妄想ジャンキー。202x

あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

八万介助『49歳未経験すっとこ介護はじめました!』

2015-01-18 18:45:01 | 読書



ダ・ヴィンチで紹介されていたので少し気になっていたコミックエッセイ買った。

介護エッセイって「あるあ……ねーよ、どんだけ美化してんだよ」ってのが8割占めてるのですが、こちらは「あるある……あるわーwww」と吹き出しながら一気読みしたよ。



当時49歳の八万介助さんがヘルパー2級を取得して、未経験ド新人で老健に勤めたんだけどそこは認知もとい未知の世界で、愉快な同僚に囲まれて……ってな話。
基本あるある自虐ネタなのですが、自己否定してないところが「うまい!」と唸らされました。

これは介護職さんにも読んで欲しいし、八万介助さんにもがんばってほしいので珍しくAmazon貼ろうかなと。

八万介助『49歳未経験すっとこ介護はじめました!』




「リハパンは漏れる」とか「鼻センサー」とか「用語飛び交う申し送り」とか「処遇改善金、安くてももらえないよりはいい」とか「全員コルセット着用」とか……

あるあるネタを面白おかしくコミカルに描いてるのだけれど、特に「これは!」と思ったのがこちら。

「朝のウンコ大会」

特定の職員がシフトに入ったあとに限ってなぜか翌朝ウンコ大会が繰り広げられる。
下剤投入は言わずもがな、オムツあてるのがヘタクソォォォな夜勤さんだったり、あとはウンコ神に取り憑かれている人だったりする。

「腰痛は辞めるときの常套文句」

やっべえ、使ったことあるわ。
でも本当に腰痛だったんだよ。
腰痛起こしたことがない人が、本当に本当に腰痛だったんだよ。
……まあ結果オーライ、「渡りに舟」だったけどね。


「仕事教えてる暇はない」

前に自分の親くらいの歳の人の未経験新人さんの指導担当になったことがありまして。
「よろしくおねがいしますー、未経験?じゃあとりあえず見ててください」
なんだかんだで走り回ってるので、そとそも教える暇はないし。
本当は教えるのも「見ててください」じゃなくて身体で覚えたほうが早いところもあるのだけれど、
「ごめんなさい!時間ないから私やりますね」
になっちゃったりもするし。
手ぇ動かしながら、利用者さんとコミュニケーションとりながらの説明だと、そもそも説明してない専門用語交えちゃってたり。
「一昨日カマ入って、コット確認とれなくて、で今日ラキソ入ってるので……」とか。

初めての現場じゃ不安だったろうなあ、悪いことしたなあと反省している所存でございます。




作中に桜川さんっていう若手の介護福祉士が登場します。
まあ若干トンデモな部分はあるにしろ、オムツに対する考え方や入浴介助の安全確保とかこの仕事は命に関わることだとか、そういう大事なことをしっかり指導?していて、こういう職員って何気にすごいなと。

この桜川さんほどではないにしても、入浴介助で事故起こしかけてた新人さんに
「今何がどう危険であなたはどうすべきだったか理解してます?」
と胸ぐらつかんで言ったことはある。
まだ若かったあの頃。




続編、切に希望。
お身体無理なさらずがんばってください。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『咲くは江戸にもその素質』... | トップ | 『ももくり』、『ネト充のス... »

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事