遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

笠間日動美術館で模写 ルノアール

2012-09-08 19:03:03 | 絵画

午前中は大塚先生のルノアールについて講義

午後はルノアールの模写

というワークショップに参加してきた

ルノアールはそれほど好きな画家ではなく

裸婦のとらえ方とかは私の思考回路と違うので

あまり関心のない画家なのです

でも

ときどき

ァいいな と思うこともあり

今回その魅力をちょっと探ってみようと思った

ルノアールのたどった履歴についてお話を聞くと

ちょっとな

当時のサロンの 何とも言えない

今話題のムラ構造的な話

ルノアールは はみ出し者だった当時の印象派展には三回しか参加せず

もっぱらサロンでの入選を狙い続け

画家として 世に出る道を模索していた

と言う話

(これはどこかで私も知っていたな。サロンで認められることで

画家としての地歩が認められるという そういう中で)

こういうことで私は偏見を持ったかもしれない

古典への回帰を経て

自分の描き方を築いて行ったと言う話と

その画風の転換に

輪郭をきっちり描こうとした時代と

輪郭が曖昧模糊となっていく時代のお話を聞いて

それがどんなものか 模写して考えてみようと思ったものだ

選んだ絵は↓

A4863_i1

これは1878年のものだから

印象派には批判的になってた頃

古典に目を向けた頃よりは前の作品

3時間弱ではざっとしか 描けなかったけれど

M120908

でも

いろいろなことが分かった

晩年のルノワールは

絵具をごく薄く溶き 重ねて透明感を生かして描いたのだそうだ

その重なりでヴォリュームを表現したというのだ

透明水彩でも

そういう風に描けたらいいなと思っていたことを思い出して

どういう風に絵ができているんだろうと

思って 描いたのだわ

これはかなり魅力だ

この模写はアクリル絵の具で描くと言う約束で描いているので

絵具には透明感が ちょっと乏しいものなのだけれど

私としては 色々発見がある課題でした

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