「歯のケアが長生きのコツ」 歯科医師会が講演会〈秦野市〉
講演を行う太田教授(左)
一般社団法人秦野伊勢原歯科医師会(井上泰会長)が6月4日、秦野市保健福祉センターで特別講演会を開催した。これは例年「歯と口の健康週間」にあわせて実施しているもので秦野市共催、伊勢原市後援。東海大学医学部専門診療学系口腔外科学領域の太田嘉英教授を講師に招いた。
講演会に先立ち、井上会長があいさつ。同会で実施している子どもへのフッ化物塗布事業に触れ「会として実施し50年。他にも休日急患診療や口腔がん検診、在宅訪問歯科診療など様々な事業を行ってきた。口の衰えが進むと身体も衰える。今回の講演を参考にしてもらえれば」と話した。
続いて太田教授が「口腔がんと新型コロナの意外な共通点」をテーマに講演。それぞれの特徴を例を挙げながらわかりやすく解説した。太田教授は「新型コロナとがんの共通点は人にとりつき増えること、早期発見早期治療が有効で、禁煙と生活習慣病の予防で重症化が防げること。残っている歯が多いほど健康寿命・寿命が延びるという報告もある。歯を治療しスッキリした口でコロナとがんに立ち向かいましょう」と呼びかけた。
最後には質疑応答も行われ、集まった約60人の参加者らは真剣に耳を傾けていた。