口どめだ。
 
 次の人事異動で私は、どっかに飛ばされるだろう~結果は見えている。
今ここで、何をやっても無益な事だが、家族に仕送りしなければ生きていけない。

まず腰を据える、次は次、また日が昇る。



 このころ足摺岬にできた温泉によく行くようになった。風呂から出て服を着ていたら
ポケットベルが鳴りだした。近くの寺の裏山で首つり自殺があったらしい。

久し振りの休日もお仕舞い、すぐ現場に走った。

足摺岬には、全国から自殺志願がやってくる。ある者は、きれいな海で死にたいと遺書を残し、
岬の岸壁から飛び込み自殺する人。~そのつもりで来たが、

岬の高さが怖くなり、近くで首をつる人。

酒を飲んで、もうろうとした状態で飛び込む人。
無数の死に様を見てきたが、映画に出てくるような美しい死は何もない。死に美学はないのだ。

現実を知らない頭でっかちの創造屋が、無責任な美学を作っただけだ。

全国から参拝に来る有名な寺の前に車を止め、清水署から駆けつけた捜査員と合流し先を急いだ。
 
寺の裏は、ジャングルの様な雑木が生い茂り、
その奥に大きな木が一本、四方に枝を張り めぐらせている。

巨人の腕に抱かれるように、男と女がぶら下がっていた。

木の枝から、大きな果実がぶら下がっているようだ。2人は互いに向き合っていたが、
顔面は黒く腐敗が進んでいる。口は半開きに、目は白く濁り、何かを訴えようとしている。

2人とも手首に新しい“数珠”を、ポケットにも新しい“御経の本”が入っていた。

~子供の借金に苦しんだ老夫婦が、寺の入り口にある売店で数珠と御経を買って、

夫婦仲良く旅立ったのだろう。すぐ警察署の遺体安置所まで運ぶ準備をしていたら

            「寺の境内を通るな」との、ありたい御言葉が飛んできた。

誰が言ったか知らないが 「寺には観光客がいるので死体を運んだら困る」との意味だ。

観光寺のクソ坊主が言ったのだろうが、ありがたい御仏の御言葉通り、タンカーに乗せ
雑木が生い茂るジャングルを2回往復して、汗だくになりながら仏さんを運び出した。

 昔、京都の有名な寺の坊主が、金で女を囲って遊んでいたのを恐喝したヤクザがいたが、
それも必要悪だろう。~必要な悪だ。

警察も観光寺のクソ坊主と似たような者で、
クソ理屈を偉そうにこね回し、現実には自分の出世の事しか眼中にない。
 
腐敗した老夫婦の死体を処理しながら、「死体処理は仏の供養」と自分に言い聞かせたが、
いくら言い聞かせても納得するには、ほど遠い。

こんな仕事をしても、得をするのは署長や課長じゃ~。ワシラの仕事は
上のモンが、自分のポストを守る為の道具になるだけじゃ。
実際、腐った死体を処理していくら手当がつく、

一体300円位にしかならん。

数年前までは、死体一体につき500円位。それを作業した警察官の人数で割る。

だから~5人でやれば1人100円だ。
     ~8人(足摺岬の飛び込みは、断崖絶壁から死体を運ぶ)でやれば、0円が3名。

そこで、金ではない、との理想論が出る、それなら・それでいい。

が、現実に「ワシラは道具じゃ」


との本音を殺しながら、死体処理作業をやっと済ませて、一息ついた時、
警察無線が大声で 、何かを伝えていた。

   同時に県本部から~一斉指令が有り、事の重大さに初めて気がついた。

 隣の宿毛市(すくもし)で誘拐事件があったのだ。
近隣の署からも応援に走った。
犯人が園児の親類だと嘘をつき、保育園から目的の園児を 連れ出したらしい。

この時の犯人の言葉か「たどたどしい日本語だった」との証言を~そのまま引用して犯人は、

アジア系外国人の可能性大との第一報が流れた。
各地で実施されている検問地点では
この第一報が主流になり「アジア系外国人」を探していたらしい。

現実には、これから犯行に走る犯人が、
極度に緊張して言葉を詰まらせ、~やっと喋った
ウソを~「たどたどしい日本語」と誤解しただけだった。・・~早い話が誤報だ。

宿毛警察署にはどういうわけか、すでに多数の新聞記者が詰めかけていた。
すでに極秘捜査ではないらしい、しかも署長室には~普段はない無線機が置かれ捜査員が

バタバタ走りながら署長室に出入りしている。

つまり捜査本部は、外来者がいつでも見える一階にあった。
突発的な連絡が入ると二階の刑事課から一階の署長室に、
報告のため駆け込み、 逆に一階から二階へ走っている。

大混乱している様相であった。

誘拐事件と言うより、祭りの雑踏警備で・大きな事故があった様な雰囲気である。
どうしてこんな事に、と、思う方がおかしい。当たりマエのアホが署長だ。

上田署長だ。

上田と言えば数年前、本人の息子が地元、宿毛市のダム工事で、7百数10万円の
横領事件を起こした宿毛土木事務所の役人だ。

しかも、その息子は今だ県の職員らしいが、息子の後は、オヤジが警察署長で宿毛に来た?

いくら何でも
そんな地元住民を馬鹿にした人事が許されるのか?

この署長なら、重大事件が発生したら逆上して、我が身可愛さのあまり県本部との報告・
連絡一本ヤリになってもおかしくない。このままでは大変な事になる。

と思っていたら、犯人はあっさり捕まった。

高知市から応援に駆けつけていた者の内、1人だけ遅れて出発した人がいたらしい。
その警察官が、不自然な親子連れを見付け、職務質問したらあっさり白状したらしい。

幸運だった。

もし連れていた子供が“別人”なら、
もし犯人が“複数”いて抵抗したら、大変な事態になっていただろう。
この場合、普通~警察官は声をかけないが、犯人がいい人で良かった。

  数日後、テレビに本部長と宿毛署の捜査員3人が映し出された。皆、満面の笑顔を浮かべ、
大表彰式の様子がテレビに映し出された。

       「○○本部長が指揮を取られた誘拐事件が、
           ものの見事に解決しました。
           犯人を取り押さえ、人質の**君は、

                かすり傷一つ無い無傷で保護されました。
                                        功労のあった警察官には・・・・・」


警察官として最大の栄誉とも言うべき、最高の表彰状が手渡され、給料が一号上がったと放映された。

その中には、銀行員失踪事件で功労があり、事件後わずか4年で3回級特進した者も含まれていた。

            「この誘拐事件で」本部長が何をした?宿毛署員が何をした?

めでたい表彰式に、茶々を入れるのが目的ではないから、これ以上は何も言わず。
ただ、なぜテレビで放映されたかについてのみ~言わせていただきたい。これは、マンガだ。


 国家試験上級職に合格して警察官になったキャリア組とぬかす、エリート集団がいる。
すざましいスピードで出世街道を突っ走り、若くして本部長となり各県に配属される。
この本部長をいかにして持ち上げ、いかにして東京の警察庁に戻すか。

これが一眼国の最大の職務だ。本部長が更にエリート街道に乗れば、本部長を持ち上げた集団も
大きな評価を受けるのだ。一眼国の法典がこの1点にある。

神々の神、本部長は神の化身である。誘拐事件で本部長を持ち上げるには、この事件が最初から

大成功だったとし、本部長が宿毛署員を表彰すれば、指揮を取ったのは本部長である。
と・公表でき、テレビ放映すれば効果満点となるのだ。

第二次世界大戦、ドイツのアドルフ・ヒトラーが鏡の前で、オペラ歌手の指導を受けながら
オーバーな演説用のアクションを練習した。

演説を映画に取り、ドイツ国内の全てに流したのだ。やがてヒトラー率いるナチ党が政権を取る。
あの思慮深いドイツ国民を、麻薬でも使った様に麻痺させたのは、天才的なアクションである。

要は宣伝であり事実ではない、いかにして本部長を“満足さす”かにある。この為には常に
警察の為に報道する~警察の広告塔としてのメディアが必要である。

だから~普段から特ダネをエサとして投げている。

“満足さす”行為に反する者は、全て組織的に排除するのだから、銀行員失踪事件に関して
「事件蒸し込み組」は出世し、

私は排斥される。当然の結果である。



宿毛署の幼児誘拐事件から10日ぐらい経って、異動の発表があった。
私は、その宿毛署に転勤になっていた。

さて、宿毛署のどこに行くか?期待する事はない。100パーセント以上断言できる。
まず、捜査はクビ、間違いあるまい。

事件発生の中村署から隣の土佐清水署に4年、さらに隣の宿毛署。
四万十市を中心に“人工衛星”のように回り出した。隣から隣へ、あまり遠くに飛ばすと

私がキレて何をするか判らん。そんな不安があったのだろう~厄介払いの生殺し、
生かさず殺さずのポストに、消される事になるだろう。

何の期待もせず異動発表後、宿毛署のどこに行くか、署内異動の発表を待っていた。
 
 と言うのも、同じ刑事課員から

  「ある人から聞いたが、池君は転勤になるらしい」と、銀行員失踪事件を蒸し込んだボス
の子分にあたるカラスが、私に「ある人」から聞いた「転勤の情報」を特権階級に属する

エリートが喋るように、いやに思わせ振りに言い出したからだ。

案の定、宿毛市小筑紫(こづくし)町「小筑紫駐在所」が、私の新しい赴任先であった。
この年、清水警察署の刑事課から転勤になった者は、私1人、1人だけだった。

しかも私の後釜には、全く何の経験もない地域課の若者が後任として着いた。
まず、普通では考えられない、いかにも一眼国の人事異動である。

 以後、銀行員失踪事件に関する私の感情は、「蒸し込み組」に対する完全な殺意になった。

 


一眼国の転勤。組織の流れに乗った偉い人が転勤する場合は、大変な動きになる。
荷造りやら送別会やら、お餞別、お見送り、・・・・・・・

署長様ともなると~お餞別は、車が1台位買えるぐらいな金額らしいが、普段から極秘の
お世話をしている者ほど、“もらい”は多い。~愛想の良いコジキほど“御もらい”が多いモノだ。

本部長が異動する際には、県警の組織を総動員させ~1人いくらの御餞別が集まる。
以前、元警視監(松橋忠光)が書いた本(我が罪は常に我が前にあり)の中に、

~・・・都会の本部長を数箇所勤めればビルが建つ。

と言う意味合いで書いていたが、餞別だけではなく。毎月、本部長経費と称する銭が県本部
各課の人件費を削り、ノルマ的に奉納されているらしい。

本部詰めの捜査員が当直の際、深夜に、
ある係りのロッカーを、合い鍵で開け裏帳簿をこっそり見たらしい。

銭・金・裏帳簿・一眼国の名物は数えたらきりがない。



 私の転勤は、きれいサッパリ・なんにもなかった。荷造りも送別会も・なんにもない。
以後どこに転勤になっても~なんにもしなかった。

うっとうしい・・見るのも、喋るのも敬遠した。ただそれだけの感情しかなくなってきたのだ。

誰の世話にもならず、誰の手も借りず、荷造りもせず、挨拶もしないで転勤から転勤へと渡り歩いた。

ただ1つ「今に見ちょれ、いつかブチ殺してやる」それだけの思いを秘めて・・・・・・・・。

知り合いの農家に軽四トラックを借りて、単身赴任の家財道具を荷造りもしないで放り込み、

ロープで、がんじがらめに縛り上げた。最後に清水署に寄って、拳銃を取り出し、ポケットに入れた。

どうでもいい、できれば署長のドタマに、
拳銃の玉5発全部・ぶち込んでから出発したかったが、

どうしようもなかった。

   準備している私に・・・・・・・・・・・・・

             「今から出ます?それじゃ、お見送りを」~・・・とか何とか、

    後ろの方で~・・・何か言っていたか?



見送りなんか必要ない。・・・・・・・・・何もいらん。

振り向いたら拳銃を撃ちたくなるから、一切無視して、清水警察署の正面玄関から飛び出し、

海岸沿いに隣の宿毛市まで、風光明媚な足摺サニーロードを走った。

途中、人家のない所は、時速100キロは超えていたが、荷物を積んだ軽四トラックでは

横揺れがひどかった。・・~押忍




 

警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月21日 13時41分44秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-11~12 
         ●悪魔と踊ろう  vol 2-12           骨のバチ








 土佐清水市の元市会議員が高知市で殺害された事件で、

県本部捜査一課から時々捜査員が派遣されていた。

どうせ、後始末にカッコウをつけているだけで、
事件そのものは、当初から迷宮入りだ。

犯人は原因不明の病気にかかり、真剣にお払いや祈祷をしている段階だった。

病は、気から。と言うだろう、不幸になると思えば霊が出てくるものだ。

少しは警察を見習って、サツの爪のアカでも煎じて飲んだら、霊なんか即消えるものを
真面目にお払いなんかするから捜査一課の刑事が来るんだ。

もっとも、「おはらい」の情報を出したのは私だが、これも余計な情報だったのだろう。

捜査一課の刑事さんと一杯飲む機会が何回かあった。

私が最も注目したのは、
銀行員失踪事件で、詐欺女の妹から間接的に情報を取っていた北本と言う捜査員である。

最も1つ目カラスらしいカラスだ、
こいつと飲む時は、いつも顔の表情をそれとなく注視していたが、
話を遠回しに、中村署の漠然とした事件として、特に限定せず未解決事件の 話題を出した。

この時、私の方をチラリと見た後、目線を下に落としてニタ~と笑った。

この笑い顔が、後の1つ目カラスのヒントになった微笑みである。

この表情からも~この時、詐欺女の言う通りの情報が、警察の中枢を流れていたはずだ。
その内容がどの様なものか、
永遠に口が裂けても言うまいが、「骨の件」で相当にあわてているはずだ。



 4月から様子がおかしい、かなりの異変があったはずである。
私は高知市の佐田さんに 何回も連絡を取り、
銀行員失踪事件に関する数々の情報を電話で話した。

が、なぜか佐田さんは、私が喋る以前に、大まかな部分は知っていたようである。

勿論、この事件が血縁関係によって蒸し込まれたもので、
西田秀男 の存在も特に説明の必要がなかった。

~誰に聞いたのか、いまだに判らない。核心に触れる質問も1つあった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・犯人 田岡 大 が隠した川舟について


・・・・・・・・・・・・・・・・・・「舟に付着した血液は、いつ頃まで鑑定が可能か?」と言う質問だった。


  誰に舟の事を聞いたのか
     ~舟で何かをやった?~と言う意味深な質問で、

問われた瞬間に
私と同じ考えを持つ質問である事は直感で感じたので、

・・血液に関する一般的な答えしか言えなかった。

 ・・・舟の中で人間を解体した可能性があると思うのだが、これは根も葉もない私の推論であり、
誰にも話してない。~それをどうして佐田さんが、血液の質問をするのか?

この質問には思わず、自分の背中に鳥肌が走ったのを電話しながら感じ取れ、
思わず「エ」
と、言ったのを憶えている。

 舟の話は、以後二度と話題にしなかった。・・~しかし、誰から聞いたのか?~捜査一課か?・・

すでに佐田さんの頭には、中村署の刑事課員より
実践的な知識が入っている事は確かな様であった。




 5月下旬頃、最後の仕上げに佐田さんと高知市で一度会った。
この時、私が伝えたいことは全て話した。

警察は事件を蒸し込んでいる。
     ・・・言わば犯人と“共犯者”の様なものだから、この事件を解決するのは「親」しかない。

極めて単純な事実。~事実をそのまま伝えた。・・・・・・これで私の役目は、ほぼ終わった。

・・・あとは~“親”が必死の形相で動くだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~と思っていたが、それは・私の自分本位な考え方であり・・・・・・

・・・・・・・この時から~まったく逆の風が吹き荒れるようになった。



  ・・・~それから2箇月後、私は一眼国の奥座敷に案内されたのだ。
               (活魚店で“西田との酒宴”を、キャンセルされた理由がハッキリした)

 平成6年8月 突然、県本部捜査一課の班長 吉村警部を筆頭に、以前からよく知って
いる北本・黒岩の3名が清水警察署にやってきた。「骨」の取り調べだ。

これまで骨の発掘者・池田から「骨は、宅急便で佐田さんに送った」と聞いていたが、

これはウソだった。いかにも、らしいやり方だ。私は佐田さんに

      「池田が、法外な金の要求をするような事があれば、直ぐ連絡してくれ」と言っておいたが

~何の連絡もなかった。

 捜査一課の御用件は「佐田さんから、何の骨か判らない骨」で かなりな額の金銭を 要求されている。
との“訴え”があった。
~との、“被害申告”をもとに取り調べを開始した。
と言う事であった。

      つまり、佐田さん本人が、“警察に訴えた”。~との事。

                 ・・・・・・・・・・・・・結果的には、私が訴えられた。
    

            それなら、骨の発見者・池田を逮捕して取り調べたら良かろう?


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・骨が本物であろうが~無かろうが、立派な犯罪である。

~何の骨か解らない~牛・馬・ブタ・の骨なら~即・逮捕~ここに来るより先に、逮捕だ。

それに手を貸した私は、悪徳警察官である。なら、首にしろ。~できるか?・・・・・

      ・・できるわけがない。絶対 やらない。・・なぜか?・・銀行員失踪事件は

         ~事件ではなく失踪(持ち逃げ)である。金は父親が弁償した。~これで終わりだ。


 ~今更、骨が出るわけがない。まして、ノコギリで切った様な骨が出てもらっては~“困る”んだ。

私が池田から骨を見せられたとき、本物であれ、ニセ物であれ、ウソであれ、何でもいい。

・・・~これは、絶対に表には出ないと思った。

この世にないものは、あっては困る。“こまる事”は~必要な事でも絶対しない。

ヤツら・一つ目カラスの習性だ。~ここは北朝鮮日本支部。・・・・・・・・・日本ではない。


 人間を消しても骨は残る、佐田さんから「骨」と聞いただけでヤツらはビックリしたはずだ。

何の骨でも結構だ。ただ、~魚の骨ではチトこまる。



 捜査一課の私に対する取り調べは、骨の発掘者・池田について根ほり葉ほり聞いた挙げ句、

池田に会って「骨」を全部回収すると言うものだった。ついては、どこで池田に会うか?

・・・・・・・・・~「どこで」~と、・・・・・・・・・・・・捜査一課は考えていた。


・・・なぜ考える?


犯罪または、それに類似する行為を行った者は、警察署で取り調べ、または事情聴取しても
不都合な事ではない。・・・・・・・・~いや、それが普通だろう??

逆に事件の協力者に関しても、人目に付かない様、警察署で聞いても差し支えない。

駐在所の奥座敷でも結構だ。が、それができない事情があるようで「どこで」調べるか?

まるで見合いの場所でも散策するがごとく、あれこれ言いながら

             「どっかの“喫茶店”でもいいが、いい所はないか。
                                 その池田と言う男が~行ける近くがいいが」



と考え込んでいた。


どうして池田の行きやすい場所を探す必要がある?
・・・~喫茶店じゃぁ~ ・・・あんた女でも口説くつもりか?


         ・・・・・いくらなんでも喫茶店はないだろう。

          ・・・・・・・・・・・・~どこの世界に初対面の犯罪者と、喫茶店で会うバカがおるか?

私は落語でも聞いているような気がしたが、一応取り調べを受ける側として、神妙な様相で
笑いをこらえる為、顔に力を入れ下を向いていた。

が、私の顔に力を入れて下を向いたら海坊主。
上を向いたら山賊だろうが、見る人の主観によるから詳しい事は判らない。

 ・・・・・・・・・・・・・・「喫茶店より寿司屋がいい」と茶々を入れたかったが、あまり陽気にすると、
こちらの意図が赤い糸のように見えるから、力を入れたまま海坊主の顔で


       「私の家はどうでしょう、家族がJリーグのサッカーを見に神戸に行って、 誰もおらんです。
    
         この前、四国に近づいていた台風が九州にそれましたが、上陸したらいけないと思い、

            雨戸を全部閉めています。外からも見えませんが、

                               ・・・・・・・・・・・・・・・・・喫茶店より私の自宅で調べたらどうです」



と、提案したところ・即、乗ってきた。「雨戸を全部閉めた」が、良かったのか?

                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~逮捕できるヤツを潰すつもりだ。



 これで私も取り調べの雰囲気を知る事ができる。

取り調べは、翌日の午後から開始される事になった。

池田には、捜査一課と地元の宿毛警察署の刑事が対応して、
私の家に来るよう段取りをつけるとの事であった。

まず、厳しい取り調べはしないはずだ。
多少脅しつけ、骨を回収して終わりだ。筋は見えている。

このことを池田に電話し約束の時間より1・2時間前に私の家に来るよう連絡した。

昼過ぎ、エンジンを吹かし、荒っぽく止まった軽四自動車の箱バンから、池田が勢いよく
降りてきた。家に入るなり

              「やられた、佐田が訴えたらしい。せっかく骨を見つけてやったのに」

嘆くこと、ひとしきり。

~何も感じてないらしい。

定職のない風来坊が、何とかして銭にしてやろうと、短絡的に画策した結果だ。

  手には骨が入った紙袋を持っていた。

        「 ウソを絵に描いたバチじゃ。もうどうにもならん、それより時間がない。
                               もうすぐ特捜(捜査一課)が来る。その話じゃが、

          いらん事は一切喋るな。
                    骨を見付けた場所も、いい加減にウソを言えばいい。


           どうせアンタを捕まえるつもりは無いがじゃ、
                            ・・・・・・・・・・・・・・・・~捕まえて一番困るがは警察じゃ、やるわけがない。
             
                 ・・・・・・それとじゃ、
                      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうせ骨は、それだけじゃなかろう。」



目線で紙袋を指しながら断定するように言った。山で骨を拾ったと言うのはウソだろう、
同じウソなら踊らなソン。ウソの上にウソをつけと強要した。

      「そのつもりじゃ、まともな事は言わん。 骨は、ワシらの共同墓地に隠している。
                                    他にもあるんじゃ。が、なにも喋らん。」


 すでに説明の必要はなかった。骨が本物かどうか、今更どうでもいい。

要は警察の動きを見る、佐田さんに警察がどんなモンか?百聞は一見にしかず。

いくら説明しても
世間一般の常識では判るはずがないモノを見ていただく、
絶好のチャンスである。それだけだ。


 どうせ私は、遅かれ早かれ、刑事課は首になる。そんな事は目に見えている、

今までに幾度か、飛ばされた刑事を見てきた。特徴のある者は、ここ10年位で駆逐され、

今は清く・正しく・美しい・ボケの花が、一眼国の花園に咲き乱れている。

私がいなくなるのも時間の問題だ。どうでもいい、1歩前へ、さらに1歩前へ、

倒れるときは前のめりに、こんな組織で出世したって、自慢にもなるまい。 


 今日、私の家で池田を取り調べる目的は、「骨」を取り上げ、事実を抹消する為だ。

そうでなければ警察署で取り調べをすればいい。

それを、“喫茶店”でもいい。と言うものだから、私の家を提供したのだ。

私の目的は「骨」の写真撮影にある。・・・・・・・・・・・~事実は警察によって抹消される。

そんな事は、最初からわかっている。だから、約束の時間の前に「骨」を持ってこさせ、

写真に撮ったあと、捜査一課に手渡せばいい。

もちろん写真のネガは池田に渡し、あたかも私の手元には、何もないかのように装い。

実は、2部現像すればいい。
将来の結果を連想しながら、接写リングを取り付けた、カメラ で素早く撮影した。

が、しかし、この時、~私が一番注目した~切断した骨の切り口が
・・・・・・・・・・・スベスベ・つるつる~の~医者に見せた(年齢鑑定)と、言う「骨」はなかった。
   

  ・・・・・・・・・・・~あの骨が決め手だが、“ない”。~さすがに持ってきてない。~隠したか・・       
・・??全く違うのを持ってきたのか??・・


 池田と打ち合わせを済ませた30分後、家の前に車が止まる音がした。

他にはいない。捜査一課の連中だろう、玄関を開け放し、手で合図した。

 
  雨戸は全部閉めている。~昨日の3人が入って来た。

              居間に3人を通し、テーブルの上に置き準備している
                              袋に入った「骨」を指で示して、~紹介した。


・・・・・・この瞬間。私が「鑑定に出せば直ぐわかる」と、一言・吐いた。・・・期待した訳ではない。
刑事の反応は、私の言葉が、うるさそうな~邪魔くさそうな表情で

          「あぁ~・・出すか・ださんか・わからん」と、ほざき~やがった。


・・“鑑定”に出す気はない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ見てない。・・見る前から無いようだ。

つまり、ブタの骨でも、人間の骨でも~どうでも“ボツ”と、言うわけだ。~・・・そりゃ~そうだろう。

・・・・・・・・・・・・これで鑑定に出しても・・・・・・結果は・・~ブタ「骨」だ。答えは決まった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くどい様だが、まだ袋から出して見てない。       
   

        「この方が行方不明の・・・佐田さんです」と言いたかったが、捜査員が私に
           
                「しばらく席を外してくれ」と言うものだから池田を残して2階に上がり、

腹ばいになって耳を畳みに付け、階下の話し声を聞く事にした。

事情聴取の定石通りの質問が3対1で行われた。どの様にして骨を発見したか?について、
やや脅しながら聞き取り調査が進められていたが

          「どの様にして、佐田さんに、いくら、現金を要求したか?」については

特に質問がなかった。~それはおかしい。・・・~逮捕はしない。

  しかし、池田に注意は、していた。
         ~「そんなことをしたら犯罪になる」との意味合いであったが、~ガキに注意か?

・・・・・・・・・・・・・・・そんなら逮捕すりゃあいいだろう、

・・・・「~なんでやらないのよ」。吉本新喜劇にオカマの役者がいた。名前は忘れたが、やる事が
突然外れた事をするから面白いのだが「なぜなの」「なぜ逮捕しないの」なんて言いながら、

下の居間に降りて行ったら面白いだろう、吉本顔負けのギャグだ。

が、結果は初めからわかっている。まず、絶対にやらない。

100パーセントの確信を持っていたからこそ、乗った話だ。お楽しみは30分位で終わった。

階下から取り調べが終了し、私を呼んでいる声がして降りていった。

次は、骨を拾った場所に案内してくれと言う、

てっきり池田を捜査一課の車に乗せて行くものと思っていたら、
私に池田を連れて行ってくれと言う。

普通は調べが終わるまで、取り調べ官が相手を離さないのが当たり前。

それを私に連れて行けとは、つまり調べではない。~と言う事か?


 私の車に池田を乗せ、捜査一課の先を走り道案内を始めた。

約10分で骨を拾った現場につく、時間がない。
この間、不安がっている池田に

        「 アンタは絶対大丈夫じゃ、捕まるわけがない。
                 捕まえたら、 警察が困るだけじゃ。やるわけがない~大丈夫だ。
  
                            骨を見付けた場所は、全く違う場所を教えるんだ。」


と繰り返したが、やはり池田は不安そうだった。

後日、池田は全く逆の事、つまり池田が私を慰めたと言いふらしていたらしい、
つまり後日、警察と仲良しになったのだろう。




 ウソかホントか、骨を見付けたと言う

   四万十小学校裏で池田を降ろし、私は車の中で待っていた。

池田は私が言った通り捜査一課の3人を山の上へ案内していた。

池田が見付けたと言う場所は、案内している方向とは180度反対側。
四万十小学校裏手を通る道から少し上がった山の斜面だ。

確かにその場所は、小学生の遊び場からあまり離れてない山中にあたる。

見付けたと言う場所としては、当を得た場所ではあるが、あまりに話がうま過ぎる。
                (ホントに骨が発見されたのは、この山の反対側である~2010年投稿)


が、これがホントならDNA鑑定が済めば、いくら一眼国と言えども動かないわけには
いくまいが、おそらくこの話全部が、無かった事として再度組織的に隠ぺいされるだろう。

骨はウソでもホントでもいい。
警察の隠ぺい工作がどの様なものか、佐田さんに見てもらえばいい。
すでに佐田さんには骨を見せた。~何のホネでもいい。



 池田を先頭に、細い山道を降りてくるのが見えた。
約30分の山登り、この時間なら頂上より低い 地点まで連れ回ったはずだ。
頂上にはアンテナ基地がある。

その周りには、戦中・戦後の食糧難の時代、作れる所は全て畑にしたらしい。

その名残が石垣に残っている、昔の子供は、この山を走り回って遊んだらしい。もちろん、
犯人 田岡 大も、その一人である。
この山のことは、隅から隅まで知っている事だろう。

それを池田は、足で骨を踏みつけて発見したらしい。なんとも信じがたい話だ。


  ウソつきがウソの絵を大きくして帰ってきた。
 
   ・・・「今日は、これで帰る」それだけ言い残して捜査一課は帰った。
    「ありがとう」ぐらい言っても別に困る事もあるまいに、あたふたと帰っていった。

一課が帰ると途端に池田が元気になり

     「あの、黒岩と言う刑事は、 ワシらと同じとこに家があるヤツよ、

         西田秀男 の実家から、それ程離れてない。ご近所に親がおる。

                 あいつら、高知におる、知り合いの刑事に聞いて調べてみる」


と、意気込んでいたが調べるまでもなく、みんな黒幕 西田秀男 の息がかかったヤツらよ。

今日の事は、警察の中でも知る者は少ないはずだ。・・・~いや誰も知るまい。


 山の中で何をしたか、念のため池田に聞いて吹き出した。やっぱり吉本や、
なんとポラロイド・インスタントカメラを取り出し、池田が骨を拾ったと言う場所を 撮影したそうだ。

何ともコッケイな話で、ポラロイド写真は警察官が立件送致する際には使用しない。

つまり初めから、何もやる気は無かったと断言できる。

しかも、誰かに早急に説明する必要に迫られており、写真を現像する時間的余裕は全くなかった。
と推測できる。

ポラロイドで撮影しても全体像は写らない。その地点のみ、例えば山の草か木が写るだけで、
広い範囲を理解する事は困難である。結局、捜査一課の目的は、~・・・・・

   ~どうでも、誰かに、急いで、説明する、必要に、迫られていた?~・・・  
道理で、急いで帰ったわけだ。

おそらく高知で待っている 西田に、事の詳細を説明する為の写真だろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・三羽の1つ目カラスが飛んで帰った。

事が大きければ大きい程、後の御褒美も大きいだろう。

骨が本物か否か、今後に注目すればいいが、どうでもイイことだ。必ず何らかの変化がある。

私は、それが欲しかった。



  そして、今日確信した事
 
          「切断された骨」(何の骨でも)で、捜査一課が飛んできた。

                        ~これは銀行員が切断された遺体で発見された?              
                        ~そうでなかったら、これほど力(リキ)が入るか?

                        ~しかも、警察が“骨”を処分している。

                        ~処分の後~ナンであろうが“骨”が有れば困る。

          ~もう一つ~佐田さん・・ は、警察に訴えた。

                つまり~・・・・・私より警察を信用していることは事実だ。
                         すべて、警察の言いなりか


                 結局・警察の“被害者対策”(被害者を取り込む)の罠に、
                 佐田さんは~取り込まれた。
                 

                 おそらく~北朝鮮日本支部から~
                 佐田さん 専用・専属 の捜査員が複数~貼り付いているはずだ。     




          「被害者対策」・・・一眼国には美しい・組織愛で固められた「組織防衛」がある。

                    “愛”と“忠誠心” で手段・方法を選ばず、

                     何でもありの工作をして、組織を守る“組織防衛”

                      組織に害する要因を排除する~“愛”~の結晶であり、
                     冤罪を創る組織力でもある。   
                        
                     この内~・・・
                     犯罪被害者の警察に対する抗議・非難もまた組織には“害悪”であり、

                         あらゆる方法で“ナヤシ”・納得・説得さす。
                          ~よく言えば、話し合いが粛々と強烈に行われ、
                          被害者を意のままに操り
                          
                          自分達に都合がいいように変える。
                           ハッキリ言えば~
                             ただの隠蔽工作の一手段にしか過ぎないが、

                           佐田さんは~明らかに・この被害者対策に陥っている。


 また警察は、~失踪した銀行員が「殺害されている」との確証は、
充分に把握している。・・・~検証も済んだか?~アホが新しいウソを用意するだろう






 10日ぐらい経ってから、池田といつもの喫茶店であった時、池田が目を皿のようにして

      「おい、あのときの吉村と言う捜査一課の班長は、西田秀男の1の子分らしいぞ。
                                 高知におるワシの知り合いの刑事から聞いた」



と言っていた。
 
今更、1の子分だろうが、100だろうが、どうでもいい事だ。やる事は見えている。
見えないように事を進める能力はないのだから。ただ、この時1つだけ気になる事があった。

 私達が出入りして、お世話になっている喫茶店の女将さんに、
池田が70万円の現金を貸しているのだ。
これは池田本人から聞いたのではなく。

女将から「借りた」と聞いたものであるが、池田と言う人間がそんな大金を持っているわけがない。

なぜなら、この当時、私が池田に1万・2万円と貸した事があるからだ。

池田は絶対に大金は持ってなかった。それなら、池田が貸した70万円、
その金はどこから出たのか?「骨か?」しかし、佐田さんは出してない。・・・なら・・誰だ。




~この後~成るほど、と納得できる “御言葉” が、池田の口から~聞こえるようになった。
      
         「お前の、住所と名前・電話番号を紙に書いて~ワシに渡せ
               ワシが、ある人の所に持って行くから~・・・
                 そうすりゃぁ~お前は警察で、エエようになる(良くなる~うまくいく)」

 と、言う・・ありがたい御言葉だ~標準語に翻訳しますと

          『私の名前・身分・住所~等々を紙に正式に書いて池田に渡せば、
           池田が~警察に強い影響力を持っている~エライ人に持って行くから
                ~そうすれば~私が警察でウマイメシが喰える様になる』との意味です。

 私の名前や住所なんか、警察で直ぐ解ることです。
つまり、警察以外のエライ人が池田に命令したわけだ。
~どこの誰かなんの期待もせず、
一応~池田に質問したが、案の定、タダ笑うだけで答えは無かった。
・・・・・・・・・それで充分。




 この時期、私には尾行がついていた。相手は捜査一課だろうが、確証がない。

尾行されても困る様なバカはしないが、一度相手のツラを拝んでおいたら、
後々お話に・色が付くから少し・からかう事にした。

以前にも細い道をかなりなスピードで走り、急にUターンして止まったら尾行していた
ヤツが丸見えになった。

今度はどうするか?休暇で実家に帰っていた時だ、夜の7時過ぎ、尾行には良い時間帯だ。
アイツらも帰って一杯やりたいだろ、7時位なら丁度の時間。

私は、車を変え・女房の車に乗り込み助手席に女(女房)を乗せ、自宅から意味ありげに
急発進して町の反対側に向け、猛スピードで走った。

夜間の尾行は暗影(シルエット)で判断するから、助手席の女は女房で充分。
私が、わざわざ車を変え、隣に女を乗せて猛スピードで走る、意味深な場面ができあがった。

       じゃあ~、・・・ついてくるだろう。

意味ありげに走り、パチンコ屋の奥に車を止め女房と離れて、パチンコ店出入り口付近
の奥でパチンコをしていると、5分ぐらいして2人連れの刑事が入ってきた。

やはり捜査一課の連中だった。ヤツらとしては尾行した等とは決して言わず
自分達もパチンコをしに来たと言うだろう。

聞く必要もない。

パチンコをするには中途半端な時間帯、夜7時30分頃。高知市から来た刑事が、
よその町で、パチンコ屋にわざわざ入りますか?糞野郎。


警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月17日 13時26分19秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-11~12 
            ●悪魔と踊ろう  vol 2-11           骨の取引



 銀行員失踪後、1つ目カラスがやった事は、すでに話した通り見事なものだ。

これで完璧に収束させ、後は私を潰せば完全だった。(・・~骨でダシを出してやる)

いたるところに足跡を残しながら、力ではなく自分の体重だけで押しつぶしたアホの 画策は、
1本の電話で、もろくも崩れだした。(・・~もっとも、まだ自覚はあるまいが)
  
骨の発掘者は、喫茶店内の公衆電話を当然の様につかみ取ると、
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~失踪した銀行員の父親に連絡を入れた。

        電話番号も全て調べている。
   
          挨拶もなく突然に用件から始まった。
      
        


               「あのォ~のう・・。ワシャ~・・あんたの息子のモノを持っちょるがよ
                       ・・うん、・あんたの息子じゃぁ~・・・息子のモノをもっちょる・・・」 




常識では考えられんことだが、

「アンタの息子の骨を持っているから、見に来てくれ」と言う内容の電話を、
こともあろうに・一度も会った事がない人に、
強盗殺人事件の被害者の親に~ガナリたてる様な大きな声で、

いくら並べても形容のしようがない様子で、一気に電話連絡した。

普通なら聞いただけで激怒するだろう。~相手にもしない。

話を聞いていた私は、これでは相手にもしてくれないだろう、いずれ折りをみて何らかの方法で連絡を取る。
・・・~が、私が相手に会うにはコレに乗るしかない。

 いずれにしても、骨の発掘者が調べてもらったと言う
宿毛市○○病院の○○医師が本当に存在するのか? ~しないのか?
確認する必要がある、との思いが先走った。

どうせ発掘者が・銀行員の父親に会うとしても、私の存在が必要だろう。1人では出来まい、
目的があるから、私に愛想が良かったわけで、放っておいても私から離れる事はできん。

どうでもいい、一方的に再会する約束を取り付け、“骨の霊能力”に気をつけるよう遠回しに

    “アンタがやっている事は、人並みではない” との中傷を兼ね

       「骨のバチ(たたり)があたらんように、気をつけて」と言い残して、喫茶店から外に出たが、



こんなイヤミを・理解できる相手ではない。

しかし、銀行員の父親に会い、事件の状況を説明するには、ウソでもなんでも、
この話に乗ることが先決だった。

四万十市から隣町の宿毛市まで~飛ばしに飛ばして車を走らせた。

安全運転もクソもあるか、頭の中は、あの骨の切り口、スベスベの断面が折り重なっていた。

あれは機械でなければ出来ない断面だ。
その骨を医者に見せて調べてもらった。との話しが本当なら・・・・・

しかも鑑定に出す事を前提に、銀行員の父親に会おうとしている。~と言う事は、あの骨は本物か?

鑑定に出せば一目瞭然。

何のごまかしもきかない、男はそれを希望している。・・それなら本物か?

では、どこから持ってきた。男が言う、偶然見つけた。と言うのはウソだろう、

信じるわけにはいかない。いずれにしても骨の断面だ、私が現実に見た骨の断面だけは否定できず、
医者が現に存在するなら、一応信じないわけにはいかない。

無数の思いが互いに交差し、ただひたすら宿毛市の○○病院まで車を走らせた。

日曜日だ 外来患者はいない、
入院患者の見舞い客を装い、看護婦にそれとなく聞けばいいだろう、
と、筋道を作った上で病院に入ったが、何の必要もなかった。

受付から少し入った所に、医師の名前や診察日等を書いたプラスチック板が、大きく掲げられていた。

○○医師は存在した。
間違いなく、骨を発見した男と同じ地域の出身者である。

田舎では姓名だけで出身が判るものだ。
これなら男の話しも、医者に関する部分はホントだろう。
まだ何も解らないが、骨の切り口は医者の仕事か?


残り半分は信じないにしても~ウソでも骨に相乗りする必要があるが、
話の持っていき方が、あまりに唐突である。

男のかつての職業「金貸しの取り立て」と同じやり方だ、これじゃあ話しにならん。
いずれ行き詰まるだろうから、話しは、それからだと全く当てにせず待っていたが、

携帯電話がまだ高価なこの時代、ポケベルが鳴ったのは、スナックの中だった。

防犯協議会の後、町の役員と一緒に飲んでいた。一軒、二軒と回るうち酔った防犯少年係に、

お役人の地金が出てきたようで、
・・・・・・・・・・・・・「ホステスが何人以上の店は、届けを提出する事」等と、

自分の隣に座ったホステス相手に意見し始めた。
               
・・・・・・・・・・・・・~窮極のバカ・・・スナックの客が

ホステスの数が多いからと、
風俗営業の講釈をするバカがどこにおるか。~・・こいつの脳みそは、糞じゃ

・・~しかも町の顔役のオゴリで飲んでいる、~その席上でだ。

こんなことだから、いざ事件になっても借りてきたネコのようにウロウロするだけで、
ろくな情報が取れない。

現場ではクソの役にもたたんヤツが、酒飲んで偉そうに役人風をふかし出した。

それほど大事な事なら
普段から仕事すればいいものを事務処理しか能のないやつが、
飲むとやたら偉くなるから不思議だ。

注意の意味で、人に見えない様に後ろから手を回し肩を突いた。が、何を勘違いしたのか
バカが、私の頭を平手で叩き返してきた。場所が狭い、しかも座ったままの状態なので

ヒジ打ちでもぶち込んでやろうか、と思ったがホステスにさえぎられ数秒、
時間の空白ができた時だった。ポケベルが鳴り出し店の外に出た。

自宅に骨の発掘者から電話があったらしい、さっそく近くの公衆電話から連絡すると

信じがたい返答が帰ってきた。

         「 来週の日曜日。午後、失踪した銀行員の父親・佐田さん が
                                 高知市から四万十市まで、骨を見に来る。

           佐田さんには、どう言う訳か警察の張り込みや、
                                尾行がつきまとっている。     

           少しでも動けば警察がついてくるので
               汽車かレンタカーで四万十市までくるから
                                              ・・・・・・・・・・・私に一緒に行って欲しい」


と言う内容だった。

なぜ佐田さんに尾行・張り込みが付くのか?
    ~ なぜ、佐田さんは「強引な骨の話」に簡単に乗ったのか? 

何もかも意味不明だった。



 佐田さんが高知市内を歩いていると、おかしな男が後をつけてくる、こんな事が何回か有って

気味が悪くなり、ある日、喫茶店に逃げ込んだ。

ちょうど、その店に・知り合いの警察官(ゴルフ仲間)がいたので、
わけを話すと、店の外で張り込んでいた男を一目見て
       
         「あれは高知署の刑事よ」と言うので、ビックリしたらしい、

昼間から堂々と尾行するのは、かなり切迫した何かがないとやらない。

しかも、なぜ佐田さんを尾行するのか?聞けば聞くほど意味不明である。

1つ判る事は、私に一緒に行って欲しい。との依頼だけは、充分理解できた。
 
         ・・・・・・・・ただ1つ・・・詐欺女が言う、「共産党に暴露する」・・・・・
         
                         ~これを一つ目カラスが、信じ切っているなら、


尾行の刑事とは、警備・公安関係の私服警官。


~つまり、やはり・“骨”は本物か~・・でないと~これほど真面目に・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・~アホの一つ目カラスが動くか?
 ・・・・・・・・・・・・これは面白いことになった。
    ・・・・・・・・・・・・・・ヤツラは、「骨」の“話” が共産党に届くのを警戒している。
                          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アホが、動き出した



 土佐清水市は、港を中心に開けた町だ。鰹やマグロの遠洋漁業が盛んな全盛期には、

いたる所に酔っぱらいがたむろし、包丁を持ってケンカするのは珍しくなかった。

ヤクザを町から、たたき出したのも漁師の一群だが、昔懐かしい思い出話になった。

 わずかに廃屋の格子戸に栄華の跡が見える。

昔、女郎屋があった祭りの跡、あの格子の後ろで、汗くさい男が轟々と生きていただろうが、

屋根も壁も朽ち果て、割れた窓ガラスに写った月明かりだけが凛と輝いている。

灯りのない夜の港は、波がどす黒く波打つ、船のない泊まり場の喪服のようだ。


 酒を飲んで、いつも帰る夜道を一人歩きながら考えたが、思いは底なしの穴に吸い込まれる様だった。

被害者の父親を、どうして警察が尾行・張り込みするのか?
いくら一眼国でも、モノには限度と言うものがある。いや、限度がないのが一眼国だ。

何がどうでも、銀行員失踪事件を叩きつぶすつもりらしい、それだけ判れば充分だった。 



 清水署の刑事課には、これまで黒幕の西田秀男と親戚関係にあったブタガラスが一羽

おったが、この年、高知市からハゲガラスが・もう一羽飛んできてブタガラスとコンビを 組んだ。

これで2羽の1つ目カラスが、一眼国の情報網となって張り巡らされ、よほどの安堵感が

築かれたのだろう、カラスが酒のサカナに、私の噂をしていたのを後で知らせてくれた人がいる。

          「アイツ(私)は、エエ加減にせんと、警察におれんようになる」 


そう言いながら、面白そうに大笑いして飲んでいた様である。

と言うのも・カラスはカラスで、逮捕して留置場に入れられた窃盗被疑者(送致前の犯人)の家族から

         「裁判で有利になる様に、取り調べに手心を加える」


 との取引をして、~2回、合計50万円位の現金を取っていたのだ。

ただ、バカなカラスは、金を取った際に~・・・受け取りを書いていた。

ボケガラスが、もらってはいけない銭に~領収書を書いていたおかげで、それを知っている
者が教えてくれたのだ。

    「静かに、何もせず警察幹部に好まれる警察官にならなければ、警察でメシが喰えなくなる」と、


大笑いしながら、酒を飲んでいる様だ。面白い趣向である。

そんなら、その様に、その演出をカラスの口元でやってやろう。

カラスは必ず食い付いてくる。

ボケガラスが、喜んでやってくる様な趣向を全て整え、失踪した銀行員の父親に見せる
骨の舞台は、日本最後の清流四万十川に架かる絵になる橋、通称・赤鉄橋と呼ばれている

四万十川橋の下にある公園で、真っ昼間、堂々と見せることにした。


(赤鉄橋)





 大型クレーンのアームが半分ほど伸びたまま、どんより曇った空に止まっていた。

平成6年2月20日  日曜日の午後、骨の発掘者を私の車に乗せ、

物(骨)を持って、公園 についたのが約束時間の20分位前だった。

佐田さんとの約束の時間に、大きな遅れはないはずだった。
私が佐田さんなら、常識はずれの骨の話しに憤慨するだろう。

結果、何らかの手を打つ、例えば約束の場所に、あらかじめ誰かを伏せておく。

この公園の中、佐田さんの依頼を受けた 誰かが見張っている可能性は充分ある。

少なくとも私なら~そうする。

公園には5名位の人が、思い思いにくつろいでいたが、
この中の誰か?あるいは全くいないか?

どっちでもいい。とにかく大型クレーンの近くならよく見えるだろう。

高知市から四万十市まで、車で3時間位かかる。もし佐田さんが時間通り現れたら、

あらかじめ~予定より早く到着し、どっかで時間調整していた証拠だろう。

ならば佐田さん以外に、誰かが来ている可能性が高く、
今現在~こちらを見ているはずだ。

腹づもりを念頭に置いていたが、隣の助手席に乗った骨の発掘者は、

相も変わらず、骨の 親子鑑定について喋りまくっていた。よほど鑑定をやりたいらしい。

つまり、それだけ自信があるとゆうワケか?この点だけが何とも不可解であるが、
逆に考えれば、骨は間違いなく金になる「物」だと言うことになる。

 車はバックで駐車場に入れた。いつでも発進できる体制で、

前面には100メートル位 の野原が続く空間があり、
この空間の北端に四万十川橋がある。前方は全て見える、

前からは来ない~見える所から、最初の動きは無いものだ。

佐田さんが現れるとすれば~後ろか横だ。
そうなれば、あらかじめ、こちらから見えないところで確認した後に
出てくる事になる。

 約束の定刻通り、斜め後ろから~背の高い60歳位の男が近づくのがバックミラーに映った。

顔は確認できないが、男2人が座っている私の車、6箇月以上洗ってない

白色スズキ・カルタスに近づく人はいない。白のカルタスは前もって伝えておいた。

すぐ外に出て、無言の会釈を交わした。

佐田さんは、儀礼上の笑顔を浮かべていたが、本心は それどころではなかったはずだ。

どこの馬の骨とも知れない輩から、ある日突然「アンタの息子のモノを持っている」と、
突拍子もない電話が架かり
「骨を見に来い」と言われ。150キロ離れた土佐の西端まで

警察の尾行を気にしながら着いた所に
警察官と同行する骨の発掘者がいるわけだ。

理解せよと言う方が無理だ。
しかも警察官を名乗る丸坊主の男が無言で会釈した。

そいつのツラは、ヤクザ顔負けのツラがまえで、今からその男の汚い車に乗るんだ。

立場が逆なら、私なら乗らない。が、乗ってもらった。

4年前、銀行員失踪事件発生から1箇月位過ぎた頃。
オロナミンCドリンクを中村署の刑事課に差し入れして
「息子の捜索をよろしく」と、何回も頭を下げて帰った人が、車の後部座席に座った。

佐田さんが差し入れしたときは、すでに事件ではなく失踪(持ち逃げ)になっていた。

その時私は、自分の机から茫然と佐田さんを眺めていた。中村署の幹部は極めて丁寧に

応対していたが、佐田さんが帰った後。笑い飛ばして終わりだ。・・それ以上の事は言えない。

・・組織には階級があり、それぞれの椅子に、それぞれの思いを込めたカラスが自分の

ポストを守り、次にどこに栄転するか?それだけを必死になって計算している。

上役のメカケにならないと出世はできん。

メカケガラスの狭間に、差し入れを持ってきた佐田さんを・哀れな思いで眺めてから4年たった。

4年だろうが400年だろうが結果は同じ、このままでは完全に蒸し込まれる。

 レストランのメニューでも見せるかの様に、差し出された骨を見せられた佐田さんは
終始無言で骨の発掘者が言う、山での発見状況について首を縦に振っていた。

他には何も言わない、言えるはずもない。
誠意があるなら、このまま佐田さんに骨を渡せばいい。

それで済みだ。が、そうするわけがない。ねらいは金である。

子供の目の前に出したお菓子を、どれだけおいしいか説明した挙げ句しまい込んだ。

・・この男らしいやり方だ、
発掘者が自ら骨の鑑定をしたい意向らしいが、そんな事ができるわけがない。

お国にやってもらえばタダだ。と男を説いたが、 この場の駆け引きがあるらしい。
金貸しの取り立てよろしく「息子の骨だ」とまくし立てた。

常識というモノがない、この状態で佐田さんが取引に応じるはずがないのだが、
今ここで意見しても話が壊れるだけだ。結果は見えている。

私の目的は、1つ目カラスに動いてもらう事だった。骨が本物であろうがニセ物だろうが、
無責任だが私にはどうでもいいことだ。

結果、佐田さんに現状を伝え、1つ目カラスの動きがどの様なモノか、見てもらえばいい。

~後は被害者の遺族に任せるしか方法はない。

~私には何の力もないんだ~

犯人を逮捕するには、銀行員の親が動く以外に、どうすることもできない。

~他に方法がない。まったく無い。唯一の“力”が、私の車に座っている。


 この時、どの位~なにを話したか、私は完全には覚えてない。非常に失礼だが何の期待もしてなく、

記憶にない。~いくら骨が出ても鑑定するのは国だ、必ず公になる。~当たり前だ、

タダで済むはずがない。が、今それを言えば発掘者が尻込みして何も起きない、

この話は一眼国に必ず“抜ける”。・・・“抜かす”~の後・カラスの反応が一つの足跡だ。

抜かすんだ。抜けば、バカガラスが墓穴を掘る。自分で自分の墓穴を掘りだす。

この世の中に極秘という動きは存在しない。

相手が一番やりたい事を相手自身に、自分の意志でやってもらう。

先の見えないバカは喜んで動き出す。
その場・その場の自分の足下しか見えないバカガラスよ、

踊るんだ。踊りながら骨をくわえろ。

~もっと踊らしてやろうか、小道具は用意してある。

犯人 田岡 大の写真を別の写真機で接写した写真。
もう1枚、田岡と接点のある消防士の写真。2枚、佐田さんに渡し

事件の概略を大雑把に説明した。2枚の写真は「物」として、後で警察幹部に渡るだろう。

 骨に関しては、弁護士を雇い検察に持っていくよう進めたが、なぜ検察なのかは 言わなかった。
このあと佐田さんは、卒倒する様な経験をするだろうが、

それがなければ、何も理解はできない。
日本人の警察に対する思いは、
一般の真面目な警察官自身を含め、映画やテレビの影響が強すぎる。

現実の姿は、そんな勇ましいものではないだ。
とにかく、この場はこれまれだ、骨の発掘者を間にして、これ以上何の進展もない。

あまり長くなると、私まで佐田さんに疑われる、すでに疑いの目で見られているだろう。
今日は見合いだ。それぞれ連絡が取れる様に、電話番号を書き取りその場から散った。

後は単独で連絡を取れば、佐田さんとの意思の疎通は・それからで充分である。



 骨の談合から別れた後、その足で久し振りに女のアパートに向かった。
犯人 田岡 大の元情婦、銀行員失踪事件の情報源である。

女が「蒸し込み組」に寝返っている事は推察されていたが、証拠がなかった。

詐欺女が警察に通じている事を
女自身から~検証する為の良い“材料”を持ってきたのだ。

今さっき「骨」の談合を済ませたところで、まだ誰にも話してない新鮮な素材「骨の話」を
女にくれてやった。

これで「骨」の話が中村署に抜けていたら~警察全体が、詐欺女の一方的な話に
踊っている事になる。~女が“たれ込んだ”証しだ。

~・・・・・・・佐田さんが高知市で尾行されたのも~この女の話だろう。

  ~「骨」をエサにする。

単純な手法であるが、結構たしかなやり方である。
女は相変わらず愛想良く迎えてくれた。

新しいエサ(男)を飼いながら、メシを喰っている様だった。会うと・すぐ、
いつも通りの口調で、警察から迷惑を被った被害者を演じた。いつものパターンである。

この女に会うための、いつもの関所をいつも通り聞き、いつもの様に女を励ました。

話が一段落ついたところで「骨」の話に入ると、普段は大きなゼスチャーを交え
情緒不安定な喋りをする女が、「骨」と聞いて途端に静かになった。

眼線は斜め下、口は半開き、震え声で「まぁ~」と言うばかりだった。
詐欺女のホントの顔だろう、この女は、やはり何か隠している。

が、今はどうすることもできん、ならば女の意向に飲まれ詐欺女の口から、
女の妹のダンナの警察官・榎本に。さらに、榎本の友達、県本部捜査一課の北本刑事に

話しを抜かせばいい。警察は全体がスパイ組織だ。が、頭の切れるスパイではない。

詐欺女のウソ話を鵜呑みにする、ウソが一人歩きする程度の組織である。

しかし、「骨」の話はウソではない。~この話は、悪性の下痢ように警察へ抜けるはずだ。
ならば、1つ目カラスの意志に従い、好きな様にしていただくまでだ。

「骨」を隠し証拠隠滅を計るため、どの様なアホの画策をくわだてるか?
また、おもしろい事をやるだろう。




 1ヶ月後、3月の下旬。・・・・・~面白い現象がおきた。黒幕 西田秀男 が
県本部 監察課長に転進したのだ。

栄転と言うより、この場合は転進と言った方がいいだろう。

監察課とは昔の憲兵のような存在で、警察を取り締まる上級組織と思っているのは、
真面目な一般住民である。

現実には、警察に対する不平、不満など・表に出れば困る様な事柄を上手に処理する所だ。

だから西田が転進したわけだろう。これも警察は、真っ向から否定するだろうが、

銀行員失踪事件が、蒸し込まれた事件である事は、県警幹部なら~誰でも知っている公然の秘密だ。

その黒幕が、どうして監察のポストにいけるんだ。存在自体は否定できまい。

・・そこに西田が座った事だけは、否定できまい。「骨」が出た後に? なぜ座らせた?

         ・・・目的は?・・・・

・・・・・・・・・・その・半年位あと、さらに面白い現象が・・・・・・・・・・・・・・

今・監察課長になって・・当分の間転勤がないであろう・・・・・

・・・監察課長が銀行員失踪事件発祥の地である中村警察署長に御栄転。

・・・なんのために・・・

      ~・・・・事件発祥の地・聖地で「完全な証拠隠滅を計る為だろう」
                                        ~骨も捨てたか


さらに犯人 田岡 大が住んでいる四万十市荒川の出世頭に、県警の上層幹部で定年退職
したYと言う家がある。この家に婿養子として入った女タラシが、その後トントン拍子に
出世して警視になった。そいつが、私が勤める清水警察署の署長に御栄転になったのだ。

その他にも荒川には、捜査一課の上級幹部が養子に入った家が一軒あり、
全て合わすと県警全体の舵取りできると、豪語するバカがいたから幸いであった。

田舎人は身内の中から、どんな種類であっても役人が出て出世すれば、やたら吹聴したがる。

四万十市内のある散髪屋には、これまで私が並べた警察幹部のほとんどが出入りしている
散髪屋があり、この酒癖の悪い散髪屋さん。

やたら警察幹部の名前を並べ上げ、大ボラを吹きまくっていた。

一眼国の実戦部隊が全て整ったと言えば、これも警察は否定するだろうが、
この後、どう言うワケか面白い話が連続に連なってくる。




 平成6年4月、新しく監察課長になった実力者の西田くんは、県下各警察署の巡回監査を始めた。

4月下旬、私がいつも家族を連れて行く、土佐清水市の活魚店経営者が、
わざわざ清水署 まで私を訪ねてきた。

 この店は、黒幕 西田秀男と親戚関係になる。

どうして、警察署まで私を訪ねて来るのか、いぶかしく思いながら廊下で応対した。

    
        「こんど、秀(ひで)やん(西田秀男)が、清水に来るけん(来ますから)
                         そんとき、一緒に、飲もうと言いよるが、どうじゃろう」 


と言う用件だった。

なんと、驚いた。
西田秀男が巡回監察で清水警察署に立ち寄るから、その夜、

・・・・・・・本部の監察課長さまが、・・・~一面識もない ペー・ペーの私と一杯飲まないかとの

・・~お誘いの御用件である。・・・すごい。
     ・・・嗚呼~どうりで、今年の正月は~~年賀状をいただきました。


・・面白い、なんと面白い。酒で良ければ飲み殺して御覧にいれる


         「そりゃ~・・、是非お願いします。」と快諾した。



この時期、四万十市では・詐欺女も西田に誘われた、との事である。



 清水署の巡回監察は、5月中旬だったと思う。その日がくるまで私は、落語のネタを
~あれこれ思案した。
いかにして西田くんをオチョクッテやろうか、と思いを巡らせたわけだ。

例えばお吸い物がでてくる。~「これはうまい汁だね、・・ダシは、魚か?・・・人間の骨
                                   ・・ならもっと、うまいよ」~てな具合にだ。

活魚店に出てくるメニューは、ほぼ 決まっている。

カニがでたら「甲羅が堅いよ、人間の骨ならこんなモンじゃないけど」

   「酒をカニの甲羅に入れて飲んだらうまいよ。人間の頭蓋骨に酒を入れたら~5合は入る、
                           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・一升飲むんなら~ソレのほうが粋だ」~

・・・・・・・・・・メニューを頭にイメージして、一升でも二升でも飲んでやる。

 
        かかってこい、~この野郎。・・ノミ殺してやる・・・・と、意気込んでいた。

このまま・ほんとに合っていたら、なんと面白い事になっていただろうが~どういうワケか
当日は、何のお誘いもなかったのです。

翌日、活魚店の経営者が、~再度わざわざ警察署まで私に会いに来まして、
やけに決まり悪そうにソワソワしながら、右手を招き猫の様に小さく振り、

・・満面の笑顔で

    「アレは~、僕が勝手に言うたがよ」の一言を何回も繰り返した。

通訳しますと、アレ(西田との酒宴の約束)は、活魚店の経営者が勝手に取り決めた事で・・・・・・

       監察課長の~西田の秀やん(秀男)は、~なにも知らなかった事だ。との意味である。


が、私が活魚店の経営者に誘われる義理は、全くない。しかも、子供らしく同じ文言を

~何回も決まり悪そうに言った挙げ句、

最後の「すみません」との・お断りの文言は一切なかった。

商売人が「お断り」をしないはずがない。・・~できないのだ。

できない理由が、充分過ぎるほど思考の中にあったが故の文言である。

長く商売をしていると、公務員のように、誰でも判る明らかなウソは、なかなか言えるものではない。

お役人と言うヤツは、小学生の様に、その場、その場が、良ければ何となく満足するものである。


    何かがあった・・・そう思った。今年の正月には、年賀状をいただき

4月には、お酒に誘われ。
~5月に知らん顔。まるで数え歌のようで面白い。

つまり、4月から5月にかけ、何らかの変化があった。何の、どうゆう変化か?は、

何にも判らない。・・・やはり「骨」か?黒幕は監察課長のイスに座っている。
         
                        
                              (秋には~中村警察署長

そのうち次のバカが出てくるだろう、~今、一眼国では情報が混乱しているようだ。

最も、今に始まったワケではなく初めから混乱しているが、

それは能力の問題で今更なおるわけがない。・・・~次に出てくるヤツが役者だ。



警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月14日 13時15分34秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-9~10
     ●悪魔と踊ろう  vol 2-10              骨屋







 喫茶店の主、建設業者の情婦は、

業者と役人が絡んだ贈収賄事件が、簡単にボツになった事に
嫌悪感をあらわに、それでいて朗々と・・そう言えば・・と、

警察幹部と関連がある、ロクでもない人物について話し出した。

まだまだ無数に色んな事が、あるらしい。私は星空の一部を見たに過ぎない。

無限大の夜空の中で、1つや2つ人間の骨を隠したところで、別にたいしたことはない。
一眼国の星空には、人が人として感じる普通の感覚は完全に麻痺している様だった。

覚醒の中に幻覚を守ろうとする、組織され訓練された1つ目カラスが飛び回っている。
カラスにはカラスが好む人格があるらしい。

 銀行員失踪事件の犯人 田岡 大 が、任意で取り調べを受けていた際、
逃げ出し隠れていた、親戚の元警察官宅。
彼が金貸しをしていた時、借金の取り立てに、金貸しの手足のように

動き働いていた池田という男、この男も、喫茶店の常連客で、
骨の話題が広まるに連れ、銀行員失踪事件に触れて、
詳しい話しを聞くため私に接近してきた。

~こいつなら何かやる。
田岡が逃げて、隠れた金貸しの手下だ。昔の様に金貸しの取り立てを、

田岡 大にしてやれば、必ず何かつかんでくる。そう思いながら詳しく説明し、
事件の蒸し込み工作についても、お望み通り答えてやった。

本人は益々乗り気になったらしい、それもそのはず銀行員失踪事件を蒸し込んだ
県警幹部 西田秀男 の出身地と同じ土地に住む、ご近所の住民である。

私を食事に誘ったり、どうゆう訳か作業用ズボンをくれたり、
ことのほか親切に御接待を受けた。

この種の人間が、この様な態度を取るときは、必ず目的があるものだ。

が、どうでも良い、まず相手の思惑に乗ることだ。この男の噂は以前から聞いていた、
なぜか警察幹部とつながっている。これがウソかホントか本人に喋らすため、

こちらから水を向け話しを進めると、
複数の警察官と協力関係にあった事を名指しで 喋り出した。

つまり、タレコミ屋だ。
御本人にも借金があるようで、ヤクザ組員からの取り立てが 厳しくなると、
即、警察にお願いして、暴力団対策法による取り立ての「中止命令」を発動してもらう。
 
 最近は何をやっても件数である。
「中止命令」にしても年間何件、との数字が成績表になるから

何であれ、とにかく「中止」さす。

ヤクザが素直に「中止命令」に従った事を
~ことさらに吹聴し、自慢話の1つにする輩がいることを、
どれだけ警察が理解しているか?~そんなことは、どうでも良く「中止」は中止だ。

したがって、警察に貼り付いているヤツが得をする寸法だ。貼り付けば何でも得するようで、
さらに自慢話が続いた。

 猟銃所持許可申請と言う、猟銃を所持する為の手続きがある。
モノが殺傷能力のある猟銃だから、結構厳格な手続きが必要だが住所地である

宿毛警察署の警察官が「許可出来ない」と、手続きの不備を指摘したものを
県本部のエライさんに頼み込み「許可」してもらった事を、ことのほか自慢していた。

それこそ耳にタコが出来るぐらい、何回も聞かされたので、
おそらく誰にでも吹聴している事だろう。

しかも頼んだ相手が、宿毛のダム工事で横領事件を起こした~お役人の父上様だ。
頼んだ当時、県本部の生活保安課にいたらしい。

コネを伝い歩きして、行き着いたのだろうが、

銀行員失踪事件を蒸し込んだ中心的な人物や、その側近にコネがきくようだから、
本人の強欲を合わせれば必ず何かやる。と、思われた。

ただし、やった事は必ず相手に抜ける。で、抜けたとき相手がどう動くか? 
~つぶすだろう。~ツブスしか能はあるまい。これが足跡として残る。

川が流れるように、ごく自然な流れを山の上から見ておればいい。


 銀行員失踪事件から3年が過ぎた平成5年正月。
清水署にも年賀状が届き、それぞれに仕分けされた。

私は、4年前から警察官に年賀状を出したことがなく、署内での年賀状は、
全く無縁だったが、今年は机の上に一枚、信じられん相手から年賀状が届いていた。

神々の神、ボスの中のボス、銀行員失踪事件を蒸し込んだ黒幕
 県本部鑑識課長  西田秀男 
                              ~その人からの年賀状である。
 
しばらく何も考えられなかった。
表と裏を交互に何回もながめ、人目に触れないよう
机の中にしまい込み、年賀状の上にノートを置いて隠した。


自分より下の人間に、わざわざ

年賀状を出す様なヤツではない.

県下全部の警察官に
アンケートを取っても結果は同じだ。

そう言う御仁がなぜ?・・・・・

ナゼと同時に、やはり・・と思う。

やはり、骨の話しは本物だ。・・と、考えた。
~絶対に出て欲しくない「骨」が、忽然と現れた~しかも“捨てた”~この推理は正しいか


 平成4年、世間の噂通り、山の中で失踪した銀行員の骨が出た。「蒸し込み組」はあわてた。

近隣の者から~骨の問い合わせがあった時「騒がないで」と言ったのは?どういう意味か

年賀状一枚で、謎が解けた思いだった。
西田は、かなりあわてている。

・・・・・・・・・・・・・だからこそ私に~
年賀状を送ったのだ。と、推察した。

・・・・・・・・・(翌年~中村警察署長に御栄転~証拠隠滅か
                               これなら~目標は「骨」だ。




 西田秀男と同じ出身地である、骨に興味のある男、池田は動き出した。
骨が見つかったと ~噂のある四万十小学校の裏山を歩き回り、何かを捜している様だった。

~捜すとは、何を?
         付近住民の話では、発見された骨は全て警察が運び去った。

私が中村署の警察官に聞いた結果も、わずか半日の捜索で打ち切られている。
つまり、回収された骨が人間一人分、それぞれの箇所・部位における一体分あったからこそ

簡単に捜索を打ち切ったのだろう。そうでなければ半日で終わるはずがない。
山には何もないはずだ。

しかも、広い山の中で、いくら頑張ったところで、何か発見できるわけがない。

私も何度か経験があるが、山や海、川でもいい。

自然の中で、行方不明になった人を捜し出すのは至難のワザだ。

生きた人間、死んだ人を問わず、なかなか出来る事ではない。まして骨だろう、
どうして探し出せる?~警察が運んだ後で~

よくそんな事を思い付くものだ、ホントに探しているのか?それとも~??

    ~まだ残りが?あるのか?~(切断していた?)?・・いささか疑問に思っていた矢先。


「一緒に、行ってくれ」との電話があった。

山の中に何かを埋めた跡があるそうだ。埋めてもおかしくない、その山の半分は墓地だ。と、

~そう言ってしまえばそれまで。 まず相手に乗ってやれ、~話はそれからだ。

一緒についていった先は、噂の四万十小学校裏側から1キロぐらい離れた。

四万十川の東側に面した住宅街の裏手だった。直径1メートル位の山土が、
高さ50センチ位に、こんもり盛り上がった、土饅頭だった。

まず大型の犬を埋めた跡であることは、充分想像できた。
しかし、目的は何だ?この土饅頭を~
まさか銀行員を埋めた跡だと、思っている訳じゃなかろう。

なぜ、土饅頭をわざわざ私に見せる。
       
        そこで、わざと不愛想な物言いで

              「こんなモン・・・子供に見せても判る。
                     ~どうしてこれが銀行員ぞ、
                          犬か何かを埋めちょる、がぞ。」

 と言ってやった。

男の反応は・・「そうか」と一言。が、眼にはわずかに薄ら笑いが、
目立たない薄化粧の様に、ほんのり差し込んでいた。こいつのウソの限界だ。

帰り道、いかに一生懸命山道を歩き、探し回ったか。御苦労の程を聞かされながら道を急ぎ、
夜は一杯酒でも飲もうと言うことになった。もちろん男の御接待である。

酒の席でも山での捜し物の事を詳細に話し、次はどこを調べると意気込んでいた。
つまり、 この男は現実の捜索より、いかにして探しているか?
・・・そのお話を私に強調しているにすぎない。

ま、こいつなら~これが限界だろうが、じゃあ目的は何だ?
山なんかいくら探しても何も出ない。

ただ逆に、山で見つけたことに~するためには、海を探してもダメだ。て・・事だ。
いかにも頑張って探し出した。~と、するには、今の既成事実が必要だということだ。

・・~何かの~仕込みか


 この男の欲しいものは金だ。
ま、どうでもいいから男のオゴリで飲んでいりゃあいい。

そのうち幽霊でも出てくるわ。

と、4~5回飲んだか、ある日・いつもの喫茶店に呼び出された。

日曜日の午後、店内の客は、私を待っていた男が1人。
正確には、もう1人いると、 言うべきだろうか?
・・・奥の端にあるボックスに座っていた男が、私を見るなり小声で呼びかけた。

      「オイ・・お・・・オイ・・」

他には何も言わず



       「 オーイ・・・・・・・・~」

 左手を小さく振り、手招きするそぶりで、体を小さくかがめ、右手はテーブルの下にある
何かを持っている。よほど大事なものらしい。ノドの奥から注意深く小声を出し

          「オーイ・・・見つけたぞ~骨よ・・・」


半信半疑で納得しながら、男の正面に座った。

         「 いつ・・・・・・・・。」


 一言だけ答えると「4・5日前」だと言う。

そう言いながらテーブルの下から、

白いスーパーの買い物袋を取り出し、
他人に見えないように、私の足下に置いた。

見ると直径3センチ位の塊が3個
長さ15センチ位、直径2センチ位なのが2本。



合わせて5個の骨があった。 



しかも塊状の骨は、ノコギリで切られた様な
古い切り口がある。



さらに、別の1つは、精巧な機械を使わなければ
絶対に切れないぐらい、

鏡のように輝いた切り口の骨がある。

 明らかに、何かの検査をするために切ったもので、素人の手作業で形成される切り口ではない。
 
 いかに上手にウソをついても、この2つの切り口はウソではない。

まさかと思いながら次の言葉を忘れ、2つの切り口を交互に見つめていたが、

骨を発見した状態をいかにも説得力がない、わざとらしい小声の話しが続いた。
 
   「ワシが四万十小学校の裏側の山を登っていた時よ、
                      あの付近の山の斜面は傾斜がきつい。 

       足を斜面に踏ん張った時じゃ。
        その骨の関節部分の丸い
         ところを踏んだものよ。
      
          丸いとこがグリと回って、
 
          その長い骨が地面から起きあがってきた。
          
              この、丸いとこよ、・・・・~
     
              これが回って、・・・~
                         グリとよ、それで、こう、起きた。」
 
 骨を素手でつかみ、テーブルの上で、身振り手振りを交え説明する姿は真に迫っていた。
が、あまりに話が出来すぎている。

足を斜面で踏ん張ったとき。骨の丸いところを踏んで、テコの原理よろしく、
瞬時にグリと回り骨が出てきた。と? そりゃない。

     ~それに、・・・・・今、この男が話している「骨」を発見した場所は、私が話した所だ。
                               ・・・・・・・・・・・・・・・(・・・~そこは、違うんだ)

いくらなんでも、それ程つごう良く見つかるものではない。が、ここはひとまずウソに乗ろう。

 私も負けずに言ってやった。
   
                     「これは、怨念だ。・・・・・
                      殺された銀行員 の魂が・・・・
                                  大地から起きあがった。」

 思い付く全ての霊に関する知識を並べ、ゴマスリに専念したが、

1年間に50体ぐらい死体を扱う私としては、「霊」なんかどうでもいい存在であり、
むしろバカにしていたので、ロクな事は言えなかった。

 「霊」が存在するなら、もっと真面目に~どんどん出てくればいい。
犯人を呪い殺せばいいじゃないか?~どうしてやらないのか?~もっとまじめにやれ。糞霊。
        
   「この骨を枕の下に敷いて寝たら、
      今晩、銀行員が出てくるか?・・
 
         ほんものならでるが・・まちごうぉ~て女が出てきたら・・・・・
         
               よ・・・どうすりゃあ~・・・・ほんなら、・・
                     この骨は違う骨じゃけん。・・・
                          ・・・一晩、抱いて寝てみたらどうぜよ」
 
 
茶々を入れて相手の反応を待った。ニセ物ならそれなりの反応があるものだが。
こちらが茶々を入れる程に、真剣な表情になり、

  「ほら、この長い骨の切り口、これ~・・
    知り合いの医者に見せたんじゃ。・・・・・
       人間の骨には年輪みたいなものがあるがじゃ。
        
       それを見る為、
           骨を薄く切って顕微鏡で見たらわかるらしい。
              顕微鏡で年輪を数えるがじゃ・・・

              人は、生まれてから ~何10年も生きちょる。
                    牛や豚は2・3年や5・6年じゃ、骨の比重がちがう、
      
            血液型もわかるらしいのう。
                  ワシんとこ(私と同じ出身地)
                             から出た、●●医者に、やってもろうたがよ」


思いもよらん「医学」が飛び出した。
 
この男に医者の知り合いがおる・・・その人が調べた?いやに、自信ありげだったが、
そう言う裏付けがあったとは、それにしても準備万端整いすぎた話だ。

長い骨の切り口は、初めから気が付いていた。たた相手が喋るまで待っただけだ。

切り口は、砥石で磨いたように、極めて平らで、スベスベしていた。
機械で切る以外、こんな切り口には成らない。切り口の全面が、真っ平ら。

おそらく1ミリの数分の1単位でカットできる機械を使っている。
素人の手作業では不可能な切り口。

薄く切り、下から光りを当て顕微鏡で見るわけだが、この男にそんな芸当はできないだろう。

しかも切り口については、微塵も話題に出さなかった。
もし本人が、苦心して切り口を作ったものなら、何らかの方法で話題にするはずだ。

 ウソなら医者の話も大げさに出すだろうが、名前だけ言っただけで、何の問題にもしない。
血液型も、すでに調べているらしく、小声の早口でブツブツ言い出した。

誰かに聞いたことを自分の記憶をたどり、途切れながら順送りに、次々と脳の中を通過させた後、
喋っている様子で、上目使いで遠方を見ながら

        「骨の年齢は、年輪から 27~29歳 
              30歳は過ぎてない。血液型は、
                
               エ~・・・親が、BかOなら
     
                           Aにはならん、・・・・・・・・」


 血液型について、口の中で、お経を唱える様に延々と喋り出した。かつてない事である。
すでに頭の中では、骨の親子鑑定までしているようで、おそらく知り合いの医者から仕入れた

血液に関する知識を頭の中で、復唱しているのだろう。
失踪した銀行員の骨だと、確たる証拠を持って、決めてかかっている様子だが、
・・・それにしてもおかしい? 

いやに自信ありげだ。最初この骨を見たとき。いくら骨を発見しても、
正式に鑑定すれば~ウソならすぐバレル。だから「鑑定にだす」と脅せば、すぐ引き下がる。
と、思っていた。が、逆だ。

下がるどころか、逆に自ら鑑定を希望する様な雰囲気である。
まだ 口の中で血液型の講釈をしている。明らかに骨を金にするつもりらしい。

    ・・・親から銭を取ろう・・と言う魂胆か?・・・まだ喋っている・・・いいタイミングだ。

         「血液型じゃダメだ。A・B・AB・O では
          親子鑑定はできん。DNAじゃ、
                         遺伝子工学で調べるんじゃ」

大きな声で、DNAを強調して血液型を否定した。・・・が、
まだ血液型について、一人でブツブツ喋っている。

             「ワリャ~・・・DNAじゃ」

大声で切りかけた。が、

           「まぁ~聞け・・親がAかBなら骨は・・」

いっこうにやめない。
 
   ・・まだ、夢から覚めない痴呆老人のようだ。陶酔している。

この男は正式鑑定をして、骨と失踪した銀行員の親との、親子鑑定をやろうとしている。
それだけは確かだと確信した。

かりに「かくしん」させた事がウソであったとしても、銀行員の両親に伝わればいい。
殺された事は100パーセント間違いなく、犯人も田岡 大に間違いないからだ。

骨が何の骨でもいい。とにかく、銀行員の親に会える。~逢う口実が眼の前にある。

それじゃぁ~ウソでもこの話に乗る必要がある。銀行員の親に会おう。
一眼国の目的は、銀行員失踪事件~つまり、持ち逃げしたのであって事件ではない。



 事件後、形式的に容疑者 田岡 大を取り調べたが、田岡が使用した現金は、

実父の農協預金を無断で引き下ろし、

そのまま喫茶「よってや」のカウンターに
~隠し持っていたものを、

銀行員失踪後に使ったものである。~との結論である。


が、当時の農協預金がいつ、どの様にして引き下ろされたか?警察の説明はない。
・・・・・警察は、知らないはずだ知らないから~この程度のウソを平気で話す。 


   この当時の農協金融部の窓口にいた女性事務員と責任者は、

        田岡 大 の実父から ~「無断で引き下ろした」との
           ~強烈な抗議を受けているが、これはいかに
              ・・・現金を使い果たした後で、抗議に来た。

        ・・・・・・・・・・・・・・・・それは、銀行員失踪事件の前だ
                     ・・・・既に使い果たし、何も無い・・・
                        一円も無くなったから~抗議に来たんだろう


・・警察からは~何も聞いてない。
ウソをつくときは、頭を使いながらウソをつくものだ
                使うアタマが無いなら、ウソをつくな

~更にその後、どう言うわけか、窓口の女性事務員と責任者は農協を辞めている。
・・・なぜだろう
詳細は不明であるが、田岡が現金を使い果たした結果であることは間違いない。

それから半年後、どう言うわけか博打打ちを賭麻雀で逮捕。

麻雀の調べは、1日で終わり、あとは銀行員失踪事件について長々と、取り調べを受けたらしい。

この博打打ちは、事件とは何の関係もない。むしろ逆に協力者として使うべき人物だ。

この人も12年後の平成14年7月、自宅で自殺した。またひとり生き証人が消えた。
全ては一眼国の思惑通りに進んでいる。このままにしておけば自然消滅する。

それこそ一眼国の計画通り、闇の中に葬られる。

幸い、一つ目カラスには、1つだけ良いところがある「アホゥ~・・アホゥ~・・」と鳴くとこだ。

カラスは、自分が優位に立っていると判断すれば、果敢に攻めてくる。
ならば、相手が一番望む演出をしてあげればいい。



 
 素人が釣りをする時に~こだわるのは~服装・・竿:道具:等々・・・・・・・・・・・・・
                      ・・・・・・・・しかし漁師が仕事をするときは、まずエサだ。

エサは生き餌が一番。
手元で、どういう引きをするか見ておればいい。

 骨を片手に発掘者は動き出した。
その日の内に、失踪した銀行員の父親が勤める高知市の日立自動車に電話を入れたのだ。

男は、中古車販売の仕事もしており、県下各地から安い車を引っ張っているので、
車の販売ルートに関する知識は、以前から確立されていた。

おどろいたことに、銀行員の父親の近況まで、すでに調べており
         
        「銀行員のオヤジは、日立自動車の整備の責任者をしているが、
                       最近は、仕事していたと思っていると、

                              直ぐ、どっかに~いなくなっているらしい。」



と言う。

 どこで調べたのか、この男のルートなら、日立自動車に知り合いがいてもおかしくない。
聞いたとすれば営業・販売部門の人間だろうが、何のための調査か?



 銀行員失踪事件から、そろそろ4年目に入いる頃である。両親の思いは、
気が狂わんばかりの心境だろうが、この親が、これまで接してきた警察官は

「蒸し込み組」 の1つ目カラスだ。

事件発生当時、失踪した銀行員の父親が、中村署の刑事課まで
オロナミンCドリンクの差し入れを持って来た事が何回かあった。

私が追い出された後、係の刑事に~
      高価なウイスキーまで持っていき「息子の捜索をお願いした」と、

風の噂に聞いた事がある。

銀行員が使っていたマンションは、翌年の3月まで家賃を支払い
賃貸契約を継続したと聞いている。

   「息子が帰ってきた時、いつでも使える様に」との気配りだ。

この気配りの最中、私は清水警察署に飛ばされた。

つまり警察は、蒸し込みにかかったわけだ。

同時期、この1つ目カラスに~失踪した銀行員の父親が、

高価な品物を差し入れしたとは、なんとも残酷な場面だ。~言語を絶する

どの様なツラで~誰が受け取ったか?
    ・・・もし、私がその場にいたら、おそらくタダでは済まなかっただろう。

         人間が人であることの条件、“人間の条件” とは、何だろう 


~二つ穴が有れば~人間か・・・ 
      上の穴から~食い物を入れ、下の穴から~糞を出せば

              ~少なくとも  ・・北朝鮮日本支部の~役人にはなれる


警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年01月12日 05時50分37秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-9~10
            ●悪魔と踊ろう  vol 2-9               骨








  銀行員失踪事件から清水警察署に飛ばされ3年たった。「でじめ」署長は県本部に御栄転。

マンガの主人公の様な刑事課長も高知署に御栄転。2人共数々のエピソードを残しての御栄転である。

何があっても、コネ筋さえあれば~後は何とでもなる。どうでもいい世界だ。


    御栄転の「でじめ」署長から、第一次異動の後~10日目に、わざわざ刑事課に電話があった。
       【一次異動・・署長クラスの異動から~1週間後位に、二次異動・・一般職員の異動がある】
 
 受話器を取ると、名前も言わず・・・「オゥ~・・お前か~・・・」で始まり

        「そこから佐川署に転勤になった○○に、“オメデトゥ~”と言っておいてくれ」と

一言~言って、・・一方的に・・直ぐ切れた。

        ・・・・・あ然とした。

この年、清水署の刑事課員が佐川署の地域課に転勤になった。
~・・刑事が~制服組になったのだ。

  明らかな左遷であり、~やったのは「でじめ」署長だ。

~それを~「でじめ」署長が転勤後・・・・・一次異動の後・10日たって・・・

左遷された刑事は、~まだ・・この清水警察署の汚い官舎で~・・・・・、

          ・・・~茫然自失・恨み辛みを噛みしめながら~引っ越し準備に追われている時期に
    
    ~・・その時期~最も・ショックが大きいであろう~その時期を見計らい

わざわざ電話で~・・・一言

           「“オメデトゥ~”と、言っておいてくれ」だと。・・・~いかにも「でじめ」らしい。

                    ・・・・・・・・~よほど~育ちが悪い~腐れ外道の巣窟で育ったガキだ。
                        

   ・・~これが署長。~・・・・・・・・~人事権を握るクソガキ・・~これでも署長だ。

             
 一眼国では、正月に署長官舎で御年始の挨拶、又、年1回位「奥さん会」と言う警察官
の奥さんを集めた~慰労会、そのほかにも独特の触れ合いがあり、
~「奥さん」にはダンナの 階級が、そのまま適応される。

それぞれ独断と偏見で差配され、できれば~誰でも~出席したくない。
自慢じゃないが~私の女房は行ったことがない。

しかし、理由無く~欠席した者には、「署長に対する反感」・・・「反逆罪」が適用され、
それなりの~オトシマエが付加される。

・・そんな世界だ。
~その狭間の中に、御栄転があれば左遷もある。

この左遷に~電話で「オメデトゥ~」と組織のボスが電話してくる。・・・・・・・・・・・すばらしい組織だ。

まして私のように、組織に弓引くヤツは、終わったも同然。

すでに私は、この一眼国を~早く辞めたいと思うようになっていた。

私が生きていける様な所ではない。

 悪党なら悪党で、手の切れるカミソリのような悪党ならまだしも、
体が大きいだけのバカが、
その場その場の思い付きで“権力”と言うには程遠い、“コネ・力”を組織内だけで振り回し

“職権を乱用” しているに過ぎない。

チャチな腐れ外道が、ガキ大将のごとくふるまっている。これが“冤罪”の卵だ。


 

  四万十市に内緒で帰り、銀行員失踪事件の調査をする時間が増えた。

当時最も立ち寄っていたのは、ある建設会社の情婦が経営する喫茶店だった。

特定の常連客しか来ない会員制のような店で、それぞれの客に独特の特徴があった。
この店には重要な男が出入りしていた。銀行員失踪事件の犯人 田岡 大 が

事件発生から1年後に任意で取り調べを受けていた際、取り調べ3日目に、
~逃げ出した茶番劇を演じたことがある。

その時、どこに逃げた?なんと、~親類の元警察官宅に逃げ込んだ。
田岡と親類だから、事件をもみ消した県警幹部 西田秀男 とも、知り合いか親戚になるだろう。

見方によれば、~“逃げた”と言うより~“隠した”という見方もある。

~任意で取調中逃げたモノなら、普通ここで終わりになるのはおかしい?
これだけでも不自然だが全体象は、もっとおかしい。あまり話題にもなってないが、

重要拠点である。~この逃げ込み先の元警察官、在職中に株で儲けた金と退職金を合わせて
~金貸しをはじめた。

最初のうちは、小さな金額だったから儲かったが、人間だんだん欲が出る、
そのうち大きな金額の手形割引に手をだし、~回収不能になって吹っ飛んだ。

この金貸しの手足となり、金の取り立てや、その他雑用に動き、金貸しから小銭を貰っていた
池田と言う男がいた。

以前から裏社会の情報を取っていた男だが、こいつも出入りしている喫茶店だ。
金のためなら、たいがいのことはする池田が動けば、何か面白い事をやるだろう、
・・との期待もあった。

 それと言うのも、最近おかしな噂が四万十市に流れていた。
四万十小学校東側は、山が切り開かれ宅地になっている。

その奥は、墓地が点在する山が急斜面の上に、市内の中心部に向かい、
なだらかに折り重 なっている。
これ以上、山を削って宅地にすると墓を壊す。その境まで開発させた地域である。


 山の上から市内を見れば、失踪した銀行員が仕事に立ち寄った、パチンコ屋が真下に見える。

反対方向を眺めれば、四万十川が太平洋に注ぐ河口が見え。
その、はるか手前に 田岡 大  の生家がある。

つまり山を挟み、北側は銀行員が仕事した場所。
南側は行方不明になった後、 数々の噂話が咲き乱れた場所である。


以前この山は、田岡が生まれ育った四万十市荒川までつながっていた。
バイパスが抜け 広い道路で寸断されたが、元は1つの山である。
田岡 大 方の裏山から細い山道を登り、

尾根沿いに歩けば、今の四万十小学校に出る。テレビやゲーム機のない時代、
子供は山や川で遊んだ。

途中の山裾に荒川八幡宮が四万十川に向かい、川行く舟に、道行く人に安全祈願を捧げている。

かつて京都から流された一条家が、戦国時代前に、貿易による繁栄を垣間見 た夢の跡。
英傑の夢跡にポツリと座る賽銭箱を見た、40年位前の田岡少年には単なる貯金箱
~(賽銭ドロボウ)にしか見えなかったようである。

ポケットに10円あれば菓子が買えた時代、英傑の貯金箱、賽銭箱から借用した小銭を
ポケットに、この山を駆け回り遊んだ少年が、新しい貯金箱を作ったようである。

  風変わりな貯金箱を~

 銀行員失踪事件が発生して2年位たった頃。
四万十小学校に通う、小学生が、変な内緒話を していた。

           「人間の骨が転がっているとこに行けば 、10円や100円玉が落ちちょる。
                                 ・・・・・・・言うたら、おごられるけん、言われん」
 

 拾ったお金で、お菓子を買ってはいけません。~小ガキ生は学校で、お勉強しています。

まして骨の近くに落ちている金なら、その人のお金でしょう。よく知っている小ガキ生は、
大人に言えば・おごられるから、黙ってお買い物をしたのです。

子供が「人間の骨」と確信を持てる箇所は~1つか2つ。頭蓋骨か肋骨。
ここしかないでしょう。この程度の噂話しなら警察はまだ知らないだろう、

早く小学生を捜し出して、警察より先に確認してやれ、と思っていた矢先。
普段から傷害事件等で警察にお世話になる、ご近所の犯罪常習者が、警察に届けた。

「骨だ」本人が最初に発見したかの様に「寒ランを探しに山に入ったら、骨を見つけた」と。
この男なら、本人の少年時代から知っているが、花を集めるような男ではない。
・・・しかも、この山は墓地だ。集めるような花はない。

ホントにランを探していたのか、~それとも警察が、そのように言いふらしたのか?
~今だ不明、~とにかく警察発表は信用してない。
  
  私が聞き込んだところ

           「骨が、カッパをかぶせた様な状態で見つけた」

との内容だった。
  日本語の解釈は難しい。

私もこれまでに、白骨死体を取り扱った事は何度かある。生身の人間が死亡し、白骨化した場合。

生前その人が着ていた服の中に白骨が存在する。~当たり前の事だ。
手の指、足の指に当たる骨は想像以上に小さく、逆に大腿部の骨は思った以上に大きい。

頭蓋骨は専門的には頭(とう)骸骨(がいこつ)と言うらしいが、男性と女性では型が違う。
女性の方がなめらかな曲線である。骨盤は明らかな違いがある。

したがって骨を鑑定に出すまでに、大ざっぱな捜査方針を立てる事ができるものだが


      「骨が、カッパをかぶる」

・・・・・・・・・・とは何か?
~そのまま解釈すれば、服を着てない裸の人間が、横に寝た後、上からカッパをかぶせた?

・・・そう取れるが? 本人から聞いた訳ではなく、まして見た訳でもなく、なんとも 断言は出来ない。
  これ以上どうする事も出来ず、静観するしかないと思っていたところ、
またもや面白い話しが聞こえて来た。四万十小学校の近くに保育園がある。

園児は車が走らない安全な場所を散歩コースに選び、保母さんが引率して園外を歩く事がある。

最も安全な場所は四万十小学校の裏側である。
ここなら車も走らず、毎日歩いても安全である。

園児は無邪気に愛らしく歩く。
途中、園児の祖父母が孫の姿を一目見ようと集まってくる 場合もあり、

満面の笑顔をたたえた湖の様相を孫になげかけている。
なんとのどかな、いい風景だ。この祖父母から警察に問い合わせの電話があった。

     「うちの孫が歩く散歩コースの近くにある山から、
                 人間の骨が見つかったそうですが、
           
             孫が近くを通るもので、気味悪く思っています。
                          アレは誰の骨か判りましたか ?」

   ~まことにもっともな、高齢者らしい不安である。

連れ添いと死に別れた後、孫の小さな輝きに目を細め、同じコースを散策するのが
唯一の楽しみである御本人にとって、骨の出現は大変な出来事だった。

この時応対した警察官は、電話交換の近くにいる制服組の地域警察官だろう。
・・・・・・・・ところが問い合わせから、わずか3~4時間後、
何と親切に中村署から高齢者方に電話の

~御回答が届いた。

    「あの~・お問い合わせの人間の骨ですが、

           あれは九州から来た人が自殺したものです。
                      ・・身元も判っておりますので、 

                            ・・・さわがないでください」



この言動に対する、事実のみの疑問を抜き出してみたい。
 
           ● 私は、身元不明変死体「骨」を調べて~自宅に帰らせた事がある。
              ~大変な作業だ。
   
                 白骨化した遺体から身元を割り出すのは、
                               余程の努力と運がなければ出来ない。
   
             かりに運転免許証があったとしても、
             その免許証が本人のモノだとの証拠はなく、 歯を調べるしか方法はない。

               歯も・ただの虫歯が、数本あるだけでは難しい。~映画のようにはいかない。

                 早くて一箇月はかかる。(私は2ヶ月かかった)
  
                 ・・・いくら調べても 行きつかない場合もある。(不明の場合が多い)


           ● この難解な白骨死体の身元割り出しを、
              
                   ・・中村署は数時間、~又は控えめに計算しても1~2日で
       
              解決したらしい。
             
                      余程腕のいい捜査員と鑑識係がいるらしい。


           ●  それから、白骨化した遺体で「自殺」なんて事が
               ・・・良く判ったな?~縊死(首つり自殺)なら判るだろうが。
  
              それなら体の肉が腐敗し、首が外れて落下するまで白骨化しない。 
               ~かなりの時間を要する。

              その間~この場所で、発見されなかったのは不自然である。
  
              ましてこの時期、小学生が

                       「人間の骨があるところに、お金がおちている」
 
              と、「禁じられた遊び」 を盛んにやっていた時期にだ

     
           ● 最後に、「九州から来た人が自殺したのだから、
                         身元も判っているので、さわがないで・・」

              との返答だが。

                  そもそも、これ程親切に自殺だと、
                         第三者に教えていいものだろうか?
              
                         個人のプライバシーにかかわる大事な話は極秘です。
       
     第一、そんな親切な警察官の姿は、
               ・・かつて~見たことがない。
   
   
     さらに「さわがないでください」と
                      哀願した警察官の心中は?



 身元不明、あるいは白骨死体が出た場合は、現場の聞き込みが最も大切である。
そんな事は警察官でなくとも常識的に感じている。~それこそ“ネコ”にでも聞きたいぐらい

~情報が欲しい。
~恨めしいぐらいな心境で現場周辺を走り回り、
・・・わずかな事でも聞き取りに走るものだ。


もし身元が判っていても、
・・そんなら~ナゼ死んだの?・なぜ・何故・ナゼが必要である。

~それをだ、~「さわがないでください」とは、いかに?
・・ また、世の中に「さわがないで」と

警察官に言われ、素直に沈黙を守る馬鹿がどこにおるか。・・ボケ・・

世間の常識を警察と一緒にするな、クソ馬鹿。もう少し頭を使え、腐れ外道。

 
 最も逆向きの考え方もある。

  ~仮に、これは、かりに、の話だ。

 もしも、この白骨死体が失踪した銀行員なら。犯人逮捕の仕上げとして、
どこに、どんな方法で、いつ頃、死体を
・・・・・・処分したか? が、最大の問題になる。・・・・・・犯人しか知りえない重要な一点である。

もし、この一点が崩れたら、この事件は~飛ぶ。その為に白骨を隠した、と言えば絵が書ける、


~多分そう主張するだろう。~そう・・絵を描くだろう。

しかし、任意で取り調べた田岡 大は「シロ」だ。・・と、太鼓判を押した後だ。~その後の骨。



・・~なんで骨が出るの? 犯人は“シロ”・銀行員は“失踪”~事件ではない・・骨なんか出るな。
・・・・・こまった。・・困った・・・・どうしよう。

が、警察は小学生が骨の周りで、お金を拾った。
と言う事実は知らないだろう、もし知っていてもこの時点では、さほど重要な事とは思ってない。

  ・・・~目撃者がいるんだろう
      ・・~相手は子供だ、なんとでもなる。この程度の感覚で堂々とウソを言ったはずだ。

しかし、ウソと言うのは、全てを差配しなければウソにはなれない。

ウソそのものに無理があり、ウソ自体がウソの塊で、ウソに知恵がない。
・・こんなウソは、ウソとは言わない。
 
この当時、中村署の地域警察官(制服組)にそれとなく「骨の捜索」について聞いてみた。
この様な場合は、捜査員だけではなく全署員を総動員して付近一帯の捜索に当たるのが

一般的なやり方であるから、制服組であっても「捜索」には参加しているはずだ。
しかも、署内で内緒にしているなら~制服組には「捜索の目的」は、告げられてないはずである。

私が内緒に聞き込んだところ、案の定、制服組が現場に到着したときは「骨」はすでに
運び去られた後だった。~制服組は、付近一帯に遺留品がないか?

捜索しただけで目的や主旨などは、何も知らなかった。
・・勿論「九州から来た人が自殺した・・」等と言う事は、カケラも話題になってない。

しかも捜索したのは、わずか3時間程度で翌日からは、何の話題にもならなかったらしい、
これが自然な話だ。
自然であるが故に、制服組には警戒心がない。すらすら応え、私の意図もわからない様子だった。



(このブログは2007年6月に投稿)

このブログを見た警察は、“私の間違い”に、ある種の安心感を見て取ったハズだ。

~“場所を間違っている”。~ホントの場所は、この場所の裏だ。 
                    


(2010年7月再度・投稿)
 
私が定年より4年早く退職して、やり方も解らないままブログを出したとき

私のブログのCDが警察内部で出回っていたそうだ。もっとも・そのために
ブログを始めたわけで、当初の目的は達成しました。

 その時~間違いや、誤字脱字はそのまま、字間・行間もガチガチのブログで、読みにくいものだったが

そのままにしておきました。・・~
(あまり警戒されても時期尚早)


しかし、最近、東京からフリーのジャーナリストが取材(2010年)に来てくれまして、私と一緒に

「悪魔と踊ろう」を再度調査してくれましたので、これを機会にPCで読みやすいように

書き直す事にしました。

 


  骨の発見箇所は、四万十小学校の裏山には違いないが、裏山の北側。
●●保育園から~・・~行き止まりにあたる山中。説明の前にまず写真を御覧ください。

下の写真は、発見場所の登り口を撮影したものですが、どこが登り口か解りますか?

・・・~まず無理でしょう。
写真の中に印を付けないと解らない。

案内して貰った人に、「ココだ」と、“指さして”貰って、やっと解る箇所です。


上の写真を縦に撮影。急斜面の山が頂上まで続く。

草と雑木が生い茂る。この先が遺体発見場所。写真の撮し様がない。~そんな場所。


~どこが登り口か?教えてもらっても~自分で、その場所まで行かなければ解らない。

地元の人も用がなければ、行く様な所ではない。
わずか数個の古い墓が、幅50センチ位の急な山道に点在する。
市内在住の人でも~この場所を知る人は、いないだろう。

          ~・・・ここへ「九州から来た人が・・・」と、言うことに~なっている。
                ~その九州の人は“誰の案内”で、ココまで来て、自殺したんだろう?
                          ・・・・・・・・・・・ 案内ナシにココまで行く事は不可能です。

 足摺岬に県外から来て、飛び込み自殺する人は、死ぬ時は綺麗な海で死にたい。
との思いで、地の果てまで来る人が後を絶たん。たしかに死とは、人が選べる最後の表現だが、

ここに来る人は~ここに自分の家のお墓がある人だけだろう、
しかも~相当に古い数個の墓石が有るのみ、とても人が行く様な場所ではない。
上がり口も解らない様な場所???

しかし、ありがたいことに、
この時(発見当日)近くのお寺の御住職が、発見現場まで行かれて「骨」の供養をしている。

私が警察の仕事をした32年間に、このような御坊さんは一度も見たことがない。
まことにありがたい目撃者(2010年6月聴取)から聞き込んだところ

 御住職が山中の「骨」発見箇所に到着した際には、既に「骨」は
中村警察署に運び込まれていた。

そこで発見現場で御経をあげ、さらに遺体(骨)が安置されている警察署まで出向き、
さらに御経をあげられた。~よくここまでしてくれました。

 遺体安置室のステンレスのまな板(死体を置く台)に「小さな棺桶」二つに分け「骨」
が入っていたと御住職は証言しましたが、たぶん段ボールでしょう。

「小さな棺桶」なんか特注で取り寄せる時間はないし、時間があってもやらない。
ただ御坊さんが段ボールとは言えないだろう。

小さな棺桶には頭蓋骨が付いた上半身と、下半身の二つに分けられ、
頭蓋骨も肋骨の部分 も「縦半分」~つまり各部位(頭蓋骨・肋骨)の~左右どちらかの半分が白骨化し、
半分は ~黒っぽい・濃い焦げ茶色をしていた。

~つまり~この遺体は、地面の上に横たわった状態で腐乱した。
上半分は空気・雨・熱・ または野犬等で白骨化し、下半分はミイラ化した。(日陰で風通しが良い)


            (現場付近は、市内で飼われていた犬・猫が捨てられ
                       野生化したり、他にも獣が生息しており
                               ・・・・・・・~喰われた可能性もある)

・・・で、着衣は?と・・質問すると~御坊さんは、服らしいモノはなかった。
と答えた。

御坊さんは、白骨化とミイラ化を確認した。~・・・

服があれば骨は見えない。~つまり、着衣は無い。~裸?だ。

腰は?
足の骨と腰の骨が“合う箇所”が見えたが、下の方はバラバラで記憶にない。

ズボンは
はいていたと思うが?・・・・・??~?・かなり長い間・首をかしげ考え込んだ

しかし、ズボンが有れば、腰(骨盤)と足の骨(大腿骨)の接合箇所は見えない。
                                 (御坊さんは、目撃している)裸?

そして傍らに付き添っていた刑事が
    
               「九州から来た人が自殺したんです」と言ったそうだ。(当日)

くどいようだが「その日」~そう言った。

つまり、白骨化した死体を運んだ。その日に「九州」「自殺」を決めつけていた。

         さらに~
             「夏に死んだとして~死後半年以上は、たっているでしょう」と言ったらしい。

死体の所見は、骨と肉・皮・ウジ虫などで割り出すものだ。が、刑事は「夏・しんだとして」と、
まず「夏」を特定した後に「死後~・・・」と言ったらしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~それは逆だ。なぜ“夏”だ

~それなら~警察は、この“白骨の人”が・・いつ・・どのようにして・・死んだか?全部わかっている??


付近住人の話では「骨」から離れた場所に「銀行員が仕事で使う様な鞄」があって、中には
本(詳細不明)と、金が少し(2・3枚?)と小銭が入っていたそうです。

付近の地域住民による目撃。と、警察発表「九州から来た人の自殺」が合体して風評か吹き出した。


             ~・・「九州の銀行員が逃げて来て~・ココで首吊って自殺した」



「首つり」らしい?が、一部が白骨化しておれば・・・首つりの~・・首は離れる。

お寺の和尚さんは頭蓋骨と肋骨を同時に確認している。~つまり首は離れていない。

さらに、腰(骨盤)と足(大腿骨)の接合箇所を確認している。~足・腰が離れてない。

もし、首つりで~・・・・・

・・下に~遺体が不規則に落ちた場合。

頭・肋骨(両方)の~左右どちらか~半分(縦半分)だけ、骨で・半分がミイラ化にはならない。

そして、~骨がカッパをかぶっていた~・・・と、した場合。
(首つり自殺の死体が腐敗して~首が離れた場合は、胴体・手足が落下する。)

現場は・急斜面の山の中、~私は、この様な状態の骨の現場を2度経験している。
首つりの“高さ”にもよるが~首が離れて落下した場合~それを獣が喰いに来る。

結局・骨は、その付近に散乱して、まるでパズルを組み合わすように骨を探し、
拾い集める必要がある。指の骨なんか小さすぎてわからない。

        ~・・・つまり・・・「骨がカッパを“かぶる”ようには、ならない」

この死体は、最初から、~発見時まで~同じ姿勢だ。~しかも、何かで覆いかぶせる様にしなければ

獣に喰われ、骨は・散乱するはずだ。

    ~目撃者の発見状況と警察発表は~かなりな角度で、違いがありすぎる。信用しない方が良い。
・・・・・・・・・・・・・・・・“九州‥自殺”は、警察が創りだした創作ではないか

お役人の仕事は、何でも統計を取る。月に何件あり、上半期・下半期に何件、
年間統計何件というやつだ。

鑑識にも当然、統計があり覚醒剤や刃物、
血液鑑定を県の科学捜査研究室、通称・科捜研に送り鑑定依頼するわけである。

「骨」についても当然、鑑定が行われるが、

この年の中村署の「骨」に関する鑑定件数はゼロだった。鑑定する必要のない
「骨」である事は確かだ。・・・・アホが足跡を残しながら歩いている。・・・

ま、やりたい様にやらしておけばいい。



が、この「骨」は、その後どうしたのだろう?「九州から来た人が自殺した」

この言葉が強烈な不安を運んできた。「骨」は捨てたのでは?・・・

私の家の電話が盗聴された事は、間違いない事実だ。・・・→つまり「かなり~重要性がある」

それは、
      詐欺女のウソ「共産党に暴露する」との~演出されたウソを一眼国の

1つ目カラスが、そのまんま鵜呑みにした結果だろう。

私は、いつの間にか共産党の支持者にされていた
組織的に・私をつぶす為には「アカ」であることが、最も手っ取り早い方法である。

ウソであろうが何であろうが、他人がどうなろうが、そんな事はどうでもいい。
親分が、アイツは“アカ”だ。と言えば“アカ”だ。それなら「骨」は、どうなる。

この時、警察は詐欺女が言う「共産党に暴露する」のウソをウノミにしていた。

「暴露」されたら大変な事になる。証拠は跡形も残さず、“完全に隠ぺい” しなければならない。

しかも、任意で取り調べた田岡は「シロ」だ。
田岡を出したら~“ヤツの彼女” も出る~“絶対に出せない”。

“女が出せない” から、田岡を「シロ」にしたんだ。~目的は完全に終了した。
         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~全部済んだ後「骨」なんか出せるか?

~それなら、「骨」は誰の目にも触れない場所に・・・・・・・捨てた
 
 考えたくもない不安と怒りが同時に吹き出した。

「九州の人の骨」とは、証拠隠滅の為。「骨」は永遠に処分した。

との意味ではないか?・・まさかと思うが、ヤツらならヤリかねん。

不思議はないのだ。もし、処分したのであれば、この事件は永遠に闇だが、
今結論を出す事はできない。

~そもそも“九州”とは?・・なにか?
・・・・・愛媛県では近すぎる。四国ではダメだ。

岡山・広島は中国地方だが~「中国地方から来た・・」~・・とは、言わない。

高知県人がよく言う~“九州” と言う言葉には “県名” が “無い”~・・・・・
“県名” を特定しない場合でも、高知県では “普通” に九州と言う呼び名を使う。

隣りにあるし、歴史的また観光にも昔から親しみ深いから “九州” だけで充分である。

~たぶん~この辺の選択でしょう?県名を出さなくても不信感はない。

 
 


  私が出入りしている 喫茶店の常連客にも骨の噂は広まっていたが、

経営者の女性は、それどころではなかったらしい。
建設業者の情婦と言えば 、聞こえは悪いが、裏の接待、つまり業者にお仕事をくれる、

偉いお役人を今夜どこで、酒を飲ませ、どこに連れて行く。帰りはどうする。
どの業者の誰が、役人とからんでいる。など、建設業の重要な裏方を一手にこなしていた。

本妻より数段上だろう、これがこの人の存在感で、社長と共に生きてきた大事な人だ。
が、社長が突然急死した、胃癌だった。四万十川が逆流するより大変な出来事が

突然襲いかかってきた。

生前これからの生活設計に、隣接する空き地を購入し喫茶店を建設する計画を
立てていた矢先の出来事だった。が~当然ながら、社長さんとは~口約束、

ダンナが情婦に太鼓判を押すはずがない。~お約束は、宙に浮いた。

しかし、女には女のけじめがある。タダで引き下がるのもシャクに障るから、これまで
尽くしてきた建設会社を相手取り「社長の約束」を要求したが~本妻が出て一蹴された。
結果は見えていたが、それにしても理不尽な成り行きである。・・・・こんなときどうする? 

このまま流すには惜しい。女とは見方を変えたら恐ろしい者よ。
彼女の頭には、ある地域における土建業者の縮図が濃縮されている。

現在の国土交通省が、まだ建設省・土木事務所と呼ばれていた時代。
高知県宿毛市(すくもし)の土木事務所、地元では宿毛土木と呼んでいる。

ここのナンバー・スリーのポストに、けっこうな御人がいた。

土建業者の仕事を斡旋する際「○○万円もってこい」と現金を要求する人間がいた。

娘は結構なスナックを経営して、1本数万円の高級な酒がいくらでもキープされていた。
私は店を見に1回だけ入ったが、ビールしか飲めなかった。

店内には、背広姿の業者・役人・銀行マンがあふれ、ホステスは素人風の若い女ばかり、
壁にはスーラかシャガール風の絵画が、カウンターにはレミーマルタンがずらり並んでいる。

次元の違う空間に入り込んだ様だ。この店を利用すれば建設工事の請負契約がうまく
出来るらしい。つまり、偉いお役人のコネが利く、お役人の娘が経営するスナックである。

父と娘が共同で国の公共工事からピンハネしているらしい。

ここまで言えば、関係者なら~およその見当は付いたはずだ。
実際この当時、宿毛土木の職員は、日本人らしい言い方で、「言わずもがな」な有名人だった。

現に、当時の職員は先程お話ししたスナックへ頻繁に出入りしていたらしい。
そのお世話をしたのが情婦だ。

~だから、ここまで話せば「言わずもがな」・・・・これ以上は言えない。
 
宿毛土木の偉いお役人の家は、土佐清水市の海の近くにある。
玄関出入り口前に植木があり、よく手入れしていた。

植木を取り囲むように立派な庭石が3個、無造作に置かれている。

石に値段を付ければ一個数10万円。×3個だ。つまり100万円前後の価値がある。
この3個の庭石は、全て高知県●●郡●●村の建設業者からのプレゼントである。

早い話が賄賂だ。

が、この石は、山から勝手に持ってきたもので実質的にはタダ。

宿毛土木の偉い役人と業者が結託すれば、この程度の仕事は屁のようなものだ。
ただ、どうせ賄賂をもらうなら石より現金をお薦め、・・・なぜ?・・・・・

・・・・・玄関前に賄賂の大きな石を置いて、いざとなったらどこに隠すの? 
あなたバカよ~。まっすぐ進めば、大笑い出来るところだった。

ここまで調べるのに3箇月は充分かかった。全て報告した後、結果は更に2・3箇月後。

・・・・・・・・・・・~あっさりボツ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何にもやらない。・・・・

・・・時を同じくして、情婦が業者の本妻から、きつい事をいわれたらしい。


         「アンタが、うち(建設業)の秘密を警察に言うのなら、
                   
                いくらでも言えばええ。
       
                   うちは、何を言われても大丈夫じゃけん。なんぼでも、やってくれ。

                          そんな事は、おどしにはならん。ビタ一文、金はださん。」

 

と、えらく自信を持って言ったそうだ。

いくら警察にたれ込んでも、絶対に捕まらないと断言した上で、情婦を一蹴したわけだ。

おそらく警察の言い分としては「社長が死亡している」とし、犯人が死んでいるのだから
立件出来ない。との言い訳をするだろう。

が、賄賂は、業者が会社組織でやった事で個人ではない。

しかも1つ2つではなく、無数の小枝から幹へ、更に根っ子まで行ける充分な要素があった。

しかも私がターゲットにしたのは、業者ではなく役人だ。銭を要求した「お役人様」だ。

それを、あっさりボツとは、家の前に立ち、なかも見ないで表札の名前だけ見て
入るのを辞めたのとおなじだ。・・・・・いかにも警察らしかった。

この1年後、ターゲットにした、偉いお役人は、定年退職の2・3年前になぜか退職しているが、
・・・・・・・・・なぜでしょう

たぶん健康上の理由でしょう。が、この人も警察幹部と縁故関係があるようです。





 この情婦の話しの少し前、宿毛土木は新聞にデカデカと書かれる大事件があった。
当時建設中の宿毛市橋上町ダム建設における横領事件である。

役人が賄賂をもらった話しならいくらでもあるが、逆だ。国が業者に支払うべき金を、
こともあろうに宿毛土木事務所の職員がネコババしたのだ。

高級車を乗り回していた職員が逮捕された。
ネコババ金額は確か700数10万円だったと思うが詳細には覚えてない。

金の流れを調査する為、逮捕された職員の実父の家も家宅捜査された。

~その家は警察官舎だった。逮捕された職員の実父は当時、高知県安芸警察署、副署長。
どうせ馴れ合いの捜索だろう。

その証拠に、これだけの大事件をやらかした県の職員は、どう言う訳か懲戒免職になってないから
  不思議な事もあるモンだ。・・・・・・・・・・・・・?????

一般的に業者から賄賂を貰った県の公務員は、わずか数万円の賄賂でもクビになるのが相場だろう。

それが、賄賂よりたちの悪い、国の金をネコババした横領罪でクビなしとは?・・すごい。
・・・後日談がある。

横領くん の父上様がお勤めの安芸警察署では、ある日会計係の目玉が飛び出し、
大騒ぎになったらしい。

何と、警察署を修理するため、県から送られた、ある~まとまった金額が通帳から忽然と
消えている。

あまりに唐突な出来事で、会計係が我を忘れ騒いだため、事が全署員に知られた。
おそらく、この会計さん、あとから大目玉をくらったことだろう。が、署長様は、冷静に対処した。

・・・全署員を集め

       「あれは、県本部から現金を送付する際の基本的なミスだ。・・・・・
                    実際に金は、本部にあったものを、帳簿上のミスで消えたわけだ」



と言う子供じみた言い訳を淡々と、一方的に話し幕を閉めた。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな話しを信じる警察官は1人もいなかった。

 この金が、どこへ流れ消えたか、それこそ「言わずもがな」である。

宿毛土木~県~県議会議員~警察幹部~銀行員失踪事件~・・・一連のつながりは、
点から線に成りつつある。高知県西部には、あまりに蒸し込み事件が多すぎる。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは決して偶然なんかではない。
根元は1つ、これだけの蒸し込み工作を次から次と、いとも簡単にやってのける。

まるで公式に書かれた数学の計算をするがごとく、県警が逮捕し、
公の新聞に記載された後 でも、平気でボツになる。

ボツになった理由を~世間が知らなければ、それで充分、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・後は、いつも通り胸を張り、偉そうに歩けばいい。

この様な現象が起きる根元は、1つしか考えられない。
県~県議会議員~県警察幹部~県本部・捜査一課・捜査二課と、一連のつながりが無ければ

・・・・この公式は説けない。

 で・上を見ろ。・・・高知県西部の出身者が、それぞれの要職に雁首そろえて座っているじゃないか。

それぞれの雁首を~ヒモにつるして、ぶら下げたら、一点で交わる。
高知県宿毛市(すくもし)・・・・・この一点・・・・・敵が見えた。


警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月09日 05時29分01秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-7~8
           ●悪魔と踊ろう  vol 2-8           アホのデジメ








銀行員失踪事件と言う事件解決なんかどうでもいい、

事件の隠ぺい工作を完璧に実行する為には、
まず女を警察に引き込み、次に私を潰したらいい。

詐欺女のウソ(共産党に御願いする)を真実として利用すれば、
~1つの動きで、2つの目的が達成できる。

その証拠が、私が転勤になった清水警察署の署長及び刑事課長の言動である。

事件の内容は、何も知らないこの2人が、そろいもそろって同じ様子であり、
しかも私方の留守番電話が盗聴された件は、高知県警察全体が銀行員失踪事件を

蒸し込みにかかったと言うことだ。
 
 私は、警備課にもいたことがある。共産党のことは捜査の連中より詳しい。
共産党内部には警察、あるいは公安調査庁が工作した体制側のスパイがいる。

へたに共産党に働きかけたら、たちどころに警察に抜ける。
過去何回か警察内部の不祥事が抜けた事があったが、誰が抜かしたか~詳細に調査出来た。

結果は充分承知している。
その私がどうして、正面から共産党を利用するんだ。

 自分で自分の首をくくる馬鹿がおるか?
詐欺女のウソを信じて、私を調べたヤツは、芸術的バカだ。
これ程のバカなら逆に、やりたい放題・好きにさせとけば、大きな足跡を残しながら

証拠隠滅工作を組織的にやるだろう。

留守番電話の盗聴がその1つだ。やりたい放題やらせ、後から足跡を1つ1つ検証すればいい。

そして、隠ぺい工作に功労があった者は、大抜擢され出世街道をばく進するだろう。
これも足跡の1つだ。

イツどこで誰が抜擢され、その時期は、銀行員失踪事件の推移と、
どの様に重なり合うか。全てを横並びにして、重ね合わしたならピタリと一致するはずだ。

グラフを作ればいい。言葉ではない、全ての妥協を追従させない~数学的な真実で語ればいい。
私は工学部出身だ。

 こうなったら私の将来は、すでに決定したも同然、~アウトだ。
この組織の体質から~私の様な警察官は、タダのやっかい者である。疫病神と言ってもいい。

つまり組織は,ウソだろうが何だろうが、有ること無いこと並べ上げ、なにもないなら
何かデッチ上げ、いずれ捜査から追い出し、どっかの駐在所に放り込むだろう。
 
 一幹部のエゴ、損得だけで地球全体が動いている様な組織である、当然の結果だ。
これも「足跡」だ。
私がこの組織で、はじき飛ばされ、蒸し込まれ、やっかい払いされる。

これも又、銀行員失踪事件の組織的隠ぺい工作の足跡であろう、ただ組織としては、
“組織防衛”と言う美名のもとに実行する。

物事というものは10年~20年・先を飲み込んで、先回りするものだろうが、
そんな能力をこの組織に期待するのは不可能だ。

その場が良ければ、それでいいのだ。今の清水署長がいい例である。
裏では、キチガイ署長などと陰口をたたいているが、表面上は何でも服従、何でも「ハイ」である。

いかに理不尽な御命令でも、とにかく「ハイ」と言ってないと、後から大変なことになる。
この様なお仕事が、何10年の間厳守された後、やがて迎える定年退職。

普通の職場なら定年退職後も有る程度、挨拶程度の関連があるだろうが、一眼国では
元署長だろうが定年後、現職警察官から相手にされる人は少ない。

           「あんなヤツ、辞めた後までモノが言えるか」との感情が先に立つからである。


とにかく私は、これでおしまいだ。それならそれで未練はない。ただ、1つだけ肝に銘じておけ。

・・と言いたかった。警察は誰を相手にしているか?・・・
少なくともそれだけは、充分に理解しておく必要がある。


          よし、やめた

平成4年の秋、電器屋のバーゲンセールで、バリカンを買ってきて、自分で丸坊主に刈りあげた。

~こんな所で、まともなメシが喰えるか。

が、子供はまだ小学生、せいぜい勉強させて、
私の様な人生を歩むことがない様にさすのが親の努めだ。

今すぐ警察を辞めるわけにはいかないが、少なくとも警察で出世したいとか、仕事したいとか、

そんな考えは、全て捨て去るのみ、丸刈りにしながら物思いにふけった。


 警察でなくても、教員や市役所であろうが、どこでも内部の有様はそれ程きれいなモノではない。

私は、そこまで期待はしてない。宗教と理想論は嫌いだ。が、警察の場合は格が違う。

仕事中の銀行員が、作為的に家の中に誘い込まれ、殺され、現金を奪われた。

法治国家日本、世界最高の治安を誇る日本では、有ってはならない大事件である。

路上で銀行員が襲われたわけではない。しかも、この犯人を警察が蒸し込んだ~・・とは、
どこの国にこんな事件がある?ここは北朝鮮か

 それを暴いた警察官~私は、いとも簡単に吹き飛ばされ、飛んだ先で遠回しにイヤミたらたら

         お前は、真面目ながやろう
                  (真面目で、融通が利かないから、
                    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・事件を表に出そうとしている)



~と言われ・・・・・・・・・・ ただ、あぜん と聞いた。・・・・・・

何回もくどい様だが、蒸し込まれた銀行員失踪事件で、

    「真面目だから・・・・」との、反応 しかないのか
                 ・・恐ろしい反応だ。当初、この部分だけは、言いたく無かったが、

「真面目で~事件を出す」とは~ほんなら~「私の意見は」~全部正しい?・の~?
で、・・・「真面目だから」~出たら~困るわけ?・・・ あんた刑事課長?????


     ~あまりに痛烈である。
        真面目で、何ともならんヤツが・1人いたために、警察が大変な迷惑をしている。

「お前は、真面目ながやろう」・・と。~そして、いつの間にか、
                    

         私は共産党の支持者に ~なっているようである。
                         ・・・・・ これが全ての出発だった。


           「そんなら、取りに来い」(殺しに、来い)
                バカは、バカらしく静かにしとくもんじゃ
                       ワレらぁ~えーかげんに・しちょれ、腐れ外道が

 
久し振りに血が騒いだ。懐かしい躍動だ。

やっぱり、これが1番エエ~が、一言も喋らず飲み込んだ。
「一応 ・・・ ワシも、お役人じゃけェ~のう~」。昔おぼえた広島弁じゃ
 
     腹は、決めた

                   男子の本懐、この一戦にあり 
 
 
と意気込んだが、相手は巨大組織と一眼国の1つ目カラス、

クソ意地の悪い姑の様な連中である。端的に回し蹴りをブチ込んで、済むような相手ではない。

            雨が降る日は天気がわるい。悪いはずだ、雨が降る。

当たり前の事が、当たり前のように起きれば、何があっても、たいした事はない。

血の雨でも降れば、もう少し心なごやかに、ゆったりしたものだろうが。お役人の世界は、
嫁と姑の関係とたいして変わらない。ここでやれるか?・・・・・やる以前に精神的な不安が先行した。
 
 
 この時期、頭が1日中フワフワする様になった。まるで酒でも飲んだ様に、何か体がふらつく、
かと言って、一点を凝視し見据えれば、視点は定まるのだが・・全体がフワフワする。

車に乗っても同じ状態が続いた。医学的な知識のない素人が考えることは、
手っ取り早く、脳の中を調べるしか思い付かず
CTの機械がある病院で調べてもらった。

    異常はない、~多分そうだろうとは思った。
薬を貰って帰るとき、薬剤師をしている私の同級生が

          「まぁ~同級生が、こんな薬を飲んでいるの」と言いながら驚いた表情だった。

それがどんな薬か、薬剤師が喋る訳にはいくまいが、言い方からして~かなりの高齢者が
飲む様な薬だろう。結局、脳外科の問題ではない、ようするに気力の問題だ。



 幸いな事に
この時、結婚式場で窃盗事件が発生した。

高知県の結婚式は、100人~200人ぐらいの
大勢の人を招待し、酒を飲む事に主力をおく
昔ながらのやり方であるから、当然 お祝い金も人数分だけ数多く集まる。

 この祝い金が全部盗まれた。

被害額は、大まかに100万円以上。田舎では大変な金額だ。

高知県らしく、飲めや歌え・の結婚式が終わった後、被害に気づき大騒ぎになったが、

警察に届け出たのは翌日だった。知らせを受け、型どおりの捜査が始まり、

お役人の・型どおりの質問に対する、型どおりの応えを集め、型どおりに帰ってきた。

早い話が、犯人はこれから捜査します。と言うことだ。


 私は、早く帰りたかった。

現場には結婚式場の経営者・従業員・お手伝い・その他諸々の
人間模様が、それぞれの思惑で別々に動いている。

こんな雰囲気で話をしても・本音はでない。早く帰って出直した方がいい、

~犯人は内部の人間だ!


 都会の式場なら、1つの建物に何組もの式典が行われ、出入り口はいくらでもある。
が、普段は料理店を経営しながら、その都度結婚式を行う田舎の結婚式場は、

外部からの出入り口は、普段と同じ料理店のそれと同じである。

木製の階段を上がり2階が式場、現金は鞄に入れ~新郎新婦が座るステージの左端に
置いていた。現金のみ盗まれ、鞄はそのままである。つまり、100枚・200枚以上の

祝儀袋に入った現金、両手で抱えても・まだ全部は取れない量の大きさになる紙の束
祝儀袋の束を100人以上の観衆の前で、堂々と運び去った訳だ。

そんな事が出来る人間は、一種類しかいない。女性従業員だ。
この盗み方は、よほど早急に金が必要になった人だろう。
 
おそらく前科のない、少なくとも常習窃盗犯ではない。
それに経営者は、自分の店の名誉に関わることだから死活問題になる。

おそらく口から、腹ワタを出したい位に、喋りたいことがあるだろうが、

人前で喋ることもできず、往生しているだろう。

こんな時、警察官が大勢で騒ぎ立てたら“話すにも話せない”~いつでもそうだ、
大きい事件になるほど、現場に急行した警察官は、

被害者の本籍・住所・氏名・生年月日・被害額・犯罪の日時・等々・様々なことを
聞き取り~親分に報告する。

たしかに大事な事だ、まずパトカーで駆けつけた制服組がそれをやる。
次に駆けつけた、私服刑事さんが同じ質問を身振り手振りよろしく詳細に聞き取り
~親分に報告する。

次に駆けつけた中間幹部が、やはり同じ事をしながら、自分の思い付きで、
あれやこれや~現場でイラン事をしながら、エラそうに喋り出す。

結果、現場は滅茶苦茶に荒らされ、足跡や指紋が一切採取出来ない事は、いくらでもあった。

「敵は本能寺」~味方の親分にアピールするのが、最高の仕事効果だ。
仕事は「親分への貢ぎ物」である。

現場を上手に立ち回り「犯罪の早期検挙」の美名の元、矢継ぎ早に報告を入れる。
が、現場は生の人間が構成している。生は、純生だ。

公務員ではない。自分で金を稼ぎ、自分で生きている立派な人で、お役人ではないのだ。
お役人の常識とは違うのだ。が、その観念が・お役人にはないのだ。

・・・しかし常識で考えろ、女を口説く時、人前で口説くか?・・・バカヤロウ。
・・・・一つ目カラス は、警察手帳を出しながら女を口説き、子供でもつくるの??

 私は散髪屋のセガレだ。商店経営者の心情は良く判る。
まず警察署に帰って、バカ幹部に事件の概要を説明して、数時間つぶした後。

1人で再度現場に行き、結婚式場の経営者と1対1で、じっくり語らい合った。

~全て終了した。

金に困っていた女性従業員の犯行を・一部始終聞かせて貰った。犯人はいい人だ。
タダ、金に困ったタイミングが悪かった。この事件は供養すれば全て平静に収まる。

・・・・・・・・・・・・私は自慢話をしているのではない。

こんな警察で、出世したいと思った事は一度もなく、私が言いたいのはその後だ。

いつもの事だが~・・それではド~ウシテこの事件が発生し、どの様にして解決したか?
事件関係者から情報を得るには、どのような演出が必要か?・・バカ幹部には

・・・・・まったく~何の反応も無かった。

ただ高額窃盗事件一件解決、これだけだ。こんな例はいくらでもある。
 


 この年・高知市で、土佐清水市の元市会議員が本人のマンションで、殺害された事件があった。

この時、背広を着た県本部捜査一課の刑事さんが、大勢で清水市の漁師町を闊歩し、

~聞き込み捜査に汗を流した。

が、この田舎の漁師町で、背広を着た若い衆は、一目~・・見たら刑事よ。~ボケ
黒い革靴だけでも刑事よ。・・~漁師はゴム草履と長靴じゃぁ~

そんな御方が、歩くと言う事は、土足で他人の家に入り込んだのと同じだろうに。
・・結局、ろくな話は入らず迷宮入りになった。

この元市会議員殺人事件。土佐清水の警察署長さんは、えらく背広姿の刑事さんを気に入って、

        “捜査員はつね日頃から、キチンとした服装をしていなければならない”

と、感嘆の声を上げ一人で喜んでいた。

地元の地域住民がどの様に思っているか、そんな事は次元が違うから論外。

            「清水署の捜査員も、全員ネクタイぐらいは閉めろ」と“厳命”が出されたが、

私だけは、何と言われてもネクタイはしなかった。
・・・ネクタイぶらさげて~漁師と話ができるか~クソボケ。 
 

 この殺人事件、後日、犯人と思われる御方が~原因不明の御病気になられまして、
大学病院にまで行って、検査なされました様で御座いますが、いっこうに原因が判らず。

ついに“霊能力者”にみてもらった事実があります。

この部分だけは、言っても差し支えないでしょう。

     「“霊”が気になった事は事実だ」それは熱心にオハライをしたらしい。

が、自分で殺しておいてオハライしても、多分ダメでしょう。・・・おそらくダメ?

・・けど、今は大金(保険金)が入って、左ウチワで暮らしている・犯人さん。

霊能力者におすがりする犯人に対し、私ならこうする。と、

・・・・・・書いた私の情報は、書いた当初は全然問題にされなかった。が、事件が行き詰まった1年後、

誰かが見てくれたようで、やっと私が書いた情報を再調査し、犯人と対座した霊能力者
に警察が事情を聞きに行ったらしい。

結局は迷宮入りになったが、この聞き込みが1年早かったら。
犯人さん、少しは肝をつぶしたか?~最も~いずれにしても迷宮入りだろうが。

後の事はあまり問題にならない、ありがたい風潮がある一眼国では、
~世間の取るにたらん、戯れ言にすぎん。

 戯れ言でも核心に触れる場合もある。港町、私は大ざっぱな港町が好きだ。
もっとも山に行けば昔話がいい。となるだろうが、港は港でいいものだ。



  マグロ船に乗り、長期間家を留守にする漁師が、出航前おもしろいオモチャを女房に渡した。

女性の子宮の中で使う、バイブレーターである。
それも2種類、2個
「お前は、好きじゃけん。それで我慢しちょけ~」と渡したらしい。

数ヶ月後、2個のオモチャを電器屋に持っていき~「壊れて動かんようになった」と
                       ・・・・・・・・・・・・・・・・修理に持って来た女性が現れた。

持っていくのもすごい事だが、持ってこられた電器屋もビックリした。

~まさか・・・~こんなモンを修理に持ってくるとは?

色々調べ、原因がわかった電器屋は、遠慮がちに言ったそうだ。

          「奥さん、乾電池の電気が切れています。新しいのと交換しときました」

どういう顔で手渡したのか?渡した本人と大笑いしながら、深夜まで飲み明かした。

こんな話を地域住民から聞ける様になるには、並大抵の事じゃない。

よほど相手が気持ちを許さなかったら、警察官に話す内容ではない。

ここまでに~ならなければ、コロシの情報なんか取れない。
警察に話しても、後がうっとうしいだけだ。自分が得することはない。

が、それを自然に喋らすのが仕事であり、相手が男ならエッチな話が手っ取りばやく
失敗が少ない。

・・どっかの偉い警察幹部に、こんな話をしたら大目玉を食らうだろうが、
~・・・こんな働きがなくなり、形骸化した警察活動がやたら増えた。

・・・これじゃぁ~情報なんか・絶対にとれません


情報なんか~どうでもイイ・・
警察内部で、手っ取り早く点数を上げるには、件数と報告だ。

まず公の「会」を開けばいい。
名目なんかどうでもイイ、どうせ中身はカラッポや
~暴力団追放の会とか~・・・
     ~駐在所と地域住民の~駐在所連絡協議会・・
        ~地域安全推進の家・・ ~地域安全推進員・・・
          ~海岸沿いを守る~沿岸協力会・・・
             ~交通安全○○の会~交通事故から高齢者を守る会~

会」~「会」~「会」・・・・・・・
数えたらきりがないぐらいの~「会」がある。

地域の~ボスと、
警察に~都合の良い人ばかりを集めた~役員で構成された~「会」を
ことさら重視し、結果は、~県本部に報告される。
~・・・・・・・・・・・・県は東京の“大本営”へ報告。

型どおりの~「やってます」の理想論が、魚屋の店先のように並べられた報告書が
県本部では~高く評価され、~高得点がもらえる仕組みだ。


         「この様な素晴らしい会を実施し、この様な意見がありまして、この様に対処します」

・・・・・・私は、がんばっています。

・・・・・・・・・次は ○○小学校の~「開かれた学校造りの会」に出席します。
・・・・・・・・・・・・・○○中学校の~「お母さんと女先生の会」と言うのもあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~素晴らしい「会」だ。

県本部や「大本営」のバカは、こんな報告書に時間を費やし整理しているのだろう。~これが日本病

女性用バイブレーターの話なんか~クソの役にもたたん。





  ~清く、~正しく~美しい~警察官が、毎月1回集められ・会議と伝達が行われる。
県によって呼び名は、まちまちだが高知県では、つい最近まで「教養日」と言われていた。

教養を養う日だろうか、~いい呼び名だろう?・・・・・・ まず署長訓示から始まる。

~特定の署員から賄賂を受け取り、~昇任させ・御栄転のコネ作りに励んだヤツが、
涼しい顔して、偉そうに“理想論”を トゥ~トゥ~と、述べる。
   ・・・・・・・・・・~この野郎が賄賂(タンス)を受け取り、家中に飾っているのは、有名な話。

・・・・・・・・その~クソ署長の御演説だ

    署員は、ありがたい署長様の御言葉を・聞き逃さないよう~愚直にメモを取る。
               メモしてないのは、私と他数名。・・・アホの話を~書けるかボケぇ~。

  
     壇上の署長様が、全署員に配られた資料を手に・・・・
             
       
         「エー・今日のテーマは“でじめ” 
            に書いてあるように・・・・・
             ・・・・・・・・警察官の職務倫理についてだが・・・・・・・」


 ~てな・具合で警察官としての心構え~理想論が語られる。

・・・・・・・話す、本人の署長さん。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アンタの倫理観は、大詐欺師か
                     お前が、賄賂もらってアホを「タンス係長にしたんだろう」
                                    バカヤロウ・・クソして死ねボケェ~。

・・・・・・・・・・・・・・てな・具合で~聞いているのだから、何を話したか、全く記憶にありません。

~ところで「でじめ」・・・て、何だ

この「でじめ」と言う発音は、高知県警では5~6年間続いた。

 ・・・・・・・・・・・・ある時期をさかいに、各警察署の幹部が、
   ・・・・・・・・・・・・・・そろいもそろって「でじめ」と言う単語を一斉に使う様になった。



 言語の前後から想像するに「でじめ」とは、
          おそらくフランス語の「レジュメ」だろう~「レジメ」とも言う

要約・要旨・概要とかの意味で、講演や研究会などで、
                   メモ帳程度の紙に書いているものを指し示す言葉だ

・・・・・おそらく~高知県全部の警察幹部が集まる・県下署長会議で~本部長か、~誰か・・・・・、
・・・・・・・・・・~誰でもいいが、東京方面~中央の “大本営” から来た“アホ”が~

会議の席上配った資料の説明をする際に

          気取って「レジュメの通り・・・」と言ったところ、
            それを聞いていた~バカが
            ~「レジュメ」を~「でじめ」に~聞き間違えたのでは、なかろうか??

江戸時代の英雄、土佐清水の漁師・中浜(なかのはま) 万次郎(まんじろう)が漂流し、
アメリカ船に救助された際、

    初めて聞く英語で「今何時」(ホットタイム・イズイッツ・ナウ)を 「ほったイモいじるな」

と耳で解釈した。有名な話がある。

~それと同じで「レジュメ」「レジメ」の正確な発音は、“レの上” にアクセントがある。
それを デ と聞き間違えたら「でじゅめ」「でじめ」になり、出て閉めるのだから大相撲の力士「出島」
のようで「じゅ」が「じ」になり「でじめ」となる。

 その証拠に5~6年たってから、~やっと~レジュメ・レジメと発音しだした。
けど、5~6年もかかるんだ? ・・・・・・・・・・・・すごい話だが、どうして日本語を使わない。

 へたな外国語を気取って話す暇があれば、
本でも読んで、~少しは国際人になったらどうか?

 役人と言うのは、どうゆうわけか型に「あこがれ」と畏敬を持っているようであるが、
中身はない。私は、この「でじめ」の一言が~なぜか記憶に残る。

1つは、あまりの馬鹿らしさ、そして恐ろしさを感じるからだ。
 
   
昔話に~こんなのがあった。

  ある山奥の素朴な住民が、礼儀作法を習うため京都から有名なお坊さんを呼び
一緒に食事をした。
お坊さんが箸をとれば箸、お椀をとればお椀を、なにからなにまで真似をした。

  ところが、お坊さんが山芋のヌメリに箸を滑らせ
 畳に山芋を落とす失敗をしたとき、みんな一斉に山芋を畳に転がせた。
 ・・ と・・・・・・・・
 
 何がどうでも、まず型だ。主体性はどうでもいい、偉い人が「でじめ」と言えば
「でじめ」~考えようとしない。

いや「思考」そのものがタブーだろう。

「でじめ」と言えば、どうでも~「でじめ」だ。
いかにも警察らしい有様である。

何の意味もない言語「でじめ」一言、だからこそ何の警戒心もなく一斉に、
高知県全体の16署に普及した。

もし、裏のある重要事項なら、厳重な警戒感が、一瞬のうちに駆け抜けるだろう。
が、~「でじめ」君は~警戒されず正直に育ったのだ。

全ては「でじめ」現象の内側に存在する、一眼国のリズムである。

この「でじめ」を
私のように、疑問を持って頭で考えるヤツは、欠陥警察官で、上が「でじめ」と言うなら、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがたく「でじめ」でよろしい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・優秀な「でじめ」一族は、組織内だけで優秀であればいい。

・・・・・・~嗚呼~・・・・・今日もカラスが飛んでいる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・脳ミソの中で・アホォ~アホォ~と鳴くか?
「でじめ」君・・・おあとが~よろしいようで!


警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年01月08日 04時57分48秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-7~8
       ●悪魔と踊ろう  vol 2-7           バカとハサミ








  私が仕事をした土佐清水市の人達は、私以上にあえいでいた。

昭和50年のオイルショック・ドルショック以来、
漁業は急速に落ち込み、
過疎化が大津波 の様に進み、毎年1000人位の人口減が続いていた。

すでに市と呼ぶには、あまりにひなびている。
船を港にあげ、漁師を廃業する人が後を絶たず。
私の仕事も、一人暮らしの老人が居間で死んでいたとか、

風呂で死んでいたのを4・5日たって見つけたとか、足摺岬から飛び降り自殺したとか、
腐乱死体を取り扱う機会が多くなった。

鬼というものは、腐乱する死体現象から創造した表現らしい。

車の中で排ガス自殺したら、一酸化炭素中毒で体が赤身を帯びる赤鬼、
風呂など水の中に長くいた死体は、ふやけて腐乱し・体中の皮がズルズルむける白鬼、

風通しの良い場所で、腐乱しながら乾燥したら・黒くなる黒鬼。
鬼というのは人間の煩悩を表したものらしいが、私に言わせれば、人が勝手に創りだした

仏教の宣伝材料にすぎない。

みんな尊い仏さんだが、この土佐清水市では気候が温暖で、無防備に何も考えず気楽に
風呂に入る人が多いせいか?風呂で死ぬ老人が多かった。

 浴槽の中で亡くなった腐乱死体を取り出すのは、何ともやっかいなもので、

力で~死体を持ち上げると、体の皮膚がズルズルむける。
かといって、力を入れず~死体を持ち上げる事はできない。

1人しか入れない、狭い浴槽の両端に足を乗せ、滑らない様に踏ん張り、

両手の指の力を・抜いた状態で、脇に力を入れて~死体を持ち上げた途端、

死体に止まっていたハエが、ブーンと飛んできて、私の鼻に止まった事があった。

 両手両足をフルに使い、引っ張っている最中、ハエを追い払う事もできず
鼻に止まらせたまま、死体を運んだ。

きれいな海で死にたいと遺書に書き、足摺岬から飛び降り自殺した人は、
頭が潰れ脳が、飛び出していた人もいた。






 身体の外に飛び出した脳を、
かわいい小鳥が、チュンチュン鳴きながら飛んできて、

小さなクチバシで可愛く突っつきながら、
食べている姿を何度か見た事がある。

テレビか映画なら、不気味なカラスが登場するだろうが、現実には、なんであろうが
喰えるモノは喰う~ただそれだけのことだ。
 
 足摺岬が自殺で有名になったのは・小説と映画だろうが、人の死をあれ程きれいに
表現するのは、~どうかと思う。
~死とは何か?とか、~死の美学とか、

死について、昔から色んな事が言われているが、
そんなきれい事を言う人は、死体を見たことがない、
・・・自称知識人と名乗る~青白い理想論者だろう。


一生懸命生き、やっとここまでたどり着いた挙げ句、不慮の死を迎えた仏さん、
その死体さえ、迷惑そうに引き取っていった家族もいる。

また、親の死を確認すると直ぐ、警察電話をタダで拝借して~役所の福祉課に連絡した者もいる。
生活保護を受けている人が死亡した場合。葬儀費用がでるらしい。

ソレはソレで大事な事だ。

が、いくらなんでも~「今、死にました」と、即・電話することでもないだろうが。

即、金がほしい人も・世の中には~いるもんだ。が、身内の死体でも即座に動けるものか?

鬼と言うのは、こう言うのを鬼と言う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生きている人間だ。
 
 昭和50年の不況以来、高知県は過疎化が進んでいるが、不況と言うとらえ方が・おかしい

不況ではなく、生産形態の変革の一部が「不況」と言う現象になっている。

これを理解するには~戦後からの物流の変革を知る必要があるのだが、ココではまず無理。
 
1979年イギリスでマーガレット・サッチャーが首相に就任して以来、国営企業を民営化
する動きが世界の主流になりつつある。

1989年ベルリンの壁が崩れた。ソ連が崩壊してロシアになり、中国では工業化が急速に進んでいる。

国家が存続するには、地球規模の競争力が不可欠である。
 
 ~なければ、つぶれるだけだ。

そのためには、何がどう変化するか?この根本が判らず、タダ闇雲に権力志向に走って
市議会、県議会を通じ~お祭り騒ぎをするのが日本の地方行政である。

~いつか、かならず、つぶれる。明確に断言できる。・・・~必ず・つぶれる 
 



 毎年8月になれば、どこかの教育者が「戦争反対、教え子を戦場に出すな」と気勢を上げている。

反対勢力は、国から予算を取り付け~公共事業で大儲け。

又別のグループは、国の予算を引っ張り~福祉優先だという。

全て国の金を目当てに、選挙戦に勝ち政権を維持するための~綱引きしかできない。

世界は逆方向に回転しているのが、眼中に入らんらしい。

いつまで経っても、権力者の周りに群がる人だかりができ、渦を巻いて流れている。

酒を飲みコネとツルにまとわりついて、天下を取った様な気分でいるが、いつか行き詰まる時が必ず来る。

そうなるまでは判らない。これを権力と呼ぶには、あまりにお粗末である。

・・やはりコネと呼んだ方がいい。

 地方行政のコネは、田舎に行くほど深い。
都会なら独特の優れた技術で、独自に世界を渡り歩く企業がある。

行政のコネより、市場をにらんだ強者である。“市場対国家”この2つは、
いつか真剣に論議される時代になるだろう。が、高知県にはこの強者がいない。~論議もない。

あっても1・2社のチャレンジャーである。~論議は酒の中。

大多数のモノは、政治家や地方行政にへばりつき、コネの力で生きているのが、ほとんどである。

田舎でコネと言うのは、万能の神に匹敵する。この世を創造するかの様に。

天地の創造者は、あらゆる角度から、あらゆる方面に、又あらゆる部門に食い込んでいる。

まるでアメリカのマヒィアだ。

ただアメリカには、パイオニアスピリット があり、国民が妥協を許さなかった。

が、大和魂の国では、国家の予算を地方行政が引っ張って、国が成り立っているものだから

   「お上の矛盾」は、ナーナーで済まされる。

      組織の中で何かが起きたら、マーマー・マ~と言う「マ」一族が現れ、
             
            ナーナ~で終わらす、ナーナ~現象が発生する。

これが一世紀も続いたら、マ族・ナーナ~原人が一眼国を創世する。
創始者の権力は絶大であり、オーム教ではグルと呼び、誰でも判るようにしている。

が、一眼国では国家の名前を無断で借用し、一般人には判らない様に、カモフラージュしている。

一種の擬態である。

警察官は、この様な問題点を感じない方がいい。言われた事だけ処理しておればいいのだ。
しかし国家とは誰のものか?






  私のオヤジが亡くなってから1年が過ぎた、平成4年頃だった。

以前から噂のあった四万十市の建設業者が贈賄で、市の建設課の役人が収賄の容疑で逮捕
されたと新聞紙上をにぎわせた。

久し振りの贈収賄事件である。この当時の市長は要求型の役人、
つまり「リベートを持ってこなければ、建設業者に仕事をさせない」とのタイプだった。

しかも公然と「要求」が行われていたので、市役所内部からも反発が強く。
実際、市長と業者の癒着ぶりを知らないのは、警察ぐらいだった。

この内部のタレコミによって、発覚した事件が表に出れば、

四万十市の99パーセントの業者が矢面に出る。当然、市長まで逮捕されるだろう、
との前評判が~町中を駆けめぐり、夜の飲み客が激減した中。

 この贈収賄事件に、全く関与してない業者が警察に協力を申しこまれた。
            「どの位の建物につき、一平方メートルにイクラ」のリベートが要求されたか

賄賂の公式を警察に教える様。協力をお願いされたわけだ。


中村警察署の取り調べ室で、公式が伝授された隣の部屋は、
数時間前まで逮捕された業者が、取り調べを受けていた。

その取調官が「公式の伝授」を受けたわけだ。取調官は意気込んでいた。
これで四万十市の贈収賄事件は、完璧なモノになる。と、意気込んだ挙げ句

「公式の伝授」を受け御足労をかけた協力者に、一言もらした。
                    
                     (警察は知らないだろうが、私が・コノ業者に~・・・
                                    ・・・~警察へ行く様に頼んだ。


                        早い話~私が行かせた。~だから間違いない。
                          そして~後から、全てを、コノ業者から聞いた。
                                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~ありがとう)



漏らしたと言っても当時は、当たり前の事を言ったまでだ。

                「逮捕した●●は、すべて歌った(白状した)」


全て自供した。その上「公式の伝授」があった。

だから、この事件は完璧だ。警察に協力して頂き、誠にありがたいことです。
~との、お礼を込めた言葉が、この~「すべて歌った」~の一言にある。

極当たり前の儀礼的作法だ。なんの問題もない。
~現場の取調官は、全て完了したと断言した。

・・・・・・・・・・・・・・・むしろ、何も言わない方が礼儀知らずである。

ところが、この贈収賄事件は1週間後、突然に新聞紙上で収束宣言をしたのだ。
理由は、逮捕事実の否定である。

        この贈収賄事件において、逮捕の要件は建設業者が
            四万十市役所の役人に“船”を「贈り物」として与えた。
       
 役人は貰って自分のモノにした。

贈収賄事件である。

        ところが船の登記は、車ほど完璧なモノではなく
     
            所有権の移行が曖昧であり、ただちにこれを
     
                 ・・・・・・・・「贈り物」として認定出来ない。


と言うものであった。・・・・子供騙だ。・・・・・・・・・・・・・・・・

 業者が役人に船を「やった」と言う逮捕事実は、単なる「引きネタ」である。
「船」で逮捕。留置場に入れた後、取り調べ。

つまり「船」は、逮捕するためのエサである。目的は、その後だ。

取調官は  
     「●●は全部歌った(白状した)」と言いながら「汚職の公式を伝授した業者」に

~お礼の挨拶をした。



       その1週間後、突然新聞に収束宣言をのせた。まさかの収束宣言である。
 
 
私が調べたところ、業者が市の役人に「贈り物」として「やった」“船”について。

警察官が、この船を近くの四万十市下田港にある造船所まで乗り付け

船の価値判断というか~価格査定を造船所の経営者に依頼したそうだ。

贈収賄の金額を現場の警察官は正確に、はじき出していたのだ。

何者かが現場に圧力をかけ、押しつぶしたのだが、潰された以上、確定的な事は言えない。

      ただこの当時、建設途中の建物があり~
        完成までの施工・管理は、法的には“設計事務所”も責任が問われる。
 
 
  四万十市には以前から~通称「コネ設計」と言われる“設計事務所”がある。

仕事をやらせたら、ミスだらけ計算間違いの設計図しか書けない事務所だが、

県議会議員と親類関係で、“コネ” があり・・~公共事業の多くの建物を設計した事から。
実力のないヤツが仕事だけは取る。

との意味合いで~「コネ設計」と呼んでいる。

市内の業者に、
     このコネ設計の「コネ」の筋を聞いてみると、なんと銀行員失踪事件を

       蒸し込み、叩きつぶした。

あの警察幹部 西田秀男 と同じルートであるのに

~2度ビックリ

とてつもない相手を敵にまわしたものだ、と改めて肝に銘じた。

 四万十市始まって以来の汚職事件に発展するはずだった。が、一瞬にして公の新聞を
利用し堂々と収束宣言をした安心感あふれる態度。いかにも一眼国。

見事なほど、涙がでるほどの芸術的バカ。

世間では、「アレで終わった」と噂話が後を絶たず。

巷では、酒のサカナにもてはやされ。夜の社交界では、これまで落ち込んでいた営業実績
を取り戻そうと、ホステスさんにハッパをかけている。
        
      「あの、建設課長サンの奥さん、この前まで元気なかったけど
                                         ・・・・・・・・・・・急に元気になったネ。よかったネ」

なんて言う世俗の噂話なんか、一眼国には届かない。
 
 昔の刑事さんなら、町に張り巡らせた情報網から、鋭敏にキャッチしたであろうが
今は、そんな刑事は1人もいない。発生した事件を処理するだけの処理屋ばかりだ。

この時ふと気づいた。今の警察では、この現状がベストではなかろうか?
                              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

一眼国の独立国家としての憲法のなかに「問題なければ問題なし」との明文がある。

つまり、世間がいくら騒ごうが、誰が何と言おうが。問題が公にならなければ、
全て問題なし。との意味である。

つまり、世間に情報網なんか持って、色んな事を知っているヤツより、何も知らず
真面目に事件処理だけに~全精力を費やすヤツの方が便利なんだろう?



 清水警察署には、私が転勤になる以前から、銀行員失踪事件に関する私の風評が
伝わっているかの様に思えた。

署長は原田というヤツで、
         中村警察署で捜査係長をしていた「タンス」係長。
           上役にタンスやら現金を送りつけ、上手に出世したクソバカ野郎だが、

この「タンス」係長からタンスを受け取ったのが「原田」だ。

県警随一の嫌われ者だが、コネのルートは掌握している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弱い者には、とことんエライ。

まるで戦国時代の殿様のような振る舞いで、
             ・・・・・・~「ナニィ~」と~その場の全てを威嚇するように、なぎ倒す。

が、逆に~自分より「上」の組織人には“オカマ”か“お茶汲み坊主”の様に
へりくだり~やたらカッコウをつける「カッコマン」であった。




 有名な医者と付き合っている、とか。どっかの政治家と仲がよい、とか。
オレは署長だから~魚屋で一匹いくらの魚を・タダみたいな値段にしてもらった、

お前ら(下級警察職員)なら無理だ。とか、
聞くに耐えん幼稚な事を平気で言い、本人は得意げに大笑いしてる。

かと思えば、県本部のエライ幹部には土下座するほど、ヘリ下った物腰で応対し、
自分にシッポを振って来る者だけを可愛がる。

金には細かく、タクシー券(タダで乗れる)を持って、出かける出張先へ「乗せていけ」と
言われ、公用車で運んだことが何回もあった。タクシー券を懐に入れたわけだ。

極貧で育った野心家が、金貸しになったような人物とよく似ていた。
  

 土佐清水市下川口の駐在所が新築された時、付近の地域住民が、お祝いに駆けつけてくれ、
料理や魚を全て自分達で用意し酒宴の席が設けられた。

漁場で培われた住民は、飲む以外にも、あちこちから「祝い酒」が大量に持ち込まれ、
駐在所の将来を大漁旗で祝ってくれた。

90パーセント以上・地域住民のお世話になった。

私と地域住民の常識的な感覚では、この時集まった「祝い酒」は、地域住民が持って帰り、
明日からの漁を祝えばいい。と、常識的に誰も~何にも言わなかった。

が、これら「祝い酒」は全て、その日の内に警察が持って帰った。署長命令だそうだ。
署長が帰るとき、そう言い残して帰ったらしい。
  
 明日から、ここで勤務する駐在さんは、さぞかし肩身の狭い思いをするだろう。
そう思いながら、私がこの地で酒を飲む事は2度となかった。

私の背中にある「警察」という看板が、はずかしいからだ。
が、こんな署長でも署長であれば、周りにゴマスリは後を絶たず。

 ホテルの娘と結婚した某氏は、嫁の実家(つまりホテル)に度々署長様を御招待して
御接待に余念がなかった。タダで飲み食いさせた挙げ句、料理の差し入れも忘れなかった。

後日、このホテルの小学校5年になるバカ息子が、事もあろうに閉店後のスーパーに
盗みに入り、捕まえて取り調べた少年係は、署長に呼び出され

           「協力者の息子を、ワシの許可無しに取り調べた」と大目玉を食らった。

 普通、事件を解決したら誉めるのが当たり前。

が、この署長はタダで飲み食い出来るのが、最高の協力者だから、そこの(協力者)の
バカ息子が大切なワケだ。

まるで落語のオチだ。この事件以来、少年犯罪の被疑少年(犯人の少年)を取り調べるには、

新しく決済用に作った簿冊に、少年の住所・氏名などを記入し署長に提出して了解を得た後、
取り調べを開始しなければならなくなった。

確かに正式にはそうするのがホントであるが、少年犯罪は突発的で軽い事件が多い。
これを1つ1つ決済をもらっていたら、現実にはやっていけない。

事実この少年用の簿冊は、その後一度も使われなかった。
結局、一時的な感情で燃え上がり「ワシの許可を受けれ」と命令したにすぎん。

エライ署長もいたもんだ~よほど育ちが悪いらしい。が、育ちの悪さと出世とは無関係。
むしろ悪い方が一眼国では有利な様だ。~・・・なり{形(なり)}振り・構わず出世したがる。
   
 言い方は悪いが、一眼国では上に行く程~この手合いが多い。銭虫、出世虫が。
ま、この署長を語れば別に一冊ぐらいの本ができる。

 芸術的バカとキチガイが同居した様なヤツだったが、一眼国のルートは完全に
押さえていた。当時、銀行員失踪事件の犯人 田岡 大を任意で取り調べ、
蒸し込み工作をした中村署の署長と同じ派閥らしく。

署長同士、頻繁に連絡を取っている様で、私が机に向かい何か書き物をしていると
不意に後ろから・のぞき込む様な仕草が時々見られた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この男らしい、陰険な手口だ。

職場の机で何が出来る?~ソレをわざわざ・のぞきに来るとは、いかにもわざとらしい
嫌がらせ、としか思えなかった。

  まぁ~戦前・戦中・戦後~日本の公務員の待遇が悪い時代、
    市役所の給料より~炭焼き~の方が、良かったらしい。
    その時代~警察官になる者は~言い方は悪いが~あまり居なかった。

   この時代に警察官になった連中が、その後~自分達が造ったコネ系のルートを
   いまだに死守してる。

   で、昔々~あまり育ちの・よろしくない人が、
   必死で成り上がった~ルートが、そのまま存続した証跡で、この署長が、その典型だろう。


 

クソ署長の~私に対する・風当たりは、相当なものだったが、
一切意に介さず、仕事するしかなかった。




 が、刑事課長の~作文調書~には、何ともやり切れない思いだった。
被害者・被疑者(犯人)から供述調書を取るわけだが、初めから「型」があるようで。

~この犯罪には、これ~・・・。

~この被害者には、これ~・・・。と、

それぞれ模範的な「書き方」~通りに書かなければ、~全て書き直しが命じられた。

確かに、必要なことではある。

犯罪が成立するためには、構成要件が必要である。が、何がどうでも教科書通りの文章を
書くには無理がある。

人の行いを現実に自分で行う事は容易であるが、ソレを口で伝えるのは、
余程の注意を要する。

さらに文章に表すのは~なお困難である。
その文章をやたら・カッコウをつけて書けば、文章で表現するのは、ほとんど不可能に近い。

この「カッコウ」と思いこみの激しい人だった。

ある時、落雷があり火災になった。
車で現場に急行していたら、無線で「松の木」を探せと言う御指示があった。

雷様が地上に落ちる時は、必ず松の木に落ちる。と、思い込んでいるらしい。
ヒョウキン・バカとは、この事だろう。

刑事課員がいくら調書を取っても、課長様のお気に入りの調書は無かった様である。
次から次に~書き直しが命じられた。写真の報告書もしかり、結果、用紙が足らなくなり、

臨時に紙の注文を取り続けた。課長様の御指示で、相手不在のまま机の上で書き直した

供述調書は、課長様のお気に入りの文章に書き直され、
最初の文章は~跡形も残らない様に直してからやっと合格。

同時に次ぎの仕事が待っていた。
 
 この課長様の特癖を如実に現す「準強姦事件」が発生した。
精神病院から退院した若い女性が、遊びに行った家で酒を飲んだ後。
60歳ぐらいの男に強姦されたと言う訴えだった。

強姦なら女性の子宮内、あるいはその付近に何らかの証拠があるはずだが、
医師の所見は「全く何もない」と言うものだった。

準強姦とは、酒や薬などで意識がモウロウとなるか、抵抗不可能になった状態で強姦する。
最も悪質なものだが、飲んだ酒の量など、当然、酔いの状態が問題になる。

が、この時「酒を飲んだ後、強姦された」との被害者の言い分を、
ウノミにしていた課長サンは・即~「準強姦」なる罪名を用意して、

全員の調べを~「準強姦」に仕上げた。

犯人の60歳男性は、女性を触った事は認めたが強姦は否定した。
被害の女性は、精神病院(被害妄想)から退院したばかりだった。

医師の診断からは「証拠となる所見は、皆無」。これだけの条件がそろっても、

なお「準強姦」を押し通すには無理があるが、
無理矢理、調書を作成し検事に送致した結果は~不起訴だった。

門前払いと同じだ。~ここまで来るのに20日間、毎日遅くまで作業を繰り返した。
それはいいとしても課長からは、「準強姦」とは何か?と

毎日、歌舞伎役者がミエを切るように大上段に振りかざした
「準」と言う講義を聴かされながら~人が取ってきた調書を~・・・「これでは、準強姦にはならん」

と、書き換えを命じられ司法罫紙(紙)を破りすて、お気に入りの方向に曲げて、曲げて、
やっと済んだと思えば~不起訴だ。
     
 この事件は、女性の体に無理矢理触った、強制猥褻で処理すべき内容だった。

が、自称名刑事の誉れ高く、他人が暴き出した「強姦殺人事件」さえ「オレがやった」と
大ミエを切る様なヤツが、県本部にアピールしたかったんだろう?
 
 不起訴は、この一件だけではない。
この様な事を言えば、私が警察の悪い点だけ、寄せ集めているかのように思われるだろうが、
・・・逆だ。

色々ありすぎ、全部並べたら本題の銀行員失踪事件が吹き飛んでしまう。


この刑事課長についても署長同様、全部話せばキリがなく本一冊は充分必要であり、
何が主体かわからなくなる。が、バカとハサミは使い様である。

バカは自信過剰の人間が多く、この課長さん・酒を飲むと太っ腹になり「本音」を喋り出す。

民間企業の営業マンなら、酔う程に相手の裏側に、あるいは斜め方向に回り込み、

敵方の情報を引き出すか、契約を取り付けるものだが、公務員の汁が染みこんだ自信過剰の
バカは簡単に本音を吐いた。

 私は警察官を拝命してからすぐ警備課に入ったが、当時の次長(副署長)・
(10年後、私方の留守番電話が盗聴された際の県本部・警備課幹部)に駐在所へ

飛ばされた後、長い間留置場で看守係として勤務の傍ら捜査の仕事を手伝い、
やっとこさ鑑識係として仕事が出来る様になった。

普通より2・3倍の下積みを重ねやっと捜査に入ったが、この課長に言わせると

               「お前は、人を押しのけて、捜査に入って来たらしいが、・・」

と、言う事になっているらしい。

 私は、自慢じゃないがコネを使った事はない。使うコネがない。

お中元や、お歳暮を上司に持って行った事もないが、逆に酒を貰ったことは、何度かある。

上司の頭を平手で叩いた事は有るが、上手に持ち上げた事は一度もない。

私がいつ、どこで、人を押しのけて捜査に入ったのか?・・・
 
 一眼国は、この程度のものだ。ウソだろうが、何だろうが 、その時々、上役の御言葉が、
そのまんま悪性の下痢の様に直通し、本人の知らないとこで一人歩きを始める。

逆もしかり、コネがあれば、バカだろうがアホだろうが、欠陥人間だろうが「優秀警察官」である。

これも民間企業のように、自分で利益を上げる必要がないから、都合の良い方向に動くわけだ。

今更驚くことはないので、ひたすらアホに酒を飲まして歌わせた。

人妻を表現したエッチな演歌も良く歌うが、本音も歌うアホが更に歌った。
イヤミ風に、目線をそらして反対方向を見ながら・・・・・

とぎれ、とぎれに、第三者が聞いても何の事か理解できない様に、
部分的な文言のみを強調し、肝心な点は横目で私の方を見、

上目使いでアゴをしゃくりながら~「オマエダ」と合図を送り。目と言葉を器用に使い、
真綿で相手の首を絞める様相でボツリ・ボツリ喋り出した。

・・・・まるで姑の嫁イビリだ。
                  
      「お前は、真面目ながやろう~
                (融通が利かないから、事件を出そうとしている)

           共産党に知り合いがおるらしいが、(第三者を指摘する様に)
                ・・・今は、タレ込むヤツが多いから、
         
             事件を処理するにも注意せんと、えらいことになる。
                   ・・・・・・・・何かあったら、“共産党に頼め” と言うモンがおる」



と、暗に私が共産党に働きかけている。と、この男どくとくの、

俗に言う女の腐った様な物言いで、悦に入って話したことがある。

 その場、その時、何らかの都合で警察幹部の中の誰かが、「カラスは白い」と言えば、

その時点で「カラスは白くなる」その様な反応を即座に示し、

上向きにシッポを振れるヤツが、優秀な警察官だ。

自分の主体性なんかどうでもいい。

したがって誰かが「カラスは白い」と言った場合、ほんとに「白い」のか?「黒い」のか?

真実を調べて判断する能力は必要ないのだ。
 

いや、ない方がいいのだ、現にこの清水警察署の刑事課長は、銀行員失踪事件に関する内容は、

カケラも知らないはずだ。それなら、~どこから結論を出す?

「結論」なんて言う大げさな感覚は必要ない。

上が「白」と言えば白、「黒」と言えば黒いのがこの社会だ。


やはり私の考え方は正しかった。私が銀行員失踪事件の情報を取った女は、

すでに中村署の刑事、女ゴロシの中田、今田に寝返っているだろう、

詐欺女なら無理もないと思っていた。

そして女のウソ~「共産党に御願いする」
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・“~全て暴露する”を「天下の一大事」として


県警本部に報告しているだろうし、女を動かしているのは私だ。

と、言うウソも同時進行しているにちがいない。~私は、共産党の党員か

~・・で、なかったら

我が家の電話が、盗聴されるはずがないのだ

“女の腐った様なヤツ”、土佐の方言で「ネショウが腐った」と言うが

・・・・アホの警察幹部は~本人の性格そのものが、色んな事を教えてくれた。
                              ・・・・・・・・・・・・・・・・バカとハサミは、使いよう。
                                        



警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月05日 04時25分48秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-5~6
            ●悪魔と踊ろう  vol 2-6         盗 聴







 
  それからすぐだった。我が家の電話機に異変が起きた。・・・女房が言うには

          「電話機が時々変な音をだす。ピーピピピピピーて、
                          受話器を取っても何にも言わない。発信音のような音よ」

 


 私が単身赴任になり、
我が家には女房と小学四年・五年生の女の子が2人残された。

みんな女だ、もしも夜中に何かあったら女ばかりでは大変だ。と言うわけで、
当時最新型のコードレス電話機を取り付けた。

もし何かあれば、寝ている布団の中からでも電話できるようにしたのだ。

この電話機から発信音が出るとは?
電話機購入の際、説明書を普段より念入りに読んだ。

というのは、家族が心配だったこともあるが、
当時私のオヤジが、何度目かの危篤状態だったから、

いつでも連絡できるように、最新の電話機をフルに活用しょうとした訳だ。

説明書の中に「留守番電話を外出先から聞く」と言うのがあった。

NTTに申し込んだ後、自分が決めた保秘番号を入力すれば外出先からでも
留守番電話の内容を聞き取ることができる。と言うものだった、

その際の発信音は、ピーピピピピピーとの不規則な連続音が発信された後、
留守番電話の録音内容を聞くことができる。と、説明書には書いている。

携帯電話が普及した現在なら、
特に際だった技術ではないが、当時としては画期的な手法だった

しかし、私には必要なく、手続きはとらなかった。
だから、たとえ間違い電話であろうが・発信音が出る訳がなかった。

申し込みが無い以上、音すら出るはずのない発信音が鳴り、

我が家の留守番電話の内容を取ろうとしている。・・・
確かな事を1つ1つ思い浮かべてみたが、相手は人ではない最新の機械だ。

技術的にはNTTしかできない。
間違いであろうが、何であろうが、とにかくNTT が絡んでいる事は間違いない。・・・

誰がNTTと絡めるか?・・・・・世の中に1つしかない。警察だ。他にどこが組める!
絶対にない。この一点だけは断言できる!

 私は,鑑識と捜査内勤を兼務していた。
誘拐事件などの重大事件が発生した場合、警察とNTT の協力体制は以前からできている。

警察がNTTに、お世話になっているわけで。

逆探知システムを警察の要請でNTTが実施するわけだが、テレビや映画に出てくる様な
スマートなものではなく、厳しい手続きを踏まえた上で、利用できるシステムである。

その為、NTTと警察の双方に・逆探知にたずさわる係官、5~6名をあらかじめ取り決め
責任者を警察なら署長、NTTなら支店長にした名簿を作成して、

毎年4月の転勤時期にNTTから警察へ、警察からNTTへ名簿を送り届け、
・・・それぞれが確認し合えるシステムを作りあげている。

我が家の電話機に、留守番電話の内容を聞き取る発信音がする様になった。とは?
この警察とNTT のシステムが作動した以外に考えられない。
   
~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・それなら確証は取れない

警察とNTTが共同で、警察官の家から無断で留守番電話を盗聴した。等と言うことは、
極秘中の極秘であろう。まず実態がつかめない、

次に「自分がやった」との供述は、
~絶対に無い!~今現在勝負しても勝てない

・・・・それなら、やりたい放題やらしておけ、~「こんな事があった」~との既成事実を
作っておくのだ。

・・・良かれ悪しかれ~動きがあるのは、いいことだ。


 今、現在の相手が作る表現が創造される。
まず3箇月が1区切り、~やりたい放題に、やらせばいい。


・・・・・・・・・・・・・・・・~したい放題~やりたい放題に、放置する。・・・・・・・・・  
 
   
 発信音は、朝に夕に鳴り続けたが、夜は鳴らなかった。

      NTTの中でも特定の人が操作しているはずだ、夜は帰宅する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3箇月たってから、女房に電話させた。

  ~・・・相手はNTT中村支店。
         抗議の電話ではない、

             使用者として・意味不明の「イタズラ」が、我が家の電話機に発生している。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「困りごと相談」である
  
 

 最初NTTの受付嬢に事情を話した後、次々と相手が変わり、最後は技術系の責任者まで
たどりついて、やっと話しが通じたらしいが、女性の「困りごと相談」に対し
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・NTTは、実に親切な応対をしてくれた。

そりゃあ、そうだろう?常識で考えたらいい。

留守番電話の内容を外から取る場合、まず目的の電話機に電話する。

電話すればNTTのシステムを通過して、架電した発信音がでる。

その後で、本人しか知らない・暗唱番号を再度入力しなければならない。

つまり、いずれにしても我が家に・一旦電話したうえで暗唱番号を入力するわけだが~しかし、

それも~NTTに申し込みして・いなければ発信音すら出ない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私は、何の手続きもとってない


 つまり、我が家に問題の発信音が出ると言う事は、誰かが我が家の電話番号を間違えて

NTTに申し込んだ以外に、問題の発信音が出る可能性はない。

つまりNTTのリストを見れば即座に、一目瞭然である。



・・・・・~ここは、高知県四万十市である。東京や大阪とはチャイマンネン。

人口3万人位の町で、しかもほとんど農業、林業、漁業で生活している人が多い中、

・・・・・・・・・・携帯電話を田舎では使う人がいない、平成3年。
   
留守番電話の内容を・外出先から取る“必要”のある人が、どれだけいたか?・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いなかった・・ほとんど「いなかった」。
 
 だから~NTTのシステム装置にあるボタンを押す、わずか数秒の時間があれば、

~即座に全てが判明する。~が、NTTには保秘義務がある。相手の名前は言えない。
と言われたらそれまでだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・回答は、話す前から了知。それなら話すな。必要ない。
   

  ただ単に、・・無知な一主婦がNTTに「困りごと相談」をしただけだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・女性の「困りごと相談」である。


 長い長い・ヤリトリの後NTTの技術系幹部は、私の女房に結論を出した。  



       音・「発信音」に関しては、たしかに「留守番電話」
             を外部から聞き取る発信音である。それなら、
              
              どこから流された発信音か調査してみよう。
                              ・・・・・・・・・・と言う結論が出された。



 それと、夜は発信音が出ないとの事に関して、今週いっぱい様子をみて

来週から逆探知装置を我が家に設置する。

との計画案も出された。 



  おもしろい現象がおきた。「夜は発信音がでない」との説明をした後。

・・・・2日目、夜の7時頃に発信音が出たのだ。

・・・・・・「夜はない」と言った2日後だ。

その後3回位、夜の発信音があったが、あまり遅くない紳士的な時間帯であった。



・・・・・ 昔々の~・・・、小学校当時の事が思い出された。

私の小学校の同級生に、どうにもならんワルがいた。ある日、先生におごられ逃げ出し、

体育用品をしまい込む倉庫に隠れた。

先生が捜しだし、倉庫の外から~「こりゃ、出てこい」と言うと、

・・・・・・・・・・・・中から~「おらんぞ~」と、大声が帰ってきた。

       「中に人がおらんなら、~返事があるか。出てこい」というわけですぐ見つかった。



  全く同じ現象だ。
~「夜は発信音がない」との説明をした2日後、

                    ~とたんに夜の発信音が出る様になった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~これだけのバカ~で、NTTと組めるヤツは、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・地球上に・日本の警察・以外にはいない


「今週いっぱい様子を見て」と言う提案のあった期間の夜、

3回も発信音を出した挙げ句、我が家の電話機に逆探知装置が取り付けられた。


 以前、警察学校で「誘拐訓練」があった時に見た機械と同じ、ファックス型の装置だった。

相談したのは私の女房だ、一女性の電話相談で、いとも簡単に逆探知装置を一民家に設置
してくれるとは、まことにありがたく、~又、・・・~珍しいことでもある。普通はしない。

なかなか、ここまで~親切には~やってくれない。
もっと~ハッキリ言えば「絶対にしない」~これほど簡単に“逆探知”を着けるわけがない。

簡単に着けたワケは~NTTの都合でしょう???

さて、はて、この装置で犯人が判るか?・・・・・・・わ・か・る・わ・け・が・な・い・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まるでマンガだ。糞ボケ

 吉本新喜劇の世界である。あまりにオカシイので、この件に関しては全て女房に任せた。

この逆探知装置が置かれた期間、私はこの機械を「西田くん」と名付けた。

銀行員失踪事件を蒸し込んだ警察幹部、西田秀男の名前を拝借したのだ。
「西田くん」が我が家に来てから3・4日の間に2・3度、例の発信音が鳴った。

架電先がファックス系の電話機なら逆探知機に記録が残る。そうでなければ残らない。

今なら家庭にある普通の電話機にもある機能だが、この当時はまだ特別な技術だった。

 当然、記録は残ってない。

       だから「調査不能」との結論が出され、「西田くん」とお別れする事にあいなった。

・・・~おそらく、これで、この件に関する全ては終わる。
警察は~また新たな手法を取るだろう


おなごり惜しい「西田くん」を連れて帰るNTTの職員さんが、
私の女房にこう言って帰ったらしい。


             「奥さん、これは、誰かが電話番号を間違えて
                             登録したんでしょう。
             
                ・・・・・・それでお宅に、発信音が鳴る様になったんですよ」




・・・~バカが、ウソを付くときは、考えて喋れ。ボケぇ~。



        我が家に発信音が出るようになったのは、
         3箇月の長い期間である。

          かりに、誰かが間違えて登録したとしても、
               1・2回ぐらい間違えたらすぐに気づくはずだ。

          家庭の会話・声が違うだろう、~3箇月間違えたら
                ・・・・・・・ 間違いとは言わず「盗聴」と言うモンだ
       
                         ~それを言いたいが為に、3箇月待ったんだ。                               
                                        糞ボケ・少しは、考えて喋れ
  

        誰かが間違って申し込んでも・留守番電話が聞けるなら、
            誰が申し込んでも、他人の家庭の留守番電話に入り込むことが可能になる


         ・・・~と言う結論になるが、

             世界でもトップクラスのNTTの技術は、その程度のモノか?・・・   

                   これを公表したら、誰も利用しなくなるが・・・・・・


        間違えて申し込んだ電話番号が、我が家の電話番号なら、

        
          NTTで調査すれば直ぐ判るはずだ。

          逆探知装置なんか必要ないのだ。




私は初めから~何の期待もしてなかった。「既成事実」を創っただけだ。

NTTの職員が我が家に逆探知装置を設置して調査した。この事実だけで上等だ。

このことだけは「単なる事実」であり、今後いかなる事があろうがこの「既成事実」だけは

~絶対に否定できまい。


 NTTに電話相談したのは私の女房だ、女性に対する応対は、どこの職員も多少甘いモノだ。

結果、逆探知装置を取り付け、オモロイ回答をしながら帰った。声は女だが、やらせたのは私だ。

   「西田くん」を連れて帰るNTTの職員に、女房が追い打ちをかけたらしい。

  


          「誰がこんな事をしたか、相手は判っているけど、立場上言えないだけです。
                              ~それは、皆さんにも・よく判っているはずですが?」
       



正直な、いい人だった職員さんは

                 「は~・・・ハイ」


と、困り果てた様な返事をして帰ったらしい。私はNTTを攻める気にはなれない。
 
 重大事件が発生した場合「盗聴」は必要である。人の生死に関わる問題である。
警察がNTTにお世話になっているのだ。
  
 ただNTTは誰と組んでいるのか、熟慮に熟慮を重ねた上で行動しなければ、
もし問題があった場合。即、矢面に立ち、逆に被害者となるのは“NTT本人だ”。

警察には~何の被害もない。

一眼国では「カラスは白い」と言われたら、
その通りの仕事をすれば出世する組織構造であるから、誰も被害者にはならない。

親分の言うことなら~ウソであろうが、何であろうが言う通りになり、
ウソが組織の中で、一人歩きしだす便利な構造である。

その為に普段から、組織が1つ目カラスを養っているのだ。

可愛がられた1つ目カラスは、トントン拍子で出世していき、
やがて自分が可愛がられたのと、同じ事を当然のようにやりだす。

民間企業なら、この時点でつぶれる。

が、親方日の丸の社会では・人件費の心配もなく、やりたい放題で2・3代世代交代すれば
完全に私物化した組織形態が完遂され、人事権・予算・その他あらゆる利権が掌握されるのだ。

この組織では、疑問を感じる個人は必要ない。
「カラスは白い」と言われたら「白い」カラスを出せばいい。それが優秀な警察官である。

組織の意向に逆らえば、たちどころにカットされる。

突然こんな事を言っても信じられないだろうが、この一眼国の1つ目カラスの言う事を、
そのままウ飲みにしていたら、将来大変な事態になることは間違いないのだ。

誰がNTTにやらせたか?
およその見当はついている。

まず女に会おう、銀行員失踪事件の犯人 田岡 大の情婦は、私が中村警察署から追い出された後。

この事件を担当する中村署の中田・今田刑事に乗り換えている。

安アパートでも名前は、○○マンションである。
夜暗くなって、女が住む一階の奥端の部屋に入った。

  この頃には、新しい男ができ・同棲していた。

・・新しいエサだ。

相変わらず愛想はよく、良く喋り・身振り手振りで、中村署の担当刑事について話し出した。

      「前に勤めていた病院は、刑事がアタシの事を聞き込みに来て以来
                ・・・・・・・・・・居づらくなって、結局辞めてしもうた。

           わたしが、銀行員を殺した犯人のように思われ、
                            みんなから変な目で見られるのよ、


                          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・これも警察が変な事するからよ」



 相変わらず、仕事を辞めたのを警察のせいにしている。

女の職場に昼間聞き込みに行ったのは、幼稚でバカなミスだ、

ただし銀行員の事で聞き込みしたわけではない。「盗人」だ。

女を盗人と踏んで聞き込みに行ったのだが。まさか女性の職場に昼間行くバカがいるとは。
が、女は警察のミスを最大限に利用した。自分が職場を辞めたのは警察のせいだ。と言う、

確かに充分な説得力がある。

そして、説得力で、はずみをつけた同情心をフルに利用して、新しいエサ(男)も捕まえ、

男の仕事を手伝いながら生きている。

もしこの男がいなかったら、この女は町から消えていただろう。私はこの男に感謝している。

    「アタシが仕事から帰ってると、後ろから車が来て
              アタシの前で止まるのよ、ふと見ると中田・今田、
                                    刑事が2人乗ってる。

                          ・・・・・・・・・・・・・・・ 中田がね、車から顔出して

          『○○さん、飲みに行こう』
                   なんて誘うのよ、無視して何も言わず帰った。
 
                      この2人はいつもアタシの事、つけているみたい。
     

          この前スーパーで買い物していたとき、アタシの知り合いの人に会って挨拶しながら、
                               
           少しだけ立ち話して別れた後~
                            アタシと話した人が、別の場所で買い物を続けていると

            刑事が2人来て、警察手帳を見せてから
                        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・『あの女と、どうゆう関係か?』

             なんて聞かれたらしい。あの女とは、アタシの事よ。
         
              買い物でそんな事をされたら、アタシの人格はどうなるの?

                警察がアタシの人生をボロボロにしているのよ。

                    このマンションの大家さんも、
                    
                        アタシの部屋には『銀行員の死体がある』て、噂しているの。
                    全部警察が作り上げたデマよ。

               こうなったら共産党の女性議員 北岡てるこ  
                                  ~に頼んで、なんとかしてもらうしかない。
        
                  四万十市の共産党の県会議員、田頭さんは、
   
                       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よく知っているから頼んでみる」




 この女と話す時は、解析しながら、一旦話を胃袋に入れた後に、頭で充分考えてから、
口で喋る、と言う流れ作業をする必要がある。

女が話す内容を熟慮するに、まず仕事から帰宅中、刑事に声をかけられた。と言うのは
ホントだろう。が、その後「無視して黙って帰った」と言うのは、ウソだ。
   
女と話す前にウラは取っている。
“女道”にかけては、達人の域にある中田という男が、“女”相手にタダで終わるはずがない。

女は中田・今田、両刑事に乗り換えている。

私の事もアルコト、ナイコト両刑事に抜けているはずだ。それならそれ、ウソならウソを
~抜かせばいい。
    
 
 次に女が言う
    「マンションの大家さんが、銀行員の死体がアタシの部屋にある。~と、噂している」 とか~

          「スーパーで会った知り合いが、後で警察官に質問された」とか~


これは全部ウソ。

警察は事件として動いてない、逆に「蒸し込んでいる」蒸し込みに努力している者が、
世間に噂される様な事をするはずがない。
  
 又この時に世間が噂する様な種は、一粒もまいてないのだ。
全ては極秘で処理されていた。マンションの大家さんが噂するほど、話は発展してなかった。

・・・・・・・しかし、女は「銀行員の死体」を~一番気にしていた。
つまり、アホの嘘つきが、一生懸命ウソをつきながら~
最も大事な「銀行員の死体」を誤魔化している。

この女の脳細胞には「死体」が、鮮明に映し出されている証拠だ。
~しかも~自分に対するもので、田岡が出てこない。この女は、何かを見ている。
 

  

 共産党の北岡てるこ~女は最初から警察の欠点を突くつもりだ、
その道具が共産党であるが、自分の妹のダンナは警察官。

自分が先頭に立って動けば「妹が困る」だから共産党の名前を出すのは、ただの威嚇だ。



   女の話は、延々と続いた。 が、話のテンポが急に遅くなり~


          「このマンションの前にある病院の駐車場から、
                           隠れる様にして見ている人がいるのよ。
      
               かと思うと50メートル位離れた左側の道から、
                             のぞく様に見てる人がいるけど、
 
           アレ見張っているのよ。

               このマンションの東側にボーリング場があるでしょう。

                               ・・・・・・・・・・・・・・・・・その手前の家からよ」




~ これが聞きたかった。

女には話してないが、このマンションの5軒東側に、警察官の家がある。
中村署の警備課にいる芝田という男だ。

警備課とは、公安警察のことでテロ・ゲリラ・密航・等に対処する専門官であるが、

田舎では、それ程たいしたモノではなく、主に共産主義対策や労働運動に関する情報収集
に当たっている。

戦後ならともかく、ソ連が崩壊してロシアになり、着々と工業化を進めている中国。

 この世界的な変革が、ゴウゴウと流れている平成4年。

アメリカが中国に注目しているのは、思想的な一面を超えた軍事的要因であるが、
日本警察にあっては、今だ思想警察が横行している。
    
 バカにつける薬はないが、警備課員の家が近くにある事は、黙っていた。

その警察官が動いているなら、我が家の電話からNTTを利用して


留守番電話を盗聴しょうと、したのもうなずける。

 つまり女のウソだ。女が言う「共産党の国会議員 北岡てるこ にお願いして・・・・」
等と言う。女の言動を全てウ飲みにし、あわてふためいたバカが、

自分達の所業を押し隠す為に、素早く行動した。女のウソを見抜く警察官はいなかった。
    
 テレビや映画では、カミソリの様な瞬腕刑事がよく出てくる。

確かに、いないことも無いだろうが?私は見たことがない。

世間でも、学校の先生と警察官は、世間的な常識に欠ける、との評価をする人が多い。

これは私が言うわけではない、世間全般の話だ。
 
 女が言うことは、そのまま2人の刑事を通じて一眼国へ、
結果「共産党に言われたら大変だ」と、あわてふためきNTTに大嘘をついて、

我が家の留守番電話に細工した。
    
共産党に直訴しているという~詐欺女のふれ込みを信じ切ってだ。まず間違いあるまい。

・・・「銀行員失踪事件」この事件を蒸し込む為には、
警察が女を取り込む事が必要不可欠な要素だ。

女が警察に反目すれば、蒸し込みは不可能。だから女殺しの中田刑事が大活躍したが、

中田の専門は、ジゴロ的な女の扱いだ。

・・・・・・ヒモになるのは、上手でも詐欺女を見抜くことはできまい。
 
 女のウソは一眼国の中枢に入り込み、1つ目カラスがクチバシで突っつきながら
~踊り出したのだ。

権力者・一眼国の1つ目カラスよ、君達が自分達を「偉い」と思っているのは、
~組織の中だけだ。

~・・バケツの中で、相撲を取っているのと同じだ。

そこから一歩でも外に出てみろ、
・・・~お前達はただのバカだ。バカが詐欺女と楽しそうに踊っている。


 この当時、県本部警備一課のトップは、銀行員失踪事件発生当時、
中村警察署で署長をしていたクソガキ。

つまり最初に事件を蒸し込んだ張本人である長谷川と、以前からよく知っている山田虎吉だった。

「虎」と言う名前が付いているが、
神経質で重箱の底を突っつく様なモノの言い方をするヤツで、
「虎」と言うより「猫」だ。

との風評が高く「ねこきち」と呼ばれていた。

ネコキチは、銀行員失踪事件を蒸し込んだ黒幕の西田秀男と同じ穴のムジナである。

噂ではネコキチの息子2人は、県会議員のお世話になって、
1人は県職員に~もう1人は、 銀行に就職したと言う噂だ。

田舎では、コネがないとなかなか難しい。
コネを逆さに読んだネコなら、何でも言うことを聞くだろう。

が、なにぶんにも一眼国の一番奥、上の端の極秘事項だ。確証を取ることはできなかった。

 私の仕事は、現場だけだ、警察本部のエライ人のすることは、全然見えない。

よく使うへりくだった上手な言葉に「雲の上の人達がすること」と、やたら雲上人を

強調し、上役を持ち上げ表現する言い方があるが、
           雲上人とは、人ではない神仏を総称して使う言葉だ。

たかが一眼国の1つ目カラスよ、何が雲上人か、クソ野郎が。


・・・・・ただ、確かに人ではない、 ~1つ目小僧よ。



警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月03日 04時02分19秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-5~6
          ●悪魔と踊ろう  vol 2-5            一眼国の人脈








  田岡 大が逃げた1週間。

田岡の実父の弟が心配して、高知市から駆けつけていた。
実父の弟も元警察官、しかも警部まで出世して定年退職したらしい。

  この警部さんには子供が無かった。養子をほしがり、実兄の子の子供、
つまり 田岡 大に 男の子ができたら養子にしたい。
~との希望(約束済み)があったらしい。

強盗殺人の容疑を受け、取り調べられた挙げ句、逃げ出した。
逃げるとは、容疑を認めた。~ともとれる。

あわてて高知市から駆けつけ、家の周りをウロウロしていたから
~地元住民は益々噂を立てだした。






        「田岡の親類には、警察で出世したヤツがいる
               そいつは今、          
                 高知市からから帰り、心配そうに~うろついているが、
     
               みんなそいつが 
                     働きかけて事件をつぶしたんだろう
  
            地方の公務員は、何でもコネで成り立っているものよ。
                  
            市役所、教師、警察、県の職員、なんだって同じようなもんで、
    
                高知県のような企業のない田舎じゃあ

                公務員で出世するのが、大きな財産よ。
          
                  どこかの一族郎党が、みんな教師になったり、
                   全員市役所には入ったりで、みな、

                    それぞれの筋を
                       引き合って動きよる。

             綱引きで社会が成り立っている。
                 一人で頑張る奴は、ただ馬鹿な思いをするだけや、
            
                 警察は特にそうだろう。
                    組織とケンカして、勝ったモンは独りもおらん。
             
                           ・・・・・・・・馬鹿なことは、やめとけ~・・・・・」



亀の甲より年の功と言う。
  
 警察社会を知り抜いた長老から説教された。が、反骨精神は厳然と残っていた。
説教の傍ら、必要なことはキチンと含まれていた。

日本全国、田舎という田舎は、全て人の筋で生きている。
筋と筋が、損と得を絡み合わせ
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・~みな体制側に流れ打つ。

これまで全国で起きた「冤罪」と呼ばれる事件で、
テレビで報道される現場の映像を思い起こすに、
都会の~ど真ん中で起きた冤罪事件は~何件あったのだろうか?
   
 人の口に戸締まりはできない。
ただ警察風をふかしていたのでは、人は何も喋らないが、
情理を尽くし、頭を下げれば、なにがしかの話が入ってくるものである。

土佐には酒があり、反骨精神も根強く残っている。
この時期、暇さえあれば土佐清水から四万十市に帰り飲みまくった。

 一眼国の迷路がしだいに見えてきた。銀行員失踪事件の容疑者、田岡を中心に
警察社会の1つ目カラスが、蜘蛛の巣の様に入り組み、もつれ合っていた。

一族郎党、それぞれの生い立ちをさかのぼれば、四万十市の近くにある小さな集落に
行き着き、そこからは、蜘蛛の子を飛ばした様に高知県西部の各地で公務員や

政治家として活躍する人材の里がある。
   
 なかでも警察官の人脈はすざましく、私が知っているだけで定年退職した者を含め、
かなりな数の警察官がいるが、全員警部以上の階級である。
 
  いわずもがな のお話である。一眼国には人材の里があり、
この里と縁戚関係にある者は、定年まで優遇される。

地縁、血縁、金の縁、3つの縁が揃った。三役そろい踏みの里に
容疑者と、その彼女は、縁戚関係にある。

頂点には、高知県議会議員、そして高知県警ではトップクラスの西田一男。
   
これを要に、扇を広げたごとく県警の至る所に巣造りをし、1つ目カラスを養っている。
私が 田岡 大と言う容疑者を割り出した時点で、全て筒抜けになっていた。

 銀行員失踪事件後、借金地獄で逆さにしても鼻血も出ないクソガキが、
平成2年8月24日~当日から突然金回りがよくなった。

それら1つ1つを調べ上げ、裏を取り最後の仕上げに
田岡 大の彼女の預金口座を調べる為に出した。

一国銀行への銀行紹介だけが、私の手元に帰ってこなかった。
この時、刑事課の架橋、山原、2人の刑事は、私が出した銀行紹介を握りつぶした。
と、考える。

 田岡の彼女と山原刑事の妻は、子供の頃から兄弟同様に育った仲である。

架橋刑事の妻の出身は、田岡と同じである。

私が情報を取った女の職場(病院)に白昼堂々と乗り込んだ宮田刑事は
黒幕、西田一男の親類である。
   
勿論当時の刑事課長は、西田の子分である。全てつながっていた。さらに愕然とする事は、
私が情報を取った女は、これらのつながりを全て承知していた。

女は
   「銀行員のお父さんが、探偵を雇って調べたのを・アタシがお父さんから教えてもらった」と、

ウソを言っていたが、

 この時、女は佐田さんとは、一面識もない。
では誰から聞いた?~犯人の田岡しかおるまい。女は事件後も田岡 大と逢っていた。

~私は、そう信じている。

   
 女は田岡に、田岡は警察幹部に、幹部は中村署の刑事に、ぐるりと1回り。
詐欺女は~その都度・自分のいいようにウソをついた。また更なるつながりもあった。

 この女の妹の夫、榎本と言う男も警察官で、やはり黒幕・西田の傘下にある。
銀行員失踪事件以来、この榎本は、ことさら警察組織の中で優遇された。

例えば、家を新築した時点で女房・子供だけ先に移転させ、
翌年3月には、御本人が新築した家から直接通勤できる管内に転勤している。

~警察官としては、極めてまれな異動である。

 新築した家の隣に、テキ屋が土地を買った時は、
刑事課員の護衛付きで、隣人を追い出したと聞く。

この時、榎本と一緒に勤務していた者から聞くに

          「今日、家に帰るけど、誰が行ってくれるろう」と言う問い合わせの電話が

当直中の警察官にかかってきたらしい。

一時期、帰宅するにも刑事課員の護衛が付いていたのは確かだ。

組織力で追い出されたテキ屋さんは、噂では、ただ粋がっているだけで、

それほど悪い男じゃなかったらしいが、もし逢うことができるなら一度話しを聞いてみたい。

 それほどまでに優遇された背景に何があるのか?女の妹、警察官の奥さんは、
たびたび女に圧力をかけていたらしい

             「アンタ(女)が、警察の悪さを世間に公表し、
                   銀行員失踪事件を、警察が蒸し込んだ事を言いふらしたら、
          

                 私ら警察で暮らしている家族は、どうなるが?・・・
                 滅茶苦茶になる。警察におれんようになる。
                               ・・・・・・・・・・・・・・アンタ責任取ってくれる」


高知県では、公務員としての警察官の生活は悪くない。その生活が根こそぎ破滅する。

と言う意味である。


恐喝と同じだ。片方で警察官(榎本)を優遇しながら、

その女房を使い、事件の証人を恫喝するとは、いかにも一眼国のやり方らしい。

全てがぐるぐる回りながら、互いに事件をツブシあっていた。

が、こんな事をいくら話してもキリはないし、又ぜんぶ言えば井戸端会議のような話になり、

支離滅裂になるのは間違いない。~これが田舎の実態である。

 私としては、ハラワタが煮えくり返る様な思いの12年間だったが、
社会全体が同じリズムで~同じ方向へ動いている。

~これに異論をとなえる者が“変人”だろうヵ~
 
 そんな感傷にふけるのも、頂点に達する出来事が中村署で起きていた。
田岡 大を任意で取り調べてから、4~5箇月位たってからだった。

・・・・・・・・麻雀博打で、中村署が2人の男を逮捕したのだ

しかも1年位前の博打でだ。麻雀は引きネタだ。目的は銀行員失踪事件にある。
引きネタの麻雀博打の取り調べは2日位で終わり、勾留請求を取った後10日間。

銀行員失踪事件について取り調べた。

逮捕した2人は、ヤクザではないが侠客風の筋が通った者だった。

この2人なら、失踪事件直後から調べている。

 喫茶「よってや」の客として出入りし、
また容疑者 田岡 大が麻雀をしていた関係で調べたが、
田岡の麻雀は、素人麻雀で掛け金は極めて少額だった。

逮捕した2人は、田舎では屈指の博打打ちだ。

全く格が違う、確かに田岡とは面識はあったが、喫茶「よってや」に出入りする以外、
田岡とも銀行員ともつながりは無かった。何の関係もない、と断言できる。

むしろ逆に協力者として使うべき人物だ。
と言うのは、失踪した銀行員は、
銀行の仕事、つまり職務で喫茶「よってや」に出入りしていた。

~それを客として、博打打ちが見ている。目撃者だ

しかも容疑者 田岡は、手を握る格好をする通称~「にぎり」。
花札博打をしていた可能性が高い、と言う情報もあった。

これがホントであれば、逮捕した博打打ちなら詳細に知っているだろう、

私が協力者として捜していた1人だ。~・・・が、12年後、この博打打ちは首つり自殺している。
・・・何のための逮捕か

1つだけ、思い当たる事がある~
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この博打打ちの実弟は“強盗殺人事件”で刑務所の中にいた

まさか?とは思うが~実弟が強盗殺人をヤル人間だから~その実兄に目を付けたのか

まさか??それほど~短絡的な?とも思うが~一眼国ならヤリかねん。
いくらでも言い分はあるが、実質的には、事件をつぶす一手段としか思えない。

それとも、田岡 大を任意で取り調べ、本人を犯人でないと~無理矢理結論付けた後、
捜査の手法を立体化するため~別の人間を逮捕し、~これも取り調べた、~アレも取り調べた。

~・・・容疑者は、複数で~いくらでもいた。
~とのゼスチャーを誇示する為の方便か?~他に考えられない・・・


~いかにも一眼国らしいやり方ではある。
 



 しかも、この先が一眼国の真骨頂であった。

一連の銀行員失踪事件の蒸し込みに功労があった者は、その都度。

その時点で昇任させたのだ。
警察官が出世するには、一生懸命に勉強して、昇任試験に合格しなければならない。

警察社会の業界誌には、まるで大学受験の予備校のような「昇任試験対策」とか
「マル秘,昇任試験合格対策」等と銘打った

受験参考書や通信講座・添削指導が行われる出版社がある。

コネのないヤツは、試験直前ともなると、夜中までお勉強。
翌日は居眠りしながら、お仕事するわけだ。

コッケイな例として、試験1箇月前に「柔道の練習中、首の骨を痛めた」とウソをつき
病院に入院して、勉強し合格した馬鹿がいた。

それでも合格すれば出世するわけだ。
コネのあるヤツは、昇任試験に出題される試験問題が、いくらでも入ってくる。

中には、出題される問題の模範解答まで手に入る結構なお人もいる。


・・・・・・・・・・・・・・ある時・漫才のような出来事が起きた。

 警察の昇任試験は、大きな署の会議室で行われるが、
この部屋は、一般の人々の運転免許証更新の際に、

くだらん安全運転の講義を受ける教室としても利用される。

受講しなければ、運転免許の更新手続きができないから、
何の意味が無くても仕方なく受けて金を払う。




     ~ある日、・・・警察官の昇任試験の翌日、
                 運転免許の更新手続きが、同じ部屋で行われた。



 その時~前日、受験に来ていた警察官の
              “忘れ物” ・・・“昇任試験の問題と模範解答”を
                         ~ビッシリ書き込んでいたノートが見つかり、

~「忘れ物」として、運転免許の更新手続きを実施中の警察官に手渡された。

・・・・・つまり、昨日~昇任試験を受験に来た警察官の内で~
                ・・・・・・・・あるコネがある賢いヤツは!

 試験当日・出題される“試験問題”と、
                  ~問題に対する“模範解答持参”の上で~“お受験”に来ていた事が

明確に実証されたわけだ。

~そんなのは、まだ序の口だ。

・・・警察の試験なんてものは、ハナッから合格者が決まっているようなもので、

参加者は、警察がいかにも厳正に試験を実施した、と言う事を装うためのダミーにすぎん。

   ひどい場合の例として、
         「おまえは、全く違ったことを書くかもしれないから、いっそのこと白紙で出だせ」


と言われ警部になった猛者がいるし、





 高知県副知事を務めた人の息子さんが、警部補になったときは、


~合格発表の前日~に

          「おめでとうございます、おたくの息子さんは、ご昇任なさいました」と

ゴマスリのため、県政の実力者である~警察官のオヤジに電話連絡した馬鹿もいる。

全てがアホらしくなって~私は、将来役立つ国家試験「社会保険労務士」を取ったが、
目的はなかった。

ただ別の試験に挑戦しただけだ。が、これらは一般昇任試験である。
世間にはあまり、知られてない別の出世コースがある。
 
 選考(推薦)・選抜試験制度というもので~はやい話が、無試験の昇任制度である。

この制度の目的は、多忙で勉強ができず昇任できないでいる優秀な警察官を現場の中から

掘り起こし昇任さすことにより、現場と事件に強い警察を作ろうというモノであるが。
     
現実には形骸化し、試験制度そのものが私物化している。

とくに銀行員失踪事件という大事件を、いとも簡単に握りつぶすだけの実力者ともなれば、

赤子を踏み潰すがごとく、私設警察の人事権を掌握しているようである。

そうでなければ、この12年間におきた・銀行員失踪事件蒸し込み工作の節目・節目において、

その都度、
功労者が選抜・選考又は一般昇任試験で、昇任していった理由を説明できまい。

 最も、いくら説明を受けても、それなりに~いい加減な回答しかあるまいし、

また一眼国内部の人事を、どう言ったところで、外部から確証を取れるわけがないが、

少なくとも重大事件を蒸し込んだ功労者が、そろいも揃って全員・ご出世したことは

間違いない事実であり、しかも昇任時期が蒸し込み時期の・それぞれの節目と、

あまりにタイミングが合致するのも~単なる1つの事実である。

 一眼国の悪魔のステップは、あまりに単純すぎて、一緒に踊っていても時々飽きが来るが、

悪魔君は、自分が県政の「大物」ぐらいに思っているのだから、

何ともコッケイな奴ではある。

 

  銀行員失踪事件において、まず最初にこの恩恵を掌中に納めたのは、

やはり私を追い出した後、この事件を担当した2人。中田・今田刑事である、

容疑者 田岡 大を任意で取り調べ、さらに何の関係もない 博打打ちを逮捕して取り調べ。

完全に偽装工作が終了した後、警察官になってまだ10年にもなってない、

今田刑事が突如、選抜・選考で巡査部長に昇任。

昇任後は、警察学校に入校し初級幹部として教育を受けるわけだが、

その入校中、中田刑事はオーストラリアを旅行していた。

 海外旅行だ、

あの遊び人に~海外へ行ける旅費があったとは思えないが、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これも永遠のナゾで終わるだろう。

ナゾはともかく、この時点で中村警察署の刑事課では、
強行係の2人の刑事が~2人とも 留守だった。

~とても常識では考えられない。

2人のうち、どちらかは、必ず有事に備え残すのだが「外国旅行」と「昇任」で

2人とも留守とは、今だかつて聞いたことがない。

このことも、それぞれ・もっともらしい言い分があるだろう。が、一眼国内部の人事を
詮索しても何にもならず、確証は取れない。ただ事実のみ記録する。

 私の記憶は、間違いない。なぜかと言うと、この時期。
私の父親が、あの世に逝ったからだ。
長い間パーキンソン病で寝たっきりになっていた

オヤジは、銀行員失踪事件当初から、老い先は長くなかった。
食事が取れなくなり、ノドを切開して管を通し、流動食を流し込んでなんとか生きていた。

その日その日、いつ突然容態が変わり「お父さんが、危ない」との連絡を受け車で走った事が
何回あったか・・・その都度遠慮しながら自分の持ち場を離れ、

上司にお断りをして病院まで走った。
その様な状態の中で、中村署の銀行員失踪事件の進捗具合を見守ってきた。

親の生き死にを眼前にしながら、煮えくり返る腹立たしさを飲み込み黙って見続けた。
だから忘れる事も、間違う事もない。

親爺が死にそうになった後で・転勤になったのだ、どうしてこんな時期にと、

・・・・・いやがらせの転勤か?・・・

コネのある奴は、定年まで思い通りの異動ができるのに比べ、
ない者はイヤでも上の言う通りになる。
 
 しかし銀行員失踪事件の確たる情報筋をつかんだ私としては、
まさか、今年は転勤しないと信じていたが、一眼国でコネのない奴は、

一人前の人間とは、認められてないらしい。

私が転勤になってから~9箇月後の1月7日、親爺は逝った。

おかしな事に、親爺とお袋の結婚記念日に死んだ。

 オフクロが死んだ時も死に目に会えなかったが、これで両方の親の死に目に会わずじまいだ。

一眼国で、ほんとの仕事ができるならソレもよかろう、が、現実は全く違う。

いくら真剣勝負をしても、結果をみた幹部の思惑と都合で、蒸し込む事件があれば
日の目をみる事件もある。

それぞれの場合に、いかにも最もらしいツラをして、従順に忙しく立ち振る舞っている奴が
優秀な警察官であり、疑問を感じたり物事の真理をまっすぐ通す奴は、

・・・・腐ったリンゴと同じだ。

こんなクダラン組織のなかで、両親の死に目にも会えず、
ただ闇雲に生きてきた。何という愚かな生き様か。

 一眼国は競争相手のない独占企業、独禁法にも触れない唯一の独立国家である。
しかも日本中が、それぞれのエリアに区切られ、独立に人事権を掌握している。

しかも、その上に有名大学を卒業して、上級職国家試験に合格したキャリヤ組がいる。

奴らは、ろくな経験も積まず・警部補から出発し30歳で警視になる馬鹿もいる。

出世のために組織を構築する輩だ、世間の風がわかるはずがない。

死体に触ったこともない奴が、えらそげに捜査の指揮をとるピエロだ。
このピエロを騙すことなんか、赤子を泣かすより簡単な事だろう。

 日本中、ピエロとは言わず・キャリヤ組の本部長が頂点に君臨する。
そのピエロの周りに、地縁・血縁・金の縁で出世した、地元出身の1つ目カラスが

幹部として群がり、さらに1つ目カラスが、自分達の言う事だけを従順に聞き分け、
上手に踊れるカラスを集め・一眼国の突撃隊を編成している。


 親爺の遺体を棺に入れた。イヤに軽かった。
子供の頃から何度も聞かされた、親爺の唯一の自慢話を思い出す。

土佐藩の馬廻り役(殿様が乗っている馬のまわりを警護する。今で言う親衛隊)
をしていた先祖が、幕末に会津藩を攻めた時、土佐藩斬り込み隊として先陣をきった。・・・・・

金のないヤツは、昔のことをいいたがるものだ。
 
 土佐藩斬り込み隊。生か死か、猛烈な生き様をした土佐藩斬り込み隊には、
何の恩賞もなかった。その後、明治になり徳川の葵が菊に変わっただけだ。葵が菊になり、
日本各地で、世の中に対する期待感が増大する中、百姓一揆が続発した。

 葬式には家紋がついた提灯や幕を用意するものだが、葬儀屋が持ってきた分厚い本に
我が家の家紋はなかった。本にないとは、少なくとも四国によくある家紋ではない。

私は以前からから思っていた。我が家の家紋は◇のなかに□がある。

歌舞伎の「しばらく」、正式には何と言うのか知らないが、やたら大見得を切る場面で

  役者が「しばぁ~らーくー」と言う場面がある。

この役者の着物にある家紋と、我が家の家紋はよく似てる。それなら名古屋地方のものだ。

おそらく・・と思う。土佐は豊臣秀吉の時代から徳川になった際、土佐の権力者は、
岐阜から山之内家が徳川の命で入ってきた。

高知城を管理・維持しているのは岐阜の職人だと聞く。
ひょっとしたら、我が家のルーツは岐阜じゃないか? こんな疑問があった。

徳川時代に岐阜からやって来た、としたら説明は付く。
が、折角の親爺の唯一の自慢話に、水を差す様で黙っていた。

  土佐藩斬り込み隊が唯一の誇りである・明治生まれの親爺は、
赤貧洗うがごとし貧しい家庭に生まれ、

昔の尋常小学校を卒業するとすぐ、大阪の散髪屋に丁稚奉公に出された。

一銭・二銭の小銭を実家に仕送りしたらしい。

やがて大阪に店を持ったが、戦争でアメリカのB29爆撃機による空襲に3度
丸焼けにされ、土佐に逃げ帰ったと聞いている。

もし戦争がなかったら、私は大阪で生まれていた。その方が良かった。

 親爺の棺を霊柩車に乗せた。

家の外にはたくさんの人が、散髪屋のオヤジに最後のお別れを言いに来てくれていた。

私は、同じ職場の清水警察署から来てくれた人に、挨拶しながら周りを見渡した。

中村警察署から何人来たか、じっくり確かめたのだ。

期待はしてなかったし、来てほしくもなかった。ただ、確かめただけだ。

私が銀行員失踪事件の犯人を割り出した、地元中村警察署から何人来たか?・・2名だった。

一眼国では、署長やその他幹部の御家族に御不幸がお有りの際は、どの様な僻地であろうが、

何時間かかろうが、高知県各署から無数のカラスが御葬式に飛んでくる。
   
   地縁・血縁・金の縁・縁と園が完全に一体化している。

縁で縁を結べば園が楽園になるのだ。
私のオヤジの葬式には、
徒歩でわずか5分で行ける我が家に、中村警察署から2名だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・こんなモンだ、いっそすっきりしてよかった。

が、無念の涙は地面には落とさず、一滴ずつ口から飲み込んだ。
    
         いまに見ちょれ、一眼国の1つ目カラス。
            ぶち殺し、焼き鳥にして食ってやる。
         
              土佐藩斬り込み隊の慚愧がどれ程のモノか、
                   オドレらにじっくり見せちゃるけん。
        
                       ツラ洗うて待っちょれ。・・・・・押忍。

 金も力もないヤツ、愚か者・・・ろくでなしは、ただただ精神論を噛み締め
「押忍」教の信者になるしか方法がなかった。

  

 親爺が死んでから49日を終え、2箇月ぐらい立ってからだった。

当時わずかばかりの財産を、
広島市に住んでる兄と私とで分割するための準備をしているときだった。

親が残した土地家屋、現金等わずかであっても財産には違いない。

広島の兄と、電話や手紙のやりとりがあった時期だ。

その日、四万十市の高知地方検察庁中村支部に清水警察署から書類を運んだ帰り、
午後2時頃だった。

まだ時間的に余裕があり、ふと我が家に立ち寄ったが、もともと予定外の帰宅で、

家のカギは持っておらず、中には入れなかった。

しかたないので郵便受けを見ると、中には広島の兄からの手紙と一緒に

商品のパンフテット等が入った手紙など5通が入っていた。

その内、手書きの郵便物は、広島からの手紙だけで、以前から電話連絡を受けていた、
財産の詳細を書き込んだ手紙に違いなかった。

 そのままにしておけば、あと数時間後に女房が帰って読むはずだ。

そのままにして清水署に帰り、夜を待ち広島から手紙が来た事を女房に電話連絡すると

            「そんなモノは無い」と言う。

   

  無いはずがない

   確かに私が見た手にとって確かめたソレがないと言う


そんなら盗まれたそれ以外に考えられない。

しかし、何の価値もない手紙を誰が盗むか?
これまで警察の仕事でも~手紙が盗まれたと言う被害は、聞いたことがない。

価値のない物を盗む~ドロボーはいない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・盗まれたのは、手書きの手紙一通。

商品のパンフレットなどが入った手紙は
活字印刷で住所地が記入されている。~これはある。

・・・・・・・・・・・・~なくなっているのは、手書きのみ。

~・・・ 盗む以上、その人にとって価値があるから盗むんだ。

誰にとって価値がある?
考えられることは、私の動き、動向を注視し~・・常に見張っている者なら

            「手紙の価値観」があるだろう。


 盗んでまで、ほしい人。一眼国の1つ目カラスなら、ほしがるだろう。


                                        

警察の腐敗・・「悪魔と踊ろう」   ~尋問の儀これあり~

2008年01月01日 03時41分51秒 | 悪魔と踊ろう  vol 2-3~4
          ●悪魔と踊ろう  vol 2-4           コネと取り調べ 





「こんなが、いらんぞ」と言う言葉は、

酒の席上でなく、仕事中の刑事課内部でも2回ぐらい聞いた事を記憶している。

この当時、私は、まだ組織に逆らって仕事をした事は一度もない。
ただ銀行員失踪事件の 真実を割り出しただけだ。

~当然の仕事だろう?

 それを真面目で融通が利かないから、~割らなくていい犯人を割り出した。

こんな柔軟性のない
組織からはみ出した奴は、刑事課には必要ない。と言う意味だ。

しかも、正面からハッキリ言わず、酒に飲まれた挙げ句に口の中でブツブツ言うしか
能のない腐った奴が、偉そうに課長面しやがって、独り言の様に言った言葉だった。

この時、すでに組織全体が敵にまわっていた。と言えば大げさに聞こえるが、

・・・・一眼国としては、当然の成り行きである。

つまり「親分がカラスは白いと言えば、黒い鳥でも白くなる」のたとえの通り、
親分の意向の基に、いち早く集まった者が賢い組織人で、内容なんかどうでもいいんだ。

何回もくどいようだが、世間の常識と一眼国の常識は違う。このあたりの理解が必要です。
ですから、この事件に関して12年間の推移を、ただ物語風に最初から最後まで書いたとしても

理解されないでしょう。
多少話が前後に重複してもまず、一眼国の空気を理解していただくのが先決だと思います。 



 私を中村署から清水署に追い出した後、中村署では早速・後始末の準備に取り掛かったようである。
思った通り、まず女に接触し始めた。女が私に言うには
     
      「中田と言う刑事が来て、飲みに行こう言うて誘うのよ。
                       
           この前も仕事から帰ってると、今田と言う刑事が運転する

           車の助手席に中田が乗っていて、

             道を歩いているアタシに、車の窓から顔だして
                

                     『○○さん、今晩どう』って言うのよ。 
         
                             アタシ無視して帰ったわ、

              けど、・・あの中田てぇ~刑事、男前ねえ、あんなのと付き合ったら・・・
                                       ・・・・・・・・・気持ち、・・・・・だろうねえ」
 

 女の表情には、ほんのりと 微笑みがあった。

詐欺女が喋る言葉の真意を考えるに、
この女は、すでに中田・今田により中村署の刑事課と接触している。

女殺しの中田が、いつもの手段で女をモノにしたのだろう。

 

 スナックや居酒屋などと言うものは、横のつながりが結構強いものだ、
もっとも、1本ではないにしても2・3本~その筋のルートを持っていると、
小さな町では、誰と誰が飲んだ、と言う他愛ない話は、いくらでも入って来る。
 
まして警察官と、詐欺女の取り合わせなら、なおさらである。
いつどこで、どんな雰囲気で逢っていた。
等という情報は、電話一本で私のもとに入ってきた。

店では女が金を払う事もあるらしい、そんな余裕はないはずだが?・・・・払っている。

 毎月サラ金の支払いに追い立てられ、その挙げ句・盗人までしている?私はそう思うのだが、
女が支払いを済ます場合もある。
との事で、どこから出た金か?思い当たる事は1つしかない。

女が「高知の佐田さんに会いに行く」「弁護士に会う」等と嘘をつき、
私の妻から2万円・ 3万円とだまし取った。
それ以外に、女が使える金はないはずである。

逆に刑事の言動も情報として入ってきた。


            「あの女、いくら仕事でも、
                       金がなかったら見るのもいやだ」




 女殺しで有名な、ジゴロ 中田刑事の御言葉として、私の耳に入ってきた名言である。
女が金を出さなければ、いくら仕事でも見たくもない女だ。

と、まことに彼らしい言葉である。

女が支払った金は、おそらく私の女房が貸した金だ。
女は完全に中田・今田刑事のペースに入っている。

 次は調書だろう、つまり手なずけた女を警察に呼び、女から調書を取る。
勿論、自分達に都合の悪い部分は全てカットし、いいとこだけ文章に作成、

供述調書に記録として警察に残す。
正式に残せば、全て自分達が銀行員失踪事件を捜査し、犯人を割り出したと言う
既成事実が残る。

つまり、この事件に関する~私の活動は最初から存在しないのだ。
  一眼国の猿知恵、詐欺女を利用して、この事件を書き換えるつもりだ。
女の嘘を見抜けないやつが、色で女を利用しょうとしている。

       「アホ」が「バカ」を飼っているようなものだ。

これが民間企業なら笑い話だろうが
官の世界は違う、上からの御命令なら

          ~聖なる戦い聖戦である。

 



  夏前には高知県議会議員選挙がある。県下各警察署の共通一次試験のようなモノだ。
と、県警察本部捜査二課から檄をとばされた。高知県には16箇所の警察署がある、

県会議員選挙は、市町村議会議員選挙と違い高知県全体に共通した選挙で、
どこの警察署が選挙違反者を逮捕するか
~県下共通の実力試験のようなものである。

県知事選挙・国会議員選挙そして
県会議員選挙いつでも同じ様な檄が飛んでくる。
私の母親が死亡したのは、国会議員選挙期間中で、とうとう死に目にも会えなかった。

何がどうでも、1つぐらい選挙違反を検挙しなければ、刑事課員として威信を損なう。
選挙が始まれば連日連夜、選挙違反情報収集に追いまくられ、余程のことがない限り、

休みを取る等と言う事は論外である。

 高知県は、どこの町でも同じだ、
土佐清水市も例外ではなく、典型的な土佐の田舎町だった。
まず国がある。国が予算を吐き出し、県が受け地方に恩恵を得る。金は上から下に流れる。

極めて単純な構造である。金が流れる関所には「議員」と言う~お役人がおって、
この役人を取り込んだ奴に金が入る。

国とは金のなる木で、政治とはいかにして、金を引っ張るかに真価を問われている。
全て蜃気楼のなかの演劇である。このような社会形態が長く続くわけがない。

 

  ソ連帝国の崩壊は、世界的な財団ネットワークの創始者であるアメリカの
ジョージ・ソロスが予言した。
イギリスでは鉄の女、サッチャー首相が 、改革に乗り出した後、
成果を収め、中国では工業化が大津波の様に起きている。
が、天下太平の日本では、国とは金のなる木であり、政治家とは銭の運び屋である。

選挙違反や汚職は、当たり前、無いのがおかしい。
違反がない、と言うのは自分の存在を否定することだ。

国に金があるうちは「銭の運び屋」の周りに人間が集まり、肩を怒らせ、
大口をたたき ながら酒を飲み、女を侍らせ踊っている。

その金はどこから来てる?輸出産業によって、主にアメリカからふってくる銭だ。
~この形態は、もうすぐ変化するが、 ~そんな事を土佐の田舎で言っても、はじまらん。

・・馬鹿がいちばん、字は書けん、文章は読めん、口を開けたら酒を飲み、偉い政治家に
ゴマでもすって、シッポ振りながら働いたら、銭になってコネもできる。

地域のボスがそうしているから、警察の幹部も同じ様なレベルだ。
いつか、地域が取り残される時代がくる。かならず来るだろうが、

現実に自分の目に見えるまでは、聴くモノも聞こえず、見るモノも見えず・・・・。

    田舎では「銭の運び屋」が支配している。

夜の女や建設業者などに情報網を持っておれば、違反情報は入ってくる。
この時は、市外の病院に入院中の高齢者に、現金5000円を入れた茶封筒を配った。

との情報だった、住民票を地元においとけば、市外に住んでいても県外でも選挙権はある。
地元以外で、買収すれば安全に確実な清き一票が入る。~極めて悪質な賢い選挙戦である。

病院巡りが始まったが、悪い事に同じ時期に、別の選挙区で村長選挙があった。
村長選挙の買収は2万円である、人口が少ないから一票の重さが違うのだ。


             「村長が、2万で県議が5000円か?」受け取った本人が怒り出した。


怒るぐらいなら貰わなければいいが、現実の選挙戦に理屈もクソもない。
取れば勝つ、勝った方が正しい、どうでもいいんだ。

こちらも~どうでもいい、
5000円の茶封筒を受け取れば、選挙違反者を逮捕できる。

逮捕・・・パクッたらこっちのものだ。

 しかも金を配った立候補者は、県外出身の高知県知事を強力にバックアップしたことで、
名をはせた~最もインパクトの強い「銭の運び屋」である。

相手にとって不足なし、カモがネギしょって~茶封筒の中に入っている。

よだれが出そうな話である。

実際に現金入り茶封筒を手渡したのは、次期市会議員として名高い、
“県議のかばん持ち”だから 自業自得だろう。
遠慮することはない、ケツの毛まで引き抜いてやれ。

証拠品は現金入りの茶封筒、入院患者からの供述調書も準備万端整えたうえで
県本部に課長から伺いをたて、公職選挙法違反(現金買収)に着手する旨の報告をした。

署長決裁を受け、私が送ったのだから間違いない。
まず任意同行で、直接現金を手渡した「かばん持ち」を取り調べた。

この様な場合、すぐ自供する事は絶対ありえん。期待はしてない、
次に茶封筒から採取した指紋と「かばん持ち」の指紋を対象する事にした。
 
    ~“かばん持ち”は~完全否認である。
そこまで完璧に否認するなら被疑者指紋の用紙ではなく、ただの白紙に「かばん持ち」の

指紋を取らせていただくことにした。

本人に、全くやましい事がなければ、御承諾頂けるはずである。

・・・・勿論「かばん持ち」は、快諾した。

私は、勝利を確信して「かばん持ち」の指紋を採取し、即乾燥し

コピーで5倍に拡大して、県本部鑑識課にファクスで転送した。

茶封筒はすでに送付してあった。

これで指紋が合致すれば、逮捕状を請求できる。
まず大丈夫だ、誰もがそう確信した。

指紋が合致しなくても・証拠品・入院患者の供述調書・捜査報告書等があれば

裁判所は逮捕状を出してくれる。

この時、指紋の結果を待たず捜査員が裁判所に走っていた。
すでに~夜6時を過ぎ、事前の報告がなければ裁判官は帰宅している。

              「今から逮捕状を請求するから、少し待ってください」との、


事前連絡を~午後5時前にして、逮捕状を取りに走ったのだ。

そして県本部から“指紋が合致する”との連絡があった~次の瞬間、

耳を疑う命令が~県本部捜査二課の選挙取り締まり総本部からあった~

      「逮捕は待て」・・・~である。  

現金入りの茶封筒から採取した指紋と~「かばん持ち」の 左手拇指は合致していた。

              「かばん持ち」は、左手の親指を上にして
                        茶封筒をつかみ、相手に手渡したはずだ

これだけの証拠があれば「かばん持ち」が、完全黙秘しても逮捕できる。

逮捕の後さらに、完全黙秘を継続しても裁判には勝てる。~最高裁で争っても必ず勝てる。

指紋は左手拇指の・ほぼ全面が大きく・くっきりと付いていた。

万人不動の~歴然とした証拠品である。
     ・・・・・・・・これを“逮捕するな”・・との御命令である

つまり~“見逃せ”と言っているのと同じだ

現に、それから1週間位~毎日「かばん持ち」を任意で取り調べたが
「かばん持ち」は極めて安定した表情で~まるで当然であるかのように~完全黙秘を続けた。

 考えられることは、ただ1つ、警察幹部と県会議員の間で、密約が交わされていなければ、
この様なことは絶対起きない

町では「かばん持ち」の噂でもちきりだった。

腹の立つことに、この噂には、シッポが付いていた
    
             「いくら警察が騒いでもだめだ、
                        ○○議員は知事と深い関係にある 。騒ぐだけ無益だ」

噂は、県会議員の側近が、自分達の権力を誇示して流したものだった。

数日後、市会議員の中で・選挙取り締まりの不正・について~市議会で追求する。
との動きがあったが、そのまま立ち消えとなった。全てはナーナーで終わった。

        ここは日本か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??

 普段、交通安全だ、地域安全だ、少年の非行防止だ、暴力団を追放しよう、と、
もっともらしい事を言いながら、偉そうに肩で風切って歩いている奴が、

指紋が完全に出た~現金入りの茶封筒を証拠品に持つ選挙違反を、ツルの一声でボツにする。

  これが日本か?・・・・・・・・一眼国のすざましい有様を~まざまざと見せつけられた。

          警察と暴力団の違いは何か

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~一つしかない

                暴力団は、悪事がバレたらパクられるが、警察を捕まえる警察はない。



                     (昔、ヤクザと教師には、なりたくない。
                        ~と、思いながら警察学校に入ったが、~まぁ~ ・・・・・・・・・・・

                                    ヤクザと教師をたして、2で割ったのが警察だ)


2年前の国会議員選挙では、休暇を取りたい、と言う事もできず。
結局オフクロの死に目にも会えなかった。選挙取り締まりは、し烈なものだ。

それが、外部の偉い人から圧力がかかったら、ツルの一声でボツだ。

これじゃあ~大きな汚職事件なんかに着手するのは、~夢のまた夢だ。



 すざましい現象は、他でも起きていた。銀行員失踪事件に関して中村警察署が動き出した。

思った通り、私が情報を吸い上げた詐欺女から、次々と供述調書を取り出した。

女が言うには

        「アタシの言いたい、一番大事な事は全然書いてくれん。
               大(田岡)の彼女に関しては、何にも書かんのよ、・・・

                    ・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり警察の親戚の名前は~絶対出さんわ」


と、言う事だった。

 当然だろう、私が書いたこれまでの状況を全て整理したら当然の結果、
犯人の 田岡 大を逮捕できる。

田岡 大 が結婚を約束した女には、大金が振り込まれている、
・・・・・・・・・・・・・・・・それを蒸し込むために私が転勤になった。

田岡の女を隠すためだ


今更、ホントのことを調書に書く訳がない。 ~都合のいい部分のみ強調するだろう

しかも今現在の時点で、中村署の刑事が情報収集した様に書き、

事件発生当初の初動捜査についても、隠蔽する為に~都合のいい様に書き換えるだろう。
そうすれば、私の存在は消滅する。誰かが絵を描いた、下手なお絵描きだ。

 次に中村署がどう動くか、楽しみにしていた~銀行員失踪事件から1年ぐらいたった
夏の終わり頃 。吉本新喜劇のような捜査が始まっていた。

 強盗殺人の容疑者 田岡 大の任意捜査が始まっていたのだ、
当然私には何も知らされてなかった。

任意捜査とは容疑者に対し、ご都合が良ければ~取り調べに御協力して下さい。
と言う捜査だ、勿論相手が拒否すれば、それまでである。

確かにそのような場合もあるが、田岡 大に対する基礎的な捜査を総合すれば
充分逮捕できる相手である。

一番大事な部分、つまり事件前後に関わった 田岡の彼女に関してはまったく触れず、
いくら取り調べても、任意捜査で歌う(自白する)はずがない、この部分が犯人のネックだ。

ところが~このネックなしに、田岡は任意の取り調べに対し、
かなりな線まで、追い込まれていた様だ。~任意捜査の3日目に逃げ出したのだ。

   任意と言うのは容疑者が自宅で生活し、朝飯を食べた後、警察に出てくる。
   午前中取り調べ、昼飯は自分の金で自由に食べ、午後からまた取り調べ。

夜もやる場合もあるが、
あくまでも任意であるので、遅くまでやる事はできず帰宅さす。
翌朝また取り調べ、と言うやり方である。夜になれば家に帰れる。

この~安堵感がある以上~なかなか歌うものではない。


    2日間の取り調べに音を上げ、2日目の夜から行方不明になった。

                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・警察が知ったのは3日目だ。


  ~普通~この様な重大事件の容疑者を任意で取り調べる場合。

容疑者が警察署の門を出た時点から~尾行をはじめ、夜は容疑者の家を不眠不休で張り込み、

絶対逃げられない様にするのが普通だ。それが2日で逃げられた?


  3日目には中村署の無線通話が、なぜか大騒ぎしていた。

           午後、高知県の各署に“旅舎検”(りょしゃけん)の一斉指令があった。


旅舎検とは、ホテルや旅館など、宿泊施設に誰が泊まっているか調査することである。
  
      普通~指名手配犯人等を捜す場合に使うやり方なので、
         
            いったい~何の旅舎検か             

確認したところ~中村署で任意取り調べ中の容疑者が逃げたと言う~・・・この時初めて

田岡 大 が取り調べを受けたことを知った。私には何も知らされてなかった。


   その日、高知県下全域で旅舎検が実施されたが田岡 大の写真など

   本人を確認する資料は、全く無かった。~常識で考えたらどうだ?


        ~任意で取調中の容疑者が逃げた場合、
              ・・・・県内のホテルに宿泊するかボケ。。・・これもジェスチャーだ。

逃げたら捜す「~やりました、~がんばりました」と言う既成事実を用意したんだろう。
   
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田岡が逃げた、~これでこの事件は終わりだ。~そう思った。

2・3年は行方不明だ、~その間に、事件は完璧に消される。・・・普通ならそうなるだろう?・・・

            ところが、・・田岡 大は1週間で自宅に帰っていた。・・・・・・・


・・・・・・・・・すざましい現象である。・・・・・・・・・なんと表現していいか判らない、

     ・・・・・・・・・・・こんな筋書きを・プロの作家は書かないだろう。
                  書けば~主役が~メチャクチャになる。吉本興業だ


 常識があれば、こんな話は思いもつかない。滅茶苦茶なおとぎ話。・・・・・
この世のモノではない?・・・吉本新喜劇ここにあり。

 ・・・1週間どこへ逃げていたか


      ・・・なんと、同じ四万十市内である。


数年前、警察官を定年退職した後、金貸しをしていた田岡の叔父の家に隠れていた。

つまり、逃げたのではなく、誰かと連絡を取っていたのではなかろうか?~と言うのは、

その後の経過を見れば、そう言わざるをえん。

任意で取り調べをした強盗殺人の容疑者が、取り調べ2日で逃げた。

逃げた先は・元警察官の金貸し、この状況なら容疑者が帰宅後、

さらに厳しく~激しい取り調べをして、当たり前だろう?当然だ。

が、現実には何もしなかった。~この時の有様を中田・今田刑事は女にこう言っている。




     「もう少しで、白状するところだった。あと一歩だったが残念だ。
                               アイツ(田岡)が事件後に使った金は、 

        アイツの親父の貯金を無断で引いて使ったものだ。

          その金額が使った額と一致するので、これ以上追求できなかった。

           アイツ(田岡)には、いらん事(悪い事)をするな。と言うちょる。
 
             今後、アイツがアンタ(詐欺女)に手を出すこともあるまい。
                       

         今からは、何もかも忘れて暮らしたらええ。

           もし高知市で働きたいなら僕がせわするけど・・・どう?・・・・

                   ・・・・・こんな町は出て、新しい空気の中で暮らしたらどうかな?」




意味深な会話だ。
   

 田岡 大の実父が農協に預金していた金を、事件前の数ヶ月前に無断で引き出し、

そのまま喫茶「よってや」のカウンターにしまい込んでいた。

数個月間、~数百万円の現金(金額は不明)を不用心なカウンターに満額・仕舞い込み
~その金を事件後~・・・一気に使った。
    
    その金額が、田岡が使った金の額と、“ほぼ一致する”から、これ以上追求できない。

~との言い分である。 
    
警察が言う~金額とはどのぐらいの金額か?

私の計算では400万円を超すのだが?
しかも~それ以上、使っている。~計算できない部分を警察は計算したのか?

 
    田岡は事件前~「金がないから~死なんといかん」・・・・・・・・と女に泣きつき、                   
       女の名義でプロミスから50万円借り出した。
   
   

   その後の銀行員失踪事件だ。


カウンターに~オヤジから無断で引き出した金があれば、女を使う必要がない。

・・・・・・・・・・・・・50万円は必要ない~・・~自殺のジェスチャーも不要~


それ以前に無断で引き出した大金を~数ヶ月間~そのまま手つかずで、置いとく様な男か?


 無断で引き出した金は、銀行員失踪事件発生“前”に、
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全て使い果たしている
                                           


そんな馬鹿げた言い訳を鵜呑みにしたのか?~・・・・そうではあるまい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~筋書きを創っただけだ


   「後もう少しで、白状するとこだった」と言う刑事が、


~1週間逃げ隠れし、
・・・やっと帰宅した容疑者を・・・・・そのまま何もせず野放しにしているのはなぜだ?


さらに、重要な情報提供者である女に「高知市で働くなら僕が世話する」と、

~暗に四万十市から出るような言葉を女に進めるのはなぜだ?


まだある、~容疑者の田岡に「いらん事(悪いこと)をするな」と言ったらしい。

なぜそんなことを言う?・・・悪い事をすれば逮捕できるだろう。

~やらせばいい、やっていただけばいい。

その為には、逮捕できるまで・じっくり待つのが常識的な常道だろう。
しかし、なにをヤッテも~なにも~しないだろう  

~・・・これは、明らかに~警察が犯人を逃がした。
    ~つまり強盗殺人犯人の共犯者~と、言っても過言ではない。
        ・・・・・・・・・・・・・・・誰がどう見ても~極めて単純な“警察犯罪”である。




・・・・・・・人間「ウソ」をつく時と「悪さ」をする時は、頭を使うものだ。

              ・・・・・・・・・・・・・・使う頭がなければ、ウソを付くな。

一眼国の1つ目カラス、たった1つだけ、いいところがある。・・・・・アホや。

もっと踊ってもらいましょう。



 田岡の任意取調が終わってから、女殺しの中田刑事が清水警察署の刑事課を
わざわざ訪ねてきて、私の机の前で腰をかがめ・小声が周りに届かないようにしながら
        
              「池さん、あの銀行員の件は、ダメだった。終わりじゃぁ~」   

と言って私から離れた。

何か~別件で~・・仕事があって、わざわざ清水署に寄ったらしい。

別件を強調しながら、清水署の刑事課から出て行った。
~他の仕事があるらしい。・・・大根役者だ。

私に言うために来たんだろう。~他に用事は無いはずだ。

~つまり、田岡の任意捜査は「田岡はシロ」と結論づける為の取調。

「シロ色」に塗り替え ~継続捜査はないと~確定的な収束宣言が目的であり、他に目的は無い。

・・・~と~・教えてくれた訳だ。

~このカラスはシロだ。シロに決まり。あとから~文句を言うな。
              ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・一つ目カラスが鳴きながら飛んだ。

・・・・・・誰が?シロ色にした?黒光りするシロ色か?・・・・・・いい色だ。 警察と同じ真っ黒い白。
       明らかに、極めて単純で幼稚な警察犯罪。決して不祥事ではない