100%ゆず!

アビシニアン ルディの女の子
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ゆず、闘病生活を送る。 その1

2012年06月30日 | 覚書
6月11日 退院当日 夜

ロ社の肝疾患用フードを少しだけ(数えられる程度)食べる。
水は飲まない。


薬を三粒飲ませなくてはならない。
朝と晩の一日2回あげることになっている。


薬を飲ませる(口を開けさせる)自信は初めから無かったので、医者に薬の順位を聞いておいた。

3粒のうち、必ず飲ませたいのはコレ、次はコレ、その次がコレ、という具合だ。
医者は「どれも必ず飲ませたいのだけれど…」と前置きをしながらも順位を教えてくれた。



ワタシもオットもゆずの頭をつかみ口を開ける事ができない。
その行為自体がとてもできない。

薬に鰹節をまぶしてあげたら食べてくれた。

今日の分の薬はなんとかクリアしホットする。




寝る時間になってもリビングにあるいつもの自分のベッドには来ず、違う部屋の片隅の、荷物と荷物の間のような所でうずくまっている。

調子が悪そうなかんじではないので、そのままにしてワタシたちは別室で就寝。


しかし、ゆずの事が気になり眠れない。

目をつぶってもゆずのことばかり考えてしまう。



病気はよくなるのだろうか…

ゆずの心の傷は癒えるだろうか…




***

翌日6月12日(退院一日目) 朝


目覚めるとゆずがいた。寝ているワタシの事を見ている。

ゆずは穏やかな目をしている。

しっぽを小刻みに揺らす。甘えのサインだ。

普段のゆずに戻ったようでうれしい。
回復してきているのだろうか。




今朝は何とか1位の薬は鰹節作戦で飲ませられたが、他はもう鰹節をまぶしても飲んでくれなかった。

ヒ社のサンプル食をあげてみる。
少し食べる。



毎日点滴に通わなければならないのだが、この日はワタシも一日仕事のため、病院に行くことができない。
医者に事前にこの事を伝えたところ、13日は休診日だが休日診療してくれるということに。






比較的落ち着いた様子で、ごはんは半日分くらいを一日かけて食べた。

薬はまったく飲んでくれない。
自分のベッドで寝た。




***

6月13日(退院二日目)

朝、病院へ点滴に行く。

比較的調子はよさそうな事、ごはんは少しだが食べている事、トイレは小を一回、大はしていないこと、今朝の薬は一粒しか飲ませられなかった事などを伝える。
医者からおしっこの色を聞かれた。次から気を付けて見るようにする。



リンゲルという液を皮下点滴する。

血管に点滴するのと違い、皮下に薬を溜めるやり方なので、液が落ちる速度が速くても大丈夫なのだそうだ。

ゆずは大人しく診察台の上でうずくまり点滴されている。
ワタシもゆずを撫でながら声をかける。

15分ほどで終了。

リンゲルが溜まっているのだろうか、体がタプタプしているようだ。


医者が「薬をのませられなければ連れてきて」と言ってくれた。







鰹節の効果はなくなり、オットと二人、薬を飲ませるために奮闘。

ワタシがゆずを抑え口を開け、その一瞬にオットが薬を投げ込む。

1粒成功。
だが、そう長いことゆずを捕まえていることができずに、結局断念。

明日にでも鰹節に代わる物を買ってくることにする。



薬の飲ませ方は医者に教えられたり本で見たりして知識としては知っているが、入院中のあの状況を体験したばかりのワタシには
どうしても積極的に行動できない。
ゆずに精神的負担をかけたくない、ゆずにイヤな思いをさせたくない、と思ってしまう。

薬を飲ませなければ病気はよくならないのは分かっている。けれど上手にのませられない。

とても悩む。





ゆず、強制退院となる。

2012年06月23日 | 覚書
6月10日 午前中
前日に病院からいわれた通り、ゆずの状態を聞くため電話をする。

「昨日は怒る元気もなかったが、今日は朝から怒っています。点滴中なのでできれば面会はしない方がいい」
という事なのでこの日は面会は行かないことに。明朝また電話をいれることとなる。




6月11日 午前中
病院から電話。
「大変な興奮状態で、ゲージから出すことができない。
このままでは治療をすることもできないので早急に来てほしい。」

どんな状況なのか想像もできず、急いで病院にいく。



ゲージにいれられたゆずは、点滴されているのでエリザベスカラーをしている。

顔は涙と目やにで汚れている。
体の毛はボサボサだ。
私がゲージを覗くだけでも威嚇。


野良猫が捕まってゲージに入れられているようなありさまだ。


ほんとうにうちの猫だろうか
と思うくらいの変わりようだ。



「我々はまったく近寄れません」と医者。




ゲージの扉をあけてもらい手をさしのべる。

威嚇しながら攻撃してくる。

とても触れる状態ではない。



ワタシを忘れてしまったのだろうか。

声をかけ、何度も呼びかける。




ゲージの奥の片隅に陣取り、人間不信となって唸り威嚇し攻撃してくる薄汚れたゆず。



ゆずの性格を考えもせず入院させてしまった事、
まったく違う環境の中で二晩もすごしたゆずの事、

考えると泣けてきた。




声をかけ続け、少しずつ触らせてくれるようになった。


興奮し唸りながらも、攻撃はなくなり、ワタシに撫でられるゆず。



撫でながら声をかける。

撫でながら声をかける。




落ち着き、涙と目やにでよごれた顔でうずくまり目をつぶる姿は

さんざん泣いて困らせたあとにグスグスさせながら眠りに落ちる小さな子供のようで

愛おしくて、かわいそうで。





どうにかゲージから出すことができ、点滴の針を取り、血液検査をする。


ALT:909、AST:114

基準値よりまだまだ高いが、前回よりは下がってきた。


本来なら入院して治療をしたいところだが無理なので、通院して治療をしていくということになった。

抗生物質など三種類の薬を飲む事と皮下点滴での治療だ。


食事は、肝疾患用のもの(ヒ社とロ社)のカリカリのサンプルをもらった。
きちんと栄養をとらないと肝臓によくないそうだ。
念のためヒ社の缶詰タイプも一つ買う。

良く食べるものを改めて注文することにする。





ゆずは二日ぶりに家に帰ってきた。


一通り家を見回ったあと、ごはんのお皿を覗き込んだので急いでロ社のサンプル食をあげる。
少しだけ食べる。


トイレに行き小の方をする。

毛づくろいを始める。


撫でられるのはまだ嫌なようで、「イヤ~」というような声を出す。

今日のところは、静かに見守ろう。




ごはんを少しだけでも食べてくれること。

お水をのむこと。

トイレにいけたこと。


ありがたいことだ。















ゆず、緊急入院する。

2012年06月14日 | 覚書
6月9日。

外出から戻ると廊下に大量に吐いたあとが。

ゆずはいつものように玄関まで出てきてワタシに甘える。

ごはんのお皿を見るとほとんど残っている。
いつもなら吐いたあともしっかり完食しているのに。



ゆずはリビングの床の上で横になったりゴロゴロしたりして

床からソファに移り、ウトウトし始める。

寝返りを何度も繰り返す。

眠れないように見える。


ワタシが移動するとゆずもついてくる。
また横になり目をつぶる。


一つの所にじっといられないようで、あちこちと移動しては横になる。


寝そべるゆずを撫でる。ニャーと鳴く。
ワタシを見てまた目をつぶる。

体が熱いように感じる。
耳も肉球も暖かい。

ダルそうに見える。


やっぱり変だ。


1時間ほど様子をみていたが病院へ行くことにする。

ワクチン注射に行く時は、察知して大騒ぎで嫌がるのに
今回は大人しく抱かれてキャリーバッグに入る。




触診では特に変わった所は無かった。体温は平熱よりやや高めということだった。
でも元気がないので血液検査をしてもらう。



ALT(GPT)とAST(GOT)の数値がどちらも1000を超えている。
基準値はそれぞれ11~50、8~33だそうだ。

即、入院して点滴治療ということになった。




胸がつぶれる想いとはこういうことか、と思った。