やぶうち優が橋本環奈の奇跡のストーリーを執筆、ちゃお5月号にて
っていうニュースをチラ見。
ええっ、やぶうち優さんってこんな絵だったっけ?!
私の知ってるやぶうち優の絵は、これです。
あかん、歳がバレる。
で、やぶうち優作品で言うならイチオシはこれです。
連載開始が1995年で、さすがに20年前のものとなると書店にはなかろう…
と思ったら、新装版あった。
(もうほんとセーラームーンとかベルばらとか、新装版商法に悉くひっかかるアラサーです)
あらすじとしては
19世紀末のロンドン。
身よりのない少女・カレンは、ケガがすぐ治る不思議な力を持っているため、みんなから気味悪がられていた。
ある日、カレンを養女にしたいという伯爵が現れる。
だがその屋敷にはヘンな噂があり、それを知った新聞配達の少年・エドは、カレンを連れて逃げだす。
その最中、カレンのブレスレットとエドのペンダントが謎の光を発し出した…?
といったガッチガチの少女漫画ファンタジー作品です。
なまじっか絵柄が可愛いわりに、ストーリーがすごいんですよ。
少女漫画に限らずファンタジー作品はどうもアレで、設定とかよくわからないイメージがあったんですが、
あえて近代ヨーロッパと日本を結び付けてくれたあたりがわかりやすかったのかもしれません。
・スケールがでかい。
・謎解きが楽しい。
・グロいシーンもあり。
■スケールでかい。
舞台は基本的にロンドンなんですけど、カレンとエドたちが謎を解いていくにつれて、ストーンヘンジ、アスコット(競馬場で有名)にうつります。
そんで至ったのが日本の明日香村(奈良県)。
ストーンヘンジは言わずもがな世界七不思議のひとつで有名ですが、明日香村も石舞台などの巨石建造物で有名な場所です。
明日香村が登場するのは物語の後半なのですが、その時点ではもう引き込まれてるっていう。
■謎解き楽しい
あらすじでも紹介したとおり、カレンが自分の出生とブレスレットの謎を追いかけていく話なのですが。
そのカレンと一緒になってする謎解きがまたミステリアスで素敵なんです。
ミステリアスっていっても雰囲気だけとか謎を放置するだけじゃないんです。
「そこか!!!」ってタイミングで「真実」が回収されて、次々とまた明らかになっていく怒涛の展開。
特に後半。
「石の輪に日出づるとき聖なる国へと道開かれん」
あっ言っちゃった☆
■トラウマレベルのグロいシーン
「伯爵がね…メイドさんたちをね…」
ワンシーンかそこらなんですが、今のやぶうち優作品からもちゃおからも想像つかないアレ。
で、さっきネタばれしたのにはまだまだ先があって、最終回でまた怒涛の真実が明らかになるんですね。
(こじつけっていう見方もあるんだけど私的には「おおっ」てなった)
「これ、めっちゃ設定が作りこまれてる!!すげえ!!なんだこれ!!」
幼心ながら驚いたものです。
今も昔も変わらず、そういう着地点がしっかりしてる作品が好きです。
余談。
Twitterで「やぶうち優 KAREN」で検索かけたら結構ヒットして「おぬしもか…!」とニヤニヤ。
どさくさまぎれにこんなの見つけた。
やぶうち優すごい。