100%ゆず!

アビシニアン ルディの女の子
ゆず味100%のブログです。
のんびり気ままに更新中。

ゆず、完治する。

2012年07月22日 | 覚書
7月21日(入院から6週間)

ゆずはとても元気だ。
ごはんをモリモリと食べ、薬もしっかりと飲んだ。


予定通り病院にて血液検査をする。


ALT: 39
AST: 20


「とても良い数値です」と医者。
「治療は今日で終わりましょう」





この日がやっと来た。

ゆずの病気は完治したのだ!





『胆管肝炎』というのがゆずの病名だった。(治療最終日にようやく聞けたのだが)


なぜゆずがこの病気になったかは分からない。(原因究明するには大変な検査を要するらしい)
もしかしたら、猫に有害な物をいつの間にか食べたのかもしれないし、お腹の中の細菌が原因かもしれない。
発症は、ワタシたちが気付かなかっただけで、入院日よりも前からだったのかもしれない。


有害な物を食べないように気をつけるほかは、予防方法は特にないのだそうだ。(水をちゃんと飲ませるなど、循環をよくさせると良いということではあった。)
そして、この病気がクセになることも無いとのことだった。








猫歴6年の中で最大の試練だった。
細かな事も忘れないようにと思い、病気の記事を書き始めた。


ゆずの状態や自分の気持ちを文字に表す作業はかなり時間がかかった。
キーボードを叩きながら思い出し泣きをした事もあった。
ワタシのココロはいっぱいいっぱいだった。それを整理し吐き出す場所がブログだったかもしれない。

病気の記事を書くというのはいかがなものか、とも思った。
でも、もし、どこかの猫初心者の方の猫ちゃんが肝臓の病気になり情報をネットで探した時に、ゆずの状態やワタシたちのアタフタぶりの記事にたどり着いて、そこで何かの参考になれれば、とも思った。


長いこと休眠状態ブログだっただけに、思いがけずコメントを頂いた事は嬉しかった。

ゆずを心配してくださり、また、アドバイスをいただきました。 ありがとうございました。
ワタシたちの身体も気遣っていただきました。ありがとうございました。






ワタシの懸念であったゆずとの信頼関係だが、崩れることはなかった。こればかりは鳥越苦労だった。
ワタシとゆずとの絆はますます深くなったような気がする。

糸井重里さんが愛犬ブイヨン嬢の事を「犬の形をした愛」と表現(間違っていたらごめんなさい)されていたが、ワタシもやっと分かった。

ワタシにとってゆずは「愛」なのだ。








この日、ゆずの体重は5.5キロになっていた。(ゆずの猫生で最も重い体重…)








ゆず、回復期に入る。 その2

2012年07月15日 | 覚書
6月25日(入院から16日目)

ごはんは通常のようによく食べるようになった。
療法食の「肝臓サポート」を毎回完食だ。

毛ヅヤも良くなり、外見は健康体そのものだ。

薬は朝晩2回。
鰹節作戦で一度も失敗せずに飲ませる(食べさせる)ことができている。


午前中診察に行く。

体重はしっかりと増えていた。
医者に「この位の体重にしておきたいですね」と言われる。(健康な時のゆずは少々重いのだ…)

次の診察は五日後ということになり、日数分の薬をもらう。





***

6月30日(入院から3週間目)

普段通りの生活だ。
ごはんを催促するようになり、薬(鰹節付き)もすすんで食べる。
太りすぎないかが心配だ。



午後病院へ。

治療は一か月は続けたいという事で、薬と療法食はこのままもう少し続けることに。

次の診察は一週間後。




***

7月7日(入院から4週間目)

すっかり元気になっている。
食欲、トイレ、問題なしだ。

暑い日はお腹を出して寝そべったりしている。
ふと、まさか具合が悪いんじゃないよね? と身構えてしまう。

大丈夫、顔つきが違う。
今は弱々しく鳴いたりしない。


午後病院へ。

抗生物質の飲み薬は終わりとなった。
明日からは2種類だけを飲ませることになった。


次の診察は2週間後。

それまで2種類の薬を飲み、療法食を続ける。
ただし、療法食はカロリーが高いので、量は少し減らさなくてはならない。

ゆずの食欲はすっかり戻っている。
朝は、お腹がすいたからワタシを起こしにくるまでになっている。
それなのに量を減らすなんて。

何をあげてもまったく食べなかった頃が遠い昔のようだ。


カロリーコントロールは課題だが、ごはんの時間を心待ちし、カラカラという音に喜んでいる姿を見られることは
ワタシにとっても喜びだ。




次の診察で血液検査をする事になっている。


病気が完治している事を願っている。










ゆず、回復期に入る。 その1

2012年07月15日 | 覚書
6月19日(11日目)

体調は回復しているようだ。

ごはんもよく食べるように(一日の必要量を完食することはまだできないが)なった。

トイレのペースも通常に戻りつつある。

家の中を歩き回ったり、ワタシの膝に乗ったり、お気に入りのぬいぐるみ「ごまちゃん」を咥えてきたり。
顔つきもしっかりしている。


けれど、まだダッシュしたりタワーに登ったりはしない。

毛もバサバサと立っているようなかんじだ。
元気な時の毛はピタっと身体に添うように、また、ツヤっとしているのだ。


午後 点滴に行く。
今回で7日間毎日通ったことになる。

経過は良いようなので、点滴は一日空け、あさって行くことになった。




この日は夜に台風が関東を通過する日。

窓に雨が当たる音。
風の音もする。

そんな音に反応するゆずを撮った。





ワタシの気持ちにも少し余裕ができてきたのかも。





***

6月21日

経過は順調だ。

なにより、食欲が回復し、ごはんをよく食べるようになった。


試しに鰹節も少しあげてみる。

嫌がる素振りも見せず食べた。

すかさず鰹節で薬を丸め込み、手のひらに乗せて口元に出してみた。

成功だ!

3粒とも食べてくれた!

薬を飲ませる事ができた!

明るい未来が開けたようだった。




午後点滴に行く。

薬をきちんとあげられた事を告げる。
経過をみるため血液検査をする。


ALT:131(基準値 11~50)
AST: 41(基準値  8~33)
ALT: 78(基準値 13~67)


まだ数値は高いものの、かなり低くなった。一時は1000を超えていたのだ。



食欲が戻り、状態もいいので点滴は今回で終わりという事になった。
薬は引き続き飲ませていく。


医者に「薬はずっと飲み続けるのでしょうか」と聞いてみた。
「肝臓は治る病気なので、数値が正常になれば薬も飲まなくてよくなります」
とのことだった。

また一つ、心配事がなくなった。



また日を空け、次は四日後に診察ということになった。


ゆず、がんばろうね。
病気、治すんだもんね。




母の悩み。

2012年07月08日 | 覚書
ゆずに薬をのませられないことはかなり悩みだった。

それでも、一日一回は病院で飲ませてもらえるので精神的に少し救われていた。



薬を飲ませてもらうこと=病院に連れて行くこと=キャリーバッグに入れること


嫌がるゆずをキャリーバッグに入れるのは、やはりワタシを悩ませた。



入院するほど具合が悪かった時は、だっこしてそのままバッグに入れることができた。

けれど毎日通院に通うようになると、バッグに入ることに慣れるどころか、毎回大騒ぎなのだ。

(現在使っているバッグは、プラスチック製で、上蓋がパカリと片側に開くタイプのものだ。
キャリーバッグというよりキャリーケースと表現した方があたっているかもしれない。
慣れるように、蓋を開けて置いておいたが入ることもなかった。
箱とか袋とかに入るのは好きだが、このバッグは違うようだった。
「嫌な思いをした時に出るフェロモン」でも残っているかもしれないとアルコール除菌してみたりした。)



具合が悪いから病院に行くのに、イヤだイヤだと逃げ回ってエネルギーを使っては病気が悪化するのではと気をもんだ。

嫌がるゆずをなだめ、声をかけ、捕まえるのは本当につらい作業だ。

ワタシとゆずとの信頼関係が崩れたらどうしようと、毎回悩んだ。



やっと捕まえて(「捕まえる」 という表現もしたくないのだが…)キャリーに入れても、蓋をする隙に逃げ出してしまう。
その時の失望感。


しかたなく、洗濯ネットを使った。



ある時は、洗濯ネットを使ってやっとキャリーに入れる事ができたのに、ネットをきちんとかぶせなかったためにやはり逃げられてしまった。

その後は警戒してソファの下などに籠城し、結局午前中に行くはずだった病院に行けなかった。



通院は、ゆずには申し訳ないが、ワタシ達の予定に合わせることになる。
詳しくいえば、ワタシの予定、ということになる。
ゆずはオットよりワタシの方が好き。
ワタシと一緒だから大人しく診察台の上で点滴をさせるのだ。
オットではそうはいかない。(これは以前、ワクチン注射の時に体験済み)
一日家にいられる日なら問題はないが、朝から出かける日、午後から出かける日など、いろいろだ。
病院にも診療時間というものがある。
だから、予定通りゆずがキャリーに入ってくれない日は、それだけでストレスを感じてしまう。
そんな気持ちを、ゆずにはきっと分かってしまうと思っているので、冷静になるように、イライラしないように、と
自分に言い聞かせた。
(ゆずの病気は私の精神修行にもなったのかもしれない。(苦笑)






ある日、洗濯ネットをかぶせる前から大騒ぎで、怒った目つきでワタシに「シャー」を言いまくり、唸り声をあげた。
キャリーに入ってからも暴れ、ついにはキャリーの中でそそうをしてしまった。



この大騒ぎでワタシは、これだけ嫌がるゆずを無理に捕まえて病院に通う事が、はたしてゆずの幸せになるのだろうか、と思ってしまった。



本来野生動物は、病気になってもしそのまま死んでしまっても、それはその動物の寿命であって自然の流れなんだろうと思う。
それをワタシ達が無理をさせ自然の流れに逆らっているんじゃないのか。




ゆずの幸せって何なのだろう。



入院して、荒んだ目つきで唸り声をあげていたゆず。
ゆずは病院なんて行きたくないんだろう。



本当は何が正しいんだろう。






正しい答えは見つからない。



オットが「出来ることはやろう」と言った。






その日、ベッドで丸まるゆずに「お母さんはゆずをいじめているのではないこと、悲しい気持ちでキャリーに入れていること、
嫌な思いをさせてしまって申し訳なく思っていること、病気を早く治そうね」などと話した。
(こう書くと、バカバカしい事をしてるかもしれないが)


気のせいかもしれないが、その日からゆずの大暴れはなくなり比較的スムーズにネットで捕まるようになった。
(それでもイヤだー!という声は出すが)


治療を続けるしかない。

出来ることはやろう。







ゆず、闘病生活を送る。 その3

2012年07月08日 | 覚書
6月15日(退院4日目)


症状は落ち着いている。
元気ではないが、苦しそうなかんじではない。
部屋の中を歩きまわったり、ワタシのあとをついて来たりする。

トイレで小の方をする。
量は少ない。
色が濃いようだ。



朝ごはんを計ってお皿に入れる。
小さい頃からずっとロ社のカリカリを食べてきたこと、サンプル食はロ社、ヒ社とも好みは変わらなかったことなどから、療法食もロ社にした。
「肝臓サポート」という商品だ。


ゆずの食欲はない。


医者から栄養を摂らせるようにいわれている。
外から栄養をとらないと、体の中に残っている栄養分は肝臓にとりこまれてしまうらしく、それはよくないらしいのだ。


午前中点滴に行く。
朝の薬も飲ませてもらう。

体重は減っている。

食べていない事を告げると、缶詰のごはんを注射器に入れ、口の脇からあげてみるのはどうか、と提案される。

前回買ったタイプはまったく食べなかった事を伝えると、種類の違うヒ社の療法食(ハイカロリータイプ)はどうか、という事でダメ元で一つ買ってみる。
注射器(もちろん針はついていない)はくれた。

ゆずの様子をみて、トライしてみようと思う。





療法食はカリカリも缶詰も、肝臓に負担がかからないような配合になっているようだ。また、食欲がなく少量しか食べられなくてもいいようにハイカロリーになっている。
ほんとうならそれを食べさせるのがいいのだろうが、なにしろ食べてくれない。




今まで買ったことがなかったが、パックに入った生タイプのごはんや缶詰のごはん、おやつにあげるような魚の燻製みたいな物など、「猫、大喜び!」とポップがついている商品をいくつも買ってみた。

具合が悪くても食べたい気になるもの。

もしもそれが見つかれば、薬も一緒にのませることができる。




しかし、ワタシたちの希望は実現しなかった。

どれもこれも、一口も食べなかった。



夜の薬は飲ませることはできなかった。

ごはんはほとんど食べず、水も飲まない。

汲みたての水が好きなのに、口元までもっていっても飲まなかった。


自分のベッドで寝る。



***

6月16日(入院してから一週間)



いけないとはわかっているが、苦肉の策でロールケーキのクリームを少し薬に付けてあげてみる。

フンフンフンと嗅いだあと、一位の薬を食べた。

やった!
では次、2位の薬。



もう食べてはくれなかった。

元気な頃はワタシが食べているクリーム系の物をあんなに欲しそうにしていたのに。


クリーム作戦も瞬く間に撃沈した。




朝ごはんは少しだが食べるようになった。

ほっとする。




午後点滴に行き、夜の薬を飲ませてもらう。


夜ごはんも少し食べる。



体調は安定しているように見える。





***

6月17日

朝、起きるとすぐにワタシのところまで来るようになった。

調子が良くなっているように感じる。

朝ごはんも少しだが食べる。



ゆずがトイレに入っていった。
ワタシたちは息を潜めるようにして成り行きを見守る。



やった!大の方が出た!下痢もしていない。



午前中点滴に行き、朝の薬を飲ませてもらう。
誇らしげに「大の方が出ました」と報告する。




少しだがごはんを食べ、家の中を歩き回り、窓の外を眺め、毛づくろいをする。

猫らしい行動をして1日過ごす。


嬉しい。










ゆず、闘病生活を送る。 その2

2012年07月01日 | 覚書
6月14日(退院3日目) 早朝

寝ているとワタシの所へゆずがやってきた。

普段からこうしてやってきてワタシの腕枕で寝るので、調子がよくなってきたから来たのかな、などとウトウトしながら思った。

しばらくしてゆずはどこかへ移動していった。




ゆずがごはんをもどしている音がして飛び起きた。

たいした量を食べていないので吐いた量は多くはない。



床に寝そべっているゆず。具合が悪いのだろうか。

その場でゆずに添い寝する。


ゆずは自分のベッドへ移動。ワタシも眠くて自分のふとんへ戻る。
が、いやな予感がして眠れず、ゆずの元へ。

ゆずは体を伸ばして横になっている。
息が荒いように感じる。
撫でると目をつぶった。


入院した時と同じ症状だ。





ゆずに声をかけながら撫でてやる事しかできない。

オットを起こす。


ゆずはだるそうに体をのばしたまま、あおむけになってみたりまた横になったりと、体の位置を変えている。

じっとしていられないのだ。



ゆずは死んでしまうんじゃないか

今まで言わなかった言葉がとうとう出てしまう。





オットと二人、もしその時がきた時のために心の準備はしておこう と話す。


早朝から二人で泣いた。








午前中病院へいく。

今朝から具合が悪い事を告げる。
血液検査をする事になった。

検査結果を待つ間に点滴をする。


ALT:1000
AST:338

やはり異常に高い数値になっていた。


今朝は薬を飲ませていないので医者に飲ませてもらう。

ゆずが飲んでいる肝臓の薬は注射は無く飲み薬だけなのだそうだ。

「今日の朝の分は今終わったから、夜の分を飲ませるために午後連れてきていいですよ」と言ってくれたので、病院に連れてくることはゆずの負担になるのはわかっているが、確実に飲ませるためにお願いすることにする。



その日はごはんはまったく食べず、試しにヒ社の缶詰をあげてみたが匂いを嗅いだだけで見向きもしなかった。
温めてみたが結局食べず。
水は飲まない。


一日に二回も病院に行ったので疲れたと思う。

自分のベッドで寝る。