おばんでがんす
区内の夏の行事、百万遍をもようした
百万遍は地域の庶民の小さな願望がかなえられた時にお礼として小ぶりの数珠玉を作り奉納する、材質は桐の木で作成する、桐の木の枝は空木なのでこれを輪切りにして丸く加工して数珠玉に加える、小ぶりと言っても直径4センチほどはある
此れを車座になって手で持ち上げて時計と反対周りに手繰りで回す、その間に念仏を唱える、念仏は、これからこういう念仏を唱えますという意味の呪文を唱えてから、「南無阿弥陀仏」を100回唱える、次に「舎利礼文」と言うお経をあげる、此れを三遍あげて次に「般若心経」を唱える、、次に十三佛様をメドレーで13遍唱える、最後に南無阿弥陀仏、を百篇唱えて終わる
こんな教本がある、良くしたものだ
中身はこんなだが、一通りのお経が書いてある、先達は地域に御嶽教信仰が根強く残っているのでその行者さんが勤める、もちろん普段は普通のサラリーマンだ
こうして数珠回しも手馴れてきたころになると終わるものだ、又来年用に収納しておく、終われば忽ち収納して直礼会の会場に模様替えをする
何しろ神様の祭礼には必ずついて回るものが直礼会、でこれが最大の楽しみなのだ、それぞれが手造りの御馳走を出してもう御馳走の山の中で宴会が始まる、一隣保班に一人の「当番様」と言う供応役がいてすべて段取りしてくれる
こうして御馳走も終わり酒も終わり話もほぼ終わってくると閉会になる、旧村住人が30戸、新住民が120戸と言う区の構成だが、皆古いしきたりにも順応し、それなりに付き合っている、とてもうまくいっている区の運営と状況だとおもっている、、これも神仏の功徳と思えば、一晩の百万遍も安いものだし意義がある
そんじゃあまたはなすべえ 遊童子
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