ぶれて揺れてGo

来るもの拒んで去るもの追って
なにやってんだ
流れに身を任せたいもんです

ウォーレスの人魚 岩井俊二

2018-04-23 16:16:21 | 
ー怖がっちゃ駄目。
怖がったら最後、自分は弱者になってしまうのだ。
この世界で弱者は生き物ではない。
おいしい食べ物なのだ。



ながくねんげつをかけてあたためられた傑作!!
やっぱりこの方の世界観すきだ。
そしてこれは、スラスラ読める。
ハリポタ以来の、早く帰ってきて続きがよみたいほんであった。

抱かれたくなるとき

2018-01-02 02:45:12 | 


butterって
バターって
こんなにも
官能的なんだな…

そうなのよ、マーガリンじゃないのよ
butterってなのよ、やっぱりbutterが美味しいのよ


果たしてあいつがどれだけうまいとか下手だとかいまとなっては知ることもできないが
きっとそんなことどうでもいい、私はあいつに抱かれたい
実現しなかったからこそそんなこと思えるけど、
butterのようにあいつを味わってみたかった

そんなことを妄想させてくれる

バターが好きな、でもダイエットで控えなきゃって我慢していたり、グルメだったり、そんな女子の本能をくすぐる不思議な本。
幅広く深いのです。

キーパーソンの女性のようになりたいと思ってしまうし正しいと思ってしまうし、その女性がいうレシピやお見せに行ってみたいと思ってしまう。主人公と同じく。
自信がなければないほどに。

でもやっぱり
そんなのに翻弄されてはいけないのです

butter。。

官能的。


好き、だった

2017-09-15 23:19:46 | 
一編読み終えるたび、手を止めて
なんとなく心が痛くて
想いを巡らせてしまうような本だった。
作家さん、数名による短編小説。
こういうのが好きだ。
ここからまた読みたい小説が広がる。

好き、だった
好き、だったのかな
まだ「好き」なのかな
考えれば考えるほど
胸が狂おしくなるからもう
やめておくね
もういいんだ
もう終わったんだ
もう
早く時が経てばいい
また 元の私に戻ればいい
好き、だった
好き、だったんだ
君のことがきっと
今もまだ
始まらなかった恋は
いつも後から形になってやってくる

劇場  又吉直樹

2017-07-20 18:26:11 | 
苦しい
苦しくなる
胃が痛くなる
腹がふくれる

汚いと思ってる感情
恥ずかしいと思ってる感情
そういうところを人に言わずとも自分で醜いってわかってて抱えている
頭だけでわかっててなにもできない奴
自分だけ大切で、思いやりの行動を出し渋る奴
それで虫がすかんようなイライラを覚えること
八つ当たりしてしまうこと
大切な人の顔色が変わるのがこわくてわざとふざけること

それは見栄だろうか

本気で主人公をくそだし超絶ゲスやなと思っても
よくわかる感情なのだ

こんなに苦しくなるのは
何もみようとしていないからか
何も見ないように生活している
そうでもしなければいわゆる普通に社会のなかで生きていけない自身の弱さを怖がっているのだろうか
何も見ない
聴かない
逃げる
そうでもしなければ
一瞬で私は壊れる