遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

表現教育

2009-11-03 20:48:52 | 本と雑誌

パリ左岸のピアノ工房  のなかには

音楽教育の問題がいくつか出てくる

主人公がピアノのレッスンを受けるところ

先生は主人公の音楽背景を聞いた後

ハ長調の音階をゆっくりと一定のリズムで弾くように言う

私は音楽が分からないから

そこからのレッスンを

お絵かきと朗読の勉強に翻訳して読んだ

基礎  というものにうんと考えることがあった

どのような教科でも同じ

教育には基礎が大切

その基礎が何であるか

教育者はきちんと自分の思想が必要だし

発達の筋道について科学的な視野(perspective)が定まっていることが大切だと

改めて感じた

これは

大人になってからのレッスンだからね

どういう音楽教育を求めているかというのも大事なの

また

子供が音楽を始めるところでも

そこがどういう教育をしているか

見極めていく

子供の中に音楽が命をつむげる教育を求めたのです

 

何処を見回しても

社会に役立つ?(誰かにとって都合のよい人間を育てるための)

教育ばかりを求め

あらぬ藪に向かってるのではないか?

 

主人公のピアノ教師は肩や腕や手をリラックスさせるための

練習曲をやらせる

 

朗読でも脱力訓練てやるよ

 

それは

多分

新しいステップに行く時も必要なことだろうと思う

 

この練習曲を作った先生の先生のワークショップで

出た話

ラヴェルが

「なき王女のためのパヴァ―ヌ」の練習をしてるピアニストに

苛立って

「マダム、亡くなったのは王女で、あなたじゃないんですよ!」

って!

 

朗読の先生も言いそう

私が言われそう

 

 

上に乗せたピアノ曲はその

ラヴェル作

フジコ・ヘミングウェイが弾く

「なき王女のためのパヴァ―ヌ」

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2 コメント

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最初の方、元の元は独学でしょう。コツを教わった... (kazuyoo60)
2009-11-04 10:05:26
最初の方、元の元は独学でしょう。コツを教わった方が早く上達するからなのでしょう。それぞれの個性は、習えませんよね。
この主人公は (遊工房)
2009-11-04 13:14:07
上達を問題にしたのではなく
(上達をものさしとした先生に
幼少時ひどい目のあってるんです)
音楽を引き出してくれる先生を求めていたのです
思い返すと
我が子らのピアノの先生は
そういう意味で実に素敵な先生でした

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