妄想ジャンキー。202x

あたし好きなもんは好きだし、強引に諦める術も知らない

細胞が擬人化、「はたらく細胞」が斜め上の面白さをきた。

2015-07-27 09:45:26 | 読書
擬人化ものはお腹いっぱい、と思ってたけれど、実際そうでもなかったみたいです。




月刊シリウスにて連載中。
講談社より出版、清水茜さん作の『はたらく細胞』

斜め上をくる面白さで、電車の中で方震わせました。





まあ内容は一言で言うと「細胞を擬人化」

子どもの頃に読んだ「体の中の工場」を思い出しますが、内容はなかなか勉強になる。


主人公細胞?は新人の赤血球ちゃん。



「は~~怖かった。もうこれ早く肺まで届けちゃお…」
つぶやく彼女が運んでるのが『CO2』

で、道にあれこれ迷ってるうちに
「アンタそこ一方通行だよ」
と声をかけたのは血液の逆流を防ぐ静脈弁



どうにかこうにか肺までついた赤血球ちゃん。
CO2を届けようと毛細血管の入口へたどり着くと、そこには貼り紙が。
「毛細血管は狭いので一人ずつ入ってください!」


ところがどっこい、赤血球ちゃんが運んでいた二酸化炭素には『肺炎球菌』がついていました。
その肺炎球菌のことをよく知らない赤血球ちゃんに、『キラーT細胞』が脅しをかけます。

「肺炎球菌は栄養要求性が高いα溶血性の細菌!つまり栄養分を運んでるテメーら赤血球がターゲットになるんだよ!!」

(溶血=赤血球が破壊される現象)



擬人化のわりにすげえ現実性を追求してるwwww




個人的にもう腹筋壊れるかと思ったのが花粉症の話。




スギアレルゲンに侵された人体。
『記憶細胞』が古の言い伝えをあーだこーだうるさい中、『ヘルパーT細胞』『B細胞』に指令を出します。

「俺に任せてくださいっ!!コイツがあればっ!!」



えーと、B細胞ってのは抗原に対する抗体を産生するリンパ球で、このスギアレルゲンに対しては『IgE抗体』を産生します。
ですが、IgE抗体が多く産生されすぎると、『マスト細胞』(肥満細胞)がヒスタミンを産生します。
ヒスタミンが活性化することでアレルギー反応が起き、それがいわゆる花粉症。



って真顔で説明してるけど、これが漫画になって細胞がIgEのバズーカぶちかましたりするし、
マスト細胞が「じゃあこのくらい?」とかやってたりする。
「大噴火!(くしゃみ)地殻変動!(鼻づまり)大洪水だ!(涙)」とかやってるんだからね。




そこで登場『ステロイド』

記憶細胞「お…思い出した!聞いたことがあるんだ。体に異変が起こった時どこからともなく現れる。(中略)アイツの名は…ステロイドだっ!!」




ステロイド強すぎかwww


副作用までしっかり描かれてます。





俄然イケメンなのが白血球

赤血球さんのピンチに『遊走』して現れたり。




擦過傷で大ピンチのときに、真っ先に現場(傷口)に飛んでったり(好中球だしね)

必殺止血人・血小板とか。








もうなんなのwww


そんな働く白血球さんの決め台詞がこれ。

(肺炎球菌をくしゃみロケットで排出するシーン)



「ばいばい菌だ」



なにその的確な決め台詞。




これ免疫学・微生物学の授業の時に出会いたかったわ。
続刊出たら買います。








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