悪魔と踊ろう

犯人は警察幹部の親類だった。身内をかばう獣道で、犯人を割り出した警察官は、ミミズのように蒸し込まれた。ここは日本か?  

警察の腐敗「悪魔と踊ろう」~尋問の儀これあり~

2013年03月08日 20時07分32秒 | 悪魔と踊ろう  vol 4-5~6 
         ●悪魔と踊ろう  vol 4-6            被害者工作







 四万十市には、歴史的な冤罪事件で死刑になった。

冤罪事件の大先輩の墓があります。
 



 (幸徳秋水の墓)


 爆弾で天皇の暗殺を計画していた宮下太吉は、小学校卒業後機械工となり、
各地の工場を移動中に、幸徳秋水の「平民新聞」に接します。

各種の社会主義書籍を読み、民衆の天皇崇拝の迷信打破を目的に天皇襲撃を企図。

事件は未遂に終わりますが、

これは~幸徳秋水をはじめとした社会主義者の「恐るべき憎むべき陰謀」として、

全国各地で、事件に無関係な者も含めて “数百人” を検挙します。

幸徳秋水は「事件に関係ない “はずがない”」という~単なる推測で逮捕された。

その後、ものすごいスピードで秘密裁判が開始された。

“報道は一切禁止され”、大審院は一審のみの “非公開公判” で、
うち26人が刑法の “大逆罪” にあたるとして、起訴されました。

幸徳秋水ら24人を死刑。2人が有期刑となった。

幸徳秋水の死刑は、明らかに冤罪であったが、“陸軍” のみならず “政界の黒幕” として君臨し、

「日本軍閥の祖」の異名をとった山県有朋は、秋水らを疎ましく思っていた

天皇主権説を基礎にした “国体論” を形成して “戦争” に走る当時の “軍閥” としては

・・・・・・・・~国家の演出として、
幸徳秋水を “処刑する~必要” があった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・演出の “いけにえ” 処刑。

 
 この一点は「高知白バイ事件」に共通性を感じ、事件を包み込む大きなウソは、

私の「悪魔と踊ろう」にも共感する。


この事件は、日本の “言動弾圧” の事例として海外で報道され、
“アメリカの対日批判” を高め~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

“排日運動” を加速する一因となります。


幸徳秋水は、冤罪であっただけでなく、“平等” ・ “非戦” を唱えた先覚者として名誉回復と

    「われわれは、その志を継がねばならない」ことを宣言し、「幸徳秋水を顕彰する会」

が立ち上げられたが、一部の思想家が活動しているだけで、さほどの活況はない。
                                 幸徳秋水を顕彰する会 公式ホームページ


 勝手な意見ですが「思想」が邪魔をしている。
日露戦争当時の思想家を~ただ理論的に・学校の教師がやるように、顕彰しても顕彰にはなるまい。

それで~幸徳秋水が、今の時代に生きられるはずがない。



 秋水の名前は、彼が学僕として師従した。東洋のルソー・中江兆民から頂いたもので、

中江兆民は、一説によると、
私の御先祖の“御近所”~高知市の旧山田町(江戸時代の町名)で、 生まれたらしい。

 なにか因縁めいたものを感じるだけですが、顕彰とは~過去から未来へ共に歩き、
共に栄えていく気概がなければ、顕彰にはならないでしょう。

ただ100年前に冤罪で処刑された幸徳秋水の墓が、
今や観光スポットの1つになったのは間違いない。


 幸徳秋水の墓の前で、しばらく考えましたが~私の「悪魔と踊ろう」も最後まで投稿して

終わるべきか?・・・・・・~狂気か~愚か・・・・・・・・・・・・・・・終わるべきだ。



 「銀行員失踪事件」~なんど書いたか、銀行員失踪事件。・・・・・・・・・・・・・・・・・・
失踪した。・・~ではなく・・~殺害されたはずの銀行員。

      

     彼の名前は、大銀行の職員名簿に、失踪した当初から記載されている。
        

        ● 失踪事件の年は
                その当時の住所地。

        ● 次の年は
              四万十市 中村・大銀行支店の住所地

        ● その次の年からは
                  大銀行本店 人事部付
                
                
        ● 職員名簿は平成15年までしかありません
                           これ以降は “個人情報” の管理が難しくなり
                      
                           本になった職員名簿は作ってないらしい。

   結局、平成15年までは、失踪した銀行員の名前は、職員名簿に有ります。
         
   その後は解りません。
        



銀行の事は良く解りませんが、普通・・常識的な一般の人事についての事ですが

               体の具合が悪くなり、仕事に就く事ができなくなった人は

               「人事部」に配属

               組織体により違いはありますが、2~3年または5~6年を目処に

                賃金が支払われます。

               昔は、長く貰えましたが~・・不景気になった現在は2~3年で

               肩叩きと言いますか~退職勧告の様なものがあります。

 
               これは一般的な人事で、大銀行のことは解りません。

                しかし、職員名簿

               に名前が有る~一般的な場合は、この様な措置がとられます。

                        ・・・・・・・・(~たぶん大銀行は、否定するでしょうが~)





が、しかし。

~この事件が発生した平成2年から~少なくても平成10年の間に

  大銀行の頭取は、高知県公安委員会の委員長か委員をしていました。

“公安委員会” とは警察を取り締まる。警察の上級機関ですが、実質的には警察に協力的な

地方でも大きな組織体の責任者の内で「思想的」に保守であり、決して警察の敵になる

恐れのない・・・立派な“風見鶏様” にお願いするのが常であります。(実質的な人選は警察)

ですから公安委員会と警察は“大” の仲良しです。


 私は「悪魔と踊ろう」の犯人の名前を「田岡 大」(偽名)と名付けました。

この “大” ~とは~警察と “大の仲良し” の公安委員会の “大” です。

・・・~ほんとは、“仲間 大” にしようと思いましたが・・・



 銀行員失踪事件で、私が「悪魔と踊ろう」に投稿した通り、

警察が銀行員の「骨」を捨てた~・・・・・・・・・・・・→ (「悪魔と踊ろう」2-9)
~・・・・・・・・・・・・・~のであれば、“大” の仲良しの公安委員会・・・委員長→大銀行の頭取が

失踪した銀行員の名前を~そのまま~名簿に残したのも~何となく理解できます。




犯人が自殺したあと、遺体は2~3日警察署にありましたが

中村警察署の幹部が全署員の前で
 
      「四万十市の地域住民から銀行員の件について質問を受けた場合

          『そんな事、知りません』と言えば地域住民から

          『お前は~それでも警察官か』と言われ、~非難されるから

                   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・~決して“知らない”とは言うな~」
 
と、会議の席上で厳命した。・・・→ 「悪魔と踊ろう」 3-11

これは~四万十川の河川敷から「ボロ布」を掘り出した後です。・・・・・→ (「悪魔と踊ろう」4ー3)



この意味合いも、良く当てはまります。
この時点で、警察は被害者の家族を完全に取り込み、包み込んでいる。
~隠蔽工作の総仕上げだ。


   ~被害者の家族が~それなりに(不明)~警察と和解した結果でないと言えない~

                 「知らないと言うな」とは~事件解決の為ではなく~被害者対策である。




また事件の “黒幕” が、万年巡査の私に “年賀状” をくれたり、

・・・・・・・・・・・・・・・・・私と “一杯飲む” 約束をした上で、反故にした。

           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~これも良くわかる。・・→ (「悪魔と踊ろう」2-11)




     ~もっと考えて、~頭を使って画策すれば、霧がかかった様になるものを
        
          ~糞ガキが悪さをすれば~

            ・・・・・・・・・~ビデオテープを巻き戻すかのように、スローなテンポしか残らない。



       警察は
 
             ★ 事件当初の初動捜査で「隠ぺい工作」
    
 
             ★ 銀行員の骨と着衣の「証拠隠滅」

  2つの “信用失墜行為” を “闇” に葬り、消し去る為に魑魅魍魎が暗躍したのは間違いない。

「骨」が無い状態なら~「銀行員の事件を “知らない” と言うな」の指示通り

事件は“継続捜査中” であり、
           なおかつ、銀行員の遺族は、この事を充分に納得している必要がある。

              ~この工作に警察は成功した。~だから「知らないと言うな」である。
                 ・・・・・あとは、この事件が“風化”して “消え去る” のを待つのみ。 





  2010年5月 フリー・ジャーナリスト が~失踪した銀行員の遺族に対して取材した内容が

  この事件の結末を如実に物語っている。

      遺族には、大変な圧力と恫喝が作用していると思われるので、
      取材の要点しか投稿できません。


             ・ 弁護士を間に立て、警察と “和解” した。
     
             ・ 家族が納得して~葬式(失踪した銀行員)も済ませた


要点は、この二点です。


この二点に対して、暗黒の海より深い疑問を感じますが、投稿できません。


ただ~ジャーナリストの

         「いつ葬式を出しましたか?」の質問に対して・・・・・・・・
      
     
       遺族は
         「さぁ~・・・・・・・・・・????」と、答えたらしい。

  「さぁ~・・・?」・・・この言葉の裏に~無限大の重量と広がりがある闇が、
  
                             ~全てを押し殺して、沈黙を守っている。






 ただし、マスコミが上手に使う~ミステリー~とは思わない。
ミステリー~とは、いかにも “謎”  めいた上品な言い回しだが、
物事に “謎” はない。あるのは “策略” だけだ。

それを~ミステリー~と表現するのなら、最初から何も言わない方がいい。

その様なマスコミの姿勢が “謎” を創造する。



 幸徳秋水が処刑された明治43年(1910年)から100年たった今年の6月

今でも、人の行いが変わることはない

何百年たとうが、人の “計らい” は人と共にあり、決して消え去るものではない。


人が生きて行くには、穴が2つあればいい。上の穴から食い物を入れ、下の穴から出せばいい。

この程度の穴しかない生き物に、期待するのがおかしいか?・・・

そう言えば、私の警察人生もミミズのように蒸し込まれ、~死んだように生きた。

・・・・・・・・・・~これが結論か。いかにも、らしい終わり方だ。

人を偲ぶ柄じゃないが、“秋水” の前だからこそ、落ち着けるまで佇む事ができました。


(斬馬)





【追記】(2013年3月)
「悪魔と踊ろう」に、よく似た警察の“創作型-冤罪事件”→「高知白バイ事件」があります。

  <この事件は>→「高知白バイ事件」
     生徒22名と教員3名が乗り合わせたスクールバスに白バイが衝突、
    バスは止まっていたという多数の証言があるにもかかわらず

           「バスは5~10キロで走行中に白バイをはね、隊員を死亡させた」として

    バスの運転手には1年4ヶ月の実刑判決が下された。

         バスが急ブレーキを掛けたという証拠のスリップ痕は
             警察により捏造されたという疑いが濃厚である。

明らかに警察によって捏造された創作型の冤罪事件です。
下の写真は、警察が捏造した “スリップ痕” です。
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(拡大写真)
12729302954bdf5ff7bd3df_import.jpg
スリップ痕とは、路面(アスファルト)にタイヤのゴムが、付着(ブレーキの摩擦で、こすり付ける)したモノです。
つまり、デコボコ(凸凹)の路面の→デコ(凸)のアタマにタイヤのゴム(黒色)が付くべきですが

写真のスリップ痕は、デコ(凸)のアタマが白色で、ボコ(凹→低い箇所)が黒色です。それは、逆でしょう
明らかに、警察によって何らかの“液体”が路面に塗り込まれた “描かれたスリップ痕” です。
すべて、この程度→(「高知白バイ事件」~偽造写真~にリンク)


 ところが、白バイ事件のスリップ痕の捏造の動機や構造について
誰がスリップ痕を~どの様に捏造したか、主犯・実行犯・・・の実名・現在の地位(警察内部)役職などは、
ほぼ明らかになっている。しかし、この後が、いかにも警察である。

 「白バイ事件=バススリップ痕の捏造者」と噂されている者達は、いずれも事件直後に一階級特進している。
が、まったく出世しない者もいる。警察内部では、あまりにも・あからさまなスリップ痕の捏造によって、
同じ捏造に関与しても、一階級特進する者と、しない者が生じ、その差別取扱に不満と確執が生じ、

いろんな所に~さまざまな芽が吹き出したのである。
「スリップ痕の捏造」によって一階級特進した者は、その後も色んな“不正”を働き

      “処罰”を受けそうになると
          「自分を摘発し処罰すれば『白バイ事件の真相』をバラスぞ
           「捜査機密費問題を公表するぞ

と、脅し・居直り・・・を繰り返しながら~数々の違法行為を黙殺させ、平然と警察幹部の地位にアグラをかいている。

警察内部の不正をただすべき高知県警察本部長 加藤晃久は、この“脅し・居直り” に負け(隠蔽工作)全てを
うやむやに終わる警察犯罪を繰り返している。
これら違法行為を県警警察官100名位の正義派が本部長の犯罪を糾弾している。

犯罪を糾弾する監査請求・告訴・告発等は
 
      高知市に在住の        小松満裕  

が行っているが、警察は小松満裕と100名の正義派警察官が呼応しないよう、小松に“異常者のレッテル”を
貼るため、ありもしない犯罪事実をデッチあげ起訴した。

その起訴状が下の写真である。

起訴状 1

起訴状 2


現在 高知簡易裁判所において
        被告人 小松満裕 は  弁護士 生田暉雄(生田暉雄-日々坦々-)と共に戦っている。

この戦いの内容について、私が文章で報告しても信憑性がない。
しかし、写真で報告するのは、私の技術では不可能。


 そこで、生田暉雄 弁護士が
          平成25年1月21日に記者会見を開き

報道関係者に配布した資料の一部を御覧になって下さい。
    (警察は手段方法を選ばず、何をするか解らないので資料の一部です。)

別紙1本部長

警察とは~本部長=キャリア組 を “出世さす” 為には、何でもヤル組織です。


別紙2アドバイザー採用



 
 ★ 頭=本部長の足元が、高知県にある間は~動かないでしょう。

 ★ 不倫
    警察に限らず、どこでも有る事ですが、警察の場合は実行力(恐喝・脅迫)は、絶対に外部には出ません。
    また本人だけではなく、内助の功(職員の奥さん)も “くノ一” として活躍する場合もあります。
 

 ★ のぞき
    のぞき をヤッタのが、警察幹部の息子なら~“のぞかれた女性” が、“騒いだ”  “事件になった” のが悪い。
    だから “被害者・女性職員” が転勤(飛ばされた)~・・・・・北朝鮮日本支部では当然です。
         
         同じ様な事は、これまでにも有った。これが~普通です。
             あたりまえだから~ごく自然に~脅し・居直り・恫喝が横行する。
                        これに文句が有るヤツは、異常な組織人だ      




別紙3放火

このガソリンをかけて焼き殺した殺人犯人に、
              肉体関係を迫った警察官を追求した「●●刑事」が~その後~どうなったか?

 どう思います ・・・クイズにしたら面白いか
       結論だけ言います。
            
           「●●刑事」は、私の“悪魔と踊ろう”と同じく閑職に追いやられ
            最近??「上」から「警察を辞める様」・・・形は「依願退職」を勧められたそうです。           

別紙5免許センター


別紙7まとめ

別紙8まとめ・終


いつの日か~日の目を見る資料だと思いますが
警察の報復は~今後ますます激しくなると思いますので

全てを私の力で公表する事はできません。

   <参考資料>       
           高知白バイ事件=片岡晴彦のブログ(雑草魂 2)

           2013年2月14日→週刊新潮
                          「ここに一人の男が立ち上がった」
                               “告発された「高知県警」組織的隠蔽工作”

           2013年3月1日→マスコミ報道
                      最近になって、高知県の新聞とテレビで~
                                 やっと「高知白バイ事件」を取り上げています。
     

          サンデー毎日 3,17増大号
               サンデー毎日

                 28頁、29頁にかけて掲載・「高知白バイ事件」再審請求の異様
                           「新鑑定書」は警察の証拠捏造を暴くか


                  高知市で7年前、白バイがスクールバスに衝突。
                 隊員が死亡し、バスの運転手は業務上過失致死罪で有罪になった。

                 だがここにきて、高知県警による証拠捏造の可能性が濃厚とする 新鑑定書が出た。      

                                                      【ジャーナリスト・粟野仁雄】

                       「スリップ痕は、液体などで人為的に偽造したと言わざるを得ない」
                                                             と ”仰天”鑑定




          警察の隠蔽工作は、手段方法を選ばず、なりふり構わず、徹底的にヤリます。
            そして、報道関係者は、警察の意のまま何も報道しません。
          
全て、戦争中の大本営発表と同じレベルで時が流れているのです。

悪魔と踊ろう も同じ様なやり方で隠蔽された。

これに対抗するには、全国的なインターネットの力で、大きな輪を創る以外に方法は無いと思います。
私の様に未熟な者でも “輪”を 創るための “小さな石ころ” になれたら幸いです。
“小さな石ころ”が無数に集まれば、川をせき止め~大きなダムの様になるでしょう。


この世で最も強い人は、孤独の中で、ただひとり立つ人間だ。
                       (イブセン  1828~1906   ノルウェーの劇作家)

警察の腐敗「悪魔と踊ろう」 ~尋問の儀これあり~

2008年03月01日 05時34分38秒 | 悪魔と踊ろう  vol 4-5~6 
           ●悪魔と踊ろう  vol 4-5           ミミズの唄










 地方行政の動きは私が思った通り、急速に収束にむかいつつある。
田舎の大企業、建設会社が人員整理を始めた。2~3人から10数名の正社員を残し、
後は自宅待機。

早い話がクビだ。
平成17年暮れ、インターネットで行政破綻処理法なる法案が国会に 提出される。との内容を見た。

まだ、新聞には出てない。

「地方の借金は、地方で責任を持て、国の補助をあてにするな」との、
極めて当たり前の 法案が提出されるらしい。


 ベトナムでは、1日500円位の賃金で、喜んで働く労働者が無限にいる。
インドネシア・ミャンマーなら、もっと安い。

中国・インドの次はベトナムが台頭する状勢で、
日本だけの思考で、日本が成り立つ時代ではない。

その様なことは、戦後からの物流をみれば常識だ。


「リストラ」と言う言葉を最初に聞いたのはいつ頃か?私の記憶では
10年も20年も前から、聞いたような気がするのだが、この「リストラ」は

不景気だから人員整理をする。と言うのは大ウソであり、現実には生産形態の変革。

つまり日本の「モノ造り」を人件費の安い東南アジアに移し、日本国内では、
技術力の高いハイテク産業に、また銀行の合併・統合も不景気だからやるわけではない。

世界最大の金袋を国内に持ち、アジアの金融業の柱を構築するためである。

こんな事をいくら言ってもココでは通用しない。

国の税金を多く引っ張れる地方政治が当たり前であり、
それができないなら~「国が悪い」と言えば~全てが終わる。
が、そろそろ終わりに近づいた。

まだ判ってないだろうが、地方の良き時代は

~おわった。

   高知県では、いまだ

           「もうすぐ景気がよくなる。いまが不景気の底だから、ガマンすれば必ずよくなる」

などと、「景気」と言う言葉を使っているが、これは「景気」ではなく、
「変革」・世界的な ~物流の変化であり、神様でも流れを変えることはできない。

が、当分の間、まだまだ「政治が悪い・国が悪い・行政が悪い」~との考え方は
変化なく 継続し~選挙に利用され~それぞれの政党が勝つための道具にされるだろうが
だれが政治を動かしても~この流れは変わらない。

国の金食い虫は、いまだに「コネ」を国家の主流に位置づけている。





私は、「よい子の動物園」は大嫌いだ。

日本人は大多数の人間と一緒に行動すれば、なにがしかの安心感があるようだが、

もうすぐ神様でも、どうすることもできない物流の流れが押し寄せてくる。

そうなる前に横にかわす。
「警察を辞めるか」~漠然とそう思い出した。
 

 高知県の予算は、平成19年3月までが一区切り、
その後4月から財政破綻処理法・ 地方税法の改革など大転換が始まる。

公務員の人件費・退職金は大幅に改正になる。
私は、アタリマエと思います。県の退職金は3階建てで構成されている。

県の独自資金・県債(県の借金)・国の補助~の3階建て。この内、県独自の資金が一番少ない。
       一番少ないモノに+借金+国の補助=退職金~
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんなバカな退職金を民間企業が支払えば・即→倒産。


アタリマエでしょう。


改正して退職金が減少すれば「国が悪い」「行政が悪い」と言うだろう、

日本が戦争に負けた戦後から~日本人の感覚として、「国が悪い」と言えば、
なにか「知識人」であるかのような錯覚が動いている。

それは「幻想」だ「幻想」には現実の「力」がない。

 だから政治に変化がない。そのほうが権力者には、ありがたい世の中が継続されるだろう。
私は「国が悪い」と言う以前に動く~「警察・辞めた」。
 


次の中村警察署の署長は、あと1年で定年退職になる御仁が署長でくるらしい。

小さな警察署ならともかく中村警察署で、1年で定年になる「ヤメ署長」は記憶にない。

副署長は2年で定年らしい。

私の最後の準備は「辞表」だ。辞める事が次ぎへの準備。

いつまでも~クソの様な組織の中で、
           クソにウマを合わせて生きるわけにはいかん。


一切の迷いはなくなった。

              「やめた」
 
 
毎年4月下旬頃から55歳以上の職員に対して、退職するか否かの調査がある。

問題がある職員は50歳位から「希望」と言う名の退職調査があるようだ。

早く退職すればその分、割り増しの退職金がもらえる。「干渉・又は勧奨」と言う制度だ。
(たぶん本音は干渉だろう?)この「かんしょう」制度も
平成19年度からなくなり、 割り増し分は、もらえなくなる。

この金額は結構大きい。私は今年55歳だから調査対象になるわけで、
近々あるであろう調査をまった。
 
  4月下旬、副署長から電話で調査があった。
    
           「来年は、どうするかね?」


まさか「辞める」などとは思ってなかったのだろう
「どうするかね?」と、用件(なにを) を省略し、直接的に会話があった。

               「辞めます」


一撃、何も無し~「やめます」一言のみ、単に日本語の単語を発音した。
              
             「それなら正式な手続きがあるから
                              それは今度・・・」

即、後につなげた。
「ハイ、よろしくお願いします」電話を切る。時間は数秒。

数秒である事が私の意思表示だ。



 5月の連休の前に半日だけ大雨が降った。
大雨のあと退職するための「正式な手続き」 があり、
中村署に「手続き」のため呼び出された。

警察官は連休とは無縁である。
連休と連休の谷間。5月2日の平日、書類にサインして
早く帰るつもりで、ゴムゾウリを引っかけて出向き、副署長の前に立ったところ
         
              「署長が君に話しがあるらしいから、
                          署長室に入ってくれ」


と言う。

   「ハイ」~よけいな事は言わない。

即、署長室に向かい、入口で軽く一礼して中に入る。ソファーに座る。

まるでテレビで見る軍人だ。動きがキビキビしているが、テレビの軍人は、ゴムゾウリを履いてない。

もっとカッコイイ。これも私の意志表示だ。
      
       「辞めるらしいが、まだ早いだろう。
                   いまから辞めて仕事がなくなれば
                          体がなまって、ヨロヨロになるぞ」


 えらく真面目な口調で、私の健康を署長様が気にしてくれた。

ま~・・あたりさわりのない“引き留め工作”としては無難な御言葉でしょう。

私は今現在、若い者とケンカをしても、負けるような気はしない。

署長様の御心配は御無用だが、なぜか御親切に引き留めてくれる。・・万年巡査を?
 
 もし・・?「銀行員失踪事件」に関する、後始末があるなら?
私が組織に現存しておれば、 口止めなり、世間体なり、数々の工作があるだろうが、

来年も私がこの組織内で生活していたら、 これらの工作を全て蹴るわけにはいかない。
ある程度の譲歩が必要になる。

最後の最後まで、その様な「愚」をやるわけにはいかん。


 道徳的にケンカをしてはいけません。よい子はケンカをしません。
が、殺し合いなら・誰と やっても五分と五分。・・・戦争じゃ。

・・・・・仕掛けたヤツと戦争して何が悪い。その下準備が「やめる」だ。
 

 署長様の御言葉のお返しは、絶対に署長が反論できず、かつ組織外の話題である必要がある。

ならば「銭」だ。 
  
    「署長、来年度より地方行政に財政破綻処理法・
                        地方税法の削減が実施されます。
    
     高知県では、まだ話題にもなっていませんが、

     これが実施されますと高知県は、エライコトになります。

     公共事業は、今までの半分から三分の一になって

                           建設会社は、半分以上倒産か、消滅します。



       ・・いまや日本の生産形態は東南アジアに移り・・。
          アメリカ型の経済機構になった場合・・・・・。
       ・・・高知県の立地条件・・・・・・・・・・
                  ・・・・・・生産性は最悪の状態になります」



 判ろうが判るまいが、どうでもいい。

要は~来年度より高知県の公務員の人件費、
特に退職金は、大幅な見直しが実施されるだろう。

だから、そうなる前に本年度の来年3月に退職する。

つまり、「金」の一点を主張し、他のことには何にも触れなかった。


  署長は苦り切った顔で
        
        「それは、そうだが、そうなる事は言えんし・・・・・」


と、ボツリと一言。

 署長クラスになれば、県の会議やその他の会合で、少なくとも2~3年先の県職員に
関する給料体系程度については、耳学問で知っているはずだ。

だから「そうなる事は言えんし・・・・・」と一言。最後の「し」とは
「確実に、そうなるだろうが、その事実を不特定多数に知られたら困る」との意味だろう。

 即、追い打ちをかけた。
 
        「そうですねえ~・・そんな事を言えば、
                          私のような退職者が、
                                    大勢押し寄せてくる。
                                   ・・・大混雑よ。そりゃあ言えんわ・・・・」



いやなヤツが、ズケズケものを言う。

と思ったのだろう、「う~ん」と言いながら押し黙った。


これで決まりだ。よけいなことは一言も喋らない。時間つぶしに年金問題について
          

    「私は社会保険労務士の国家試験を
                   30年以上前に取りましたが
      
     年金が今のように落ち込む事は30年以上前の
                          厚生白書に、はっきり書いていました。


      国には判っていたんですよ、 
         

                         退職金も
                             同じでしょう。

                              ・・・・・・すでに県にはわかっているはずです」



30年以上前の国がつくった白書を実例に「銭」を引っかけ、更に追い打ちをかけると

              「そうかよ・・・・」

の一言で幕になった。まったく知らなかったようだ。
 
 
  そそくさと挨拶をすませ、署長室から出る。副署長に退職届けの書類をいただき、
近く の空いている机に座って、最後の書類を書き始めた午後5時頃。

女性職員が
・・・・「副署長・NHKから電話です」と言いながら副署長に電話をとりついだ。

マスコミに対する報道責任者は副署長であり、対応は全て副署長が行う。

副署長の机の電話が鳴りだした。
  
     「あぁ~・・・・うん。今日の・・・あの骨
      ・・・・・・あれは後川・・・・・・・・・・・・・・
      ・・・・・・中村大橋の橋げたから30メートル位下流の水中。
      ・・・・・・・・・・・・そう・・頭蓋骨。・・・・・・・・・・
                  ・・・・・・・だけど下アゴの部分はない。・・・・・・
      ・・・・・だから、それはまだ事件かどうかワカランし、・・・
        ・・・・・・・・・・どこの誰かもまったく不明で・・
                     ・・そう調査中だ。・・・・・・・・・・まだワカラン。
                 ・・・・・・・ん。・・・・・・公表するかどうかも・・
                   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ未定
                      ・・・・・・・・・。まだなんとも言えん・・・・。」




電話での~相手の言葉は不明だが、内容は確実に理解できた。

 今日・平成18年5月2日の午前中。
四万十市の東方を流れる後川に架けられた 中村大橋の西端にある橋げたから、
下流約30メートルの河原で、人間の頭蓋骨が一個発見された。

下アゴの部分はない。
(模型)


もし、数年前に溺死し、川などで行方不明になった人がいたとする。

その様な場合、他にも骨がある可能性があるので、広い範囲を捜索する必要があるのだが、
そのような動きは警察にはない~行方不明者そのものがいない。

・・・~それなら殺しだ。

「銀行員失踪事件」に無関係なら~別の殺人事件だ。
いずれにしても大変な「頭蓋骨」が 発見された事は間違いないが、いやに静かに落ちついていた。

頭蓋骨に切り傷や、穴などの損傷はないのか?それも話題にない。
なんにもない?平穏そのもの?

 骨が発見された河原から、上流に目測・1キロメートルの地点に 田岡 大が経営していた
「喫茶・よってや」があった。
 
「銀行員失踪事件」発生当時、河原は竹藪で覆われていた。

頭だけ切り取り~別の場所に埋めれば、もし死体が発見されても身元が判りぬくい。
ヤツならそう考えた。・・・・・・・と、思う。~もう一つ別の考え方がある。

犯人 田岡 大 は、御近所には“捨てない”~それほどバカではない。



~かりに~「骨」を発見した警察が~「骨」を処分した場合(捨てた場合)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・~最も、それらしい場所に “捨てる” はずだ。 
それらしい・・とは? ・・・犯人の “職場の近く” ・・近くの竹やぶの中?

・・・・頭蓋骨発見箇所から上流約1キロメートルの竹藪。
この竹藪は、事件から数年後の護岸工事で撤去された。
が、もしそうなら・・・警察は面白い対応をするだろう。~またもや吉本新喜劇が、タダで見えるか?

 


 ・・・・ まさか、私が退職届けを出そうとした日~その日に頭蓋骨か?と、
あまりのタイミング のよさに、気味悪く思いながら退職届けを書き副署長に手渡した。

手渡した時・あぁ~と気がついた・・・あ、・・・・・・・・・・・・・・この人から・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・「今日、退職届を書きに来てくれ」と、連絡を受けたのは午後3時頃か?


 骨を発見したのは観光客。
午前中に河原を散歩中~水深50センチ位の箇所で発見した とのこと。~発見は午前中!

今日、私が退職届を提出したのは偶然か?それとも違うのか?・・ま?? ・・どちらでもいい。

久し振りに血が騒ぎ、色んな思いを張りめぐらせながら、頭蓋骨の発見現場に向かった。
 

 

 四万十市は東西を2つの川で囲まれている。
西に四万十川、東に後川。川と川の中州に 街がある。
銀行員の死体を始末したのは、犯人の実家がある四万十川。

殺したのは犯人の職場「喫茶・よってや」これは、東側の後川沿いにあった。

「喫茶・よってや」前には堤防がある。

事件当時、川沿いに1キロメートル 位の範囲で竹藪が群生していた。竹藪の中は昼でも無人。
まして、暗くなれば夕暮れ時から人目を気にする必要はない。

人間の頭なんか簡単に隠せるが、事件後この付近は水害防止の護岸工事が実施され、
竹藪は全て撤去された。コンクリートで造られた頑丈な護岸の端々に、

土と砂が昔の川縁の顔をのぞかせ、顔の下流に中村大橋がある。


  
 橋げたの土台は、どこの橋でも大きく臼状に掘れ込んでいる。

大雨で洪水になった際、巨大な水流が橋げたに襲いかかり、水流が上から下に川底を
えぐるように掘り下げるためだ。まるでスリバチのような橋げたの川底の下流は、

川底を掘った土砂が堆積し、一部浅瀬を形成する場合が多い。


  
 中村大橋の橋げた下流には、半月型の堆積土が、
岸から川の中央方向に20メートル位続いている。

川の中に小砂利の道が、型の良い三日月を形成し、先端は水没している。

地元の者なら気にもしない風景だが、都会から来た観光客には美しいと見えたのだろう。

散歩中、三日月型の砂利道を発見した。

メルヘンの三日月道から、都会の川に比べたら清流であろう水の中、深さ50センチ位
の場所に白いかたまりがあった。

石ではない。よく見ると相手もこちらを見ている、眼の穴があった。


 よく5月に見つけてくれた。あと一箇月遅かったら6月の梅雨、その後・7月・8月・9月の
台風シーズンになる。
激流で押し流され、永遠に発見されない深海に沈み、朽ち果てていただろう。

 5月に連休があった。

その前に半日の短い時間、大雨が降った。
長年の洪水で土砂が浸食され、
やっと日の目をみた頭蓋骨が、球形の形状をフルに生かし、水流の助けをかりて移動し、


一度はスリバチ型になった橋げたの底に落ち込んだが、
連休前の雨が絶妙のタイミングで、頭蓋骨をスリバチの縁付近まで押し上げ、

半日間しか降らない短い時間の大雨は、スリバチの縁でピタリと頭蓋骨を止め観光客を待った。
 
 まるで神わざだ。いや、神でないとできない。




  次の写真は、後日(2007年8月27日)撮影したものです。

(20日以上、猛烈な夏の日照りが続いた後で撮影したもの)




海に近い河口は、潮の満ち引きが大きく、夏の大潮で干潮なら川の底が干上がります。

これで発見時(5月)の水位より、2メートル位水が引いています。

ごらんのように、橋げたの周囲はウス状に掘れ、その後方に砂利が堆積しています。
頭蓋骨は、上流から橋げたの下へ、そして堆積した砂利で、せき止められた。

自然現象による快挙。 神業です




 神業の前にも~“紙”の様な話があった。この頭骸骨を観光客が見つける前に、地元の
ご夫婦が土手の上を川沿いに散歩していた。ご夫婦は、川から少し離れて歩いていた為に

頭骸骨を見た時、小さな子供の骨だと思ったらしい。~子供の頭骸骨なら~
~もっと大変だと思うのは、世間一般の感覚。この御夫婦の感覚は、そうでは無かった。

    「まぁ~・・パパァ~あれぇ、・・・・・子供の頭ぁ~ちいさいねぇ~
    
         きっと、誰かが産み落として、捨てたのねェ~・・・・・・・・・
   
          ・・・・・・・・・・・・こんな事に、かかわったら^大変^早く行きましょう・・・・」

  
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「そうだね・・~早く行こう~」



 大変な~普通の~夫婦の会話を残しながら、立ち去った御夫婦は、田舎では立派な公人ですが
人間あまり、姿形には囚われない方が良い。

・・・~この10箇月後、高知市内で「白バイ」が「スクールバス」に高速で突っ込んだ
一方的な自損死亡事故を、警察が偽造・捏造して、

・・・・・正反対の~「バス」が「白バイ」に衝突した。
・・と、警察最大の大嘘を演出した「高知白バイ事件」が発生するが、

地元のメディアは~この警察犯罪を~ほとんど報道せず。
地元の反応も少なく、~バスの運転手は、1年4箇月の実刑判決を受け服役した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、しかし、・・・~いまだに地元の反応は少なく

・・・・~誰が刑務所に入っても、どうでもいい~・・・・それより世間体を気にする意識は



・・・・・・・・・・・・・・・・・土佐の~・・・坂本 龍馬の時代から受け継いだ “脱藩の里” でしょう。


・・・“脱藩” しか~生きる道がなかった龍馬を育てたのは、・・・~やはり土佐の “糞” だ。



同じ感覚で~「子供の頭骸骨?」~「早くいきましょう・・」の連想は、

やはり~無関心・触らぬ神に祟りなし~から~・世間的な公の型で自分自身を着飾り、

これに少しでも “煩わしい” と思う事は、~触れたくもない~田舎人独特の感覚である。


「高知白バイ事件」へ向けた県民性の共通点が伺われ、

・・私のハゲ頭が、久し振りに “怒髪・天を貫く” がごとく、怒りで~生き返る刺激になった。

 
川で見つかった~頭蓋骨の身元は?その公式発表は?マスコミ報道は?捜索は?

やることは山のようにあるが、何もしないでしょう。・・土佐の “糞” だ。

銀行員の頭蓋骨なら絶対なにも発表しない。報道なんか、とんでもない。

そんな事をやるわけがない。・・・・・・・・・・・・・・・・・




この頭蓋骨は “行旅病人及行旅死亡人取扱法” (明治32年 法律第93号)第9条

の規定に基づき平成19年11月8日四万十市役所 福祉事務所に引き取られた後

火葬にされ、無縁墓地に納骨されました。 全ての法律上の手続き及び検視等の措置は

ぬかりなく終了しています。~警察には、少なくても法律上の抜かりは御座いません。

~・・・ただし、少なくても “無い” だけです。


四万十市告示第70号



上の写真(四万十市告示第70号)を 拡大した上半分

告示70号上

上の写真(四万十市告示第70号)を 拡大した下半分

告示70号下





平成19年11月29日   官 報 (号外第272号)

官報・号外

しかし~絶対に事件性がない。と、言い切れる頭蓋骨でないと、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この様な処理は、できないはずですが?

いとも簡単に、無縁墓地へ入れたものだと、感心しながら記録だけ残します。
 
 昔々~私が、小学生か中学生ぐらいまでは、映画館の中でハンカチに片眼だけ当てて
感動のあまり泣きながら映画の中に溶け込んでいる女性をよく見掛けた。
人の不幸や理不尽な事柄に、本気で泣ける時代だったが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今や、平成の時代。
何があろうが、どこで誰が死のうが、理不尽な出来事で有ればあるほど
タダ、笑うしかない。怒りが熟成すれば笑いになるのか?ただ笑うしかない。

この銀行員失踪事件も、平成の笑いで終わるのが時の流れか?
・・・時の流れだ。


 




 あと少しで退職できる。
~その思いが先に立ち、カレンダーを3種類そろえた。

まるで刑務所から出所する受刑者が、
指折り数えてシャバに出られる日を楽しみにしているかのように。
  

       「シャバに出る2~3箇月前が一番長い。
                 そのころになると懲罰を受けないように、
                                      毎日・毎日。喋る言葉まで用心した」



刑務所から出所した元ヤクザの言葉を思い出す。

 
 懲役何年で服役した者が仮釈放で出所できる、その直前に何か問題を起こして懲罰を受け、
仮釈放を取り消され満期出所まで延期された。

その後の出所日を待ちこがれた思い出だ。



~・・・・・あと3箇月、3種類のカレンダーは同じ早さで過ぎ去った。
 
 

 平成19年3月30日、待ちに待った退職者送別式が県本部庁舎で行われる。

表彰・辞令交付・歓送の言葉・記念写真撮影・などなど・・・・・
最後の最後まで、美しい儀式で飾り立てた田舎芝居が、
本部長以下県警幹部の御列席の中で、粛々と進行し、

本部庁舎に勤務する職員一同が、拍手で見送りする退職者送別式の儀式に対し、

私は早々に欠席届をだした。・・・・・・・・・・・~まったく行く気はない。
 





 県本部の退職者送別式を欠席しても、
最後の職場である中村署の送別式だけは “サボる” 事ができず、

最後の警察署での退職挨拶だけは~何か~喋る必要に迫られ、
仕方ないから本音を吐いて辞める事にした。

  他の定年退職者が、感無量の様相で挨拶する中、


      定年を待たず、早期退職する私は・・・・・・・・

         「警察官になって以来、警察官を辞める事が、
                            これまでに最高にうれしい出来事です」

  と言うのが、全署員を前にした中村警察署での私の言葉でした。




               ・・・「警察官になって以来~・・これを辞めるのが一番うれしい」と、

大声でやったものだから、一部で失笑がおきた。できれば大爆笑がほしかったが、

署長をはじめ幹部が居並ぶ前では、一部の正直者の笑いが一眼国の全てを物語る

最後の返礼だろう。
 


 退職辞令は表彰状のように、丸い専用の器に入った大げさなものだった。

退職者送別式を欠席した3日後、4月2日に中村警察署まで受け取りに行き、

帰宅後すぐ、玄関前に投げ捨て、ガスバーナーで火を付けて燃やした。
 


 紙を燃やすと炭化し黒くなる、さらにようしゃなくバーナーの炎を吹きかけると

赤い炎を出しながら白いアクになる。

なにもなくなるまで~長い時間バーナーで燃やしつくした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・白いアクに水をかけると、灰汁ができた。

汁は、~いやいや~土の中にしみ込んでいた。

まだら模様になった汁の残骸は玄関前で、無差別に土足で踏みつけられるだろう。

                     ・・・押忍・・・これで辞めた。     平成19年4月2日
  

 


 昭和50年4月1日(1975年)警察官拝命。・・・それから32年間

この内  平成2年(1990年)から17年間、つまり警察人生の半分以上を

銀行員失踪事件と関わってきた。
   


    一眼国は、本の扉を左から右へ閉めた程度
           
   の感覚で「これで終わった」と、思っているだろう。
 



 その総決算が玄関前の灰汁である。それらしい終わり方で、それらしい印を残した。

なんの不思議もない。
  

  灰汁の下に、ミミズが一匹「やっと土に帰れた」と喜びながら蠢いている。

“うごめく” とは、春の下に虫を二匹書くらしい。


17年間、コンクリートの上で、一匹のミミズが蠢いていた。

ミミズになった頃は、手探りで、のたうちまわりながら進んだが、

やっと土の中で動けるようになった。

ミミズは、蠢きながらでも前に進める。


これから、ひとつ目カラスが閉じた本の扉を、右から左に開けてやる。

これで終わったわけではない。            押忍
                                                     
(斬馬)
雪と沈下橋