妄想ジャンキー。202x

あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

楽しい!面白い!なんでもあり!大人が本気で遊んでる!『トットてれび』

2016-05-03 15:21:21 | テレビ

春からスタートのドラマ。
『重版出来』、『コントレール』、『ゆとりですがなにか』などなど何本か視聴しておりますが。
その中で一番「これは!」と思ったのが、NHK総合『トットてれび』



NHKドラマ班がまた本気出してきやがった。

※以下ネタバレ含みますのでご注意ください。





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『トットてれび』、みどころ5つ。もう何でもあり!


1.テレビ放送黎明期の話、素材には事欠かない



ドラマタイトル『トットてれび』のとおり、主人公は黒柳徹子さん
黒柳徹子さんご本人が演じるのは、100歳の徹子さん。
友達のパンダがナレーションです。

ちなみにパンダの声は小泉今日子さん。

話の舞台は昭和28年2月1日(1953年)
テレビが「テレヴィジョン」と呼ばれていた、テレビ放送の黎明期。
NHKが開局、テレビの本放送がスタートしました。

この年にデビューした型破りな女優が黒柳徹子さん。
テレビの歴史と共に人生を歩んできた、トットちゃんの物語。





このときのトットちゃんはあくまでも『一風変わった女の子』。

でも小学校を退学になってしまったトットちゃんに、父・守綱(吉田栄作)はこんな言葉をかけるのでした。
「神様はどんな人間にも必ず一つ飛びぬけた才能を与えてくださる」



成長したトットちゃん。
「子供に絵本を上手に呼んでやれるお母さんになりたい」という思いを抱いていました。
そんなとき、とある新聞記事を見つけます

「テレヴィジョンに備え、NHKで俳優研究生を募集」


これだ!とトットちゃん。
いざ、NHKへ!




タマネギヘア、パンダ、徹子の部屋などなど…
もう数えきれない伝説を残している黒柳徹子さん。

NHK専属のテレビ女優第1号になったころのお話です。




2.完全に黒柳徹子な満島ひかり

若い頃の黒柳徹子さんを演じるのが満島ひかりさん。

満島さんの声がまたよく通って聞き心地がいいこと。
『ど根性ガエル』のピョン吉役や、カロリーメイトのCMで「ファイト!」を歌っていたときもそうだったんですが。
演技も素敵なんだけど声がまた素敵。
懐かしや、Folder5。



声だけではなく、見た目もほぼ徹子さんなひかりさん( ゜д゜)

で、トットちゃんはラジオドラマのエキストラ役で出演するのですが。
ラジオドラマなので声だけ。
倒れた主役にざわつく町の通行人役。
エキストラなので目立っちゃいけない。

フロアディレクターの伊集院さんの指示や注意を受けるも……
どうやってもその声が通ってしまうので主役を食ってしまう。


「どうかされましたか?死んだんですか?」

くっそwwwジワジワくるwww
倒れてる人に「生きてる?死んでる?」って聞いてどうするよw




すったもんだあって、1954年。
トットちゃん21歳。

『ヤン坊ニン坊トン坊』の仕事が舞い込んできます。
それは声の仕事でした。



 

さすが、元ぴょん吉の満島さん。

声自体もそうですが、声を出しているときの「声優を演じる俳優」。
なかなか新鮮だなって。



3.トットちゃんを支える人たちの温かさ。

個人的に腹抱えるほど笑ったのが、前述の伊集院役の濱田岳さんとのやりとり。
濱田さんは昨年の『釣りバカ日誌』で「この人これから来るぞ」と思わされてる役者さんなのですが。



満島さん演じる徹子さんと濱田さん演じる伊集院さんの掛け合いがもう面白くて面白くて。
『土曜スタジオパーク』に満島さんが出演されたとき、かなりアドリブが入っていると言ってました。

お二人とも個性的な俳優さんだけれども、それがパズルのピースのようにピタッとはまった感じ。


他にも……



徹子さんの出世作・『ヤン坊ニン坊トン坊』の作者であり劇作家・飯沢さんの役には大森南朋さん


「あなたの喋り方がいいんですから」
「どこも変じゃありません。あなたのそのまんまがいいんです。直すんじゃありませんよ」



NHK文芸部のPで、徹子さんを励まし続ける大岡龍男さんの役には武田鉄矢さん。
「ようやく、見つかりましたね。型破りが」

こう言ってくれるがいたから、今の徹子さんがおるんだなあ。



4.なんだこの豪華キャストは。

黒柳徹子さんはじめ、飯沢さんや大岡さんなど実名登場されているのですが。(敬称略)


渥美清(中村獅童)


坂本九(錦戸亮)


永六輔(新井浩文)


他にも他にも

森繁久彌(吉田鋼太郎)

向田邦子(ミムラ)

篠山紀信(青木崇高)

中華飯店の王さん(松重豊)


なにこのハイレベルキャストとその役。
ギャラどうなってんの(そういうこと言わない



5.本気で遊ぶスタッフたち


1話のPは訓覇圭さん、演出は井上剛さん。
シリーズ全体の音楽は大友良英さん。
言わずと知れた『あまちゃん』の制作陣。

 

まあ当然ながらこうなる(こら

遊んでるなあ!!
楽しそうだなあ!!



ラストの歌謡シーン。
『買い物ブギ』を演奏するのは、大友良英スペシャルビッグバンド。
しかも生演奏でお祭り状態だったらしいです。



なんか通行人も踊り出したぞwww




脚本は『花子とアン』の中園ミホさん。
正直に言うと、花アンは途中がどうもダレてしまい、完走していないのですが。
でも朝ドラの中園さんとは違うんだなあ……といやはや失礼ながら感心してしまいました。
(朝ドラは1日15分半年っていうスパンだから、普通のドラマとは違う見方をしなければならないのかもしれません)


『あまちゃん』『花子とアン』のスタッフが作り出す30分ドラマ。
何か見覚えがあると思ったらこれでした。

 

『てるてる家族』は再放送ですが、前シーズンの『ちかえもん』
あるいは『紅白が生まれた日』や『世界はひばりを待っている』、『恋はアナタのおそば』。
朝ドラや大河ドラマだけでなく、いろんな作品で「ドラマと音楽の融合」「さまざまな演出手法」への挑戦を繰り返していて、どんどん洗練されていっているんだなあって。



演じ手も作り手も、楽しんでいるんだなあって。
その手のプロが本気で楽しんで作ったものは、観ていて腹の底から面白いものです。





放送時間は毎週土曜夜8時15分~8時43分。
連続7回。

30分間という短めの時間ですがぎっっっっっしり詰まってます。

1話の放送は終わってますが、
5月5日25時、5月7日16時に再放送あるそうな。
(詳細は公式HPをご確認)





(´-`).。oO(ワンワンと徹子さんが可愛かった……)


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