これ昔ここにあった納屋
この納屋は古いしひっくりかえりそうだから
壊しちゃうというので
それなら貸してくださいと言って
増殖してしょうがない家の本置き場にすることにした
母屋は
こういう藁ぶき屋根のお家だった
ここにきても
一人暮らしのおじさんは掃除なんかしないから
家のなかはどろどろで
居場所を作るのに毎回は花ござ持参で来る
という感じだった
伯父さんは平気よ
もうほとんど仙人だったから
で
なかを改装して
囲炉裏作ったりして
田舎に来た時の泊まり場所にもなったわけだ
写真に撮ると
おっしゃれ~ な感じだけれど
これまたすごい陋屋だった
この梁 今住んでいる家で生きているんだよ
この囲炉裏に未練があって
わが家が田舎に転居するとき
ここに住めないかなあと思ったもんだが
どう考えても
地震が来たらつぶれるだろう
外側に 耐震性のある 入れ物を作って納めれば?
と考えてもどうにも無駄なので
結局これは取り壊して
今の家を作ったのだ
あの地震で
この納屋のなかだけ改装した
われらの借家は 多分↓こんな感じに崩壊しただろう