5月3日憲法記念日の大宮駅での私のスピーチを紹介します。
1947年5月3日に憲法が施行されました。その翌年に、当時の文部省は、中学1年の教科書として『あたらしい憲法のはなし』を発行しました。
その中には、「・・・この憲法は日本国民が自分でつくったもので、日本国民全体の意見で、自由につくられたものである」と、書かれています。
9条の精神で世界中の国が仲良く友達に
そして、9条のところには、太平洋戦争を反省して、「こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったのでしょうか。何もありません。」と書いています。
9条1項の戦力の放棄については、「放棄とは、すててしまうことです。しかし、みなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。」と、教えています。
また、9条2項では、「・・よその国となかよくして、世界中の国が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、さかえていけるのです。」と訴えています。すばらしい教科書でした。
この教科書で、憲法の学習をすれば、子どもたちに正しい憲法の意味を理解させることができます。
安倍内閣の暴走にストップ
しかし、安倍内閣は、この世界に誇れる憲法を変えて「戦争をする国」にしようとしています。自民党の憲法草案には「自衛権の発動」「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍」「国防軍の軍人」などなど、おそろしい言葉が並んでいます。 こんな憲法になったら、子どもたちや私たちの生活は、命は、どうなってしまうのでしょう。 安倍内閣の暴走は絶対に許せません。
戦争賛美するような教科書、首長の思いどおりの教育ができるようにしようとする教育委員会の改悪など教育への政治的な介入の動きも強まっています。
教師経験をいかし 教え子を戦場におくらない
私は、今年の3月までの39年間、小学校の教師として働いてきました。「教え子を再び戦場に送らない」のスローガンは、私の教師としての基本です。
かわいい子どもたちを戦争にかりたてるわけにはいきません。
子どもたちは言います。「9条を守れというポスターを見たけど、守れということは、9条がかえられそうで、あぶないということでしょ。9条は戦争をしないって書いてあるから、いいことだと思うのに、どうしてかえようとするの?」
今、大切なことは、憲法をかえることではなく、憲法を守り、私たちのくらしに憲法をいかすことです。特に安倍首相には憲法を守ってほしいものです。
「あたらしい憲法の話」の教科書が言うように、正しいことほど強いものはありません。戦争をしないで、平和な日本をつくり、世界中の国となかよくする。
みんなの力で、「戦争する国」をつくろうとする安倍内閣にストップをかけましょう。
私も憲法を守り、くらしにいかすために、みなさんと力を合わせて、頑張ります。ありがとうございました。
あなたは、どのようにお考えですか?