遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

黒の諧調

2013-06-04 21:01:10 | 絵画

今日はぐずぐずして出かけるのが遅くなったので
損保ジャパンにルドン展を見に行っただけで
民芸館も件の用事もパス
帰りに守谷の巨大ホームセンターに
いろいろ画材を買いに行き
額縁も買った
一回やってみたかった
アクリルの

Img_2732

これ自作できないかなあ
面取りはできないけど
切って合わせるのならできそう
そうすれば安上がりにできないかなあ
サキコさんができないかなあってこの頃ほとんど会わないが

然し このアクリル ダメ 絶対きれいにならない

静電気が起きる だめ 失敗!

さて 私はルドンって
あまり知らなかった
友達にルドン好きがいたけれど
話したこともないし
見てびっくり
E383abe38389e383b3e58589e381aee6a8a
黒い諧調が素晴らしい

こういう版画の黒と白の諧調はゴヤが好きなんだけれど
まったく別種の美しさだ
ゴヤはすごく理知的な香が高い諧調
ルドンは

怪しく湿った空気が包み込むような諧調

モノクロームの諧調でこんなに違うのだと
びっくりした

国立美術大学建築科に入学試験失敗した後
絵への情熱に目覚めて
ジェロームに師事したけど
合わなくて懊悩の日々だったらしい
合わないだろうそりゃあ

Cleopatra_before_caesar

ジェローム↑

わたしもジェロームについて文句書いてる

http://yuukoubosss.fiw-web.net/note/blogn262/blogn262/blognplus/b2index.htm

真ん中辺の記事
それで次に師事した人がブレスダン
この人は

ラ・ボエームに出て来るボヘミアンな芸術家の仲間だったそうだ
ボードレールやポーの詩の絵も作っているし
そうだ バルバラの時代だ
このあたりの芸術の系譜を
知ろうとクセジュ文庫探したがなかった
なんだもう中古じゃないとないんだ

展覧会を見た後は図録の写真のちゃちさが目立って
買う気になれず
この本を買った

もっと知りたいルドン―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

黒の諧調にびっくりもしたけれど
花の絵は圧倒的に素晴らしかった

近頃
白の諧調のことを気にしていたから
花の中の白い花びら 
やっぱり そのグラデーションは
写真の比じゃない

Img366

これパステル

何回も見に行ってしまった

写真じゃよく出ないけれど

階調はもっと微妙

幻想的な絵には関心はあまりないのだけれど
この色の世界は
想像を超えていた

ルドンの絵の空気の
その原風景は
ベイルルバード 沼地や林 そういう荒地で病弱なルドンは育ったそうだ

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