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あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

『ちかえもん』2話、万吉の優しさと切なさ、でも「書けてな~い!」。

2016-01-24 19:20:51 | テレビ
木曜時代劇『ちかえもん』2話のネタバレ感想まとめ。




ちかえもんがかいらしいちゅうてんねん。



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『ちかえもん』1話、初老のシナリオライター・近松門左衛門の愉快なおはなし。

『真田丸』2話「決断」、御屋形様が託したもの、故・林邦史朗氏が託したもの

2012年大河ドラマ『平清盛』はここが凄かった5つ。

『あさが来た』『あまちゃん』他、朝ドラ関係の記事はこちら。
朝ドラ感想記事のまとめ。

他民放ドラマ、NHKスペシャルはこちら。
少々真面目で結構ゲスいテレビっ子の備忘録まとめ。





■不孝糖売りと浄瑠璃書き


万吉と近松門左衛門。
かいらしいニックネーム「ちかえもん」でぐんと距離が近づき、仲良くしてると思ったら…

 
「親不孝の不孝糖♪拵え始めの不孝糖♪……ちかえもん、あんたも歌いなはれな」

なんだこのかいらしい兄ちゃんとおっさんは。

ちかえもんは
「わしを誰や思てんねん。近松門左衛門やぞ!」
とまあ、ぬるいプライドで反論するのですが。



結局歌ってるwww



■うた・近松門左衛門


母親もちかえもんより万吉の味方。
スランプだけどそれなりに頑張ってるんだけど……

誰も褒めてくれないんだよなあ、と。


「悲しくて悲しくて、とてもやりきれない。このやるせないモヤモヤを誰に告げようか」

なんだこの哀愁www



■お初と万吉。


そのころ、同じく天満屋で居残り中の万吉。
噂のお初と初めて出会い……

 

運命の出会いをやらかしていました。

お初を演じるのは早見あかりさん。
『マッサン』のすみれ役もとってもよかったけど

こんなに花魁姿が似合うだなんて、と驚きました。




■あほぼん


相変わらず書けないちかえもん。
平野屋の主人から朝鮮ニンジンを渡されて「せいだいに滋養つけて物書きに励んでや」と言われるものの。


「結局それかい……余計プレッシャーなんですけど」

豆腐メンタルなちかえもん。
そこに帰ってきたのが、あほぼんドラ息子の徳兵衛。

 

ストーブさん!!!



■女子力


で、お初に恋をしたという万吉さん。
ちかえもんに相談しに来ると……

 

「おまえ一体いくつやねん」
「いくつに見える?」
「もったいぶったおなごか、おまえは!しかもそのほんまに歳知りたいおなごの隣の不細工なおなごか!」



2段オチのツッコミが長い!!
万吉の女子力ってwww



■評判の良し悪し


そんな女子力高い万吉に、おなごにモテる10か条をおしえたげるちかえもん。

 

「一見栄、二男、三金、四芸、五精、六おぼこ、七せりふ、八力、九肝、十評判」

 
「なんでんその、油虫のまじないみたいなもん」


逆になんだよその油虫のまじないってww

で、またジワジワくる紙芝居
 


「十評判」について尋ねる万吉。

 
「なんやえらい悲しそうでんな」
「いやいやそないなことは…」
「ちかえもんが悲しいんやったら、わい評判悪いってことで」



万吉の優しさ…!!


でも極めつけはこれ。


「人の評判は知りまへんけど、わいの中の評判は群を抜いてよろしおまんねん」



世間の評判を気にせずに、自分が面白いと思ったものは面白い、それでいい。
『平清盛』が脳裏をよぎりました。



■お初さんとお袖さん。



「近くで見たら…若~い!きれ~い!けど…愛想がな~い!」

 
「ええ年してしょうもないこと悩んでるあんたがおもろい、かいらしいちゅうてんねん」

そんなお袖さんにドキドキしてるちかえもんが、かいらしいちゅうてんねん。
お袖さんを演じる優香さん、

いつのまにこんなハマる女優さんになったの…!



■キャッ!ヒャッ!ヒョイ!


いもりの黒焼きが効くというちかえもんのアドバイスのとおり、探しに行ってみたはいいものの。
いもりがどこにもいない。
冬眠中か!と気づいて帰ろうとしたら、いもり発見してここまで連れてきた万吉。

 
「足元でキャッてな声がしましたんや」
「わいもヒャッてなって、ヒョイと捕まえましてねん」
「キャッ!ヒャッ!ヒョイ!ですわ」


徳兵衛の座敷にいもりを放って大騒動になるも。
この底抜けの明るさによる人望。

でも徳兵衛は面白くなくて、ちかえもんに土下座しろと。


 
「呼び捨て~!年長者捕まえて呼び捨て~!」
「誰がそないなことするかい!けど…しゃあないや~ん」


「呼び捨て~!」や「しゃあないや~ん」はもちろん心の声なんですが。
ちかえもんの表情www

 
「仕事のうなったら困るも~ん!」
「浄瑠璃書けんようなったら困るも~ん!」


土下座まで早いな!!



しかし事の発端である万吉は…


「お前みたいな腐れ親不孝者、こっちから願い下げや!」

かっこいいけど違うww
違うけどカッコいいww

ちかえもんも「いやおかしいから。願い下げて言葉がおかしいから」と突っ込んでいますが。
でもイラっとするゲス男にここまで啖呵キレるのはいいなあと(啖呵なの?)

 

それにしても、青木さん(万吉)と小池さん(徳兵衛)……

めちゃくちゃいいぞ。





■アホなんか?


愛想がなさすぎる、おいたが過ぎる、ということで木に縛り付けられたお初。

 

(高岡さん、仁のときの花魁姿も素敵だったけど、美しいだけに厳しい女将姿も似合う)

で、それを見つけた万吉がすかさず駆け寄って…

 
「一体どないな客がきとったんや!」
「あ~、はは~ん。さてはあんた見かけによらず、相当な悪ガキやったな」


客の仕業だったらびっくりだよ。

万吉はお初の前で、自分が木に縛られたときの思い出話をします(これも落語か)。

 
「あんた…あほなんか?」

不孝糖を今改良している。
思う存分親不孝したら、にっこり笑ってほしいと伝える万吉。

お初の生い立ちはまだ明らかになっていませんが、じんわりくる万吉の温かさです。




■姑息な男


同じタイミング、天満屋を訪れたちかえもん。
母から万吉に渡すよう頼まれた不孝糖用のごまを渡すのですが…

 
「いもりの黒焼きみたいな姑息な手ぇ使わんでも、ほれさせてみまっさ!」
「すんまへん、わしは姑息な男です」


男気を見せる万吉に、姑息なちかえもんwww





■お初が笑った


けれど、ちかえもんがお袖のお茶に入れたのは、ゴマのほう。
逆に不孝糖のほうにいもりの黒焼きが入ってしまい…

不孝糖を真っ先に届けると約束した万吉は、そのいもりの黒焼き入り不孝糖をお初の口に……



ああああああーーーー

 

時すでに遅し。

お初がいもりの黒焼きを食べた後、最初にみたのは徳兵衛でした。


「すまん…わしの間違いでこないなことになるとは…」
とちかえもん謝るも。


「よかった!お初が笑た」
「初めてお初が笑たんや」


この笑顔(涙)

 

万吉の泣き方にやられた。

確かに急展開だったけれど、それでも万吉は一生懸命にお初のこと好きだったんだな。
真っ先に不孝糖届けたかったんだな、って。



ちかえもんまで涙ぐんでるからもう……。



■書けてな~い!


という切ない展開に持っていきつつも、


「書けてな~い!今日も一行も書けてな~い」

結局かわいいなこのおっさんwww

その万吉の話や徳兵衛とお初の話を……あ、そういうことか。





この話に惹かれるのって多分、テンポだとかシーン展開とかもあるんですが、
役者さんの持ち味を生かされてるキャラクター設定やストーリーなんだなと思います。

さて、ここからどうやって『曽根崎心中』が生まれるのか。

面白い、これは面白い。





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