午前中は大塚先生のルノアールについて講義
午後はルノアールの模写
というワークショップに参加してきた
ルノアールはそれほど好きな画家ではなく
裸婦のとらえ方とかは私の思考回路と違うので
あまり関心のない画家なのです
でも
ときどき
ァいいな と思うこともあり
今回その魅力をちょっと探ってみようと思った
ルノアールのたどった履歴についてお話を聞くと
ちょっとな
当時のサロンの 何とも言えない
今話題のムラ構造的な話
ルノアールは はみ出し者だった当時の印象派展には三回しか参加せず
もっぱらサロンでの入選を狙い続け
画家として 世に出る道を模索していた
と言う話
(これはどこかで私も知っていたな。サロンで認められることで
画家としての地歩が認められるという そういう中で)
こういうことで私は偏見を持ったかもしれない
古典への回帰を経て
自分の描き方を築いて行ったと言う話と
その画風の転換に
輪郭をきっちり描こうとした時代と
輪郭が曖昧模糊となっていく時代のお話を聞いて
それがどんなものか 模写して考えてみようと思ったものだ
選んだ絵は↓
これは1878年のものだから
印象派には批判的になってた頃
古典に目を向けた頃よりは前の作品
3時間弱ではざっとしか 描けなかったけれど
いろいろなことが分かった
晩年のルノワールは
絵具をごく薄く溶き 重ねて透明感を生かして描いたのだそうだ
その重なりでヴォリュームを表現したというのだ
透明水彩でも
そういう風に描けたらいいなと思っていたことを思い出して
どういう風に絵ができているんだろうと
思って 描いたのだわ
これはかなり魅力だ
この模写はアクリル絵の具で描くと言う約束で描いているので
絵具には透明感が ちょっと乏しいものなのだけれど
私としては 色々発見がある課題でした