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【ネタバレ注意】3分でわかる『第3艦橋より』、その4(45~54話)

2015-08-27 22:48:20 | 漫画いろいろ
comico、城谷間間さん作の『第3艦橋より』のあらすじ(その4)です。
予想もつかないストーリー展開、45話から54話くらいまで。



(2015年8月末現在、最新93話)




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【ことみの選択と決断】


<45~46、48~49話くらい>
・スッチ、ことみに地球に還らないよう土下座する
・ことみ、髪を切り落とす
・スッチのスリーサイズが明らかにしかける


スッチは艦長と別れ、ことみのもとへ向かいました。
ことみに脱出ポッドを案内するのですが、スッチは悩んだ末にQWERTYに残ってほしいことを言いました。
スッチのモノローグで「この言葉は言ってはいけない、私はまた罪を重ねてしまう」と。(45話)



スッチはことみにスマロの顛末、スッチと艦長の目的と元老院のそれの齟齬、複製体の状態について説明をします。
特にスマロの魂に関して、何らかのトリガーが働いて魂が宿ったのではないかとして、それがことみの力によるものなら、とことみに地球へ還らないように頼みます。
〈46話)

ことみはスッチの頼みに対して答えを出そうとしていました。
ことみはスッチに剣を突き付けて「長いな」と言います。
父親との出来事。
幼少期から習っていた空手をやめてしまったこと。
家族に会いたいこと。
それを鑑みても答えは出ないこと。
ことみは自分のロングヘアーを肩あたりでバッサリを切り落とし、「この髪が元の長さに戻るまで」とスッチに言いました。(48話)

ことみに涙ながらの礼を言うスッチですが、ことみはそのスッチを励まします。

そこに艦長からの通信が入り、ポピーが複製体との格闘していることを告げました。(49話)




【ポピーの想いと暴走】


<1~8話くらい>
・ポピー、好戦するも再度こぴみにフルボッコにされる
・ポピーの父と母登場(回想)
・ポピーの思考制御が破壊され、暴走
・ことみの力がポピーを止めた?


エレベーター前でことみたちと別れた後、複製体と再度対峙しているポピー。
スッチから教えられた思考制御の感覚をつかみ、好戦していました。
しかし複製体を一時拘束しスッチに連絡をとろうと油断した瞬間、複製体に背後をつかれます。(46話)

複製体に攻撃を受けながら、ポピーは自身の幼いころを思い出します。
父と共に、母を看取った日のことでした。
ポピーの母の死因は「急性の宇宙放射線疾患」と父が話しています。
「人は男も女もみんな女性から生まれる。だから女性を大切にしなさい」と続きます。



次にポピーが気が付いたときは、複製体が艦長を襲っているところでした。
父親の言葉が脳裏によぎったポピーは、艦長の苦しむ姿に耐えかね、スッチから預かっていたアンプルを頸動脈に打ってしまいます。(47話)


+++++++++++

思考制御を失ったポピーは、艦長の制止も聞こえない様子で、自我を失ったように複製体に襲いかかります。

急いで艦長のもとに戻ったことみとスッチ。
自我を失ったポピーが複製体に激しい暴行を加えている場面を目の当たりにし、言葉を失います。
このとき複製体は「殺して…」と言いながら涙を流しています。(49話)

一方、ことみたちは暴走するポピーを目の前にして声を失っています。
ことみはスッチや艦長に詰め寄りますが、2人は目を背けるばかり。

スッチは「あれが14000年前、私たち元老院がこの船を存続させるため苦肉の策として創り出したQWERTYの民の本来の姿」であると説明します。
さらに「惑星から見放された魂を持たないヒトの成れの果て」と付け加えました。
艦長はそんなスッチに対して、「ポピーの優しさにつけこんでアンプルを渡したのか」と攻め寄ります。

そんな3人を尻目にポピーの暴走は収まらず、見るに見かねたスッチがポピーを止めようとしますが、ことみがスッチを制止します。
ことみはポピーに語り掛けますが、ポピーはさらに暴走、ことみに襲い掛かろうとしますが、寸でのところで動きが止まりました。(52話)


瞳の光を一瞬失ったポピーでしたが、ことみのことを認識し色を取り戻します。
ことみが涙を流しながらポピーを抱きしめると、ポピーもまた涙を流しながら動きを止めました。

そのまま倒れ眠り込んでしまったポピー。
スッチは本来不可逆的である思考制御素子の破壊が止められて、ポピーが正常な思考を取り戻したことに疑問を抱きます。
艦長も同時に「地球人の特別な力」を興味深いと話しています。







【スマロの治療中に】


<50~51話くらい>
・スマロ、マリナに治療を受ける
・マリナ、スッチ宛ての手紙を発見する
・チコリイ、セリ登場
・スマロのオッドアイ
・スマロ、涙を流す




ところでスマロはマリナによって修理されていました。
マリナは古い文献から、スマロと同種素体のアンドロイドがクローン人間殺処分任務にあたっていたことを知り、疑問を抱きます。

材料確保のめどがつき本を片付けようとしたとき、中に挟まっていた手紙が床に落ちました。
迷いながらもマリナはその手紙に目を通しますが、その内容はスッチへ宛てたものでした。
血清を7本同封したこと、1本はスッチ自身に使い残り6本の使い道は任せるということなど綴られていました。


(手紙の後半はこう続きます。)
これは事故だ、あんなものを宙空から回収しなければこんなことにはならなかった。
しかしもう手遅れだ。
私も感染している。
何もかもが失敗だったが、私が心血を注いできた肉体と魂、そして恒星系と魂の研究が何かの役に立ってくれることを祈っている。
これが母星を離れた代償だというなら私たちは一体何の為に生まれてきたんだ。
その答えは君に託す。解除コードは…
大変なものを背負わせてしまって申し訳ない。
最後に出来れば私たちの子供の顔が見たかった。
君が望んでいたように私もそのことをずっと望んでいた。
願いを叶えられなくてすまない。
愛している。
最愛の妻・スッチアベリアライトへ。


+++++++++++

そのときマリナのところへ、艦長候補生のチコリイがやってきました。
居住区の様子がおかしいことを伝え、艦橋区で何が起きているのかを尋ねます。

チコリイの助けもあってスマロの修理用素材を手に入れたマリナは、スマロのもとへ戻りました。
このときチコリイは「全ての艦長・艦長候補生はあなた達一般権限の人間より階級は上よ」と言っています。(50話)



+++++++++++

眠っているはずのスマロがおらずマリナは焦ります。
マリナの背後にはオッドアイのスマロが「ニャアア」と猫のような声をあげて、マリナを驚かせます。

マリナはスマロに修理用の素材が手に入った旨を伝えて、治療にとりかかります。
普通のアンドロイドと変わらない対応に「魂」の存在を疑問に抱き、スマロに直接尋ねますが、スマロは「自身では観測不能」と答えました。
また電源をなくしながらも動いている点に関しても尋ねますが、スマロは「原因は不明」と答えます。

スマロはマリナによる治療を受けながら、自分がどれくらい眠っていたのか、ことみがどうなったのかを尋ねます。
そして眠っている間に夢をみており、そこにことみが現れたことを話し始めました。

「この機械の身体に流れる温かいもの、それが魂というものかもしれないと推察します」と言いますが、マリナはアンドロイドらしからぬ答えであると返します。
そのときスマロが涙を流しました。(51話)





【こぴみ、地球へ】


<53~54話くらい>
・ことみ、こぴみのほうを地球に帰すのはどうかと提案。
・ポピー、マリナに治療を受ける
・こぴみ、スッチの胸に顔をうずめたあと腹を刺す
・こぴみ、地球へ


再び、スッチ、艦長、ことみ。
しかし3人の前には複製体がいません。

艦長にポピーを託し、スッチは複製体を追いかけようとしますが、ことみが制止します。
ことみは「複製体を地球に還すのはどうか」という提案を持ち掛けますが、スッチも艦長もそれは否定的です。
しかしことみは魂が宿る可能性を信じて、複製体を地球に還すようスッチに頼み、スッチもそれを了承しました。



スッチは「人を絶望から救えるのは人の想いだけなのかもしれません」と言います。
「第3艦橋で落ち合いましょう」と言ってスッチは去りました。(53話)

ポピーを託された艦長は、マリナと合流し治療を受けます。
心配することみを励ましつつ、マリナはチコリイから聞いた居住区の状況を艦長に説明しました。
居住区では一般市民の犠牲者が増えており、避難しているとのこと。
ことみはスマロのことを心配しマリナに尋ねますが、マリナもまた大丈夫であると励まします。

+++++++++++

そのころ、スッチは脱出ポッド前にいる複製体の前にいました。
帰巣本能を剥き出しにしている複製体に、スッチは止めに来たわけではないと伝え、ある話をします。

テヤ人の人口減少は恒星圏との『縁』が断絶したためと推察していること、恒星・惑星・人々の縁をもってして人は人となりえること。
さらに地球人・ことみの複製体に、その加護があることを祈っていると伝えます。



そして脱出ポッドに乗る直前、複製体はスッチの胸に顔をうずめ「ありがとう」と言いました。
しかし「精製機の中でみた、ワタシはお前の罪を知っているぞ」と付け加え、スッチの腹部に刃物を突き刺しました。
倒れるスッチを置いて、複製体は脱出ポッドに乗り込み地球へ向かいました(54話)


続きます。




・本編を読む→comico『第3艦橋より』

・もうちょっと続きを読む→【ネタバレ注意】3分でわかる『第3艦橋より』、その5


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