山下達郎 もっとも活発に活動した80年代より2010年代にヒット曲量産「ありがた~いことになった」
シンガー・ソングライター山下達郎
シンガー・ソングライターの山下達郎(69)が、自身の楽曲を特集した22日深夜放送のMBSラジオ「Mラジ MUSIC Treasures」にコメントを寄せた。 同日、11年ぶりのアルバム「SOFTLY」を発売した山下だが、この11年間はライブを主体に活動。その理由を「2010年代に入ってCDを代表とするパッケージメディアがこの先衰退するという予測のもと、キャリアと年齢を重ねてこの先は少しずつ活動が縮小していく。それならばライブで生活を立てようと考えた」と説明した。 2008年以降、年間50本前後のホールツアーを開催。「80年代並みのスケジュール」と振り返った。ライブを再開するとCMやドラマ、映画のタイアップが増え、シングル曲の発売はむしろコンスタントに。「もっとも活動が活発だった80年代より、2010年代のほうがベストテンヒットが多いというありがた~いことになりました」と語った。 公演が立て込みアルバム製作は困難だったが、「今回のウイルス騒ぎでライブができなくなり、その結果、アルバム製作のチャンスが生まれた」と、コロナ禍を機に11年ぶりのアルバムが誕生。11年間のシングルに新曲6曲を加えた全15曲。「オーディオ的な進歩が著しく、全曲リミックスして今の時代に合わせた聴感に作った」とサウンドにも一切の妥協なし。2010年代以降の山下の活躍ぶり、進化し輝き続けるその才能を味わえる。 新曲「LOVE’S ON FIRE」については、「私の歌詞に登場する女性は実在性が希薄。バーチャルな女性がほとんど。そういう女性に翻弄(ほんろう)される男性を描いた」と解説した。