遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

ロマネスクとの違いなんか分からないけれど

2011-03-21 13:13:18 | 美術史

なんとなく

高校の世界史の授業で

ロマネスク建築はこういう様式

ゴチック建築はこういう様式

って覚えたということは覚えてるが中身は忘れた

しかもそれはどうも嘘っぽい

ロマネスクって言ったって もうローマなんかないような時代の建築だし

ゴチックって ゴート人のっていう意味がもとで

野蛮ねえという蔑視が絡んでいる命名らしい

蔑視するの好きねえ

 

そもそも興味を持ったわけは

チマブーエという絵描きさん

13世紀半ばの人 ジョットのお師匠さんらしいがジョットほど有名ではない

でも

なんだか 気にする人は気にしている

これまたファブリの画集にあったんだが

図版を見て固まってしまった

Img451 説明のところにあった白黒写真

チマブーエからインスパイア 現代の絵か?

ケーテ・コルビッツ(1867年- 1945年)みたいねえと思った

Kete

これ ケーテの

「カール・リープクネヒトの追悼」

という版画

 

 

 

 

 

上の絵のカラー版を見つけた

Img449 これ クリックで少し大きくなります

右のほうこの絵だ

でも変

ヘンなはずだ

明度が反転?

ここで固まっていろいろ考えすぎて

頭が痛くなったので続きはまた

 

ともかくこの絵描きさんは

ゴチック派の先駆け

それまでのビザンチン美術の平面性から

新しい境地に一歩踏み出した人

 

いつでも時代の転換期の人のやることはすごい

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聖ワシーリー寺院

2011-02-09 07:51:02 | 美術史

Img383

カンディンスキーのガラス絵によく出てくるお寺

信じられないような形!

興味津々で

ビザンティン美術という本も借りてきた

またまた  別の文脈の文化だ

世界はなんていろいろなんだろう

 

生まれ変わったら

美女でなくてもいいや(妖艶な美女に生まれ変わって男を惑わしたかったが)

ありとあらゆる美術の表現をパクリまくって研究し

世界中見て回りたい

そして  毎日絵を描いて暮らす

 

楽しいだろうなあ

シャガールみたいに

誰の影響もうけませんよ自分だけのものですよ

なんていわないの

 

あらゆるものの影響を受けてるんですよ

というの

一生が何回あっても足りない

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空気遠近法

2011-02-01 22:40:47 | 美術史

Sesshuu今日のテレビで

この絵の話をやっていた

正月にこの絵を見たとき

小さい画面なのに

大きい空間が

密度濃く

緊迫して描かれてると感じた

 

曖昧な話

 

今日のテレビで

色々分析してみる楽しみの予感

 

中央の線

これはオーバーハングする

崖の線だそうだが

そういう実態よりは

画面の緊張を集める 線と見える

この絵はかなり抽象画だな  と思った

テレビでは

ほかの作家の山水画と並べて見せてくれたので

余計に雪舟は  抽象画家か・・ と見えたのだ

崖の向こうの山が

他の画家が

空気遠近法で遠くを淡く描いているのに

これは違う  と言っていたが

ヴァルールということで言えば

空気遠近法でしょう?と思う

遠くが淡く じゃないけど

雪の冷たさと厳しさとだもの

Img356 こちらは

ダ・ヴィンチの

「受胎告知」↓の

部分

空気遠近法の説明で

よく使われる部分

この遠くの山は

神の象徴

「受胎告知」では線遠近法の

その線もこの山に視線を導く

どちらも

描かれたものの再現性ではなく

精神性というのに大事なところがあるというところ

共通

ちょっとびっくりだが ダ・ヴィンチの「受胎告知」1472~73年

雪舟ははっきりしないが1470年ごろの作らしい

ほとんど同じ時期だ

おもしろ!

Se

この 天の橋立図については

その多視点ぶりを

テレビがつぶさに教えてくれた

セザンヌ 真っ青

でも こういう俯瞰図と 組み合わせる手法は

ブリューゲルとかもそうだった

 

どこかのブログで

絵の価値観に どれだけ広大な空間を描いてあるかが

大事だったんだという話(西洋画の話)もあった

 

風景画の多視点  て 描こうとする空間と

画面という平面から生まれたものだなきっと

 

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鳩と猛禽類

2011-01-31 15:13:53 | 美術史

D これは

ヴぇロッキオの

キリストの洗礼

下の少年と天使を

若い

ダ・ヴィンチが描いたと

言われている

 

顔を拡大すると

顔って

作者によって

これは

ダ・ヴィンチの顔って

わかるものなんだろうなあ

下の記事に描いた

似た顔も

似てるようで違うなあ

鑑定に顔は決め手かもしれない

 

書いておこうと思ったのはそれじゃない

上に天使に放たれた鳩がいて

右のほうに逃げていく鳥がいる これは猛禽類だというのです

拡大すると くちばしなど曲がって肉食風

 

鳩は平和のシンボルって

結構 獰猛なのにって思ってて

ピカソ以来平和のシンボルになったような気がしたが

鳩が放たれて 猛禽類が逃げていく?

何か聖書にあるらしい

古くからそういう背景があるんだろうか

 

あと  テレビで 鷹狩というのはイスラム文化のもので

キリスト教では禁じられていたというのです

(十字軍以前) 意味不明だけれど

ちょっと覚えておこう

 

ついでに

洗礼って 原罪が洗い流されるようなことなのね

洗礼後の罪はもうめったと赦されない

一回だけとか

そういうことがあるらしい

死ぬ前の告解(罪を懺悔して許してもらう)というのが

キリスト教徒には 大事なことの人もいるのか

そういう 罪という意識で暮らしているのか

と初めて知った

 

 

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受胎告知

2011-01-31 09:13:08 | 美術史

Jutaikokuchi このダ・ヴィンチの受胎告知が

20歳そこそこの作品とは

びっくり仰天

前に来た時見たその図録を改めて読んでみると

この人

お化けのような人なのだと思った

ダ・ヴィンチがやったことを研究するだけで

一生が5つくらい必要そうだ

 

それはさておき

受胎告知っていっぱい絵がある

Img355 この左がダ・ヴィンチと同じ工房の同僚

クレディの受胎告知の  部分1478~82年

右がダ・ヴィンチのものとされているデッサン 1470~76年

これについて

書いてある解説が

そこにある年号と矛盾する

ダ・ヴィンチが同僚から学んだのかもしれないし

このデッサンはクレディのものかもしれない

って

デッサンのほうが古いのに?

ここに描かれてる年が嘘?

そういうことが気になる

 

いやな性格だ

 

そういうことがあって

ブログ友のみどりさんコメント欄に  賢しらなことを書いちまった

百人一首のいろいろな面白いことが描いてある記事なのに

どうも

細部に目が行く

 

だから 私は芸術家にはなれないんだと 自己嫌悪です

あああ

みどりさんごめんなさい

 

でも ダ・ヴィンチ  改めて いろいろ面白い

こういう キリスト教の話を絵にしたのは

やはり聖書を知らないから読めないことが多い

こういうお話が背後にある

書いた時代の作者の意図がこうある

なんていうのをたどるのは

やはり面白いのです

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