遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

昆虫の目

2009-09-09 06:14:08 | ブログ

20081137

田舎は

虫がいっぱいいて

ほっつき歩いているときに

突然虫の気分になりたくなる

そうなると

あたりの景色が

虫の世界になってしまうから面白い

 

世界は幾重もの層になって存在しているなあと思った。

 

渋谷の駅のお客さんにはあまり見えないバックヤードのトイレで

浮浪者の吹き溜まりがあった話を聞いた

そこで

垢に固まった髪の毛で

レゲエのおじさんみたいになっちゃった人が

怒り狂って

トイレの便器を

「中卒で何が悪い!」

と叫びながら壊していたことがあったそうだ

 

日ごろ

浮浪者やホームレスを見ることはあるけれど

そういう人の目で町を見ることはなかなかできない

 

病気で働けない人は沢山知っているが

それでも何とか家族の中で暮らしている人ばかりだけれど

そうじゃない人は巷に沢山いる

 

思い返してみると

登校拒否児5万人というニュースがあったのは

もう

15年も前の話だ

その子達はその後どうしただろう

さらに高校中退も問題になった

 

ニートの問題tって

あっさり聞くけれど

大変だ

 

大量の人たちが

そのレゲエのおじさんみたいになって

怒り狂うイメージに圧倒されてしまった。

 

人間はけっこう強いから

レールからはみ出した人たちは大量にいるけれど

それでも自力で這い上がり

生き抜いている例は沢山知っている

 

大検を受けて30台で大学を卒業して

今ではかわいい嬢やを育ててるおかあさん

 

高校中退したけれど

働き者だから

苛酷な労働環境だけれど

がんばって働く若者

 

一方殆ど家から出られず

家族も病気とは思わず

対策は取れないまま50代になってしまったおじさん

個々に見ると色々いるけれど

 

中卒という語句で

検索して

圧倒された

 

そこに出てくるのは

そうやって表現できるのだから

パソコンを扱える人だ

 

そうでない人も沢山いる

 

私たちの親の世代 おばさんの世代 義姉の世代も

戦争や貧困の中でそりゃ凄いことになってた

 

人間はけっこうたくましく生きていくが

しっかり強い人ばかりではないいから

山本周五郎の「季節のない町(どですかでん)」の世界は

あちこちに繰り広げられているに違いない

↓は映画の一部 どですかでん は7分23秒ぐらいで出てきます

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5 コメント

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うふふふふ、ゴマダラカミキリでしょう。このカミ... (kazuyoo60)
2009-09-09 10:22:20
持って行き場のないもやもや、怒り、どなたも受け止めてくれる人が居ない社会、一部の恵まれた人以外は自分で処理ですよね。公共物破壊につながるとは。
100個作ってもわずかな手間賃でしょう。なのに、酒を飲むなんて。分かっているのかいないのか、ほんとうにやるせないです。働けるのに働かない人、どうしようもなく腹立たしいです。
遊工房様のように、人のため忙しいボランティアをされている方もいらっしゃいますのに。
kazuyoo60 様 (遊工房)
2009-09-09 12:56:41
働けない状況は一くくりには出来ないことも有りそうですが
家族 子供と考えると
もっと
ゆったり暮らせればいいのにと思います
続きが見たい、借りられるのかな? (hisako-baaba)
2009-09-09 13:18:52
働けるのに酒飲んでるのは論外だけど、今失業して困ってる人に、暇でしょう、趣味があったら良いね…だなんて寝言言ってる宇宙人さんには困ったもんです。
『どですかでん』 (ゆすらうめ)
2009-09-09 15:02:52
2回見た、現代に置き換えて この状況にいる人たちがいる。
国民みんなで支え合うしかない、政治よ動け。
hisako-baaba 様 (遊工房)
2009-09-09 17:26:03
ビデオやさんでDVD借りられるんじゃないの?
私は黒澤作品では
かなり衝撃を受けた
私自身は
理不尽なおやじの酒乱に翻弄されてた子供だったから
酒飲んで
そいつが駄目なだけだ
なんて
言ってられない
そこから
自分を生きるために
それが自分の問題だもの
妄想のおやじさんと付き合って死んでいった子供
もう
胸が詰まる
[E:heart]
ゆすらうめ 様
そこから抜け出せない若者
大人になってしまった人
おそらく膨大な悲惨な暮らしがあるに違いない
普通に額に汗して働く
そうして
食べていける
病気のときは支えあう
そういうことができない野蛮時代を生きているんだなあ
私たち

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