「安らかな体」公園構想 (H13.11作成「アスリートと老人が共存するまち」構想)

2012年05月07日 | 「KURENAI」とは

~保険医療費の削減に効果~

 小山裕史先生(ワールドウイング代表・鳥取市)が考案した『初動負荷理論』が、現在、スポーツ界・医療界両方から注目を浴びています。
門下生には、シアトル・マリナーズのイチロー選手、ヴィッセル・神戸の三浦知良(カズヨシ)選手、ゴルフの青木功選手、マラソンの有森裕子選手、テニスの杉山愛選手など、様々な競技のトップ・アスリートが名を連ねています。

  『初動負荷理論』とは、1995年(平成7年)に国内学会で『小山裕史』先生が発表した理論です。
本来、人体の筋活動が最大にパワーを発揮するには、まず初動作に絶対的パワーとスピードが必要であり、それは、体の根幹部・上半身なら肩甲骨周辺、下半身なら股関節周辺といった筋肉の根幹部から生み出されるもので、その力が末端部に伝達されるということです。

 トレーニング法は、動作の最初に小さなな負荷を与えるだけで、あとの動きは伸縮、弛緩と慣性に任せることにより、理にかなった筋肉の動きが得られ、血流もスムーズになり、乳酸もたまることもなく、しなやかな筋肉がつくられるというものです。

 従来の筋力トレーニングの主流は、「終動負荷」と呼ばれ、動作の初めから最後まで負荷をかけ続けるため、血流が悪くなることから血圧・心拍数が上昇し、心臓に負担がかかってしまいます。 筋肉は肥大化しますが、硬直化を招くため、ケガをしやすく、スピード・持久力の低下、又、乳酸値が上がることで疲労の蓄積も招いてしまいます。これと正反対なのが「初動負荷」によるトレーニングなのです。

  この「初動負荷」のトレーニング、体の根幹部・筋肉の付け根の部分を伸縮、弛緩の繰り返しにより刺激することで、PNF以上の効果が得られ、神経系のトレーニングとして医療の面からも注目されております。実際に、下半身不随の人が歩けるようになった事例や、脳性マヒの人が回復に向かっているという事例が報告されています。

 しかし、この『初動負荷理論』クローズド・マーケットにしか広まっていないため、一般の人にはあまり知られておりません。なぜなら、この理論を忠実に教えられるトレーナーの絶対数が不足しているからです。

  そこで、はじめに、この『初動負荷理論』を正しく、教えられるトレーナーを育成する施設をつくり、そこで学んだ人材が、特別養護老人ホームとリハビリ・スポーツセンターの複合施設や、小山式のトレーニング・ジムで活躍する。私たちの暮らすまちに、このような施設が、点在すれば、素晴らしいことだと思います。

 まず、自衛隊を退役された方々に、トレーナーになってもらう。退役したといっても体力的には十分なものを持っております。この方たちに、この理論をマスターしてもらい、トレーナーとしてこの施設で働けることにより、この地域に、定住していただけるのではないかと考えられます。

  今現在、鳥取にある小山先生のジムでは、特養施設から医学療法士の方がこの理論を学びにきております。又、実際に、トップ・アスリートと並んで中学生や高校生、子供からお年寄りまで色々な方が目的を持ったトレーニングをおこなっております。

 スポーツ選手の隣で、トレーニングができる、子供達にとってこれほど刺激になるものはないでしょう。必然的に真剣に取り組むようになり、スポーツを通して青少年の健全育成が図られると思われます。もし関東圏に大きな施設が出来ればチームごとの移動が可能となり、チャーター便の確保に繋がると考えられます。プロ野球でいうと、中日・広島・オリックスがチーム契約をしております。

 初めに述べましたように、この「初動負荷」トレーニングは、体の根幹部・筋肉の付け根をほぐし、体を自然な状態に戻し、又、神経を刺激する効果があるので、老人の痴呆症の予防や体力の維持・寝たきりの防止、肩こりや腰痛などに効果があるということで、中高年層においての健康管理に効果が期待できます。しいては、保険医療費の削減にも効果が期待できます。

何よりも、各年代の体力に応じてトレーニングができ、体が軽くなる。効果が現れるのが速く、このトレーニングを続けることによって、健康な体の状態に戻るというのが、『小山式トレーニング』の特徴です。

 実際に、私達もこの『小山式トレーニング』を体験して参りました。運動自体きついという感覚はありません、終わってみると体が柔らかくなっているのが一目瞭然で分かり、不思議と、爽快な気分になりました。

 その他といたしまして、東京に小山先生公認のジムが朝鮮学校空き校舎を利用して存在しております。現在、「初動負荷トレーニング」は「B.M.Lトレーニング」とも呼ばれ、「財団法人初動負荷トレーニング研究財団」においてトレーナーの人材育成を進めております。


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