柚子のがらくた箱

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内部被曝の脅威 Ⅲ

2011年06月05日 | 
          内部被曝の脅威       
    
       著者   肥田舜太郎さま ・ 鎌仲ひとみさま


  P  160

天然ウランから濃縮ウランを作る過程で出てくる劣化ウランであるウラン238は
もともと自然界に存在した。しかし、プルトニウムやウラン236は原子炉で反応
してはじめて出てくる人工の核種であり、その毒性は桁違いに違う。プルトニウムは、
耳かき一杯で数百万人を殺害できる、
地球上最も毒性の高い物質である。



予告編】ヒバクシャ~世界の終わりに 鎌仲ひとみ監督作品   




     

内部被曝の脅威 Ⅱ

2011年06月05日 | 
          内部被曝の脅威       
    
       著者   肥田舜太郎さま ・ 鎌仲ひとみさま



     P 82

 現在、人工の放射性物質はそれぞれに決まった臓器に集中して蓄積される
性質があることが明らかにされている。これを 『 臓器親和性 』 という。
ストロンチウム90は主に骨に沈着し、造血機能を破壊して
白血病を引き起こす元凶になる。
セシウム137は骨、肝臓、腎臓、肺、筋肉に多く沈着する。
ヨウ素131は甲状腺に集まり、甲状腺機能障害、甲状腺癌を引き起こす。
このヨウ素に関しては空気中から植物体内に200~1000万倍に
も濃縮されることが分かっている。
ミルクの中には62万倍に濃縮される。他方、トリチウムの場合は全身の臓器に、
コバルトも全身に ( 一部は肺に ) 沈着する。      

     P 86

放射線の内部被曝は、線量がどんなに微量でも大きな被害を引き起こすのは、
放射線分子が桁違いに大きなエネルギーを持っているからである。

     P 91

『 長時間、低線量放射線を照射する方が、高線量放射線を瞬間放射するよりたやすく
細胞膜を破壊する 』 ことが、確かな根拠を持って証明されたのである。

     P 149

 現在、イラクの女性は子供を生むことを恐れるようになったと
イブン・カズワン小児・子供病院のジャナン医師は言う。
彼女は湾岸戦争以降、障害児の出産が増えたことを憂慮している。
たとえば、水頭症、無脳症の子供など以前は見たこともないような異常な子供の
障害が目立つようになってきた。

ジャナン医師はイラクの未来の世代が殺されているのだと感じている。




    

内部被曝の脅威

2011年06月05日 | 
          内部被曝の脅威       
    
       著者   肥田舜太郎さま ・ 鎌仲ひとみさま



     P 44

全く異常所見のなかった四名の入市被ばく者の死亡報告だった。
発熱にはじまり、下痢、紫斑、口内壊死、脱毛、出血という
お定まりの症状で瞑目したという。

     P 59

日本被団協の相談所には今も、被ばく二世、三世との結婚に反対する両親、
親戚にどう対応したらよいかの相談があとを絶たない。  

     P 67

 スターングラスはこの本のなかで、微量の放射線も、それが体内から放射されると、
精子、卵子、胎児、乳児、老人に吸収されて大きな障害を引き起こすこと、
さらに我々が鼻や口から摂取する微量の放射性物質が、
何代も経た後世の子孫のなかに流産、死産、先天性奇形をはじめ、
癌、白血病などの不幸な犠牲者を、加害者不明のまま作り出す可能性を教えている。

呼吸や飲食を通じて体内に取り込まれた放射性物質が微妙な放射線を
長時間にわたって体内から照射し続け、多数の被ばく者が今日にいたっても
その影響に苦しみ、殺され続けている事実はあまりよく知られていない。


放射線の単位

ベクレル  ・・・  放射線を出す力の強さを表す単位で、
           原子核が毎秒一個の割合で崩壊するときの放射能を一ベクレルという。

グレイ   ・・・  放射線の量を測る単位で吸収線量ともいう。

シーベルト ・・・  どれだけ 『 被ばく 』 をしたかを測る単位。




肥田舜太郎が福島第1原発事故での被曝について語る